エンハンサー

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エンハンサー(enhancer)とは、真核生物DNA上の塩基配列領域を区分する名称で、遺伝子調節タンパク質転写因子)と結合することで遺伝子の発現を調節している。

エンハンサーは、遺伝子活性化因子と結合することで遺伝子の転写量を大幅に増大(enhance)させることから、エンハンサーと命名された。原核生物にも存在する基本的転写因子(RNAポリメレース等)と結合する領域であるプロモーターと協同して作用を発現する。プロモーターは、通常遺伝子の上流に隣接して存在しているのに対して、エンハンサーは、遺伝子の上流、下流あるいは遺伝子内に存在する。数千塩基ときには数万塩基以上も遺伝子から離れた場所に存在し、遺伝子発現を制御する場合もある。

関連項目


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