シャーウッド・アンダーソン
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シャーウッド・アンダーソン(Sherwood Anderson, 1876年9月13日-1941年3月8日)は、アメリカの作家。
1876年オハイオ州キャムデンに生まれる。高校を中退後、1年あまりの軍隊生活を経たのち、様々な職種を転々とした。1908年、塗装会社を設立して事業をはじめるが、1912年11月、執務中に突然会社から姿を消し、4日後に朦朧状態で発見されるという謎の失踪事件をおこす。
翌年、妻子を置いて単身シカゴに移ったアンダーソンはセオドア・ドライサーらの知遇を得て、執筆活動を開始。1919年、オハイオ州の小さな田舎町を舞台にした短編集『ワインズバーグ・オハイオ』が評判を呼び、一躍有名作家となった。
その後も、私生活では結婚・離婚を繰り返しながら、『卵の勝利』『暗い笑い』など数々の優れた短編集を発表し続けたが、1941年、南アメリカへの旅行中、腹膜炎にかかって死亡。テンプレート:没年齢。
アメリカ的な土着性とヨーロッパ的モダニズムとの複合を試みたアンダーソンの作品がアメリカ文学史上に占める位置は大きく、親交のあった作家のウィリアム・フォークナーは彼について「我々の世代のあらゆる作家の父親である」といった発言をしている。なお彼の文章スタイルの影響を受けた作家としては、前述のフォークナーのほかに、アーネスト・ヘミングウェイ、ジョン・スタインベック、トーマス・ウルフ、レイモンド・カーヴァーなどの名が挙げられる。
主な作品
- 『ワインズバーグ・オハイオ』"Winesburg, Ohio", 1919年
- 『卵の勝利』"The Triumph of the Egg", 1921年
- 『幾度もの結婚』"Many Marriages", 1923年
- 森本真一訳 近代文芸社 2003.8
- 『暗い笑い』"Dark Laughter", 1925年
- 黒い笑い 斎藤光訳 八潮出版社 1964
- 『アメリカ昔語り』"Home Town", 1940年
- 樫の茂る丘へ アメリカ昔語り 森本真一訳 近代文芸社 1995.7
- 暗い青春 清水俊二訳 三笠書房、1940
- 夜の逢びき 飯島淳秀訳 角川文庫、1953
- 女になつた男・卵 谷口陸男,宮崎芳三訳 英宝社 1956
- 森の中の死 宮本陽吉訳 世界の文学53 中央公論社、1966(イギリス・アメリカ文学集)
- アンダスン短編集 橋本福夫訳 新潮文庫、1976
- 手 20世紀アメリカ短篇選 上 大津栄一郎訳 岩波文庫、1999
- アンダーソン短編集 白岩英樹訳 近代文芸社 2001.5
- 中西部アメリカの歌 白岩英樹訳 新生出版 2002.12
- もしや女たちは 森本真一訳 近代文芸社 2006.4
日本語文献
- 20世紀英米文学案内 第8 アンダソン 大橋吉之輔編 研究社出版 1968