テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験

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テンプレート:Ambox テンプレート:資格 テクニカルエンジニア(情報セキュリティ)試験( -しけん、Information Security Engineer Examination、略称情報セキュリティ、略号SV)は、情報処理技術者試験にあった区分である。

概要

平成18年(2006年)春期から年一回、情報セキュリティに特化した開発者を対象とした試験として実施。

平成20年(2008年)春期を最後に廃止。後身は情報セキュリティアドミニストレータ試験と統合された情報セキュリティスペシャリスト試験

形式

午前

試験時間100分。四肢択一式(マークシート使用)で55問出題、全問解答。IRT(項目応答理論)によって、最低200点~最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午前試験通過)である。

領域は「セキュリティと標準化」「ネットワーク」の2分野が最高レベル3で、出題の中心となる。他にレベル2で「コンピュータシステム」、「システムの開発と運用」、「データベース」が出題される。特にデータベースに関する問題数が平成18年(2006年)、平成19年(2007年)とも多かった。

なお、情報セキュリティアドミニストレータ試験に含まれる「情報化と経営」や「監査」は、この試験では出題されなかった。

午後I

試験時間90分。主題の設定となる文章とそれに対するいくつかの小問からなる大問が4問出題され3問を選択し解答。素点採点で、最低200点~最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午後I試験通過)である。ただし、午前試験が600点に満たなかった者は採点されない。

午後II

試験時間120分。2問出題され1問を選択し解答。素点採点で、最低200点~最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で最終的に合格である。ただし、午後I試験が600点に満たなかった者は採点されない。

  • セキュアプログラミングは、従前の情報処理技術者試験において出題されたことがなく、様々な憶測を呼んだ。平成18年は午後I、午後IIともにPerlのソースコードを読み解く問題が出題された。コードを記述させる問題は出題されず、問題点や改善方法を文章として記述する形式であった。平成19年(2007年)は午後IのみC++のソースコードを読み解く問題が出題され、午後IIではセキュアプログラミングに関する問題は出題されなかった。

その他

  • 情報処理技術者試験センターの統計資料による累計の受験者数46,442人、合格者数4,904人、合格率10.6%
    • 統計資料の応募者・受験者・合格者の推移表[1]において、本試験にかかる数値は情報セキュリティアドミニストレータ試験の数値と合算して情報セキュリティスペシャリスト試験に計上されている。
  • 科目免除又は任用資格

関連項目

脚注

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外部リンク

テンプレート:情報処理技術者試験
  1. テンプレート:PDFlink(情報処理技術者試験センター)