ソフト・オン・デマンド

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テンプレート:性的 テンプレート:Infobox ソフト・オン・デマンド株式会社(SOFT ON DEMAND)は、高橋がなりが出資する日本アダルトコンテンツ流通業者である。通称SOD。ソフト・オン・デマンドグループの中核会社であるが、メーカーのSODクリエイトとは資本関係が無い[1]

概要

元々はアダルトビデオメーカーでもあった。制作部門の別会社化、さらにメーカーとしてSODクリエイトが独立した後、アダルトビデオを中心とする総合販売業(DVDの卸売・動画配信など)に業態変更した。

本社は、東京地下鉄新中野駅近くのSAN新中野ビル。井上一士が取締役社長、日比野正明が会長を務める。元社長の高橋がなり筆頭株主である。

来歴

ビデ倫アダルトビデオ企業の代表格で、業界ではトップクラスの売り上げ高を誇っていた。1995年、高橋がなりにより創業。

アダルトビデオメーカーとして初めて『会社四季報 未上場会社版』(東洋経済新報社)に掲載され、2006年3月期には総売上100億を突破するなど、一時はベンチャー企業の代表格ともされた。

1999年以降アダルトビデオの制作は、SODクリエイトが行なっている。映像編集・パッケージデザイン雑誌編集を主な業務内容としたSODアートワークスという会社もある。SOD自体は、現在商品の営業・物流・新規事業企画、店舗への提案・卸、インターネットや衛星放送を使った配信、各種販売促進活動など、SODグループの流通・営業・販売活動を行い、グループ各社の持株会社にもなっている。

また主力事業であるアダルト関連の他、一般映像作品(アニメ・劇場映画なども含む)の企画・プロデュースも行っている。さらに、最近は、グループ外企業の作品の配信・販売も手がけるようになった。特に物流には業界内でも最先端の技術を導入し、アダルトグッズ(性具)やコンドーム、PCゲームなどアダルトビデオに限らない総合アダルト物流企業へと変身した。現在はアダルトアニメ、児童向けアニメ(『あじさいの唄』)、TV番組アイドルイメージビデオ、食品なども販売している。

関係会社として、SODクリエイトとは別に、ディープスナチュラルハイを始めとする多くのメーカーがソフト・オン・デマンド流通から独占販売体制にある。そのため現在ソフト・オン・デマンドグループとは、SODクリエイトを含む多数の所属AVメーカーを含んだ総称を指す。また現在では脱退しているが、インディーズ系メーカーの大手ドグマなども、以前はソフト・オン・デマンドグループメーカーの一つであり、メーカー、制作者などソフト・オン・デマンドと何らかのかかわりを持つ関係者は、業界に数多いテンプレート:要出典

会社発足当初の勢いは凄まじく、業界内の圧倒的トップにわずか数年で上り詰めたが、ここ数年は若干勢いに陰りを見せている。現在AV業界はこのソフト・オン・デマンドグループとS1MOODYZなどを擁するアウトビジョン(北都)グループが2大勢力として覇権を争っていると言われているが、売り上げでは北都に2倍以上の差を付けられている。

2002年には、フォーミュラ・ニッポンに参戦するノバエンジニアリングのメインスポンサーとなった。これは、パーソナルスポンサーとして支援していた山本清大が同チームのドライバーに起用されたことに由来する。しかし、年間を通して上位進出はおろか完走すらままならない状況が続き、山本と共に1年限りで撤退することとなった。なお、高橋がなり考案のマシンのカラーリング(蛍光色の黄色ベースのヒョウ柄)や、現役AV女優であった七瀬ななみ沢口あすか上村ひな(シーズン中に引退)→天野こころ杏野るりうさみ恭香SODレーシングギャルズとしてレースクイーンに起用したことなど、この一連のフォーミュラ・ニッポン参戦に関してはレース関係者のみならず観客・プレスなど各方面から注目を集めたと共に、賛否両論の物議を醸すこととなった。

また、2002年から2006年までは女子総合格闘技にも「SOD女子格闘技道場」として進出し、藪下めぐみらを擁した。

2010年4月10日に行われたSOD主催「世界一長いセックス」という撮影にて、ギネス・ワールド・レコーズ未公認ながら、新垣セナ×川本英雄と共に10時間4分25秒挿入し続けるという記録を打ち立てた。

作品の特徴

SODが制作していたアダルトビデオの特徴としては、企画女優を使った「全裸シリーズ」(テリー伊藤企画)などのバラエティ色豊かな作品が多いことが挙げられ、「企画のデマンド」と呼ばれる(「全裸フィギュアスケート」の制作では公然わいせつ事件にもなっている→高橋がなりの項参照)。

現在は「STOP STD(性行為感染症)」運動を推進しており、ジェクス株式会社と提携してコンドームを発売している。

当初、「全裸シリーズ」は、ビデオ安売王を全国展開する日本ビデオ販売によって小売価格1480円で独占販売されていたが、日本ビデオ販売の倒産によりビデオ安売王以外の店舗にも販路を拡大し、2980円の小売価格に設定して売り上げを大きく伸ばし、DVDソフト市場の成長にも乗じてSODは急成長することになる。

沿革

ソフト・オン・デマンドグループメーカー

休業中のメーカー
  • WOMAN(2006年9月参入、2009年3月以降の新作リリースがない状況から休業中と思われる。)
撤退もしくは統合されたメーカー
  • シュガーボーイ(2002年12月参入、コンテンツは「アニメ・オン・デマンド」レーベルへ移行、現在はビネツに統合されている。)
  • eighteen(2006年11月参入、現在公式サイトにアクセスできない状況から撤退したものと思われる。)
  • ハンドメイドビジョン(旧「ダッシュ」。2002年11月参入、現在公式サイトにアクセスできない状況から撤退したものと思われる。)
  • ピュアネスプラネット(2008年9月参入、2009年9月以降の新作リリースがなく、公式サイトにアクセスできない状況から撤退したものと思われる。)

ソフト・オン・デマンドで委託販売されているアダルトメーカー

グループではないが、ソフト・オン・デマンドが販売元となっているメーカー

かつてのグループメーカー

  • ドグマ(2001年4月SODグループ会社として、SODの出資で設立。2002年2月に円満独立と同時に販売委託契約を停止。2002年4月からアウトビジョン(北都)に販売を委託)
  • 忠実堂(2001年12月SODグループ会社のディープスのスタッフだったばば☆ザ☆ばびぃ千葉犬が設立・参入。2004年9月18日でSODとの取引停止。後に倒産)
  • はじめ企画(2002年4月SODグループメーカーとして発足、2004年6月にSODから独立と同時に販売委託契約を停止。停止後はアウトビジョン(北都)に販売を委託)
  • 志摩プランニング(元々はビデ倫の受審だったが、ビデ倫から脱退し2002年12月に参入。現在は脱退・事業撤退したものと思われる。)
  • ブリット(旧・甲斐正明事務所)(旧・甲斐正明事務所設立と同時に2005年1月参入、2007年1月31日をもってSODからの販売を終了)

参考文献

脚注

  1. 優勝→失格へ!AVオープン不正発覚

外部リンク

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