バッカーノ!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox animanga/Header テンプレート:Infobox animanga/Novel テンプレート:Infobox animanga/TVAnime テンプレート:Infobox animanga/Game テンプレート:Infobox animanga/Manga テンプレート:Infobox animanga/Footer テンプレート:ライトノベルバッカーノ!』(BACCANO!)は、成田良悟による日本ライトノベルイラストエナミカツミが担当している。電撃文庫メディアワークス)より刊行されている。累計100万部を売上げている。ドラマCD、コミック、テレビアニメ、ゲームも制作されている。

概要

著者のデビュー作であり、第9回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)金賞受賞作。

タイトルの「バッカーノ」とは、イタリア語で「馬鹿騒ぎ」を意味する言葉。多数の登場人物が織り成すスリリングながらもにぎやかな群像劇であり、シリーズを通して固定された主人公は存在しない。登場人物が90人以上にのぼる事も特徴。錬金術師達が作り出した不死の酒を巡って起こった、不死者と人間の物語となっている。

最初の作品は1930年、二作目は1931年と、ひとつの話につきひとつの年で物語がつづられている。ただし上下巻や同時進行の物語もあり、必ずしも一冊で一話となっているわけではない。最初に発表された作品は禁酒法時代のアメリカを舞台とした話であるが、続編には2000年代を舞台にした現代編、1700年代を舞台にした過去編もある。

成田は、1930年代の総決算となる1935年のエピソードと、全体のエピローグになる2003年でシリーズを終えると述べている。

シリーズ一覧

刊行順序は、書籍情報を参考のこと。太字は、メディアミックス作品。

1700年代編

詳細はバッカーノ! (1700年代)を参照

  • バッカーノ! 1705 The Ironic Light Orchestra
  • バッカーノ! 1710 Crack Flag
  • バッカーノ! 1711 White smile

1930年代編

詳細はバッカーノ! (1930年代)を参照

  • バッカーノ! The Rolling Bootlegs
  • バッカーノ! 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad
  • バッカーノ! 1931 特急編 The Grand Punk Railroad
  • バッカーノ! 1931 臨時急行編 Another Junk Railroad (1931? 回送編の加筆単行本版)
  • バッカーノ! 1931 時刻表 The Grand Punk Railroad (DSゲーム特典のゲームブック)
  • バッカーノ! 1931 小気味良い男編 / 死亡遊戯編 The Grand Punk Railroad (DSゲーム内収録の短編)
  • バッカーノ! 1931? 回送編 The Grand Punk Railroad (ドラマCD特典の中編)
  • バッカーノ! 1931-Winter the time of the oasis (193X-Bの加筆単行本版)
    • バッカーノ! 193X-B The Time Of the Oasis (アニメDVD6-8巻特典の長編)
  • バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos
  • バッカーノ! 1932-Summer man in the killer (193X-Aの加筆単行本版)
    • バッカーノ! 193X-A man in the killer (アニメDVD1-5巻特典の長編)
  • バッカーノ! 1933 <上> THE SLASH 〜クモリノチアメ〜
  • バッカーノ! 1933 <下> THE SLASH 〜チノアメハ、ハレ〜
  • バッカーノ! 1934 獄中編 Alice In Jails
  • バッカーノ! 1934 娑婆編 Alice In Jails
  • バッカーノ! 1934 完結編 Peter Pan In Chains
  • バッカーノ! 1935-A Deep Marble
  • バッカーノ! 1935-B Dr. Feelgreed
  • バッカーノ! 1935-C The Grateful Bet

2000年代編

詳細はバッカーノ! (2000年代)を参照

  • バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle
  • バッカーノ! 2002 【A side】Bullet Garden
  • バッカーノ! 2002 【B side】Blood Sabbath

あらすじ

300年前、洋上の船アドウェナ・アウィス号で錬金術師達が、不老不死を求めて悪魔の召喚を試みた。召喚は成功し、悪魔は不老不死になる酒を錬金術師たちに与え、その酒の製造法を召喚主のマイザー・アヴァーロに教えた。

しかし、翌日の夜、1人の錬金術師が仲間を喰い始め、彼ら不老不死となった錬金術師達は、その魔手から逃れるために、世界中に散らばった。

そして1930年、禁酒法時代のアメリカで不死の酒を巡る馬鹿騒ぎ(バッカーノ)が始まる。

登場人物

以下を参照のこと。なお、複数の年代で登場する人物については、その年代でのことについて記述してある。

用語解説

不死者関連

不死者
「不死の酒」を飲み、不老不死となった存在。
不死者になると、たとえ身体をバラバラにされても自動的に繋がり合い結合し元に戻る。唯一死ねる方法は後述する「喰う」だけである。不死と言っても痛覚はあるため、それ相応の負傷をすると痛みによって気絶する。しかし、何度も破壊されると痛みは慣れて気絶しにくくなり、再生も早くなる。
餓死することは無いが、精神的な空腹は感じる上に、栄養を摂取したほうが効率的に動くことが出来る。不死でも一時的に病原菌にやられて風邪をひく、熱を出す等軽度の病を患うことはある。
不死者には不老不死になる以外にも色々な能力や制限が加わる。後述する「喰う」や偽名を名乗れない制約以外に、左手を相手の額に乗せることで、その相手に自分の知識や経験を伝えることができるようになる。
作中では不死のメカニズムについて、「不死の酒」を飲むと異次元に存在する別の生物と融合し、このため死んでも傷が細胞同士で繋がり合うと考えられている。意識集合体のホムンクルス(シャムとヒルトン)などはこの原理を応用して造られている。また、「喰う」ということや、偽名の制約、意図せずとも自然と不死者が集まってしまうのは、不死者の細胞単位で1つになりたいという無意識の力(本能)があるからだと考えられている。確認されている限り、人間以外にも効果がある[1]
「喰う」
不死者が唯一死ねる、あるいは不死者を唯一殺せる方法。
不死者が別の不死者の頭の上に、自分の右手を乗せて「喰いたい」と願うと、相手の体は、自分の右手の中に足先から遡りながら肉が吸い込まれていくようにして消失する(=死ぬ)。この時、喰った不死者には、喰われた不死者の知識や記憶、経験、さらに人格が継承される。人格に関しては別に塗りつぶされたり融合したりするわけではないが、フィーロやチェスのように自己の中に異質な別人格がいることに悩まされることもある。
少なくとも悪魔が述べるところによると、不死者が死にたいと思った時に死ねるように用意した能力で、その意味では受動的な行為であった。しかし、実際にはセラードのように相手の知識や技術を手に入れるために喰いたいと思う、あるいはチェスのように自分が喰われるという恐怖から喰うなど、能動的な行為と言う向きが強い。
偽名を名乗ることが出来ない制約
不死者は「不死者同士での会話」や「公共の場」において偽名を名乗ることができないという制約。
あくまで自分から名乗れないのであって、他者に紹介されるという形であれば不死者相手でも偽名を名乗れる(不死者でない第三者に偽名を名乗り、その第三者が相手の不死者に偽名で紹介する)。パスポートなども偽名が使えず、それでいて不老のため、年齢を偽造する必要がある。
悪魔が述べるところによると、死にたいと思った時に仲間を探すのは大変だから設けた制約としている。実際には、不死者の項で述べたように1つになりたいという本能的な働きから現れる行動だと考えられている。
出来損ない
セラードが作り出した「不死の酒」の不完全品の酒を飲み、不死となった人間。同様の物はルネも作っている。
基本的には不死者と同じで、たとえ切り刻まれても、細胞同士が繋がり合いすぐに蘇る不死の身体となる。ただし以下に挙げるように明確な違いも存在する。
  1. 不死であって不老ではない。老いて死ぬことはありえる。
  2. 不死者の前であっても、あるいは同じ出来損ないの前であっても、偽名を名乗ることが出来る。
  3. 不死者であれ、出来損ないであれ、それを「喰う」ことはできない。逆に不死者が出来損ないを「喰う」ことはできる。
セラードは特に3番目を悪用し、その知識や技術を得たい者に酒を飲ませ、出来損ないにすることでこれを喰らい、それを得ていた。
ホムンクルス
総じて一般のホムンクルスの定義と同じで錬金術により人工的に創造された生命を指す。一般的に言われる「生まれながらにして全知の存在であるフラスコの中でしか生きられない生命体」も可能性としては存在し、セラードの最終目的は、これを創り出して酒を飲ませ、自身に取り込むことで全知の存在になることだった。以下、本作オリジナルの物について個別に説明する。
セラードのホムンクルス
エニスなど、不死であるセラード自らの細胞を触媒として生み出す。全く知識を有さないが、不老不死という不死者と同等の性質を持っている。主人に生殺与奪を握られ、その思念1つで体構成が崩壊し絶命させられる。セラードは、このホムンクルスが自我を持つことを嫌い、自我を持った場合には殺していた。
ヒューイのホムンクルス
  1. クリストファーなど、ヒューイがセラードの知識を盗んで造ったホムンクルス。不老だが不死ではなく、負傷した場合には不死者のように再生はせず、それが原因で命を落とす可能性もある。
  2. シャムとヒルトン(「双子」)という意識集合体のホムンクルス。「リズム」の開発した薬で誕生した意識体およびその各個体。その薬を飲むと意識を乗っ取られ(自我を消失し)、同一の意識を共有する一個体となる。乗っ取られた人間が持つ知識などは全ての個体に共有される(この辺りは「喰う」に似ている)。例外として、抵抗力が高いなどで意識が乗っ取られないことがあり、その場合、逆にそれまでそのホムンクルスが得た知識を得ることができる。シャムは男性、ヒルトンは女性に限定され、異性の意思を乗っ取ることはできない。
ビルトのホムンクルス
人間と同じように成長する男性型デズと、成長しない代わりに寿命が極端に短い女性型フィルの2種類が存在する。それぞれ複数の肉体を有し、場合によって肉体を明け渡すということも可能。

特定の年代に関する事柄

アドウェナ・アウィス号
1711年、ロットヴァレンティーノの錬金術師たちが新大陸を目指し乗船した船。
航海の途中でマイザー・アヴァーロは「悪魔」の召喚に成功し、「不死の酒」を手に入れる。乗員たちは「不死の酒」によって不死者となったが、セラードの凶行によって各地へ散った。
マルティージョ・ファミリー
イタリア系の犯罪組織カモッラの亜流組織の一つで、リトルイタリーとチャイナタウンに小さな縄張りを持つ、構成員が五十人程であり、その四分の一が幹部というギャングとしては弱小組織。本拠地は蜂蜜専門店の奥にあるレストラン「蜂の巣(アルヴェアーレ)」。
組織の頭領であるモルサが組織を開いたとき、組織の者に帽子を配ったことがきっかけとなり、幹部昇進の際には前日にそのことが知らされ、翌日に他の幹部とともに帽子屋で帽子を買ってくることが伝統になっている。また、幹部の上に役職の名前のついた上級幹部が数名いる。
違法カジノや違法酒製造による闇酒場の経営や、高利貸しやみかじめ料の徴収などが資金源。組織は小さいが、麻薬には手を出さない方針をとっている。
居候(アイザック、ミリア、チェス等)や若衆、上級幹部、レストランで働いているウェイトレス達が一緒になってドミノ倒しに興じるなど、構成員は基本的にノリのいい、陽気な者たちが多い。
ガンドール・ファミリーとは縄張りが隣り合っているが、敵対はしておらず、組織の仕事上のことに関してはなりあわないことで合意している。むしろ幹部の一人であるフィーロがボスのガンドール三兄弟と幼馴染のためか、幹部昇進の際に共に祝いに来たり、縄張りのカジノにやってきたりと個人同士でのプライベートでは友好的。
禁酒法が無くなってからは本拠地の「蜂の巣(アルヴェアーレ)」を合法的なレストランに改装し、繁盛させていた。2002年では組織としては縮小し、「蜂の巣(アルヴェアーレ)」のチェーン店が軌道に乗り始めたためにカモッラとしての仕事(みかじめ料の徴収、香辛料の輸入代理店等)のほうが裏稼業のようになっている。
ガンドール・ファミリー
リトルイタリー、マルベリー通りからやや外れた所にあるジャズホールの地下に事務所を置き、その周辺を縄張りとしている、規模としてはマルティージョと同程度のギャングとしては弱小の組織。しかし、構成員がみな喧嘩っ早いゴロツキ揃いとして有名であり、周囲の組織も一目置く存在感がある。
元々はガンドール三兄弟の父親が所属していたマフィア組織の縄張りを、三兄弟の父親が譲り受けたもの。しかし実は他の大規模な組織の抗争に巻き込まれる前にとそのボスが体面を守るために、金を持って逃げる際に尻尾切りしただけであった。しかし三兄弟の父親が古風な考えの持ち主で、「ボスからもらった組をつぶすわけにはいかない」として小さな縄張りだけは残すことができた。
その後心労で父親が死んだ後、三兄弟が組を引き継ぎ、縄張りを倍にまで拡大した。しかしそのために今でも揉め事が絶えず、1932年にはルノラータ・ファミリーと抗争している。
三兄弟の役目はそれぞれ長男キースが「庇護」、次男ベルガが「恐怖」、三男ラックが「打算」であるとラックは思っている。長男が縄張りの住民やファミリーの構成員、マフィアとしての信念を護り、ベルガが腕力で構成員と縄張りを締めるとともに他の組織を威圧し、ラックがそれらとの交渉などで折り合いをつけている。
三兄弟ともどこかマフィアのボスにしては甘いところがあるため、幼馴染二人(フィーロ、クレア)からは「マフィアに向いていない」とはっきりと思われているが、キースのみ、マフィアとしての信念を古風であるが持っている。
周囲の組織とは停戦協定を結んでいる。マルティージョ・ファミリーとは縄張りが隣り合っているが、幹部のフィーロが三兄弟と幼馴染であるためか、組織としては馴れ合わないが、プライベートでは友好的である。
闇賭博、闇酒場、闇レース、縄張りからのみかじめ料、高利貸しなどが資金源。組織の弱小さとは関係なく、マルティージョ同様麻薬には手を出さないことにしている。
フライング・プッシーフット
大陸横断鉄道を走る豪華列車。ネブラ社製。1931年の事件の舞台。
その外見から「走る装飾品」と賞賛されるが、一方で「装飾過多で悪趣味」「彫刻を押しつぶしたような外見」と評されることもある。通常の列車と違い、前方に一等客室が有るのが特徴。また、豪華列車なだけあって二等客室でも通常の一等客室に比肩する。
事件後、展示用にまわされ、禁酒法が解除されたお祭り騒ぎのさなかに破壊された。

その他

フェリックス・ウォーケン
最強の殺し屋として知られ、便利屋としても動いている人物。実際にはその名前が何度か売り渡され代替わりしている。作中では4組7名のフェリックスが確認されている。

書籍情報

  • 01. バッカーノ! The Rolling Bootlegs - ISBN 4-8402-2278-9
  • 02. バッカーノ! 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad - ISBN 4-8402-2436-6
  • 03. バッカーノ! 1931 特急編 The Grand Punk Railroad - ISBN 4-8402-2459-5
  • 04. バッカーノ! 1932 Drug & The Dominos - ISBN 4-8402-2494-3
  • 05. バッカーノ! 2001 The Children Of Bottle - ISBN 4-8402-2609-1
  • 06. バッカーノ! 1933<上> THE SLASH 〜クモリノチアメ〜 - ISBN 4-8402-2787-X
  • 07. バッカーノ! 1933<下> THE SLASH 〜チノアメハ、ハレ〜 - ISBN 4-8402-2850-7
  • 08. バッカーノ! 1934 獄中編 Alice In Jails - ISBN 4-8402-3585-6
  • 09. バッカーノ! 1934 娑婆編 Alice In Jails - ISBN 4-8402-3636-4
  • 10. バッカーノ! 1934 完結編 Peter Pan In Chains - ISBN 4-8402-3805-7
  • 11. バッカーノ! 1705 The Ironic Light Orchestra - ISBN 978-4-8402-3910-3
  • 12. バッカーノ! 2002 【A side】Bullet Garden - ISBN 978-4-8402-4027-7
  • 13. バッカーノ! 2002 【B side】Blood Sabbath - ISBN 978-4-8402-4069-7
  • 14. バッカーノ! 1931 臨時急行編 Another Junk Railroad - ISBN 4-04-867462-5
  • 15. バッカーノ! 1710 Crack Flag - ISBN 978-4-04-868459-0
  • 16. バッカーノ! 1932 Summer man in the killer - ISBN 978-4-04-870556-1
  • 17. バッカーノ! 1711 Whitesmile - ISBN 978-4-04-886186-1
  • 18. バッカーノ! 1935-A Deep Marble - ISBN 978-4-04-886893-8
  • 19. バッカーノ! 1935-B Dr.Feelgreed - ISBN 978-4-04-891204-4
  • 20. バッカーノ! 1931-Winter the time of the oasis ISBN 978-4-04-891431-4
  • 21. バッカーノ! 1935-C The Grateful Bet - ISBN 978-4-04-866037-2

メディアミックス

ラジオドラマ

原作の1931鈍行編、特急編を基にラジオ電撃大賞内にて2005年10月から11月までラジオドラマとして放送され、後にドラマCDとして発売された。

漫画

吟遊詩人の作画で『月刊電撃コミックガオ!』2007年2月号-2008年4月号に連載された。単行本全2巻。『1931 The Grund Punk Railroad』のエピソードをコミカライズしているが、オリジナルキャラクターの登場など漫画版独自の設定も見受けられる。

テレビアニメ

BACCANO! -バッカーノ!-」のタイトルで2007年7月26日から11月1日まで、WOWOWノンスクランブル枠で放送された。その後、2008年2月から4月までアニマックスにて、2009年12月から2010年3月までAT-Xにて放送された。

全13話で、『(1930) The Rolling Bootlegs』『1931 The Grund Punk Railroad』『1932 Drug & The Dominos』のエピソードを中心としているが、第7話のみ1711年のエピソードとなっている。一話ごとにこれら3年のエピソードをシャッフル(各エピソードごとの時系列は原作同様)する、という独特の構成になっている。尺の都合か32年のエピソードは大幅に短縮・改編されている。2005年に制作されたラジオドラマ版とは一部を除きキャストが異なっている。

オープニング映像は、原作に大きな影響を与えた映画『スナッチ』冒頭のパロディである。

DVDには限定エピソードとして番外編3話が新たに収録されている。

スタッフ

主題歌

オープニング「Gun's&Roses」
作曲 - 野口茜 / 演奏 - Paradise Lunch
  • CDにはヴォーカルVERと、OPで使用されているヴォーカル無し版の2種類が収録されている(Insturmentalを除いて)。
  • OPアニメーションは1話 - 2話・7話は約1分30秒だが、3話 - 6話・8話 - 13話ではハイライトシーンが約20秒挿入される(その回のストーリーに関わるあらすじを取り上げるので、一つ前の回のシーンとは限らない)。この手法は、原作者とメインスタッフと制作会社が同じアニメ『デュラララ!!』でも行われた。
エンディング「Calling」
作詞・作曲 - 梶浦由記 / 歌 - 織田かおり

各話リスト

話数 サブタイトル 絵コンテ 演出 作画監督
1 副社長は自身が主役である可能性について語らない 大森貴弘 佐藤豊 高田晃
2 老婦人の不安をよそに大陸横断鉄道は出発する 大畑清隆 中野英明 青野厚司
3 ランディとペッチョはパーティの準備で忙しい 寺東克己 米田光宏 米田光宏
久木晃嗣
4 ラッド・ルッソは大いに語り大いに殺戮を楽しむ 大森貴弘 松浦錠平 石川晋吾
5 ジャグジー・スプロットは泣いて怯えて蛮勇を奮う 寺東克己 佐藤豊 小谷杏子
6 レイルトレーサーは車内を暗躍し虐殺をくりかえす 神戸守 小丸敏之
羽山賢二
7 すべてはアドウェナ・アウィス号の船上からはじまる 神戸守 原博 鈴木信吾
8 アイザックとミリアは我知らず周囲に幸福をまきちらす 大畑清隆 亀谷響子
9 クレア・スタンフィールドは忠実に職務を遂行する 寺東克己 タムラコータロー 青野厚司
10 チェスワフ・メイエルは不死者の影に怯え策略をめぐらせる 大畑清隆 小坂春女 田中良
小谷杏子
11 シャーネ・ラフォレットは二人の怪人を前に沈黙する 神戸守 久木晃嗣
をがわいちろを
12 フィーロとガンドール三兄弟は凶弾に倒れる 名村英敏 川越淳 青野厚司
福田紀之
13 不死者もそうでない者もひとしなみに人生を謳歌する 大森貴弘
寺東克己
大森貴弘 高田晃
14
<番外編・上>
グラハム・スペクターの愛と平和 大畑清隆 亀谷響子
15
<番外編・中>
高級住宅街に辿り着いた不良少年たちはそれでもいつもと変わらない 神戸守 青野厚司
16
<番外編・下>
物語に終わりがあってはならないことをキャロルは悟った 寺東克己

放送局

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
日本全域 WOWOW 2007年7月26日 - 11月1日 木曜 24:30 - 25:00 BSデジタル放送 制作局
東京都 TOKYO MX 2008年1月2日 - 3月26日 水曜 23:30 - 24:00 独立UHF局 [2]
日本全域 GyaO 2008年1月5日 - 3月29日 土曜 12:00 更新 PC向けネット配信
アニマックス 2008年2月5日 - 4月29日 火曜 23:00 - 23:30 CS放送 リピート放送あり
AT-X 2009年12月22日 - 2010年3月16日 火曜 10:30 - 11:00

テンプレート:前後番組

DVD

ジャケットは岸田隆宏描き下ろしである。 初回限定封入特典には、成田良悟・エナミカツミ書き下ろしの外伝小説(文庫換算各50ページ)と、設定資料やキャスト・スタッフからのメッセージなどが掲載されたオールカラーブックレットが付いている。

  • 第1巻 - 2007年10月24日発売 (ANSB-2901) / 第1幕・第2幕収録 / 『193X-A man in the killer 1』
  • 第2巻 - 2007年11月28日発売 (ANSB-2902) / 第3幕・第4幕収録 / 『193X-A man in the killer 2』
  • 第3巻 - 2007年12月26日発売 (ANSB-2903) / 第5幕・第6幕収録 / 『193X-A man in the killer 3』
  • 第4巻 - 2008年1月23日発売 (ANSB-2904) / 第7幕・第8幕収録 / 『193X-A man in the killer 4』
  • 第5巻 - 2008年2月27日発売 (ANSB-2904) / 第9幕・第14幕収録 / 『193X-A man in the killer 5』
  • 第6巻 - 2008年3月26日発売 (ANSB-2906) / 第10幕・第11幕収録 / 『193X-B The Time Of the Oasis 1』
  • 第7巻 - 2008年4月23日発売 (ANSB-2907) / 第12幕・第15幕収録 / 『193X-B The Time Of the Oasis 2』
  • 第8巻 - 2008年5月28日発売 (ANSB-2908) / 第13幕・第16幕収録 / 『193X-B The Time Of the Oasis 3』

Blu-ray Disc

  • 3枚組。テレビ未放送エピソードを含む全16話に加え、特典映像としてノンクレジットオープニング&エンディングを収録。

ドラマCD

タイトルは「フィーロ・プロシェンツォ、ピエトロ・ゴンザレスの五十三回目の死を目撃す」。アニメ製作スタッフ・声優陣らにより、オリジナルストーリーのドラマCDが制作された(2007年10月24日発売)。

ゲーム

2008年2月28日メディアワークスより、ニンテンドーDS用ソフト『DS電撃文庫ADV バッカーノ!』が発売された。DS電撃文庫第5弾として発表された本作は、『1931 鈍行編 / 特急編 The Grand Punk Railroad』の2作を原作としている。

本作の特徴は、

原作文章の完全収録
著者成田良悟の文章が、カット無く全て収録されているので、原作小説と全く同じ物語の展開を楽しむことができる。
場面ごとに視点となる主人公が選択できるザッピングシステムの採用
各章の始めにプレーヤーが選択した登場人物がその場面における主人公となるので、1つの事件を異なる複数の視点から経験することができる。これにより、「複数の登場人物の行動が複雑に絡み合って事件が発展していく」という原作の特徴を活かすことに成功している。
プレーヤーの選択によって変化する50以上のifエンディングの新追加
文章を読み進めると、主人公のとる行動をプレーヤーが決定できる選択肢が現れることがある。選択肢によっては、事件が原作とは異なる展開を迎え、新たな方向で終結を迎えることもある。
原作者成田良悟の書き下ろし文章の新収録
上記のifエンディングのうち『小気味良い男編』『死亡勇戯編』は、原作者成田良悟の書き下ろしであり、原作では明かされなかった設定・登場しなかったキャラクターが現れるシナリオとなる。特に『小気味良い男編』は、原作の後続小説の設定を補完するような形になっており、ifエンディングではない公式設定として扱うことが可能であろう。

の4点である。

なお、予約特典として『バッカーノ! 1931 時刻表 The Grand Punk Railroad』(非売品)が付属する。本作の内容に関連した96ページのゲームブックである。

2009年3月19日アスキー・メディアワークスより発売された、ニンテンドーDS用ソフト『電撃学園RPG Cross of Venus』に遊技場の主人としてフィーロが出演する。

キャスト

はラジオドラマ/アニメの順

受賞歴

  • 第9回電撃ゲーム小説大賞金賞(2002年) - 『バッカーノ! The Rolling Bootlegs』が2002年(2001年募集)、第9回電撃ゲーム小説大賞(現・電撃小説大賞)金賞を受賞した。この受賞により、当該作品の電撃文庫からの発売が決定した。

テンプレート:電撃小説大賞

関連項目

注釈

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Asboxテンプレート:Link GA
  1. 1930年代に完成したセラードの酒の実験台になったネズミも同様の効果が発生している。
  2. 当初、R-15指定相当と表記して放送する予定だったが、実際には『地獄少女 二籠』と同じく過激な表現による保護者に対しての子供への配慮告知にとどまっていた