ノーベルガンダム

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ノーベルガンダムは、アニメ機動武闘伝Gガンダム』に登場する架空の兵器

第13回ガンダムファイトで、アレンビー・ビアズリーが搭乗するネオスウェーデン代表モビルファイター (MF)。大会登録番号はGF13-050NSW

機体解説

テンプレート:機動兵器 ネオスウェーデンが第13回ガンダムファイト向けに開発した機体で、その外見はセーラー服を着てハイヒールを履いた長髪の女性の姿をしたガンダムである。見た目こそ華奢な機体ではあるものの、アレンビーの新体操を取り入れたファイトで高い戦闘能力を発揮し、アルゴ・ガルスキーの駆るボルトガンダムを48秒で破る成績を残している(ただし、これはバーサーカーシステムの発動による戦績である)。また、機動力も高く、セーラー服の襟の部分に当たる部位に設けられたハッチが開いてメインスラスターが露出する構造になっている。

武器はビームリボンとバルカン、ビームフラフープ。それらを駆使した必殺技ノーベルフラフープ、ドモン・カッシュの駆るゴッドガンダムとのタッグ戦で使用した合体技のダブルゴッドフィンガー。

機体のデザインはカトキハジメによるもの。基本的にはRX-78-2 ガンダム(厳密に言えば、『ガンダムセンチネル0079』でカトキが発表したアレンジバージョン、俗にいう「RX-78-2 ver.ka」)を女性型のプロポーションにアレンジしたものである。

バーサーカーシステム
外部からパイロットを強制的にコントロールし、暴走させるシステム。シャイニングガンダムゴッドガンダムのスーパーモード(ハイパーモード)の対極に位置する技術であると言っても過言ではない。このシステムが起動すると、髪の毛状の放熱フィンが展開し、機体がピンクに光り輝く。この際、パイロットの意識は完全に外部からコントロールされた状態となる。性能が一時的とはいえ、機動性、攻撃力共に飛躍的に向上する。このシステムによって、ボルトガンダムは簡単に倒される結果となった。
このシステムの受信装置はコクピットのすぐそばにあり、これを破壊すれば外部からの制御は不可能になるが、外部から破壊するには相当の技量が必要である。

武装

ビームリボン
本機に搭載された近・中距離用のビーム武装。鞭のようにビームの形状が変化するほか、出力を調整することでビームサーベルとしての使用も可能。
バルカン砲
多くのMFに搭載された牽制用の武装。
ビームフラフープ
ビームで形成されたフラフープ状の武器で、敵に投げ付けて攻撃する。劇中では「ノーベルフラフープ」と呼称された。
ゴッドフィンガー
本来はゴッドガンダムの必殺技。ドモンとのタッグ戦で初使用。ゲームでは対称的に左腕で放つ作品もある。
ノーベルガンダムがこの技を使える理由はアレンビーがドモンに裏技を教えていた際、ゴッドガンダムのメカの仕組みを知り、タッグ戦前にドモンとの合体技を考慮した回路変更を行ったためである[1]

劇中の活躍

前述の通りにボルトガンダムを48秒で破り、ゴッドガンダムと組んでタッグマッチを戦ったこともある。ドモンの特訓にも使用され、ジョルジュ・ド・サンドの駆るガンダムローズとの非公式試合の際には止めに来たネオフランスのモビルスーツ・ゴダールを足止めしている。その後、アレンビーがウォン・ユンファによってさらわれた後にDG細胞に感染させられ、ランタオ島においてウォルターガンダムへ変異したが、レインライジングガンダムによって撃破された。

物語終盤、「ガンダム連合」が結成された際には再登場(2号機説や「ノーベルガンダムmk-II」説有)し、キラル・メキレルの駆るマンダラガンダムらと共に地球をデビルガンダムから守るべく立ち上がる。

漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』にも登場するが、そのファイトスタイルは新体操の優雅さのかけらもない、ケンカ殺法そのものであった。

バリエーション

高機動ノーベルガンダム

高機動ノーベルガンダムスーパーノーベルガンダム)は、漫画雑誌コミックボンボン」にて連載されたときた洸一によるコミカライズ版に登場。終盤の「ガンダム連合」に参加した際、アレンビーが搭乗していた機体である。

基本的な姿はノーベルガンダムと大差ないが、機体色が白を基本としたものに変更され、両肩にそれぞれバーニアが3つ付加され、腰部にもバーニアが付いたテールバインダーを装備している。必殺技は「クレッセントフープショット」。

他作品への登場

その他

  • 機体名の「ノーベル」はスウェーデンの化学者アルフレッド・ノーベルに由来している。
  • 総監督の今川泰宏によると本機のデザインは茶化したわけではなく、「格好良い」と思ってデザインしたと証言している[2]
  • 「MS IN ACTION!!」「GUNDAM FIX FIGURATION」において立体化され発売され、ガンプラもHGFCシリーズの第2弾として2011年1月に発売された。
  • 英語版では名称がNobel GundamからNoble Gundamに変更されている。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:未来世紀

テンプレート:Gundam-stub
  1. アニメック編集部編「GガンダムQアンドA」『機動武闘伝Gガンダム バトルメモリー』ラポート、1995年5月1日、雑誌69160-46、108頁。
  2. モデルグラフィックス特別編集「MODELS-1 GF13-050NSWノーベルガンダム(1:60・144) 凝視天驚、石破懇願の眼差し」『ガンダムフォースIV ファイティング G』大日本絵画、1995年9月、ISBN 4-449-22655-4、46頁。