ゴゼンタチバナ

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ゴゼンタチバナ(御前橘、学名: テンプレート:Snamei)は、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属多年草である。

特徴

高さ 5–15 cmは2枚の対生葉と液性の短枝に2個ずつ葉が付き、計6枚の輪生に見える。花の咲く株は葉が6枚にまで成長したものである。花期は6–8月[1]。花は4枚の白い総に囲まれハナミズキヤマボウシに似ている。秋にハナミズキに似た核果が直径 5–6 mm の赤い果実をつける。

和名の「御前橘」は、白山の最高峰「御前峰」に由来している[1]。学名は、スウェーデン植物学者であるカール・フォン・リンネが命名した[2]

分布と生育環境

北海道本州四国に分布し、亜高山帯-高山帯針葉樹林下や林縁に生育する。愛媛県では、石鎚山系赤石山系に分布し南限となっている[3]。国外では、北東アジア、北米に分布する[4]基準標本カナダのもの[4]

種の保全状況評価

日本の3都道府県で、以下のレッドリストの指定を受けている[5]環境省としての、レッドリストの指定はない[6]

  • 絶滅 - 奈良県
  • 絶滅寸前又は絶滅危惧種(絶滅危惧Ⅰ類・CR又はEN) - 鳥取県
    鳥取県では群生地が一箇所のみで、2002年(平成14年)に「鳥取県希少野生動植物の保護に関する条例」に基づき特定希少野生動植物種に指定され、「ゴゼンタチバナ保護管理事業計画」がある[7]
  • 危急種(絶滅危惧Ⅱ類・VU) - 愛媛県[3]

環境省により、中部山岳国立公園南アルプス国立公園白山国立公園などで自然公園指定植物となっている[8]

エゾゴゼンタチバナ

エゾゴゼンタチバナ(蝦夷御前橘、学名: テンプレート:Snamei)は、北海道の根室釧路北見地方の山地帯に生える多年草。北半球の寒地にも分布する。葉は輪生せずに対生する。環境省のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されている[6]。総個体数は約1,000、平均減少率は約50%、減少の主要因が湿地の開発と土地造成であると推定されている[6]

関連画像

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尾瀬国立公園
帝釈山・2008年6月
ゴゼンタチバナの実
八ヶ岳・2006年10月

脚注

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外部リンク

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  1. 1.0 1.1 テンプレート:Cite book
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  3. 3.0 3.1 テンプレート:Cite web
  4. 4.0 4.1 テンプレート:Cite book
  5. テンプレート:Cite web
  6. 6.0 6.1 6.2 テンプレート:Cite web 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "biodic"が異なる内容で複数回定義されています
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web