ザグロス山脈

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ザグロス山脈とアラビア・ユーラシア両プレートの位置関係

ザグロス山脈テンプレート:Rtl-langWithNameテンプレート:Lang-en-short)は、イランの南西部からイラクトルコそれぞれの国境線となる山脈である。最高峰はトルコ領内のアララト山テンプレート:Lang-tr - テンプレート:Lang-hy - テンプレート:Lang-fa - Kūh Ararat:5,165m)で、イラン領内にはテンプレート:仮リンクテンプレート:Lang-fa - Zard Kūh:4,548m)が聳える。

概要

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ザグロス山脈

ザグロス山脈は、イラン西部からペルシャ湾ホルムズ海峡まで全長1,500キロメートルに及んでいる。

山脈は、アラビアプレートユーラシアプレートに衝突して形成された。山脈を構成する堆積岩のうち、軟らかい岩石は浸食され、硬い石灰岩や苦灰岩が残ったため峰が線状に何重にも連なったと考えられる。このような地質構造は石油の生成と集積を引き起こしたため、この地域はペルシャ湾産油地帯で重要な地位を占めている。山脈内には岩塩ドーム岩塩氷河がよく見られる。

非浸透性の岩塩は石油を閉じ込めるため、岩塩ドームは石油探鉱の重要な対象となっている。

歴史のなかのザグロス山脈

山脈内には古代オリエントを統一したアケメネス朝首都ペルセポリス遺跡がある。また、イブン・バットゥータの『大旅行記』には、ザグロス山脈を越える14世紀の隊商の記述がある。また、旧約聖書に出てくるノアのアークはザグロス山脈とアララト山脈の間のどこかに漂着した、と言われている。

関連項目

参考文献

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