ヒガンバナ科

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ヒガンバナ科 (Amaryllidaceae) は単子葉植物の1つ。

ヒガンバナ科は多くの分類体系(新エングラー体系APG植物分類体系など)で認められており、一般に使われる分類群名であるが、クロンキスト体系ではユリ科の中に含められている。

新エングラーではユリ目に含める。形態的にはユリ科に類似するが、新エングラーでは子房下位である点(ユリ科は子房上位または中位)で分けていた。

APGでは新エングラー体系のヒガンバナ科から数アルストロメリア属 Alstroemeria 等)を除いたものをクサスギカズラ目ヒガンバナ科としている。 さらに第3版(APG III)では、それをヒガンバナ亜科、新エングラーではユリ科に含まれていたネギ属及び近縁属(AGPⅡではクサスギカズラ目ネギ科)をネギ亜科、 同じくユリ科のアガパンサス属(AGPⅡではクサスギカズラ目アガパンサス科)をアガパンサス亜科とし、ヒガンバナ科に含めている。

主な属と日本産の種、帰化種

日本産の種は史前帰化あるいは渡来年代が古くよくわからないものも含む。帰化種は注釈をいれた

アガパンサス属のみからなる、南アフリカにおよそ10が自生する。花期には花茎先に散形花序を出し、漏斗状の花を多数つける。
大半の種がネギ属 Alliumであるが、北半球を中心に約20属800種ほどがある、多くの種が硫化アリルを全草に含み、独特の臭いがする(タマネギ臭、ニンニク臭)、タマネギネギニンニク等食用としての有用植物が多数属する他、ネギ属のうち園芸上アリウムと呼ばれるものや、ハナニラ Ipheion uniflorum、数種のツルバギア属Tulbaghi​​a等、花が美しく鑑賞価値の高い種も含む。
  • ネギ連 Allieae
  • ネギ属 Allium
  • ノビル A. macrostemon
  • ヒメニラ A. monanthum
  • ミヤマラッキョウ A. splendens
  • アサツキ A. schoenoprasum var. foliosum
  • イズアサツキ A. schoenoprasum var. idzuense
  • シロウマアサツキ A. schoenoprasum var. orientale
  • シブツアサツキ A. schoenoprasum var. shibutuense
  • エゾネギ A. schoenoprasum var. schoenoprasum
  • ヒメエゾネギ A. schoenoprasum var. yezomonticola
  • ヤマラッキョウ A. thunbergii
  • カンケイニラ A. togashii
  • ミツカドネギA. triquetrum (帰化種 地中海沿岸原産)
  • ニラ A. tuberosum
  • ギョウジャニンニク A. victorialis subsp. plafyphyllum
  • イトラッキョウ A. virgunculae
  • キイイトラッキョウ A. virgunculae var. kiiense
  • ギリエシア連 Gilliesieae
  • ハナニラ I.uniflorum (帰化種 アルゼンチン原産)
  • ツルバギア連 Tulbaghieae
約60800種が南極大陸と一部の島嶼部を除く全世界に分布するが、北米大陸には少ない、ほとんどの種は全草にリコリンを含み有毒であるが、多くの種が美しい花を咲かせることから園芸上重要なものが多い。
  • ニホンズイセンN. tazetta var. chinensis
  • 属間交配種
  • アマクリナム属 × Amarcrinum ホンアマリリス属×ハマユウ属
  • アマリギア属 ×Amarygia ホンアマリリス属×ブルンスビギア属
  • アマリネ属 ×Amarine ホンアマリリス属×ネリネ属
  • ブルンスリコリ属 ×Brunslycori ブルンスビギア属✕ヒガンバナ属
  • ヒッペアスケリア ×Hippeaskelia (=× Hippeastrelia) アマリリス属✕ツバメズイセン属
  • ロドブランサス属 ×Rhodobranthus ロドフィアラ属×ハブランサス属
  • スプレカンサス属 ×Sprekanthus ツバメズイセン属×タマスダレ属
  • ゼフィブランサス属 ×Zephyranthes タマスダレ属×ハブランサス属

画像

アガパンサス亜科
ネギ亜科
ヒガンバナ亜科

外部リンク

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