ガイラ

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ガイラ特撮映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』、特撮番組『行け!ゴッドマン』、『行け! グリーンマン』に登場した架空の怪獣

特徴

ガイラは、映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』に登場したフランケンシュタインの細胞から生まれた怪獣。サンダの弟とされる(厳密に言えば同細胞から分裂したクローン)。

名前の由来は「海(かい)」から[1]。脚本での表記は「海フランケンシュタイン」[1]。海外での名称は「グリーンガルガンチュア」となっている[1]。また、『ゴジラ×メカゴジラ』では「人型巨大生物・ガイラ」と呼ばれる。

登場作品

映画『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966年)

『サンダ対ガイラ』のガイラ

  • 身長:25メートル
  • 体重:1万トン

ガイラは、サンダの剥離した体細胞から誕生した巨人である。身体は緑色の体毛と鱗に覆われている。深海で誰の助けも無いまま成長した。獰猛な性質で、船を襲い、大ダコをも屠る。深海育ちのため太陽光に弱く、まだ薄暗い時間帯に上陸して人間を捕食し、日が差すと俊敏に東京湾へ逃げ去った。 当初はサンダに仲間扱いされるも、その後ガイラの行った人肉食を許せぬサンダから追われる。戦いの際には、怪我を負っているサンダに対して容赦の無い攻撃を加えるが、最後はサンダと共に海底火山の噴火に巻き込まれた。

造形
頭部造形は利光貞三、胴体は八木寛寿八木康栄による。デザインは成田亨。「海の怪獣」ということで、体表がうろこ状になっている。半魚人のような顔の検討用デザイン画が他に二枚現存している。
この怪獣で初めて中島の顔面石膏型が起こされ、顔に密着した表皮が作られた。中島はガイラについて「ゴジラの次に印象深い怪獣」とコメントしている。胴体部分に比べ、顔面部分は生地が薄かったので、山で転がるシーンでは、内側に剣道の面を入れて顔を保護した。マスクの眼の部分がそのまま覗き穴となっているため、中島自身の眼の演技でガイラの感情を表現することが出来たが、火薬を使用した撮影では火の粉が眼に入り易くなるなど、危険度も高くなった。ガイラは冒頭、クロール泳法で人間を襲うが、中島は「ブレストだと勢いが出ないので、どうしてもクロールになる」とコメントしている。ぬいぐるみの試着段階で、中島はいつもの手法として転げまわり、あちこちを引き裂いて破けた部分を補強させ、動きやすく仕立てさせ、羽田空港でのシーンでは、従来の怪獣とは違う人間体型を生かした「走る」という演技を採り入れてスピード感を出している。
ガイラが空港事務員の女性や外人歌手を掴み上げる場面では、実物大の右腕が作られ使用された[1]。また、ガイラが海底から洋上の漁船を睨み上げるカットは、水の入った水槽越しに撮影したもの。
台本では灰色の怪物とされていた[1]

『行け!ゴッドマン』のガイラ

等身大の状態で出現し、道路でボール遊びに興じる子供たちを驚かせる。その後、登場したゴッドマンと巨大化して戦い、ゴッドマン超音波で倒される。

2008年5月23日に東宝から発売された『行け!行け!ゴッドマン&グリーンマンBOX』特典ディスクに収録の撮り下ろし新作映像に、新規の着ぐるみで登場した。造形は品田冬樹。最初にゴッドマンと戦い倒されたツノジラスの細胞からシラージと共に生まれた。

『行け! グリーンマン』のガイラ

民家の庭に出現して子供達をいじめるが、グリーンマンと戦い倒された。

その他

脚注

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参考文献

  • 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 テンプレート:Cite
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