デジタル・デビル物語 女神転生

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デジタル・デビル物語 女神転生』(デジタル・デビル・ストーリー めがみてんせい)は、1987年9月11日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたファミリーコンピュータ用ソフト。「ナムコット ファミリーコンピュータゲームシリーズ」第29弾。1995年に『旧約・女神転生』のタイトルでスーパーファミコン用ソフトとしてリメイクされた。2004年より携帯電話アプリとしても配信されている。

後に開発元のアトラスによってシリーズ化された「女神転生シリーズ」の原点となった作品であるが、発売がナムコからアトラスの自社販売に変わった際に『真・女神転生』とタイトルを改め、システム面の幾つかの要素を引き継いだ以外は完全に独立した新作として製作されたため、本作品および「デジタル・デビル物語 女神転生II」のストーリーは後の真・女神転生シリーズとは関係していない。

概要

1986年西谷史が著した伝奇SF小説『デジタル・デビル・ストーリー』(徳間書店アニメージュ文庫)の第一巻『女神転生』を原作としたオリジナルビデオアニメとのメディアミックス作品ではあるが、登場人物と一部設定を借りている以外は、ほぼオリジナル作品と言ってもよい(原作小説やOVAの続編という形をとっている)。6つのエリアで構成された飛鳥の大魔宮を探索し、各エリアを支配する魔王を倒していく主観視点・3Dダンジョン形式のRPG。玄室ごと魔宮に囚われてしまった女神イザナミを救い出し、大魔王ルシファーを倒すのが最終目的。

当時のRPGは、ウィザードリィドラゴンクエストなど中世ファンタジーものが多かった中、学生服を着た高校生の男女が迷宮に挑むというシチュエーションや、コンピュータを使い交渉によって悪魔を仲魔に引き込み、合体でより強い仲魔を作成してパーティーを強化する「仲魔システム」、「悪魔合体」などのシステムは斬新だった。また、当時のファミコンRPGには珍しく悪魔のグラフィックの一部が簡単なアニメーションをする。パッケージイラストは原作の挿絵を担当した北爪宏幸。説明書のイラストは江崎稔が担当している。

本作は設立間もないアトラスによって開発され、ナムコによって販売されたが、当時は開発メーカーの名前は一切表に出ていなかった。

ストーリー

1980年代後半。天才的なプログラミング技術を持つ高校生・中島朱実は、ひそかに「悪魔召喚プログラム」制作に没頭していた。自らプログラムを組みながらも、悪魔を召喚する目的が見つからない中島は稼動実験を躊躇していたのだが、自分に危害を加えた生徒達に復讐するためプログラムを稼動、人間界に悪魔(デジタル・デビル)を召喚してしまう。しかし、それによって実体化した魔王ロキやセトは、中島の命令を無視して周囲の人間達を襲うようになってしまった。召喚者である中島自身にも危機が迫った時、彼を救ったのが、転校生の白鷺弓子だった。彼女は日本創造の女神・イザナミ神の転生した姿だったのだ。そして中島はその夫、イザナギ神の転生した姿であるという。前世からの深い因縁と絆によって結ばれていた二人は、熾烈な闘いの末に悪魔たちを撃退した。

一方、ロキやセトの消滅によって力の均衡が崩れた魔界では、大魔王ルシファーが人間界征服を目論み、その足掛かりとしてイザナミ神が眠る飛鳥・白鷺塚の真上に大魔宮を建造し始めた。そして、一度は中島たちによって倒されたロキとセトを復活させた上、イザナミ神をその玄室ごと魔宮に封印してしまったのだ。

事態を知った中島と弓子は、囚われてしまったイザナミ神を救うため、そして復活してしまったロキとセト、大魔王ルシファー自身を倒すため、飛鳥の大魔宮に足を踏み入れる。果たして、彼らは再び地上に戻ってこられるのか……。

主要登場人物

中島 朱実(なかじま あけみ / SFC版、携帯電話版では名称変更可)
主人公。十聖高校の3年生。プログラマーとしての天賦の才に恵まれた美少年。日本創造神・イザナギ神の転生した姿でもある。私怨と好奇心から、自ら組み上げた「悪魔召喚プログラム」を稼動、人間界に悪魔を召喚してしまった。ハンドヘルドコンピュータを介して悪魔を仲間に引き込み、召喚・使役する能力を持っている。その代わり魔法を使う事ができない。
白鷺 弓子(しらさぎ ゆみこ / SFC版、携帯電話版では名称変更可)
パートナー。長い黒髪の美少女。中島朱実とは相思相愛の仲。イザナギ神の妻、イザナミ神の転生であり、「女神転生」のタイトルもこれに由来している。女性であるゆえ物理攻撃力・防御力は劣り、盾が装備できないなど装備品も中島のものに比べて貧弱だが、さまざまな魔法(回復、補助系魔法が中心)を使用できる。
イザナミ
日本創造の女神。イザナギ神とは兄妹にして夫婦。自身と夫の転生である弓子と中島に助力し、悪魔達と戦うための力を与えた。人間界征服の邪魔になると踏んだ大魔王ルシファーによって、白鷺塚の玄室ごと大魔宮に封印されてしまった。
魔王ロキ
中島朱実によって人間界に召喚されたデジタル・デビル。奸智と美貌で知られた北欧神話の神。イザナミ神の力を借りた中島によって一度は倒されたが、ルシファーの手により復活。ヴァルハラの回廊を支配している。
魔王セト
ロキの次に出現したデジタル・デビル。エジプト神話最強の邪神でアピペなどの眷属を持つ。人間から生体マグネタイトを集め、人間界への実体化を図る。実体化した時は巨大な蛇の姿だったが、中島と弓子によって辛くも撃退された。ルシファーの力で復活し、炎の腐海を支配している。
大魔王ルシファー
かつて天界で反乱を起こし、魔界に落とされた堕天使。人間界支配の足がかりとして、飛鳥の地に大魔宮を築きイザナミ神を封印した。
魔王ミノタウロス
ダイダロスの塔を支配する魔王。倒すと重要なアイテム「しず玉」を入手できる。
魔王メデューサ
天空の街ビエンを石に変え支配する魔王。
魔王ヘカーテ
マズルカの回廊を支配する魔王。あるアイテムがないと直接攻撃が通じず苦戦を強いられる。
ガル
天空の街ビエンの副門番。失くした自分の盾を持ってくると、こっそりと門を開けてくれる。
ドル
天空の街ビエンの正門番。ガルより気難しくビエンを救わないと相手にしてくれない。
ビエンの長老
天空の街ビエンの長老。魔王メデューサを倒した後に会うと所持金と同額のマッカをくれる。
リック
ヴァルハラの回廊の地下牢に閉じ込められている巨人。中島の「強さ」が一定値以上あると助ける事ができ、今仲魔にしている悪魔よりランクの高い悪魔に変身して仲魔となる。彼が持っていた腕輪はある重要なアイテムを取るために必要。
ガイア
マズルカの回廊にいる男。自分の持つ銀のレリーフを売りつけてくるが、まず所持金の2/3を対価として提示し、承諾すると所持金全額に釣りあげてくる。
ルース
炎の回廊にいる、小瓶に閉じ込められた悪魔。「怪しい場所」を感知する力に長けている。

大魔宮デビルポリス

大魔王ルシファーが飛鳥・白鷺塚の真上に建造した広大な迷宮。大きく6つのエリアに分かれている。

ダイダロスの塔
魔王ミノタウロスが支配している8階建ての塔。最上階にあるミコンの街に大魔宮の入口がある。
辺境の店:武器、防具が購入できる。
回復の泉:パーティーのHP,MPが回復できる(SFC版では状態異常の治療も可能)。
邪教の館:悪魔合体、状態異常の治療ができる(SFC版では合体のみ)。
街の長老:パスワードを聞ける(SFC版ではセーブ)。
天空の街ビエン
魔王メデューサによって、住民を含めた街の全てが石にされてしまった街。
このエリアを解放することによって、ヴァルハラ・マズルカ・アンフィニの3エリアに直接移動できるようになる。[1]
ヴァルハラの回廊
魔王ロキが支配しているエリア。ダイダロスの塔とマズルカの回廊を結ぶ2階建ての回廊。
ラグの店:マッカには興味のない店主が経営している。アメジストと交換で色々なものを手に入れることができる。ちなみに宝石と交換で色々なアイテムを手に入れられる店は後のシリーズにも様々な形で登場する。
マズルカの回廊
魔王ヘカーテが待ち受けているエリア。西の斜塔と東の回廊に分かれている。
炎の腐海(ほのおのふかい)
エリア全体が地獄の炎で包まれており、歩くだけでダメージを受ける最大の難所。魔王セトが支配している。
アンフィニ宮殿
大魔王ルシファーが待ちうけている広大な宮殿。青の大広間と赤の塔に分かれている。

システム

ステータス
ゲームスタート後、主人公二人にステータスポイントが15ずつ与えられ、それぞれを基本パラメータに割り振る(カッコ内は携帯電話版での表記)。
つよさ(体) 耐久力に影響
ちりょく(知)魔法関連、敵を仲魔にする会話の成功率に影響
こうげき(強)攻撃力に影響
きびんさ(速)戦闘時の攻撃順、物理防御力に影響
うん(運)  先制攻撃の確率、逃走の成功率などの運に関わる
その後は、戦闘に何度か勝利し経験値を一定値貯めることでレベルアップし、その度に1ポイントずつ割り振ることができる。プレイヤーの方針によって「攻撃力の高い肉弾攻撃タイプ」、「体力が高いタフなタイプ」、「平均的なバランスタイプ」など自由に育成できる。能力値の最大は各20で、全ての能力値が最大になるレベル61が最高レベル。なお、経験ポイントは中島と弓子で共有しており、どちらか一方がDEADになっていたとしても、双方が同時にレベルアップする(SFC版では個別管理)。
仲魔
敵の悪魔が1体だけの時は中島のCOMP(コンピュータ)で話すことで勧誘することができる。悪魔はアイテムやマグネタイトマッカを要求し、これに応じれば仲魔(仲間の悪魔)になってくれることがある。ただし、敵の種族によっては絶対に仲魔にならないものもいる。1種類につき1体までしか仲魔にできず、既にストックにいる悪魔に話しかけても挨拶をして去っていくだけである。
仲魔は7体までストックすることができ、同時に3体まで召喚してパーティーに入れることができる。ただし仲魔を召喚するにはマッカ(魔界で流通している貨幣)が必要で、仲魔を召喚している間は歩くごとに抗体ポイント(こうたいポイント、CP)に応じたマグネタイト(悪魔が肉体を維持するのに必要な物質)を消費する。召喚に必要なマッカ、抗体ポイントは共にレベルの高い悪魔ほど高くなるため、これらのコストの管理も重要。
悪魔合体
仲魔は経験値でのレベルアップはしないが、街にある邪教の館で2体の悪魔を合体させることで別の悪魔を生み出すことができる。ただし、主人公のレベルが目的とする悪魔より低いと扱えず、合体させることはできない。中には合体でしか仲魔にならない強力な悪魔もいる。また、合体後「ドリアード」という悪魔になる組み合わせには、組み合わせ表に記号が1つ割り当てられている。邪教の館に入っても、ステータス異常のある仲魔がいると合体はできず、そちらの治療が優先される。
エンカウント
ダンジョン内を歩いていると敵と遭遇することがある(ランダムエンカウント型)。先制攻撃を受けることもあるが、先ずは「たたかう」「にげる」のコマンド選択が現れ、「たたかう」を選ぶと戦闘に移る。「にげる」に成功すると戦闘を回避して1ブロック後退する(FC版は後退しない)が、失敗すると攻撃を受けてから再び「たたかう」「にげる」のコマンド選択に戻る。また、背後が壁だったり相手がボスだったりすると「にげる」は確実に失敗する。
戦闘
「こうげき(ATTACK)」、「まほう(MAGIC)」、「まもる(DEFEND)」といったコマンドを選択する非リアルタイム型。このとき「AUTO」コマンドを入力すると、敵か味方かのどちらかが全滅するまで「こうげき」を繰り返す高速戦闘になる(Bボタンでキャンセルできる。また、敵方のみ魔法や特殊攻撃も使ってくる)。また、中島がCOMPで「はなす(TALK)」ことで、前述の悪魔との交渉に入ることもできる。交渉に失敗して攻撃を受けると強制的に戦闘に突入する。コマンド入力の後、一通り行動が終わると1ターン終了し、双方が残っていれば再び「たたかう」「にげる」のコマンド選択に戻る。
ゲームオーバーとコンティニュー
中島と弓子の両方がDEADになると仲魔が生き残っていてもGAME OVERになるが、直後にタイトル画面からCONTINUEを選べば経験値、レベルなどはそのままでミコンの街から再開できる(ペナルティとしてマッカは半分、ほう玉はゼロになる)。GAMEOVER時はそのエリアのボスが主人公たちを罵る専用のメッセージが表示される。
パスワードとセーブ
FC版は記憶媒体が無かったためセーブをすることができなかった。そのため、街の長老から教えてもらうパスワードをメモし、電源再投入時に同じパスワードを入力することで前のプレイ状態を再現するシステムだった。SFC版「旧約・女神転生」は長老の元でセーブが可能になり、携帯電話版はどこでもセーブが可能になっている。
マッピング
3D迷路は迷いやすいため、FC版の説明書では方眼紙に独力でマッピングすることが推奨されていた。弓子が初期に覚えるマッパーの魔法で周囲縦5*横3ブロックのマップを表示させることができる(ただし、部分的にダークゾーンという表示不可能なエリアもある)。この魔法によるマップ表示は向いている方向が上になり、またマップの外壁の先に偽のマップが描画されることもあるため、当時は戸惑う人も多かった。
「旧約・女神転生」および携帯電話版は、歩いた場所が自動的にマップに記載されるオートマッピング機能が追加されている。

魔法

パートナーの弓子や悪魔はMPを消費して魔法を使うことができる。本作の魔法は「女神転生II」以降のものと比べると名前が大きく違っているが、魔法体系などは後のシリーズの基盤が見て取れる。

攻撃魔法

サイ系
念動力で敵を攻撃する魔法系統。
サイ、サイコ、サイキック、サイクロン
ボット系
炎で敵を攻撃する魔法系統。
ボット、ボットラー、ボアットナ、ガボアット
ブリズ系
冷気で敵を攻撃する魔法系統。敵を「FREEZE」状態にして、身動きを取れなくする効果もある。
ブリズ、ブリザー、ブリザドン
カンデ系
電撃で敵を攻撃する魔法系統。敵を「SHOCK」状態にして、身動きを取れなくする効果もある。(FC版はSHOCK状態無し)
カンデ、カンデオン
ハマ系
聖なる破魔の力で敵を攻撃する魔法系統。魔王に効果的であり、携帯アプリ版では絶大と言うべき威力を発揮する。
ハマ、ハッケ、ハキョウ

補助系魔法

  • ドルミン   幻影を作り出して敵を「CLOSE」状態にする。
  • プリンパ   敵を混乱状態「CLOSE」にする。
  • ノップ    敵を金縛り状態「CLOSE」にする。
  • マリンカリン 敵を魅了状態「CLOSE」にする。
  • グッスリト  敵を眠らせ「SLEEP」にする。
  • ハイパー   仲間の精神力を高めることで、その戦闘中に限り攻撃力を上昇させる。
  • テトラジャ  エナジードレイン(「ニヤリ」と笑ってこちらのレベルを下げる)を防ぐ。
  • エトナ    相手の魔法を封じ込める。
  • キュマ    相手からMPを吸収する(敵のみ使用可能)。

治癒魔法

  • メディ    仲間一人のHPを回復する。
  • メディカ   仲間全員のHPをある程度回復する。
  • メディカル  HPを最大限回復する。
  • パッチ    催眠攻撃を受け「CLOSE」「SLEEP」状態になった仲間を目覚めさせる。
  • クリンク   DEAD以外の状態異常を回復させる。
  • リカーム   DEAD状態の仲間をHP1で復活させるが、失敗することもある。

特殊魔法

  • サバト    コンピュータを使わずに仲魔をストックから召喚できる。
  • スワードナ  パスワードを見ることができる(SFC版・携帯電話版では削除)。
  • スタルト   スタート地点のミコンの街に戻る。
  • マッパー   周辺の地図を見ることができるようになる。とある場所で使うと…。

BGM

本作の戦闘BGMはロック調になっており、クラシックが多いRPGの中では珍しかった。

曲名 使用場面 備考
Step Up ステータス画面  
MICOM ~出発 ミコンの街  
DAEDALUS ダイダロスの塔  
Battlefield ~戦場 戦闘 通常悪魔との戦闘BGM。
VIEN ビエンの街  
窓明り 辺境の店  
Spirit Of Fountain ~光 回復の泉  
VALHALLA バルハラの回廊 (ヴァルハラの回廊)
Power Attack 対ボス戦闘 当時、RPGではボス専用曲があることは珍しかった。
MAZURKA マズルカの回廊  
祈り 邪教の館  
Hellfire~炎の腐海 炎の腐海  
IZANAMI イザナミの玄室  
三つの珠 イザナミ救出  
ANFINI ~無限宮 アンフィニ宮殿  
Last Battle ~決戦 最終ボス  
IZANAMI II エピローグ  
Recollections~回想 エンディング  

その他

原作小説との違い

本作は西谷史による小説「デジタル・デビル・ストーリー」の第一作「女神転生」(1986年3月発行)と第二作「魔都の戦士」(1986年10月発行)の続編という設定だが、ファミコンというプラットフォームであることや、シリーズ半ばにして制作された作品のため、原作小説とは設定が異なる部分がある。

  • FC版では中島とイザナギ神が個別に登場しているが、原作小説では中島とイザナギ神は同一の存在であるため、二人が同時に出現することはない。(弓子とイザナミ神が個別に登場し、それぞれ別行動を取っているのは非常に特殊な例)
  • 原作では弓子はシリーズ全編にわたるキーパーソンだが、本作ではあくまでもパートナーという位置づけである。
  • 原作では最初にロキを召喚し、次にケルベロスを召喚したが、本作では最初にケルベロスを召喚し、次にロキを召喚したという設定。
  • 原作ではロキは中島の命令で生徒たちを殺しているが、本作では生体マグネタイトを要求しただけとなっている。
  • 物語の時系列も第二巻「魔都の戦士」より以後、先に発売されたOVAの続編という設定になっているため、弓子は原作のように両目の視力を失うこともなく、中島と共に大魔宮に足を踏み入れて悪魔達と戦っている。
  • 本作は最終ボスを倒しハッピーエンドとなるが、約半年後の1988年2月に発表されたシリーズ完結編「転生の終焉」はゲームとは全く異なる物語で、悲劇的な結末となっている。

他シリーズとの関連性

  • 後付け設定ではあるがGBA版真Iにて、主人公が飼っているハスキー犬のパスカルは「ナカジマ」という人物から渡された事がビジョナリーアイテムで判明する。
  • ペルソナ3にて、隠者のコミュ(ポータブルでは男主人公限定)でネット上の知り合いで互いのネームで「N島」「Y子」が使用されている。

クリア後

クリア後、数分待つと、「しかし・・・」と表示される。ゲームを始めると敵悪魔が強化されたり、店やアイテムの場所が変更されている状態になっている。

テレビCM

さんまの名探偵」から始まった吉本興業の芸人を起用したナムコのシリーズCMの1本。西川のりおが「デジタル・デビル物語 女神転生」の(質問)電話に怯え、島田紳助がそれをなだめるコント形式の内容。同じくナムコから2ヶ月前に発売されていた「ドラゴンスレイヤーIV」のCMが、次々にかかってくる質問電話に答えるという内容だったことを受けている。最後は一斉に電話が鳴って、紳助らが逃げ出すというオチになっている。

携帯電話版

『女神転生』はアトラスモバイルコンテンツとして2004年月2月26日からNTTの携帯電話用のiアプリとしても配信が開始され、その後、ボーダフォン(現ソフトバンクのS!アプリ)やauのEZアプリ(BREW)にも移植されている。基本的にはファミコン版の要素を生かした「完全移植版」とのことだが、携帯電話版は主に以下の点がファミコン版と異なっている。

  • テキストに漢字が加わり、漢字かな混じり文に。
  • どこでもセーブ、オートマッピング機能、デビルアナライズ機能などを追加し、インターフェースも改良。
  • 色数や音色が増えたことでグラフィック、BGMをFC版をベースにしつつも改良。
  • 戦闘中に「GEM」コマンドで宝玉が使用可能に。
  • イベント達成後に追加ダンジョン「シュオル聖塔」が出現、原作小説に登場したとある人物が仲魔にできるようになった。

脚注

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  1. 「旧約」では直接アンフィニに移動し、ルシファーを倒すために使用される重要アイテムの入手を省いたままルシファー戦闘を行ってもゲームクリアが不可能ではない。

外部リンク

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