ハーフパンツ
ハーフパンツとは、中間的な丈の長さのズボンの総称。半ズボンより長く、通常のズボンより丈が短く、裾の長さはおおむね膝丈程度である。短いズボンの総称である「ショートパンツ」とも定義が重なる部分があるが、ハーフパンツの場合には半ズボンやホットパンツのように極端に丈の短いものは含まれない。 時代による推移はあるものの、現代における普段着としては性差や年齢を問わずに着用されている。 また、スポーツウェアの下衣のうち長めの裾をもつショートタイプの物を指す事もある。学生の体育の授業で用いられる体操着にも、同様の長さを持つタイプが存在する。
過去に見られる典型的な例
古くは、ヨーロッパのアルプス地方、ドイツのバイエルン州南部からオーストリアのチロル地方では、成人男性が伝統的衣装として「Lederhose」という名称の皮製の短いズボンを着用している。
後に見られるニッカーポッカーなどは、登山などに愛用され世界的に普及した。
第二次世界大戦中には、ヒトラーユーゲントのユニフォームとして、ズボン吊りと鍵十字の腕章と共に用いられた。
また、ボーイスカウトのユニフォームのひとつとしても使用されている。
日本での流行とその推移
日本では、テンプレート:要出典範囲。
ハーフパンツの普及を機に、青年・成人層の男性が素足を出すことに抵抗感が薄れたテンプレート:要検証。
その後、膝下丈(6分丈)、スネ丈(7分丈)、くるぶし丈(8分丈)といったさらに長い丈も登場した。「分丈」とはもともとは業界用語であったテンプレート:要検証。
体操着としての着用
小学校・中学校・高校の男子において、体操着の下衣として短パンやトレーニングパンツを使用していない学校では、膝上ほどの丈のズボン状のものが用いられてきたが、テンプレート:要検証範囲、丈が膝下まであるハーフパンツへ変わっていった。また女子用の体操着として、ブルマーの変わりに採用する学校もある。
テンプレート:要検証範囲学校によっては体操服とセットにして着用し、体操着一式を水着として使用しているケースもある。
女子バレーボールで着用される「レディースハーフパンツ」のような密着タイプもある。着用した時は、本来の体操着用ハーフパンツと違って隙間やだぼつきがなく、腰全体をはじめ太股まで密着し、ぴっちり締まるようにフィットする。3分丈や4分丈の密着タイプを採用している学校もいくつかあり、冬場の体育の授業でも着用することもある。
長さによる分類の例
それぞれの裾丈には厳密な定義がないため、以下はおおよその目安である。
- ホットパンツ - 0-1分丈、裾がほとんどない極端に短いもの[1]。おもに女性用。
- 半ズボン - 1-2分丈、おもに男児用の子供服を指す。
- ショートパンツ - おおむね1-3分丈のものを指す。
- クォーターパンツ - 2-3分丈。
- ハーフパンツ - 4-6分丈程度。長ズボンより短く、半ズボンより長い、中間的なものの総称。
- スリークォーターパンツ - 7分丈程度。単に「クォーターパンツ」と呼ばれる場合もある。
- カプリパンツ・クロップドパンツ- 7-8分丈[2]、おもに女性用。厳密には長さによる分類ではなく特定の形態を指すが、「カプリ丈」・「クロップド丈」などとして使用される場合もある。
- 長ズボン - 10分丈、くるぶしの下までの裾丈[2]。基本的には脚をすべて覆って肌が露出しないもの指す。