ソウ (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年7月14日 (月) 01:11時点における砂手紙 (トーク)による版 (SAW→Saw)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Filmソウ』(原題:Saw)は、2004年に公開されたアメリカ合衆国サイコスリラー映画。ソウシリーズの1作目。

概要

猟奇殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められ、ゲームを強要させられた2人の男性を主軸に話が展開する。残酷なシーンが多いため、日本ではR15+指定。

タイトルの「ソウ」(SAW)は、「(名)のこぎり(例:チェーンソー=チェーン(鎖)ソー(のこぎり((鋸))のソー」と「(動)見る(see)の過去形」、そして劇中謎を投げかける犯人の名前、ジグソウ(Jigsaw)の3つの掛詞になっている。さらに、主人公の職業である外科医を意味する語(sawbones)や立場逆転のこと(seesaw)も示している。こちらの2つは、公式サイトにある壁紙にも表記されている。なお、SAWの発音は「ソウ[sou]」ではなく「ソー[sɔː]」である。

サンダンス映画祭において2004年1月に上映され、低予算ながら視聴者の意表をついて翻弄する技巧的なストーリー展開で好評を博した。


ストーリー

目が覚めると、部屋の中央には死体。対角線上には足を鎖で繋がれた2人の男、ゴードンとアダム。犯人が突如として始めたゲーム。「君たちは死につつある」「6時までに相手を殺すか、自分が死ぬか」。与えられたのは、ジグソウからのメッセージが入ったカセットテープとテープレコーダー、一発の弾、タバコ2本、着信用携帯電話、2本のノコギリ、写真。2人は犯人が部屋に残したヒントを手掛かりに脱出しようとする。

一方、謎の猟奇殺人鬼「ジグソウ」を追っていたタップ元刑事。異様な殺人現場に残された手がかりをもとに、ジグソウを追い詰める。

キャスト

ゲーム参加者

ローレンス・ゴードン:ケイリー・エルウィス(吹き替え:大塚芳忠
外科医。老朽化したバスルームに監禁された男。少ない手がかりを元に脱出の方法を模索する。
アダム・フォークナー:リー・ワネル(吹き替え:平田広明
写真屋。老朽化したバスルームに監禁された若者。無理やりゲームに参加させられ最初はパニックになる。

警察

デイビッド・タップ:ダニー・グローヴァー(吹き替え:池田勝
猟奇殺人鬼「ジグソウ」を追う黒人の元刑事。ゴードンをジグソウと疑う。
スティーブン・シン:ケン・レオン(吹き替え:上田陽司
タップとともにジグソウを追う若い刑事。タップの私生活も心配する程の仲。
アリソン・ケリーディナ・メイヤー(吹き替え:富本牧子
ジグソウ事件の調査をする女性刑事。

その他の関係者

アリソン・ゴードン:モニカ・ポッター(吹き替え:安藤麻吹
ローレンスの妻。旦那と家庭内でしばしばもめている。
ダイアナ・ゴードン:マッケンジー・ヴェガ(吹き替え:久野美咲
ローレンスの娘。
ゼップ・ヒンドル:マイケル・エマーソン(吹き替え:牛山茂
ローレンスが務める病院の雑役係。病院の患者。
アマンダ・ヤング:ショウニー・スミス(吹き替え:藤貴子
数件にわたるジグソウ事件で唯一生き残った女性。タップ達にゲームの事を話す。
ジェフ・ライデンアワー:ネッド・ベラミー(吹き替え:丸山壮史
ジグソウにとらわれていた男。「3」以降に登場するジェフとは別人。
ポール・Leahy:マイク・バターズ(吹き替え:中村浩太郎
ジグソウによる別のゲーム参加者。自傷癖のある人物。
マーク・ウィリソン:ポール・ガトレクト(吹き替え:武藤正史
ジグソウによる別のゲーム参加者。放火魔・盗癖。
カーラ:アレクサンダー・チュン(吹き替え:木下紗華
ローレンスの不倫相手。
ブレット:ベニート・マルティネス(吹き替え:田原アルノ
ローレンスの弁護士、友人。
ジョン・クレイマー:トビン・ベル(吹き替え:石田太郎
ローレンスの病院の患者。ローレンスに癌の診断を下される。

製作

プロデューサーのマーク・バーグは、それまで『「ジョンQ -最後の決断-」』のような大作映画に関わっていた。しかし、『ジョンQ』公開時に最初に受け取った収支報告書を見ると、全世界で1億ドル(約90億円)を稼いでいたにもかかわらず、マークがその時点で2,200万ドル(約20億円・以下1ドル90円計算)を配給会社に借金していることになっていた。 衝撃を受けたマークは全てを自分でコントロールできる小規模な映画の制作に向かうようになり、それが本作の製作へとつながってゆく[1]

脚注

テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:ソウ

テンプレート:Link GA
  1. すご過ぎて気絶しそう…『ソウ7』は3D映画に!シリーズ生みの親が明かす新たな構想!シネマトゥデイ 2009年11月6日