ニース

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テンプレート:Communefra ニースNice)は、フランスの南東部に位置する都市で、アルプ=マリティーム県県庁所在地である。プロバンス語ニサール語)ではニッサNiçaNissa)、イタリア語ではニッツァ(Nizza)という。

地中海コート・ダジュールに面する、世界的に有名な保養地・観光都市である。

歴史

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イタリア イタリアの領域のフランスの侵略 1860年に.

ニースには紀元前5世紀頃ギリシャ人によって建設され、紀元前2世紀頃よりケルト系の住民が定住した。古代には交易植民都市ニカイアとして知られていた。前154年ローマ人に占領され、その後支配者が何度もかわり、多くの戦争に苦しめられた。中世にはプロヴァンス公爵領に属したニースであるが、プロヴァンス公爵領がフランス王領に帰属したのち、近世にはサヴォイアやスペインに帰属したこともあった。

1804年、ニースの住民は住民投票によってフランス帝国への帰属を決定したが、1815年パリ条約によりニースはサヴォイア公国に割譲された。サルデーニャ王国イタリア王国の成立をフランスに承認してもらうため、1860年再びニースはフランスに割譲された。ニース出身の武人でイタリア統一戦争で活躍したジュゼッペ・ガリバルディは激怒した。その後もイタリアによるリソルジメント失地回復の目標にされたが、フランス領のまま現在に到る。

気候

ニースは地中海性気候であり、一年を通じて気候は安定している。夏はよく晴れ乾燥しており、まとまった雨が降るのは月に1、2回程度である。また日最低気温も20度程度、昼間は24度くらいまで気温が上昇する[1]。そのため欧州各地(とくに夏でも涼しく霧がちなイギリスやフランス北部など)から夏のバカンスに訪れる者が多く、ビーチは遊泳や日光浴を楽しむもので込み合う。冬も比較的温暖で気候が安定していることから、旅行者は1年中絶えない。

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交通

空港

鉄道

マルセイユとイタリアのヴェンティミリアを結ぶフランス国鉄の鉄道路線が通る。主要駅はニース-ヴィル(Nice-Ville)駅、ニース駅(Gare du Nice)。またタンド峠を越えてイタリアのクーネオに至るタンド線が分岐する。このほかプロヴァンスの山岳地帯へ向かうプロヴァンス鉄道の起点でもある。  また市内交通として路面電車があるが、1953年に廃止された後、2007年新たに路線が組まれた路線で、市内中心部のマセナ広場とガリバルディ広場を通る二区間は、架線給電ではなく、蓄電池を使用した区間となっている。方式こそ違えど、ボルドーと同様、都市景観を重視した電気方式を採用していることが評価されており、建設にあわせた街路樹の植生や、沿線に15人のアーティストによる現代芸術作品を設置するなどの「街の衣替え」の実践を推進している。現在更なる延長が計画されている。

姉妹都市・姉妹州

国内

国外

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脚注

  1. テンプレート:Cite web

関連項目

外部リンク

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公式
観光

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