ジン・フィズ

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ジン・フィズ (Gin Fizz) は、ジンベースのカクテルの一種である。

由来

ジン・フィズは、1888年ニューオーリンズのヘンリー・ラモスが初めて作ったとされている。フィズ (fizz) とは、ソーダ水の泡のはじける「シャーッ」という音を表す擬音語である。スピリッツリキュールに甘味(砂糖)、酸味(レモンなど)を加えてシェークし、ソーダ水で割った飲物を「フィズ」と言い、ウイスキー・フィズ、ブランデー・フィズ、カカオ・フィズ、バイオレット・フィズなどがある。

標準的なレシピ

  • ドライ・ジン - 45 ml
  • レモン・ジュース - 15-20 ml
  • 砂糖 - 2ティースプーン
  • ソーダ水 - 適量

作り方

  • シェイカーにソーダ水以外の材料と氷を入れ、シェイクする。
  • 上記を氷を入れたタンブラー(容量240ml程度、または、300ml程度)に注ぎ、ソーダ水を加え、ステアする。

備考

  • 1ティースプーンほどのミルクを加え、味をまろやかにする場合もある。
  • レモン・スライスを添えてもよい。

ジンベースのフィズ

ジンをベースとした、フィズというスタイルのカクテルは他にもあり、名前を挙げればきりがない(テキサス・フィズ、シルバー・フィズ、ゴールデン・フィズ、ローヤル・フィズなど)のだが、ここでは幾つかレシピを紹介する。

シルバー・フィズ[1]
ジン・フィズに卵白鶏卵)を加えたもので、水と混ざりにくい卵白をシェイクによって卵白を混ぜるため、ジン・フィズを作る時よりも強くシェイクする必要がある。
ゴールデン・フィズ[1]
ジン・フィズに卵黄(鶏卵)を加えたもの。作り方はシルバー・フィズと同様。
ローヤル・フィズ[1]
ジン・フィズに全卵(鶏卵)を加えたもの。作り方はシルバー・フィズと同様。
オレンジ・フィズ[2]
  • オレンジ・ジュース = オレンジ半分を絞った程度の量
  • レモン・ジュース = レモン4分の1を絞った程度の量
  • ドライ・ジン = 30ml
オレンジ・ジュース、レモン・ジュース、ドライ・ジンをシェイクして、タンブラー(容量240ml程度)に注いで、炭酸水で満たせば完成。
その他
欧米諸国ではフィズ・スタイルのカクテルを、ジン・フィズに各種リキュールを入れて作る。

脚注

テンプレート:Reflisten:Fizz (cocktail)#Gin Fizz
  1. 1.0 1.1 1.2 稲 保幸 『カクテル こだわりの178種』 新星出版 1998年7月15日発行 ISBN 4-405-09640-6
  2. 片方 善治 『洋酒入門』 p.129 社会思想社 1959年12月15日発行