バーニー・ウィリアムス

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テンプレート:Redirectlist テンプレート:Infobox baseball player バーニー・ウィリアムス(Bernabé Williams Figueroa, 1968年9月13日 - )は、プエルトリコサンフアン出身の元プロ野球選手ミュージシャン。右投両打。

経歴

プエルトリコのベガアルタで育ったウィリアムスは小さい頃から運動神経が抜群だった。野球クラシック・ギターに強い関心を示してきたが、その一方で陸上競技でも名を成し、15歳の時に出場した国際大会で4つの金メダルを獲得している[1]。同年代の中では世界有数の400mの選手であった[2]。1985年9月13日、ちょうど17歳を迎えた誕生日の日にウィリアムスはヤンキースとプロ契約(ドラフト外)を結ぶ[3]

当初はオールバニにあったヤンキース傘下のマイナーリーグ球団(AA級)でプレイし、そこでは持ち前の運動神経の良さを発揮し、スイッチ・ヒッティングを身につけた。球団幹部からは素晴らしい素材と目されていたものの、当時(1990年代初頭)のヤンキース外野陣の層が厚かった事から、彼のメジャー昇格は遅れてしまっていた。

テンプレート:Byに怪我で戦列を離れたロベルト・ケリーの代役としてメジャー昇格[3]。7月7日メジャーデビューを果たし、320打席で打率.238の成績を残す。その後一時期マイナーに落とされるものの、ダニー・タータブルの怪我で再昇格[3]。以降中堅手のポジションを獲得した。

テンプレート:Byまでには完全に中堅手としてのレギュラーを掴む。しかしその後、チームオーナーであるジョージ・スタインブレナーの意向から、テンプレート:Byまでトレードの噂が絶えなかった。強権的な事で知られるスタインブレナーは彼のプレイスタイルがそれまでの選手とは異なることにストレスを感じ放出を企てていたが、バック・ショーウォルター監督やジーン・マイケルGMの取り成しにより踏み止まった[3]。ウィリアムスは一番打者を任せるには盗塁数が少なく(脚が速いのに)、中堅手にしては弱肩であり(守備範囲はそこそこ広いが)、そして打率を残せるがパワーに欠ける中途半端で使いにくい選手であった[3]

1995年に18本塁打を打ち、得点・安打・塁打・盗塁でチーム最多に輝いた[3]。チームはワイルドカードで1981年以来14年ぶりにポストシーズン進出を果たし、シアトル・マリナーズとのディビジョンシリーズで敗れたが、ウィリアムスは打率.429を記録し、第3戦でポストシーズン史上初となる1試合で左右両打席から本塁打を記録した[3]。そして翌テンプレート:Byアメリカンリーグ優勝決定シリーズで打率.474・2本塁打を記録し、同シリーズのMVPを獲得。最終的にヤンキースは勝ち進みワールドシリーズ制覇に至った。

テンプレート:By、シーズン最終戦で2安打を放ち、モー・ボーンの打率.337を上回り、打率.339で首位打者に輝いた[3]。そして、MLB史上初めて首位打者・ゴールドグラブ賞・ワールドシリーズ制覇を同じ年に達成した選手となった。シーズンオフには総額8500万ドルの7年契約を結んだ[3]。その後テンプレート:Byまで8年連続で3割を記録。チームの中心選手として高い人気を誇った。テンプレート:Byヤンキー・スタジアムでの開幕戦では4番に座ったが、同年から成績が目立って下降しはじめる。テンプレート:Byリーグチャンピオンシップシリーズで2本塁打を記録するも、チームは3勝0敗から4連敗というMLB史上初の屈辱でワールドシリーズ進出を逃した。

7年契約の契約最終年となったテンプレート:Byは打率.249と深刻な打撃不振に陥り、2006年は前年の8分の1の年俸の単年150万ドルでヤンキースと再契約することで合意した。この年は前年よりも盛り返し、メルキー・カブレラと共に故障者が続出したチームの穴を埋める活躍を見せたが、本来の輝きを取り戻すまでには至らず、シーズン終了後にFAとなり、オフにはヤンキースからマイナー契約での契約を打診されるも拒否し、引退宣言もせずフリーエージェントの状態が続いた。

その後は、プロのミュージシャンとして活動していたが、突如2009年の第2回WBCプエルトリコ代表として2年半のブランクを空けて現役復帰し話題となった。2011年2月、元同僚のアンディ・ペティットの引退会見に同席し、事実上キャリアが終わったことを認めた。ウィリアムスのポストシーズンにおける80打点の記録はMLB最高記録であり、ギネス世界記録に認定されている[4]

詳細情報

年度別打撃成績

テンプレート:By2 NYY 85 374 320 43 76 19 4 3 112 34 10 5 2 3 48 0 1 57 4 .238 .336 .350 .686
テンプレート:By2 62 293 261 39 73 14 2 5 106 26 7 6 2 0 29 1 1 36 5 .280 .354 .406 .760
テンプレート:By2 139 628 567 67 152 31 4 12 227 68 9 9 1 3 53 4 4 106 17 .268 .333 .400 .733
テンプレート:By2 108 475 408 80 118 29 1 12 185 57 16 9 1 2 61 2 3 54 11 .289 .384 .453 .837
テンプレート:By2 144 648 563 93 173 29 9 18 274 82 8 6 2 3 75 1 5 98 12 .307 .392 .487 .879
テンプレート:By2 143 641 551 108 168 26 7 29 295 102 17 4 1 7 82 8 0 72 15 .305 .391 .535 .926
テンプレート:By2 129 591 509 107 167 35 6 21 277 100 15 8 0 8 73 7 1 80 10 .328 .408 .544 .952
テンプレート:By2 128 578 499 101 169 30 5 26 287 97 15 9 0 4 74 9 1 81 19 .339 .422 .575 .997
テンプレート:By2 158 697 591 116 202 28 6 25 317 115 9 10 0 5 100 17 1 95 11 .342 .435 .536 .971
テンプレート:By2 141 616 537 108 165 37 6 30 304 121 13 5 0 3 71 11 5 84 15 .307 .391 .566 .957
テンプレート:By2 146 633 540 102 166 38 0 26 282 94 11 5 0 9 78 11 6 67 15 .307 .395 .522 .917
テンプレート:By2 154 699 612 102 204 37 2 19 302 102 8 4 0 1 83 7 3 97 19 .333 .415 .493 .908
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テンプレート:By2 148 651 561 105 147 29 1 22 244 70 1 5 1 2 85 5 2 96 19 .262 .360 .435 .795
テンプレート:By2 141 546 485 53 121 19 1 12 178 64 1 2 1 6 53 1 1 75 16 .249 .321 .367 .688
テンプレート:By2 131 462 420 65 118 29 0 12 183 61 2 0 1 6 33 5 2 53 14 .281 .332 .436 .768
通算:16年 2076 9053 7869 1366 2336 449 55 287 3756 1257 147 87 12 64 1069 97 39 1212 223 .297 .381 .477 .858
  • 各年度の太字はリーグ最高

獲得タイトル・表彰

ミュージシャンとしてのキャリア

ファイル:Bernie Williams YANKEES 2009 OPENING DAY.jpg
ギターを披露するウィリアムス

野球での才能の他に、ウィリアムスはミュージシャンとしての力量も高く評価されている。「小さい頃は野球選手よりもプロの音楽家になりたかった」と述べ、ギター演奏の他に作曲も行う。ジャンルはジャズ(スムース・ジャズ)、クラシックポップブラジル系、そしてラテン音楽などと非常に多種多様である。

2003年7月15日に、コンテンポラリー・ジャズレーベル "GRPレコード" より、メジャーデビューアルバム "Journey Within" を発売。彼のスムース・ジャズに対する想いがサルサなど故郷プエルトリコのリズムに乗って垣間見える一枚となっている。本人の腕前もさる事ながら参加アーティストの顔ぶれもスムース・ジャズのトップ・ミュージシャンばかりで非常に豪華であり、ルーベン・ブラデス(2003年にグラミー賞を受賞)やデイヴィッド・サンシャスリーランド・スカラーといったメンバーも参加している。

脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 テンプレート:Cite web
  4. テンプレート:Cite web