コーン (バンド)

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テンプレート:Infobox Musician コーンKorn、KoЯn表記もあり)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ベーカーズフィールド出身のロックバンドである。デフトーンズトゥールといったバンドと並び、1990年代以降のヘヴィメタルにおけるパイオニアの一つとして数えられる。 1989年に、ジェームズ“マンキー”シェイファー、フィールディ、デイヴィッド・シルヴェリアらが前身となるバンド、L.A.P.D.を結成。後にジョナサン・デイヴィス、ブライアン“ヘッド”ウェルチが加わり、コーンと名乗るようになる。1994年に、イモータル・レコードからデビュー。メンバーの脱退・再加入などを経て、2014年現在も精力的に活動を継続している。

音楽性と影響など

テンプレート:出典の明記 テンプレート:独自研究 へヴィ・メタルヒップホップダブステップの要素を加えた、いわゆるニューメタルと呼ばれる、ミドルテンポのビートと重低音を著しく強調したものであるが、ラップロックに取り入れる形ではなく、ヒップホップ的な曲調や、タメ感を取り入れるという、リンプ・ビズキットレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンとはまた違ったアプローチの仕方である。 徹底的に低くされた(7弦=A)7弦ギターや殆ど打楽器と化している(5弦=A)5弦ベースの音、ジョナサンの泣き叫ぶような異常なボーカルスタイルは多くのファンを勝ち取ったが、あまりにもコーンに似たバンドが巷に溢れかえったため、バンドはしばしばアルバムごとに作風を変えることとなった。

ダークな世界観を持った歌詞も特徴的で、これはジョナサンが幼少時に家族や友人に過度の虐待を受けていたこと、若い頃に葬儀屋の死体防腐処理の仕事をしていたことが影響しているとされる。

創作活動に活発的なバンドであり、現在もデビュー当時と変わらないペースでアルバムをリリースし続けている。作詞、作曲に関しても非常にワーカホリックなことでも知られ、ツアー中も常に曲を書きためては、ツアーバスとは別にDAW環境を完備した大型バスを1台随伴させ、その中で曲のデモや時にはアルバムの本テイクを撮り貯めるという60年代のロック・ミュージシャンさながらの活動スタイルを取っている。

MetallicaNirvanaLed ZeppelinAlice in ChainsSepulturaFaith No MoreRed Hot Chili Peppers, SoundgardenDuran DuranFear FactoryCathedralLiving ColorHelmetRage Against the MachineSlayerPink FloydPrimusToolMinistryMr. BungleBiohazardNine Inch NailsPanteraBeastie BoysBlack SabbathN.W.A.AnthraxJane's Addictionなどからの影響があるという[1][2][3]。ヒップホップからも多大な影響を受けている[4][5][6][7]

メンバー

現メンバー

  • ボーカル:ジョナサン・デイヴィス (Jonathan Houseman "HIV" Davis) (1992- )
    • マルチプレイヤーであり、特にバグパイプの名手である。また、『無題』では優れたドラム・スキルも収められている。
    • 初期は、アディダス・クラシックスのセットアップジャージを好んで着用していたが、3rdのリリース後あたりから、ライヴでの衣装には、アイルランド衣装のキルト・スカートを着用するようになり、ジョナサンのトレードマークともなっているほか、5th以降、スイスの画家、H.R.ギーガーのデザインした特注マイクスタンドを使用している
    • 幼少期に親から虐待を受け、学生時代には周囲からゲイやホモと言われ、苛められていた。その経験を歌詞に取り入れた事により、楽曲にはダークな部分が垣間見られる。また、牧師から「(君はゲイだから)私の家においで」と誘われ、危うく犯されそうになったという。それ以来、組織化された宗教を忌み嫌う傾向がある。左腕には自身の学生時代のあだ名「HIV」、右腕にはイエス・キリスト及びキリスト教が激しく冒涜される様子が、ジョナサンの生き様として彫り込まれている。
    • デビュー当時は吐瀉物を食べる、ほかのメンバーの小便を進んで飲むなど、常軌を逸した変態的な行動が多かった。
    • 2006年に、特発性血小板減少性紫斑病を患い、入院した。
    • 趣味は、狩猟ポルノビデオ収集(ハードコアポルノの監督を務めた経験もある)。
    • 猟奇的な趣味を持つ一方、家族思いの一面も持っている。
    • J Devil名義でダブステップアーティスト/DJ活動をしている。名前の由来は頭文字の「JD」と「邪悪な」を意味する"evil"を合わせたもの。
  • ギター:マンキー (James Christian "Munky" Shaffer) (1992- )
    • 主に1から2音下げのダウンチューニングを施した、アイバニーズ製7弦ギターを使う。
    • 「マンキー」というあだ名の由来は、足の指が手のように自由に動き、デイヴィッドに「猿のようだ」と言われたことに由来する。
    • 3rdリリース前のロラパルーザの最中にウイルス性脳炎を患い、命が危ぶまれたこともあった。
    • 元々、ギターソロは行わない性格のバンドだが、後述のスティーヴ・ヴァイ等の影響か、元々ヘヴィ・メタル志向の速弾きが好きなタイプであり、7thリリースツアーではギターソロも披露していた。
    • アイバニーズとエンドーズド契約を結んでおり、シグネイチャーモデルが発売されているなど同社のギターを愛用する。(レコーディングではポール・リード・スミスフェンダーの6弦ギターなども使用する)
    • スティーヴ・ヴァイの熱烈なファンで、アルバム「Passion And Warfare」のコピーを熱心に行っていたと語っており、7弦ギターを使用するきっかけになったのもヴァイからの影響である。これが、さらにヘヴィメタル界に7弦ギターを広めるきっかけとなった。
    • 一時期、「James The Gollira」とクレジットされた。
    • 趣味は、ギター収集。
    • Fear and the Nervous Systemというソロ・バンドでも活動しており、2011年にはデジタル・アルバムを発売し、翌2012年にはCD化された。
  • ギター:ヘッド (Brian Phillip "Head" Welch) (1992-2005, 2013- )
    • マンキーと同じくダウンチューニングされたIbanez製7弦ギターを使う。
    • 「ヘッド」というニックネームの由来は、頭が大きいから。
    • 宗教や彼個人のパーソナルな問題により、一時的に脱退していた。
    • 2013年、KORNの夏の欧米ツアーに正式に参加 (Reunion) とアナウンス。10年ぶりとなる、KORNメンバーの一員としてのアーティスト写真も発表された。更には、次回作のレコーディングにも参加することが発表され、正式に復帰した[8]
    • 現在はLove and Deathというバンドでも活動。
    • 一時期、"Sir.Heady"とクレジットされた。
    • 好物に関しては、「とにかくチーズが好き」らしい。
  • ベース:フィールディ (Reginald "Fieldy" Arvizu Jr.) (1992- )
    • ヒップホップ、とりわけ西海岸のギャングスタラップが好きで、Korn内にヒップホップのテイストが備わっているのも、彼の影響によるところが大きい。ファッションに関しても、Bボーイ、ストリート系的な容姿が、バンド内で異質な雰囲気を放っている。
    • アイバニーズ製の5弦ベースを使用する。
    • 中音域を完全にカットしたいわゆるドンシャリサウンドで、独特のスラッピングで演奏し、バスドラムのようなアタック音の非常に強い音を出す。
    • フィールディというあだ名の由来は、新聞漫画のキャラクター、ガーフィールドに笑顔が似ていたからとされている(エストニアでのジョナサンのインタビュー記事による)。
    • アイバニーズより、シグネイチャーモデル、"K5"が発売されている他、2008年には15弦ベースも制作した。
    • 一時期、"Dog"とクレジットされた。
    • 趣味は、羊のグッズのコレクション。
    • ジョナサンとは幼馴染みで、彼もまたジョナサンに万引きを強要したり、三輪車で轢くなどのいじめをしていた。
    • KoRnで成功を掴んだ後、私生活では典型的なロックスターを気取り、所かまわず傍若無人に振る舞っていた。しかし、2005年初頭辺りから宗教絡みのコメントが増え始め、現在はキリスト教徒に回心。過去の懺悔を自叙伝「Got The Life」で綴っている。
  • ドラム:レイ・ルジアー (Ray Luzier) (2008- )
    • デイヴィッドの事実上脱退後、シアトルでのオーディションを経て、2008年からツアー・サポートを務め、翌2009年に正式加入。
    • 典型的なスラッシュ/デスメタル由来のプレイを得意とするプレイヤーで、デイヴィッドに比べるとツイン・キック・ドラムの使用率が高い。一時期は、「Blind」のアウトロなどでスラッシュ・ビートやブラスト・ビートも披露していた

元メンバー

  • ドラム:デイヴィッド・シルヴェリア (David Randall Silveria) (1992-2007)
    • 強烈なパワーを持ったドラミングをする。
    • 初期は手数の多いジャズのような軽快なビートを刻むタイプであったが、次第に一音に重きを置く重厚なプレイスタイルへと変化していった。
    • TAMA製のドラムセットを使っていた。
    • 一時は、数曲叩くと腕が動かなくなるという症状を訴えて休養。当初は原因不明とされたが、肘の骨が腕の神経を圧迫していることが判明、手術を行った。この際の原因に、「強く叩きすぎた」「重いスティックを使ったからだ」などとみんなが言っていたことから、彼がよほど力を込めて叩いていたことがわかる。
    • 現在は、「家族との時間を大切にしたい」という意向から脱退。
    • かつては寿司バーを経営していた(現在は、離婚した前妻の元に渡っている)ほか、ドライブが趣味で、一時はプロのバギーカードライバーを目指していた。
    • 2012年現在、Infinikaというバンドで活動しているが、メンバーとの交友関係の回復は難しい状態にあると思われる。

サポートメンバー

  • ギター:ロブ・パターソン (ex. Otep)
  • ギター:クリスチャン・オールド・ウォルバース (ex. Fear Factory)
  • ギター:クリント・ロウリー (Dark New Day)
  • ギター:シェーン・ギブソン (Stork/Defable)
  • ドラム:テリー・ボジオ (Frank Zappa)
  • ドラム:ブルックス・ワッカーマン (Bad Religion)
  • ドラム:ジョーイ・ジョーディソン (Slipknot/Murder Dolls/Anal Blast)

バンド名の由来とロゴ

バンド名はトウモロコシの英称"Corn"に由来し、「とあるゲイのカップルが、お互いの局部を愛撫し合っているときに一方が脱糞し、もう一方の口にコーン入りの大便をぶちまけた」という話を知っている人間に対し「コーン!!」と言うと気分を害したのでこの名前にした。コーンの前身であるメタル・バンド「L.A.P.D」のファンがこの名前を提案したが、最初は却下された。後にメンバーのマンキーがスペルの"C"を"K"にし、"R"の字を左右反転して"Я"にすることを提案した。

当時のマネージャーが「こんな名前では契約が取れない」と訴えたところ、バンド側から「この名前でなければお前の名前をバンド名にする」と言われ、結局そのまま契約を獲得。

元メンバーのデイヴィッドはこのバンド名について、「バンド名なんかどうでもいい、馬鹿な名前だが曲が良ければクールに聴こえてくる」とコメントを残している。

バンド名「KoЯn」のロゴは、ジョナサンが左手でクレヨンを持ち、一気に書き殴ったもの。現在このロゴは過去に比べ、縦長で使用される事が多い。

友好関係

人脈が広く、上記のアーティストのほかにも、リンプ・ビズキットスリップノットメタリカオジー・オズボーンデフトーンズザ・キュアーリンキン・パークエヴァネッセンスオージーディルアングレイラムシュタインなど多数のバンドと交流があるほか、スヌープ・ドッグ、リル・ジョン、イグジビット、デイヴィッド・バーナーらのラッパーが、PVに出演している。

近年はジョナサンがダブステップなどのエレクトロニック・ミュージック、ダンス・ミュージックに傾倒していることもあり、元々From First To Lastのボーカリストとしての付き合いも有ったスクリレックスなどのダブステップアーティストとも、コラボレーションアルバムをリリースするなど親交が深い。

ディスコグラフィ

オリジナルアルバム

※*が付いた曲はシングルカットされた曲を示す

※また、シングルカットされた曲のほとんどはその曲のミュージックビデオが制作されている。


  • コーン - Korn (1994)
    1. Blind*
    2. Ball Tongue
    3. Need To*
    4. Clown*
    5. Divine
    6. Faget
    7. Shoot and Ladders*
    8. Predictable
    9. Fake
    10. Lies
    11. Helmet in the Bush
    12. Daddy
    ヘヴィ・メタル界に衝撃を与えたデビュー作で、テレビメディアなどの力を借りずに、口コミのみで70万枚も売り上げた。
    冒頭に収録の曲「Blind」はライヴでは印籠代わりの定番曲。
    プロデューサーは、彼らと共に頭角を現した、ロス・ロビンソン。
    アルバムのラストを飾る曲である"Daddy"は父親からの(性的)虐待などに関する自身の家族問題について綴った曲であるが、ライブではバンドのキャリア中3回ほど演奏されたがジョナサンが演奏中泣き崩れてしまいまともに歌えないという問題が有ったため、いずれも完奏せずに終わっている。
  • ライフ・イズ・ピーチィ - Life Is Peachy (1996)
    1. Twist
    2. Chi
    3. Lost
    4. Swallow
    5. Porno Creep
    6. Good God*
    7. Mr. Rogers
    8. K@#O%!
    9. No Place To Hide*
    10. Wicked
    11. A.D.I.D.A.S.*
    12. Lowrider
    13. Ass Itch
    14. Kill You
    製作期間たったの4か月(実際はもっと短いようである)で作ったアルバム。
    2トラック目の"Chi"はデフトーンズの元ベーシストである故Chi Cheng(チ・チェン)のファーストネームに由来するものであり、当初彼はこの曲を「レゲエだ」と評したので、遊びの意味合いも込めてこのタイトルになった。
    " K@#O%!"は、女性器を意味する"Cunt"を"Kunt"と捩り、さらに頭文字以外をすべて伏字にしたもの。歌詞の半分以上が猥褻後、放送禁止用語で構成されており、それらを消音、または被せ音するとボーカル付きの楽曲として成り立たなくなってしまうという代物である。この曲はもともとラジオでバンドの曲がかけて貰えないことに腹を立てたジョナサンがラジオ局への嫌がらせのつもりで作った曲。
    ジョナサンは、アルバム全体の出来に不満があるらしい。
    プロデューサーは、前作と同じくロス・ロビンソン。
  • フォロー・ザ・リーダー - Follow The Leader (1998)
    1. 無音
    2. 無音
    3. 無音
    4. 無音
    5. 無音
    6. 無音
    7. 無音
    8. 無音
    9. 無音
    10. 無音
    11. 無音
    12. 無音
    13. It's On!
    14. Freak on a Leash*
    15. Got the Life*
    16. Dead Bodies Everywhere
    17. Children of the Korn*
    18. B.B.K. *
    19. Pretty
    20. All in the Family*
    21. Reclaim My Place
    22. Justin
    23. Seed
    24. Cameltosis
    25. My Gift to You
    アルバム名の意味は「リーダーに続け」。Kornのまね事をするフォロワー・バンドたちに嫌気がさしたバンドが、作風を変えつつこのようなタイトルや、アルバムアートワークに描かれる「少女が崖に飛び出す」というイラストを描くことで、「危険な自分たちの賭けにお前たちフォロワーはついて来られるか?」といった挑発と、嫌味を表現することとした。
    前作からポップな方向へ大きく方向性を変えた作品だが、全作品中最高のセールスを記録した。
    この作品の収録中、突然ジョナサンが「俺は酒とドラッグをやるまで歌わない」と発言し始めた。ジョナサンの命の危機を感じたメンバーは、すぐさまレコーディングを強行。ジョナサン曰く、「一番製作が辛かった」。
    本作品には、数名のミュージシャンがゲスト参加しており、元N.W.Aのアイス・キューブやLimp Bizkitのフレッド・ダーストをゲスト・ボーカルに迎えている。
    CD版のみ最初の12トラックは無音であり、曲は13曲目から始まるようになっている。(アナログ盤は通常通りに始まる)
    プロデューサーは、スティーヴ・トンプソンとトビー・ライト。ミキシングは、次作でプロデュースを担当することになったブレンダン・オブライエンが担当している。
  • イシューズ - Issues (1999)
    1. Dead
    2. Falling Away from Me*
    3. Trash
    4. 4 U
    5. Beg for Me
    6. Make Me Bad*
    7. It's Gonna Go Away
    8. Wake Up
    9. Am I Going Crazy
    10. Hey Daddy
    11. Somebody Someone*
    12. No Way
    13. Let's Get This Party Started
    14. Wish You Could Be Me
    15. Counting
    16. Dirty
    前作からさらに作風を変え、ゴシックでダークな作風に移行した作品。
    この作品から、ジョナサンの泣き叫ぶようなボーカルスタイルが退行し、メロディ重視になっていった。
    本作品には、おまけとしてミニ音源「All Mixed Up」が付属している。
    なお、4種類のジャケットデザインが存在する。これは、ファンからカバー・デザインを募ったものであり、その中から特に優秀な4作が選ばれた。一番有名なぬいぐるみのジャケットは、実際にラグドールになって販売されたこともあった。
    ジョナサンが断酒をしてレコーディングをした、初めてのアルバム。
    プロデューサーは、パール・ジャムレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンブルース・スプリングスティーンなどを手がけた、ブレンダン・オブライエン
  • アンタッチャブルズ - Untouchables (2002)
    1. Here to Stay*
    2. Make Believe
    3. Blame
    4. Hollow Life
    5. Bottled Up Inside
    6. Thoughtless*
    7. Hating
    8. One More Time
    9. Alone I Break*
    10. Embrace
    11. Beat It Upright
    12. Wake Up Hate
    13. I'm Hiding
    14. No One's There
    プログレッシヴな作風が、今までで最大の物議をかもした。
    Korn特有のルサンチマン傾向は完全になくなり、音楽が大幅に激変した意欲作だが、本作であるが、発売日前に音源がインターネットにリークされた影響もあり、売り上げが落ち込んだ。
    プロデューサーのマイケル・ベインホーンとは、サード期に一度険悪な形で決裂しており、本作の製作において再度組むことをバンドが持ちかけた。ジョナサンとマイケルが常に激しい衝突を繰り返し、製作はかなり難航したというが、ジョナサンは良い経験になったと語っている。
    ジョナサンは、このアルバムでボーカルトレーニングを行い、以後の歌唱法が変化している。
  • テイク・ア・ルック・イン・ザ・ミラー - Take A Look In The Mirror (2003)
    1. Right Now*
    2. Break Some Off
    3. Counting on Me
    4. Here It Comes Again
    5. Deep Inside
    6. Did My Time*
    7. Everything I've Known*
    8. Play Me
    9. Alive
    10. Let's Do This Now
    11. I'm Done
    12. Y'all Want A Single*
    13. When Will This End(隠しトラック「One」)
    バンド初のセルフ・プロデュース作品。
    原点回帰をテーマとし、全作品中もっともヘヴィな音圧を持つが、売り上げは前作よりさらに落ち込んだ。理由は、前作でリーク音源が流出した失敗から違法コピーを恐れ、対策としてCD売り出しを前倒しにしてしまい、販売側とのやり取りが上手くいかなかったからといわれている。
    それでもミリオン・ヒットは叩きだしている。
    「Play Me」には、ニューヨーク出身のであり、Jay-Zと覇権を争ったラッパー、NASが参加している。
    本作収録の「Did My Time」は、映画「Tomb Raders 2」のテーマ曲となり、PVにはアンジェリーナ・ジョリーが登場している。
    最終トラックの「When Will This End」は、長い無音の後、隠しトラックとしてメタリカの「One」をカバーしたライブ音源が収録されている。
  • シー・ユー・オン・ジ・アザー・サイド - See You On The Other Side (2005)
    1. Twisted Transistor*
    2. Politics*
    3. Hypocrites
    4. Souvenir
    5. 10 or A 2-Way
    6. Throw Me Away
    7. Love Song
    8. Open Up
    9. Coming Undone*
    10. Getting Off
    11. Liar
    12. For No One
    13. Seen It All
    14. Tearjerker
    ヘッド脱退後、最初に発表された作品であり、ヴァージン移籍第1弾。
    スラップベースが聴こえなくなったり、ギタリストの脱退を逆手に取ったかのように、後ろにギターを引いたようなサウンド、今までにないポジティヴな歌詞、ポップなメロディ・ラインなどといった要素は、今までのKoRnのイメージを悉く突き崩すものであったが、爆発的にセールスを伸ばした。
    プロデューサーは、ザ・マトリックスとアッティカス・ロス、ジョナサン・デイヴィス。
  • 無題 - Untitled (2007)
    1. Intro
    2. Starting Over
    3. Bitch We Got a Problem
    4. Evolution*
    5. Hold On*
    6. Kiss*
    7. Do What They Say
    8. Ever Be
    9. Love and Luxury
    10. Innocent Bystander
    11. Killing
    12. Hushabye
    13. I Will Protect You
    デイヴィッドがいない3人編成の状態で製作を敢行したアルバム。
    サポートドラムとして、テリー・ボジオバッド・レリジョンのブルックス・ワッカーマンを迎えたほか、音源収録の段階でザック・ベアードのキーボードを導入するなど、外部のミュージシャンがたくさん介入した作品。
    タイトルは「Untitled」というタイトルなのではなく、「アルバムにレッテルを貼りたくない。ファンが呼びたい様に呼べばいい」との意図でタイトルそのものがついていない。そのため、ネット販売やシングルのアルバム出展で「タイトル未定」「無題」「タイトルなし」、1作目のタイトルと同じく「Korn」と表記されるなど、ややこしくなるといった弊害が生じている。(邦題に限り正式に『無題』としてリリース)
    プロデューサーは、前作に引き続きアッティカス・ロス(パーカッションも担当)。ザ・マトリックスも最初は参加していたが、方向性が合わず、途中でロス一人に絞った。
    Korn史上初、オフィシャルの歌詞が掲載された。なお、これは日本盤のみの特典で、海外盤には従来の通り歌詞の記載はない。
    ジャケットのアートワークは、Hull生まれの版画家、Richard A. kirkが担当。
  • コーンⅢ:リメンバー・フー・ユー・アー - KornⅢ:REMEMBER WHO YOU ARE (2010)
    1. Uber-Time
    2. Oildale (Leave Me Alone)*
    3. Pop a Pill
    4. Fear Is a Place to Live
    5. Move On
    6. Lead the Parade
    7. Let the Guilt Go*
    8. The Past
    9. Never Around
    10. Are You Ready to Live?
    11. Holding All These Lies
    新ドラマー、レイ・ルジアーが加わり、ロードランナー移籍後第一弾であり、3度目のロス・ロビンソン、プロデュース作品。
    「原点回帰」をコンセプトとし、1stアルバム当時の音を追求するため、現代のレコーディングの主流であるProToolsやDAW環境といったデジタルレコーディング技術をあえて使用せず、アナログトラックでレコーディング、マスタリングを行うという徹底したこだわりをみせる。
    タイトルの「KornⅢ」は、「このアルバムがKORNにとっての本当の3rdアルバム」という意味を持つ。元はワーキング・タイトルだったが、そのまま正式に採用された。
    ジャケットのアートワークは、フォトグラファーDean Karrが担当。
  • ザ・パス・オブ・トータリティ - The Path of Totality (2011)
    1. Chaos Lives in Everything*
    2. Kill Mercy Within
    3. My Wall
    4. Narcissistic Cannibal*
    5. Illuminati
    6. Burn the Obedient
    7. Sanctuary
    8. Let's Go
    9. Get Up!*
    10. Way Too Far*
    11. Bleeding Out
    エグゼクティブ・プロデューサーはジョナサン・デイヴィス。
    SKRILLEX、EXCISION、DATSIK、NOISIA、KILL THE NOISE、12TH PLANETなど、多くのダブステップDJ、エレクトロニックプロデューサーとの異色コラボレートアルバム。
    実験として制作された、Get Up!を含む数曲をEPでリリースする予定であったものをジョナサンの意向でフルアルバムとして発表された。
    一部を除く殆どのドラムパートはドラムマシンを使った打ち込みであり、レイのキットから制作した音をSKRILLEXらのDJがトリガリングしている。
    2011年、夏の東南アジアツアーで滞在した日本を含む各国のホテルで歌詞を書き溜め、部屋のクローゼットの中でヴォーカルのレコーディングが行われた。
    リリックビデオも含め、現在このアルバムからのシングル曲で合計7つのミュージック・ビデオが制作された。
  • ザ・パラダイム・シフト - The Paradigm Shift (2013)
    1. Prey for Me
    2. Love & Meth*
    3. What We Do
    4. Spike in My Veins*
    5. Mass Hysteria
    6. Paranoid and Aroused
    7. Never Never*
    8. Punishment Time
    9. Lullaby for a Sadist
    10. Victimized
    11. It's All Wrong
    Kornが長年所属しているマネージメント会社Prospect Parkのレーベル部門への移籍後第一弾アルバム。Prospect Parkは流通機能を持たず、Universal Music傘下のCarolineにCD流通を委託しているため国内盤はユニバーサルインターナショナルより発売。 (今後Prospect Parkを足場にほぼ自主レーベルのような形でやっていくということが正式にアナウンスされている。)
    Take a Look in the Mirror以来10年振りに脱退したギタリスト、Brian "Head" Welchを再度向かえて制作したオリジナルアルバム。
    プロデューサーはリンキン・パーク等を手掛けたドン・ギルモア。
    題名のザ・パラダイム・シフトには「アート作品をひとつのアングルから見ると、ある特定のイメージを得られる。また別のアングルから見ると、まったく異なるイメージになる。」という意味合いが込められている。

ベスト・ライブ盤

  • グレイテスト・ヒッツ Vol.1 - "Greatest Hits Vol.1" (2004)
  • ライヴ&レア - "Live & Rare" (2006)
  • MTVアンプラグド - "MTV UNPLUGGED" (2007)
  • ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・コーン - "The Very Best Of Korn" (2008) 国内版未発売

VHS/DVD/Blu-ray

  • フー・ゼン・ナウ? - Who Then Now? (1995) VHS
  • デュース - Deuce (2002) VHS/DVD(『フー・ゼン・ナウ?』を同時収録)
  • Korn Live (2002) VHS/DVD
  • Live On The Other Side (2006) DVD/Blu-ray ※国内盤未発売
  • Live At Montreux 2004 (2008) DVD/Blu-ray
  • The Path Of Totality Tour: Live At The Hollywood Palladium (2012) DVD/Blu-ray

特記事項

  • kornの曲には、公式の歌詞が掲載されていない(日本盤などで掲載されているものもあるが、それはレコード会社が独自に聴き取ったもの)。これは、バンド側が意図して掲載しないためである。ジョナサンはこれに関して、「目で読むのではなく、耳で聴いてほしい」と発言している。また、ジョナサンは他人が聴き取った歌詞を読むのが好きで、それに関したコメントを残している。
  • リンプ・ビズキットは、コーンに見出されてデビューした経緯がある。コーンと共に頭角を現したプロデューサーのロス・ロビンソンは、他にスリップノットなどのプロデュースもこなしている。
  • ジョナサンは、以前SexArtというバンドで活躍しており、バンドのコンセプトは「Ministry・ミーツ・パール・ジャムぶっ潰しバンド」というものであった。後にジョナサンは、当時ブレイクしていたパール・ジャムを毛嫌いしていたことを明かした。しかし、パール・ジャムと同じグランジバンドでは、ニルヴァーナアリス・イン・チェインズのアンプラグドを好んで聴いている。また、「グランジ・バンドでは、ニルヴァーナ、アリス・イン・チェインズ、サウンドガーデン、パール・ジャムぐらいしか良いのが無かった。」という発言を残している。

脚注

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関連項目

外部リンク

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  • テンプレート:Harvnb
  • "Reviews". Spin. 1998-10. pp. 135-136
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