ディーサイド

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テンプレート:Infobox Musician ディーサイド (DEICIDE) は、アメリカフロリダ州タンパ出身のデスメタルバンドである。バンド名の意味は「神を殺す事」(ラテン語の「神(Deus)」と「殺害(Cide)」の合成語が由来)。アンチクライスト悪魔崇拝を掲げ、歌詞も冒涜的なものばかりである。その点はブラックメタルとも共通するが、音楽性は真正のデスメタルであり、主にスレイヤーなどのスラッシュメタルから影響を受けているようだ。

デスモービッド・エンジェルオビチュアリーらのフロリダ勢、カンニバル・コープスサフォケイションマルヴォレント・クリエイションらニューヨーク勢と共に、1990年代初頭のアメリカデスメタルシーンの発展を支え、世界中のデスメタルバンドに影響を与えた。

また彼らがレコーディングに使用したフロリダ州タンパモリサウンドとそこを拠点に活躍していた音楽プロデューサースコット・バーンスが作り出すサウンドは世界中のデスメタルバンドの憧れになり、世界中のデスメタルバンドが次々とレコーディングに訪れるようになった。

元々幼馴染であったスティーブ・アシェイム、エリック・ホフマン、ブライアン・ホフマンの3人が組んでいたカーネイジ(CARNAGE)(マイケル・アモットが在籍していたスウェーデンのバンドとは別バンド)というローカルバンドにグレン・ベントンが加入する形で1987年に結成された。結成当時はエイモン(AMON)と名乗っていたが、その後「ディーサイド」に改名した。エイモン時代に録音していたデモは、『Amon:Feasting The Beast』というアルバムにまとめられている。

グレン・ベントンは前々から「イエス・キリストが亡くなった年齢と同じ33歳になったら、自分は自殺する」と公言しており、33歳になった時の動向が注目されていたが、33歳になったらあっさりと撤回した。こうしたディーサイドの態度から、彼らのアンチクライストとしてのスタンスが疑われることも多い。他にもライブ会場を爆破テロされたことなども有名である。

デビュー以来オランダロードランナー・レコードからレコードを出し続けていたが、2004年の7thアルバムからはイギリスの老舗デスメタルグラインド・コアレーベル、イヤーエイク・レコードとのリリース契約を結んでいる。

結成以来約17年間、メンバーが不変であったが、2004年にギタリストのホフマン兄弟が解雇され、元カンニバル・コープスのジャック・オーウェン、デスアイスド・アースで活動していたラルフ・サントーラが加入する。なお、解雇されたホフマン兄弟は、2007年にDEICIDEの前身バンドであるAMONの名前でバンドを結成した。

2007年にラルフが脱退し、ケビン・クイリオンが加入。しかしながら、2008年および2009年には、ケビンに代わってラルフがツアーセッションとして参加することがあった。2010年にケビンが脱退し、ラルフが再加入。2011年にラルフが再脱退し、ケビンが再加入した。

2011年リリースの10thアルバムよりセンチュリー・メディア・レコードに移籍している。

メンバー

現在のメンバー

元メンバー

  • エリック・ホフマン Eric Hoffman - ギター (1987-2004)
  • ブライアン・ホフマン Brian Hoffman - ギター (1987-2004)
  • ラルフ・サントーラ Ralph Santolla - ギター (2005-2007、2008、2009、2010-2011)
    デスにツアーギタリストとして参加し、その後はセバスチャン・バックのバックバンドやアイスド・アースに在籍していた。2007年にオビチュアリーのツアーに参加するため脱退したが、断続的に参加し、2010年に復帰、2011年に脱退した。

ライヴセッション

ディスコグラフィー

アルバム

シングル・ミニアルバム

  • 2006年 ステンチ・オブ・レディンプション 666 EP - Stench of Redemption 666 EP

ライブ

ベスト・コンピレーション

映像作品

  • 2005年 ウェン・ロンドン・バーンズ - When London Burns

外部リンク