ドラえもんのひみつ道具 (かた-かほ)

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テンプレート:Pathnav ドラえもんのひみつ道具 (かた-かほ) ででは、藤子・F・不二雄漫画ドラえもん』、『大長編ドラえもん』(VOL.1〜17)、藤子・F・不二雄のその他の著作に登場するひみつ道具のうち、読みが「かた」で始まるものから「かほ」で始まるものまでを列挙する。

片づけラッカー

片づけラッカー(かたづけラッカー)は、「かたづけラッカー」(てんとう虫コミックス17巻に収録)などに登場する。

スプレー缶状の道具。このラッカーを物体にかけると、その物体は目には見えなくなってしまう。成分は非フロン系ガス、光屈折プラズマ、透明粘着微粒子。吹きつけられた物には光屈折プラズマと透明粘着微粒子が付着し、光を物体から反らせて屈折させる事により物体が見えなくなる。見えなくなった物は、専用の虫眼鏡を使うと見ることができる。急な来客の時など、散らかった部屋を見かけだけ綺麗にするのが本来の目的。人間に対しても使用可能で、姿を消すために用いることが多いが、ラッカーの量が足りないと服だけが消えて、見た目が裸の状態になってしまう。短編では前述の表題作以外にも「エスパースネ夫」(コミックス31巻収録)などに登場する。

ドラえもん のび太の宇宙小戦争』では、ラッカーの効き目は4時間で切れるという新設定が付け加えられた。

類似品に、テレビアニメ第2作第1期「ドラえもんだいきらい!?」に登場した「とう明スプレー」がある。

物体を見えなくする道具はこれ以外にも、「とう明ペンキ」や、差すと細胞が透明化する目薬(「とう明人間目ぐすり」)などがある。

あらわしラッカー
テレビアニメ第2作第1期「かたづけラッカー」に登場。片づけラッカーで消えた物体にかけると効果が解除されて再び見えるようになる道具。『ドラえもん のび太と翼の勇者たち』にも登場し、こちらでは「ラッカーおとし」と呼ばれている。

カチカチカメラ

カチカチカメラは、「カチカチカメラ」(てんとう虫コミックス22巻に収録)に登場する。

どんな勝負でも指定した相手を勝たせることのできる道具。ビデオカメラの形をしており、これで「誰々を勝たせろ」と言いながら勝負の様子を撮影すると、カメラに付属しているスクリーンにはその者が勝っている様子が映し出され、現実にもその通り、その者が勝利する。

撮影対象はテレビ番組などでもよく、作中ではプロ野球中継を撮影して、指定したチーム(ジャイアンツ)を勝たせた。

ガチガチン

ガチガチンは、「にっくきあいつ」(藤子・F・不二雄大全集4巻に収録)に登場する。

角砂糖のような外観の薬。この薬を飲むと、性格がガチガチの真面目になり、人に勉強を教える時もスパルタ式になる。今までにひみつ道具に関する事典での記載がない道具の一つ。

カチンカチンライト

カチンカチンライトは、「カチンカチンライト」(てんとう虫コミックス38巻に収録)に登場する。

この道具の光を当てると、水や炎、煙といった形を持たない物体を数分間固形物質にすることができる。

『のび太と翼の勇者たち』とテレビアニメ第2作第1期「未来の国からはるばると」では、固形物質に光を当てると、その物質の強度が強くなるという設定が加えられている。

『ドラえもん -迷宮大作戦-』(1989年10月31日発売/機種:PCエンジン Hu-CARD)では、冷凍光線を発射する道具として登場し、敵キャラクターを全て凍らせる。同作オリジナルのひみつ道具「アイスクリスタル」が同様の効果を持っている。

カツオブシガム

カツオブシガムは、「恋するドラえもん」(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。

使用描写はないが、一般的にネコはガムをかめないため、人間用の物とはかなり異なった作りになっていると思われる。ドラえもんが恋したペルシャ猫にプレゼントした道具。

カッカホカホカ

カッカホカホカは、「カッカホカホカ」(藤子・F・不二雄大全集6巻に収録)に登場する。

人間の怒りを熱に変える道具。湯たんぽ状の本体に電源コードが繋がったような形をしており、コード先端のプラグを怒っている人の体に差し込むと、たちどころに怒りがおさまり、その分、本体から熱が出て、ストーブのように温まることができる。

似たような性質の道具に感情エネルギーボンベがある。

カッコータマゴ

カッコータマゴは、「カッコータマゴ」(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。

カッコウの習性である托卵を応用した道具。卵型で、これを身につけてよその家へ行くと、その家の子になりすまし、その家で暮らすことができる。代りに本来のその家の子は、よその子として追い出される。タマゴを体から放すと当然、効果は消える。類似の道具として「やどり木」がある。

ドラえもんが出した道具ではなく、未来デパートから誤配送されたもの。ドラえもんは返品する予定だったが、玉子に怒られたのび太が持ち出し、スネ夫の家にあがりこんで豪華な生活にありついた。その後スネ夫の母が投げ捨てたタマゴをドラえもんが誤飲し、彼が身につけたのと同様に効果を発揮したが、最終的にタマゴがどうなったか(体外に出されたか原子胃袋で分解されたか)は不明。

合体ノリ

合体ノリ(がったいノリ)は、「合体ノリ」(てんとう虫コミックス13巻に収録)、「『合体ノリ』でハイキング」(てんとう虫コミックス『ドラえもん プラス』5巻に収録)に登場する。

人や動物と合体できる道具。チューブ入りの接着剤のようで、ほんの少し絞って指先に乗せ、人や動物に触れると合体できる。

「合体ノリ」(てんとう虫コミックス13巻収録)登場分
合体後は、頭が自分、首から下が合体相手の姿となり、相手の能力(の嗅覚、力士の怪力など)を自分のものとして使うことができる。ただし相手の意思や習性が残っているので、体が意思に反して動いてしまうこともある。
「『合体ノリ』でハイキング」(てんとう虫コミックス『ドラえもん プラス』5巻に収録)登場分
合体後に両者の全身が混合された姿となる。たとえばドラえもんが犬と合体すれば、全身が青でドラえもんに似た顔の犬の姿となる。またこちらの場合、3名での合体も確認できる。
ハガセール
テレビアニメ第2作第2期「のび太+ハト=?(のびたプラスハトは?)」(2008年1月25日放送)に登場。
合体ノリを使用してなった合体状態を解除するための道具。このガスを吹き付けると合体状態から解除される。作中では「専用ハガセール」(表記は字幕放送にて確認)としか呼ばれていないが、道具を取り出すときのテロップでは「ハガセール」と表示され、道具本体にも「ハガセール」とのみ記されている。また、公式サイト掲載の「ひみつ道具カタログ」でも名称を「ハガセール」としている[1]

ガッチリグローブ

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カップルテストバッジ

カップルテストバッジは、「カップルテストバッジ」(てんとう虫コミックス19巻に収録)に登場する。

2枚組のハートの形をしたバッジ。このバッジを男性と女性がつけると、両人は模擬的に結婚した状態になり、結婚後の生活がうまくいくかどうかテストすることができる。異性同士だけでなく、同性同士でも効果はある。また3人で同時につけると、2人の同性に対して1人の異性が浮気をした場合どうなるかが分かる。

家庭科エプロン

家庭科エプロン(かていかエプロン)は、「しずちゃんをとりもどせ」(てんとう虫コミックス40巻に収録)に登場する。

これを身につけて家事を行うと、掃除洗濯といった基本的な家事を実践的に覚えることができる。エプロンにはの絵が描かれている。

門松の苗

門松の苗(かどまつのなえ)は、「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。

この道具を、春にタケノコの状態で庭に植えておくと、成長し、翌年の元日に門松となる。

かなづち用足ひれ

かなづち用足ひれ(かなづちようあしひれ)は、「深夜の町は海の底」(てんとう虫コミックス41巻に収録)に登場する。

泳げない人でも、この足ひれをつけると簡単に泳ぐことができる。

かならずあたる手相セット

かならずあたる手相セット(かならずあたるてそうセット)は、「かならず当たる手相セット」(てんとう虫コミックス2巻に収録)に登場する。

自分の手相を自由に変えられるセット。壷に入っているクリームを手に塗って現在の手相を消し、様々な手相の載っている「手相カタログ」で好きな手相を選び、それを筆で手に書き込むと、その通りの運勢が訪れる。

テレビアニメ第2作第2期では新たにドラえもんの説明が追加され、筆についているインクは量子学的に因果律を強引に引き寄せ、手相通りの未来を作り出す効果を持つことが明らかとなった。

手相カタログには、書いてはいけない相として「悪運の相」まで載っている。

『ドラえもん・ふしぎシリーズ (2) ドラえもん うらないのふしぎ」では、両手を自然に組んで親指が下になる方の手に手相を書く設定になっており、反対の手に書くと逆効果の運勢が訪れてしまう。

かならず実現する予定メモ帳

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カネバチ

カネバチは、「カネバチはよく働く」(てんとう虫コミックス8巻に収録)に登場する。

巣の中にカネバチがおり、蜜の代わりに道などに落ちているお金を拾って集める。しかし作中でも指摘されているとおり、拾ったお金は警察に届けないと拾得物横領罪になる。かといって、「拾った場所へ返せ」と命令すると、あまりにも困って、逆恨みで怒り出してしまい、使用者に襲い掛かる。

カプセルなえ

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かべ紙ハウス

かべ紙ハウス(かべがみハウス)は、「かべ紙の中で新年会」(てんとう虫コミックス9巻に収録)などに登場する。

ポスター状の紙に家の絵が描かれている。これを壁に貼ると、ドアを開けて家の中に入ることができる。一見するとただの紙だが、内部は特殊空間であり、普通の家同様の広々とした部屋となっている。

壁さえあればどこにでも住居ができるので便利な道具。ただし垂直な壁に貼らなければ、中の部屋も正常な向きにならない。中に人がいる状態で、壁から剥がして水平な床に置こうものなら、部屋が傾いて非常に危険(トイレにいたスネ夫がそれで悲惨な目に遭っている)。ただ、「かべかけ犬小屋」(『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』)や「かべ紙格納庫」(『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』)は、中の状態も正常な向きに保たれるよう。またテレビアニメ第2作第2期「かべ紙の中で新年会」によると、壁紙が巻かれると再び広げられるまで中から出口を開けられなくなってしまう(中から衝撃を加えて動かす事は出来るが、それで広げる事は困難)。

「かべ紙の中で新年会」に登場し、その後も即席の住居や隠れ家が必要になるエピソードで何度も登場する。「かべ紙ハウス」の名称は、「ジャイアンよい子だねんねしな」(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場し、「キャラクター商品注文機」(てんとう虫コミックス28巻に収録)では「かべかけハウス」と呼ばれている。

ただの住居としての使用の他、店舗などを模した以下のような多数のバリエーションが使用されており、いずれも本物の店舗など同様に使用できる(どうやって商品を仕入れているのかは不明)。

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「かべ紙の中で新年会」(てんとう虫コミックス9巻に収録)に登場する。
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「かべ紙の中で新年会」(てんとう虫コミックス9巻に収録)に登場する。
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「かべ紙の中で新年会」(てんとう虫コミックス9巻に収録)に登場する。
喫茶店(名称不明)
「かべ紙の中で新年会」(てんとう虫コミックス9巻に収録)に登場する。
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「かべ紙の中で新年会」(てんとう虫コミックス9巻に収録)に登場する。近くにある既存のマンホールにつながる。名称の初出はテレビアニメ第2作第1期「かべ新聞の中で新年会」。
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「ジャイアンよい子だねんねしな」(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。
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「ジャイアンよい子だねんねしな」(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。
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「ジャイアンよい子だねんねしな」(てんとう虫コミックス27巻に収録)に登場する。
壁に紐でかけられる超薄型テレビである。現実の21世紀で買える壁掛けテレビとは少し形状が異なる。わずか2コマしか出ていないため、チャンネル、放送方式など詳細は不明。ちなみに画面には、オバケのQ太郎が出ていた。
全チャンネルかべかけテレビ
ぐーたらお正月セットを参照。
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「のら犬「イチ」の国」(てんとう虫コミックス22巻に収録)、『ドラえもん のび太の大魔境』、『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』登場分に登場する。
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「まんがのつづき」(てんとう虫コミックス31巻に収録)に登場する。
漫画家の仕事部屋。資料を一声で出してくれる書架、絵を仕上げてくれるアシスタントマシン、BGM音源、疲れをとるマッサージ機、居眠り防止装置(頭上から水をかける。そのままだと原稿も濡れてしまう事になるが、対策しているかは不明)が装備されている。また、戸口横の加速ボタンを押すと内部の作業速度が何百倍にもなる。
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「なんでもひきうけ会社」(てんとう虫コミックス37巻に収録)に登場する。
和室(名称不明)
テレビアニメ第2作1期「家元かんばん」(「家元かんばん」(てんとう虫コミックス28巻に収録)のアニメ化作品)に登場する。外見は水墨画の掛け軸。
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ドラえもん のび太の宇宙小戦争』、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』に登場する。耐火構造なので、たとえ貼ってある家が焼き払われてもびくともしない。
『ドラえもん のび太と鉄人兵団』の分は作中では名称不明だが、名称は公式サイトに記載されている。またアニメフィルムコミック版では壁紙シェルターとなっている。
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『ドラえもん のび太の宇宙小戦争』に登場する。

また「ふしぎな『かみのいえ』」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』6巻に収録)で、紙に家や店舗の絵を描くと、かべ紙ハウス同様に使用できるというものが登場するが、道具の名称は不明(ひみつ道具の事典『ドラえもん全百科』では「どこでもハウス」となっている)。

かべ景色きりかえ機

かべ景色きりかえ機(かべけしききりかえき)は、「かべ景色きりかえ機」(てんとう虫コミックス31巻に収録)に登場する。

室内の壁を野外の景色に切り替える機械。方位と距離を指定して機械を作動させると、壁一面がその指定した場所の景色になる。単にその景色が見えるだけでなく、「どこでもドア」と同様に壁面を通じて室内とその場所とが空間同士で繋がっており、互いを行き来することもできる。

かべぬけき

かべぬけきは、「かべぬけき」(藤子・F・不二雄大全集3巻に収録)に登場する。

円錐形の道具で、手に持つと壁でも物でも人の体でも自在にすり抜けることができる。

脚注

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