シン・アスカ

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シン・アスカShinn Asuka)はテレビアニメ機動戦士ガンダムSEED DESTINY』およびその関連作品に登場する架空の人物であり、同作品の主人公である。声の出演鈴村健一

プロフィール

人物

コーディネイターであり、家族と共に中立国であるオーブで平穏な日々を送っていた。

しかし、C.E.71年6月15日大西洋連邦がオーブに侵攻した事で戦渦に巻き込まれ、家族と共に避難船の停泊する港に向かう途中でマユが落とした携帯電話を拾おうとシンが離れた直後に流れ弾に巻き込まれ、家族を失った。この体験から戦争、そしてオーブを戦場にしたアスハ家に対して強い怒りを抱くようになる。

オーブ脱出後、家族を失い茫然自失のところを気遣ってくれたオーブ軍人トダカ一尉(当時)の勧めでプラントに移住。己の無力を呪った彼はその後ザフトに入隊。士官アカデミーにおける訓練でナイフ戦1位など優秀な成績を収め、赤服のエリートとしてインパルスの正式パイロットとなった。

感情の起伏が激しい性格で、不満や激高を見せる場面が目立った。ルナマリアによると教官に対して恒常的に反抗的態度を見せていたらしい。パイロットとしては高度な技量と資質を持っている。

逸話

主人公として
シン・アスカは本作の主人公という設定から、全4クールの内の前半2クールは、シンの搭乗するインパルスがタイトルバックを務めていた。だが後半2クールのタイトルバックを飾るのは、後半2クールでシンが乗り継ぐ、本作品のタイトルの一部にもその名が引用されている機体・デスティニーではなく、前作の主人公のキラ・ヤマトが乗るストライクフリーダムになった。物語上も4クール目の、シンたちによるダイダロス基地制圧作戦後は特に、最終決戦に向けてキラ・ヤマトアスラン・ザラ視点のパートが中心になっていく。第49話のエンドクレジットでは、キラ(保志総一朗)とシン(鈴村健一)のキャスト順が入れ替わって表示された(スペシャルエディションではアスラン(石田彰)と入れ替わっている)。
この事について監督の福田己津央は、一つの物語に三軸の主人公を据えて、三つの視点から描く事に挑戦してみたかったとの事[2]
イメージソング
T.M.Revolution西川貴教によれば、第1クールOPテーマ『Ignited -イグナイテッド-』の歌詞はシンを意識して書いたものだという。

経歴

C.E.73年10月2日、ザフトの新造艦ミネルバ進水式を翌日に控えたプラントの軍事工廠アーモリーワンが、所属を秘匿した正体不明の部隊(地球連合軍所属部隊ファントムペイン)に襲撃され、新型MS三機が強奪されるという事件が起こった。ミネルバに配属されていたシンはこのとき、三機を捕獲する任務を受けて出撃。同じくミネルバ所属の赤服パイロット、レイルナマリアと共に追撃するが、ファントムペイン隊長ネオの妨害もあり失敗。ミネルバは取り逃がしたファントムペインを追跡することになる。その道中、成り行きからアスランと共にミネルバに同乗することとなったオーブの国家元首カガリに対し、カガリの支持するオーブの理念を、怒りを顕わにしながら否定する(小説版では、オーブを否定する自分に対し、自分が愛したオーブが間違っていなかったと反論して欲しい気持ちが彼を突き動かしていたと表現されている)。

直後にユニウスセブン落下テロが発生、ミネルバはジュール隊のユニウスセブン破砕作業に協力しながら、血のバレンタインの復讐を誓うサトーパトリック・ザラ派の残党と交戦。ミネルバは破片を可能な限り細かく破砕するため、艦首ビーム砲を撃ちながら破片とともに地球に降下する。

整備が必要となったミネルバは太平洋に降下、オーブへ入港する。この時、休息を与えられて街へと繰り出す友人らとは別に、シンは2年前に家族を亡くした港へ赴き、慰霊碑の前でキラ・ヤマトと出会っている。

ブレイク・ザ・ワールド後の混乱の中オーブは大西洋連邦との同盟を締結し、その後地球連合はザフトに対して一方的に開戦を宣言した。その同盟締結をめぐり、自分の不甲斐なさをタリアに詫びにきたカガリに対して、シンはオーブ首脳陣に対する怒りを交えた辛辣な言葉を浴びせている。ミネルバがオーブを出港した後、待ち構えていた地球軍との交戦のさなか、シンはSEEDを覚醒させ、巨大MAザムザザー及び空母2隻を含む地球軍の艦艇6隻を撃破し、ミネルバの危機を救った。

その後はザフトに復隊したアスランがミネルバ搭載のMS部隊隊長となり、シンもFAITHである彼の指揮下に置かれる。インド洋の前線基地において地球連合軍に徴用され、逃亡しようとして銃殺された現地民を目撃したシンは、アスランの命令を無視して連合勢力に攻撃を行ったことで彼に叱責される。この出来事を始めとし、二人はことあるごとに衝突し合う。

ディオキアにて休暇を与えられたシンは、ステラが崖から転落するのを発見し、溺れている彼女を救助する。この時、パニックに陥った彼女を落ち着かせるため、自分が彼女を『守る』と口にする。この何気ないひとことが大きな意味を持つ約束となり、最後まで二人を繋ぎ続けることになった。二人は再会を約束して別れる。

ミネルバはディオキア出航後、ダーダネルス海峡で地球連合・オーブの同盟軍と交戦。激化する戦いの最中、カガリの意志でアークエンジェルが戦闘を止めるために武力で乱入。シンは両陣営のどちらにも属さない姿勢をとって戦闘を妨害するアークエンジェル、特にすれ違いの一瞬でインパルスの腕を斬り落としていったフリーダムに対して強い敵愾心を抱くようになる。

ミネルバが連合のSOS通信を傍受、調査に赴いた先で、シンとレイは廃棄されたエクステンデッドの研究所を発見。施設の調査中、単独で襲撃してきたガイアを撃破するが、操縦していたのが海岸で出会った少女・ステラであることに気付き、負傷した彼女を無断でミネルバの医務室に運ぶ。その後の検査の結果、彼女がエクステンデッドであったこと、さらにステラの記憶からディオキアでの思い出が消されていることに驚くシン。しかしステラはシンと触れ合うことで記憶を取り戻し、シンは頻繁に医務室に通うようになる。

クレタ沖で、待ち伏せしていた地球連合・オーブの同盟軍と交戦した時、フリーダム、ストライクルージュと共にアークエンジェルが再び乱入。この戦闘で、オーブの理念を訴えるカガリに対する怒りの中、再びSEEDを覚醒させたシンは、アビスを撃墜、オーブ軍旗艦タケミカズチを撃沈した。なおこのとき、総員を退避させたタケミカヅチ艦橋内には、かつてオノゴロで家族を亡くしたシンを保護し導いた恩人ともいえるトダカ一佐が一人残っていたのだが、シンはその事実を知らない。

その後、生死を問わずステラはプラント本国に証人として送られること、またエクステンデッドの身体に施された強化改造の詳細が不明であるため、プラントの技術では定期的に必要な延命措置を行うことができず、身柄を地球軍に返さなければ遠からず死んでしまうことを知ったシンは、彼女を『守る』ために軍規を破り、二度と戦争に関わらせないという条件のもと、彼女をネオに引き渡した。捕虜解放は重大な軍規違反で本来銃殺もありうるが、デュランダルの差配により不問とされる。このことが原因で自分は上から認めてもらっているのだと考えたシンは傲慢になり、先の戦闘でフリーダムにセイバーを破壊されたアスランを見下すようになっていく。

その後、無差別な破壊活動を行うデストロイを撃墜するため、ミネルバはベルリンへと向かい、シンが出撃する。交戦中、デストロイのコクピットにいるのがステラだということを知ったシンは必死に彼女へと呼びかける。シンの記憶を僅かに思い出したステラが行動を止めたかに見えた矢先、偶然フリーダムが視界に入ったことで錯乱、再びデストロイは暴走する。再度の呼びかけも叶わず、シンがデストロイに撃墜されそうになった寸前、フリーダムがデストロイを撃破する。腕の中でステラを看取ったシンは遺体を抱いて号泣し、二度と彼女が周囲の思惑に弄ばれることのないようにと山中の湖に水葬した。そしてフリーダムのパイロットへの怒りを一層募らせる。

ついに、プラント本国はアークエンジェル討伐をミネルバに命じる。復讐を誓い、レイと共に対フリーダムの戦闘シミュレーションを重ねていたシンは、フリーダムの攻撃方法の裏をかきつつ[3]、インパルスの機体特性を活用[4]して、遂にフリーダムを撃墜する。その瞬間、シンはステラを想いコクピットにて半ば放心状態で涙を流す。ミネルバに帰投したシンが、フリーダムを撃墜したこととアスランを侮辱したことから彼と喧嘩になり、シンとアスランの対立は更に深まった。

ジブラルタル到着後、シンの操縦ポテンシャルに機体性能が追いつかなくなっていたインパルスに代わって、デュランダル議長より直々にデスティニーを受領する。その夜、アスランがザフトを脱走する。アスランが乗るグフイグナイテッド撃墜を命じられたシンは、デスティニーで出撃し、降伏を勧告しながらアスランを追い詰めるが、ザフトとデュランダル議長に対する不信を訴えるアスランの言葉とレイの恫喝の間で挟まれ苦悩する。精神的に追い込まれたシンは未熟さを垣間見せ、最終的には感情の爆発とアスランの裏切りに対する激怒でグフを撃墜した。シンの帰還後、ルナマリアは妹メイリンと上官として仰いだアスランの仇であるシンの背中を頼り泣き崩れた。ルナマリアは「あなたは軍人として命令を実行しただけだから」と、激しい自責の念に苛まれるシンを庇う。これによりシンは何に変えてもルナマリアを守ることを決意する。親しい者を撃った者・撃たれた者として同じ痛みを共有する両者はこれを機にして一挙に距離を縮めてゆく。しかしアスランを自分の手で撃墜した影響から、以降シンの精神は常に不安定な様相を見せるようになる。

デュランダルは世界に向けた演説の中で、一連の戦争の黒幕としてロゴスを告発し、その拠点であるヘブンズベースを陥落させるべく、オペレーション・フューリーを発動する。この戦闘でシンとデスティニーはスティングが駆るデストロイを撃破するなど大きな戦果を残し、ヘブンズベース陥落に貢献した。この作戦での功績により二つ目のネビュラ勲章の受勲、及びFAITH就任を果たす。

次にプラントは、ヘブンズベースを逃れたブルーコスモスの盟主ジブリールを匿うオーブに対して宣戦を布告する。自分がオーブを討つと心に決めたシンは、オーブのMS部隊を撃破、カガリの操縦するアカツキに、撃墜寸前まで肉薄したが、宇宙から駆けつけたキラのストライクフリーダムに阻まれ、熾烈な争いの末、エネルギー切れに追い込まれている。再度出撃した際にはアスランのインフィニットジャスティスの参戦によりデスティニーは片腕を落とされ、ザフトは撤退する。結局、戦闘のさなかに当のジブリールは宇宙へと逃亡し、大義名分を失ってザフトは軍を退く。カガリが中心となって親ロゴス派は排除され、オーブはロゴスと決別するが、シンのオーブに対する憎悪は続いた。

宇宙へと上がったミネルバは、プラント首都アプリリウスに向けられた大量虐殺兵器レクイエムの発射を阻止すべく奮戦。シンの駆るデスティニーは、地球軍機動兵器部隊を瞬く間に撃破して、ダイダロス基地司令部を制圧、単騎の奇襲作戦を成功させ、プラント本国を救う活躍を見せた。

そんな中、議長の提示するデスティニープランが発表される。その内容に戸惑いを隠せないシンだったが、レイから彼がクローンであること、そしてもう永くないことを打ち明けられる。彼はシンに、理不尽な運命を背負わされた自分やステラのような子供たちがもう二度と生み出されないようにするために、議長の提示する未来を信じるようにと、そして自分の代わりに議長の力となってそれを実現させるようにと強く促す。

最終決戦では、月面上でアスランのインフィニットジャスティスと交戦。SEEDを発動させ、序盤こそ互角の戦いを展開するものの、徐々に劣勢に追い込まれてゆく。戦いの中でシンはアスランの言葉に動揺し続け、家族やステラの死、アスランやオーブに対する複雑な思い、フリーダムに対する憎しみなどを脳裏に浮かべながら煩悶する。そこへ、両者の戦闘を止めようと割って入ったルナマリアのインパルスにフリーダムの幻影を重ねて錯乱、これを討とうと攻撃に出る。間一髪のところでアスランがこれを防ぎ、デスティニーを破壊してその戦闘能力を完全に奪う。月面に墜ちて擱座する機体のコクピットからルナマリアによって救出されたシンは、朦朧とする意識の中でステラとの邂逅を経て、目を開き、ルナマリアとともに遥か「メサイア」の陥落するさまを見つめながら号泣する。

『FINAL PLUS』や『小説版』・『スペシャルエディション』、『HDリマスター』ではその後ルナマリアと共にアスランによって回収され、オーブの慰霊碑を再度来訪。そこでキラと再び邂逅し、アスランから、彼こそ自分が憎んでいた(ストライク)フリーダムのパイロットであったことを聞かされ戸惑うが、キラの言葉に同意し、握手を受け入れた。その後軍服着用のシーンではFAITHの階級章は着けていない。

備考

  • NTTフレッツの専用サイト「フレッツ・スクウェア」内で、次回予告で撃墜されると放送前に書かれたり、雑誌(「アニメージュ」「PCエンジェル」等)によっては酷評を受けたりもした。その中には担当声優の鈴村健一にまで抗議の手紙を送る者もいた。鈴村自身はシンを「良くも悪くも真っ直ぐな奴で、自分勝手なところもある、それらを踏まえてシンというキャラクターを評価して『嫌い』という感情を持つなら表現者として幸せだ」としつつも、抗議の手紙の中に「シンは間違っている」という内容の他、「キラやアスランと敵対するから」「デュランダルの味方だから」といった短絡的な理由からシンが嫌いであるという主旨の内容も多数あり、そのことについて遠回しながらも苦言を呈している。
  • 監督の福田己津央およびシリーズ構成の両澤千晶は、本作にはヒーロー的な二元論での絶対悪、絶対正義はなく、シンやデュランダルも勧善懲悪的な「悪」ではない、ただ劇中ではデスティニープランを否定する演出上の問題ということでデュランダル側を悪役のように描いた、と発言している。
  • 福田は「シンは日本人に好まれる主人公ではないかもしれないが、物語が進むに連れて、変わっていく事になる」とコメントしていた。「キラやアスランと違って特別な存在ではなく、等身大のキャラとして描いた」とも述べている。
  • 両澤曰く、シンの“本当に欲しかったもの”は「もう戻らない、家族と過ごした幸せな日々」であり、ステラや家族が死んだ時の夢を、戦争が終わった後も見続けているらしい。初期の段階で同氏は「シンがわからない」と発言していたが、2005年11月号のアニメージュのインタビューでは「私はシンが好きで、かわいくてかわいくてしょうがないんです」と発言した。
  • ラクス・クラインを演じた声優の田中理恵は、シンが主人公ながらに憎しみに陥っていく姿から、映画『スター・ウォーズ・シリーズ』の主人公であるアナキン・スカイウォーカーに似ていると評している[5]

他作品での出演

殆どの作品においてアニメ版より主人公らしい立場と人格を手に入れるに至っている。

コミカライズ・公式外伝

ボンボン版高山瑞穂著・現在は絶版)
デスティニープランに疑念を抱き、アスランの想いを理解しつつも戦争のない世界を作るために彼と決別している(この事をシンは「理想で戦争を止められるのか」「戦争がない以上に幸せな世界なんてない」とアスランに発言している)。最後はアスランに敗れはしたものの、どこかそれに納得し憑き物が落ちたかのように彼の強さを賞賛した。その後精神世界でステラと邂逅し、諭されて意識を取り戻し「生きている限り明日はやって来る」と言って一人で月面を歩いていった。
この漫画版ではメイリンがアスランと共に逃亡に成功、撃墜されていないためかルナマリアとは恋仲にはなっていない。最後の戦闘でもルナマリアが乱入してくることはなく、アスランとの一騎打ちの戦いが描かれた。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY - THE EDGE -
高い戦闘能力を有するがその力の呪縛から逃れられない戦士として描かれ、この作品の主人公であるアスランと互角に渡り合う姿が描かれる。
マガジンZ版
アニメ本編に忠実に描かれているが、アニメ版と比べてシンの扱いが良いなど所々がフォローされている。
なお、漫画作品の内、ボンボン版とマガジンZ版ではシンがジブリールを討ち取っているが(アニメ本編ではレイ)、その描写はそれぞれで若干異なっている。また、ボンボン版作者の高山瑞穂とTHE EDGEの作者である久織ちまきはシンがお気に入りのキャラクターであると語ったこともある。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAY
この作品ではジェス・リブルの取材対象として、本編開始直前のインパルスガンダムのテストパイロットとしてのシンの姿が描かれている。本編とは違い無口な青年として描かれており、淡々とテストをこなすという描写がされている(これはあくまでもジェスの取材対象がシンではなく、インパルスであるという事も関係している)。

ゲーム

GGENERATIONシリーズ

SDガンダム GGENERATION』シリーズにおいては、『DESTINY』が初参戦となる『PORTABLE』で初登場。マスターセレクトの設定がある作品ではその候補としても登場する。
ステージ中では『DESTINY』後半の展開を中心にキラやオーブ側がゲスト軍となる場合も多く、歴代主人公の中では敵として登場する頻度が高くなっている。
WORLD』のエクストラステージ「目覚めるとき」ではワールドシグナルの原因と思われるハルファスガンダムを止めようと現れたキラのストライクフリーダム(ゲスト軍)に対し、リボンズ・アルマークのリボーンズガンダムに協力する形でレイのレジェンドガンダムと共に第三軍として登場する。3対1の有利な戦況でキラを撃破寸前にまで追い詰めたが、刹那・F・セイエイのダブルオークアンタが介入したため失敗する。

vs.シリーズ

機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II PLUS
本作ではアニメでは登場しなかったデスティニーのタイトルバックが登場している。
「P.L.U.S.モード」ではプレイヤーはシンとしてコズミック・イラを戦うことになる。ストーリーやミッションはアニメ本編に沿いながらも、人間模様は最後までシンを主軸にして描かれている。
機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム
エンジェルダウン作戦直前の時期のシン(インパルス)が参戦。また、PSP版ではデスティニーが隠し機体として登場する。
機動戦士ガンダム エクストリームバーサス
プレイアブルキャラクターとしてはデスティニーガンダムに搭乗参戦。また、ルナマリア・ホークの搭乗するガナーザクウォーリアのエクストリームバースト技としてもインパルスガンダムに乗って登場する。
デスティニー搭乗時のセリフは、それまでのVSシリーズで使われたTV版のセリフに加えて上記の漫画版のセリフも随所に聞く事が出来る。
続編のフルブーストではデスティニーガンダムに加え、ガンダムVS.ガンダム(NEXT)ではフォースシルエット単一だったインパルスガンダムが本来の武装を換装する機体として加わり搭乗する。また、PS3版ではインパルスに乗ったルナマリア(有料DLC)のバーストアタックとしてデスティニーガンダムに乗って登場し援護攻撃をする。

スーパーロボット大戦シリーズ

スーパーロボット大戦Z
セツコ編では事実上の準主役であり、カミーユ・ビダンロラン・セアックと作品枠を超えた強い友情を築き、セツコとも姉弟のような関係になる。また、先輩のMSパイロットであるアムロ・レイシャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)とも師弟関係に近い立場を結んだり、父親代わりでもあった司令官のブライト・ノアをはじめとするさまざまな仲間や色々な人との出会いや、ふれあい、そして別れを通じて戦士として人間として一人前に成長した。通常のプレイでは原作の展開に沿って主人公たちの敵となるものの、その際に味方部隊のメンバーが必死に説得を試みるなど仲間達との絆も強調されている。ルート次第ではルナマリアと共にザフトを離反し、キラとも和解してデュランダルに立ち向かう。フラグ次第では憎しみの感情でフリーダムを撃墜した事を後悔するなど、アニメ版よりも成長した姿を見せている。
演じる鈴村は本作の収録でシンのキャラクターについて理解できたことを語っている[6]
第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇・再世篇
『破界篇』では一部のZEUTHメンバーと同様に、あらゆる次元世界をさまようことになる聖痕を刻まれて来訪。キラの天然ぶりに呆れながらも、自分がしっかりしないといけないとリーダーシップを発揮しようとする面も見られる。かつてセツコを散々傷つけたアサキムに協力せざるをえない状況になった際は、ZEUTHメンバーの中でも特にセツコを慕っていたために頑なに共闘を拒んだ。
『再世篇』序盤はカミーユやファ、ルナマリア共々連邦内の特殊部隊OZの同じ小隊に所属するも、OZのやり方に疑問を持つ。デスティニーガンダムは『破界篇』でのソレスタルビーイングからの影響で封印されていたが、トレーズ・クシュリナーダから解放のパスワードをもらい前述のパイロットと共にOZを離脱。基地を襲撃していた主人公等の一行に同行し、以後ZEXISにて行動する。
スーパーロボット大戦K
登場当初は原作に沿って敵として登場するが、シナリオ中盤以降より主人公(ミスト・レックス)側に協力する事となる。本作では自分より年下のパイロットが多いためか兄貴分のような立場(特に『ゾイドジェネシス』のルージからは慕われている)を確立しており、また妹を大切にしていない『ガン×ソード』のミハエルに対し怒りをあらわにするなど兄としての面が強く押し出されている。
スーパーロボット大戦L
シナリオ序盤より主人公(南雲一鷹)側に協力。SEEDのストーリーが大幅に改変されており、キラとも友好的であり、初めて会った時も意気投合すると同時に「前の大戦で大事な人を失った」と察しているほか、ベルリンでも最初こそ戦うこととなるがステラを救うために共闘する。また、本作ではデスティニープランのような思想に対して、一貫してはっきりと否定的でまた、グレイス・オコナーのように自身を神のように気取る相手などに対しても強い敵対心を持つ。
スーパーロボット大戦UX
時間軸が原作終了後の設定。レイやステラ達の死を乗り越え、大きく成長している。
なお、原作終了後のため既にデスティニーガンダムは存在しているが、プロローグで大破してしまい修理完了まではインパルスガンダムに搭乗。また、デスティニー乗換後はインパルスに乗り換えたルナマリアとの合体攻撃が使用できるようになっている。
同じく平井久司デザインである『蒼穹のファフナー』の登場人物とのクロスオーバーが多く、彼らを導く良い先輩として描かれている。
機動戦士ガンダム00』『SDガンダム三国伝』『聖戦士ダンバイン』などの作品へのクロスオーバー台詞が新たに収録されている。また、スパロボシリーズでは初めてボンボン版の台詞も収録された。

その他のゲーム作品

ガンダム無双2
ストーリーミッションでは「ただ力を持って戦うだけでは戦争は終わらないのでは」と自分の本当に戦う理由が見出せずに苦悩するシーンがある。それでもルナマリアや共に戦う事になったカミーユ、ロラン・セアック達の助言によって、少しずつ自分なりの戦う理由を見出していく。
最終的に「失った大切な過去は決して忘れず、その過ちを繰り返さない様に自分の守るもののために戦う」という答えを見出した(アスランとの決着では「過去に捕われたまま戦うのは止めろ」という言葉に「失った過去を守るのは間違いで、今ある現実を守る事だけが正義なのかよ。それを決めていいのはアンタじゃない」と真っ向から反論している)。
Another Century's Episode:R
時間軸が原作の最終決戦の後という設定になっており、アークエンジェル所属となっている。本作ではキラやアスランと行動を共にし、ロゴス残党の処理にあたっていたところで怪現象に巻き込まれ「惑星エリア」に転移させられる。

その他の作品

機動戦士ガンダムSEED SEED Club
数少ない常識人として登場。キラ、ラクス、カガリに事あるごとに苛められているが、ラクスには何度か可愛がられている。普段は「アンタって人はー!」とツッコミ役で活躍し、そのツッコミは音より速いらしい。ただし打たれ弱い。最終巻では、宇宙に去っていくキラとラクスを見送りながら「これで(俺も)やっと主役に」という涙(もしくは笑い)をさそう言葉を口にしている。
たねキャラ劇場
レイ、ルナマリアと共にキラとアスランまたはラクスとの仲を裂くミッションを命じられる。キラとアスランの仲を裂くミッションでは巨大トリィに苦戦しつつもSEEDを発動し破壊に成功。キラとラクスの仲を裂くミッションではラクスに変装して彼女のコンサートを無茶苦茶にしようとする。その直前にキラと鉢合わせした際に、声が変なことを指摘された理由としてとんでもない言葉を口にしていた(ピー音あり)。最後は歌いすぎで真っ白になってしまい、そのときにミーアの台詞を喋っている。

搭乗機

  • ZGMF-X56S インパルス
    • ZGMF-X56S/α フォースインパルス
    • ZGMF-X56S/β ソードインパルス
    • ZGMF-X56S/γ ブラストインパルス
  • ZGMF-X42S デスティニー

脚注

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:コズミック・イラ
  1. アニメKC「ガンダムSEED DESTINY」第1巻p132
  2. 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式ガイドブック3 -誓いの宇宙-』88ページ
  3. 相手パイロットの殺傷をできるだけ回避するため、カメラや頭部など機体の制御に関係した部分や武装などをピンポイントで狙い、機体の破損によって戦闘継続を不可能にするというキラの戦い方に注目、彼の射撃精度の高さを逆手に取り、狙われると分かっている部分を少しずらすという最低限の動きで回避したり、シールドでガードすることで受け流した。また、避けきれずに損傷を受けた箇所についてはこれをパージし、換装して戦闘を継続した。
  4. ダメージを受けてパージした機体パーツをフリーダムに向けて特攻させ、爆破、その隙に新しいパーツに換装する。フリーダムの斬撃を機体を上下に分離させて躱し、分離状態のまま、意表を突かれたフリーダムの背後に回りこんで後ろから射撃する。フォースシルエットを装備したまま、ソードシルエットを運んできたシルエットフライヤーからエクスカリパー対艦刀だけを手に取り、フォースシルエットの高い推進力を活かして剣によるチャージをかける。
  5. 『機動戦士ガンダムSEED DESTINY 公式ガイドブック3 -誓いの宇宙-』96ページ
  6. スーパーロボット大戦Z オフィシャルWEBマガジン トライアウト インタビュー第4弾より。