トンブリー

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トンブリーธนบุรี、「金都」の意)は、タイトンブリー王朝時代の王都。現在はバンコク首都府の一部に含まれる(トンブリー区)。チャオプラヤー川の右岸に位置していた。

概要

タークシン王がビルマ軍によって滅んだタイ国を再建すると、疫病とビルマの侵攻で廃墟となったアユタヤーに見切りを付けて、1767年タイ仏歴2310年)トンブリー王朝の首都として建設された。

その15年後、タークシンが処刑されるにおよんで、ラーマ1世がチャオプラヤー川対岸へ遷都しバンコクを建設すると、トンブリーは県になったが、1972年タイ仏歴2515年)にはバンコクに吸収され、以前のトンブリー県の一部の行政区をトンブリー区と呼ぶようになった。

しかし、世間一般では行政区だけでなくチャオプラヤー川の西岸部を「トンブリー」と呼ぶ。高級住宅街があり、古くからお金持ちの多い地区とされてきた。そのため、旧バンコク地区から「向こう岸」と呼ばれたり、軽くあしらって「トン」と省略され、ねたまれていたという。