エリアフ・インバル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Infobox Musician テンプレート:ウィキポータルリンク

エリアフ・インバルEliahu Inbal, 1936年2月16日 - )はイスラエル指揮者である。インバルという姓は芸名であり、本名はエリアフ・ヨーゼフという。

略歴

パリ音楽院において学ぶ。カンテルリ指揮者コンクールで優勝。1974年フランクフルト放送交響楽団の音楽監督となり、このオーケストラの黄金時代を築いた。その後、ベルリン交響楽団(現ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団)の音楽監督(2001年2006年)、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者(2009年2012年)を歴任した。日本では1970年代から読売日本交響楽団日本フィルハーモニー交響楽団NHK交響楽団に客演したほか、とくに東京都交響楽団と強い結びつきを保ち、1991年の初登壇後、特別客演指揮者(1995年2000年)、プリンシパル・コンダクター(2008年2014年)を務めたのち、2014年4月から桂冠指揮者に就任した。特別客演指揮者時、プリンシパル・コンダクター時にそれぞれ一度ずつマーラーの全交響曲演奏を達成しており、特に後者の演奏はオクタヴィアレコードよりライヴCDとして発売されている。また、同団との演奏によるショスタコーヴィチの交響曲第4番の演奏は、第50回レコード・アカデミー賞および第25回ミュージック・ペンクラブ音楽賞を相次いで受賞した。 イギリスの市民権を取得している。

レパートリー

グスタフ・マーラー交響曲を得意とし、全集も録音している。ブルックナー交響曲の録音では交響曲ヘ短調第0番第9番の復元終楽章、序曲ト短調を含む全集を完成。その際第3番第4番第8番では第1稿による世界初録音を行った。またベルリオーズの一連の管弦楽作品を録音しているほか、古典から近現代に至るまで膨大なレパートリーを持つ。

先代:
ディーン・ディクソン
フランクフルト放送交響楽団
音楽監督
1974 - 1990
次代:
ドミトリー・キタエンコ
先代:
ペーター・マーク
フェニーチェ劇場
首席指揮者
1985 - 1988
次代:
マルチェッロ・ヴィオッティ
先代:
ミヒャエル・シェーンバント
ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
首席指揮者
2001 - 2006
次代:
ローター・ツァグロセク
先代:
マルチェッロ・ヴィオッティ
フェニーチェ劇場
音楽監督
2007 - 2011
次代:
ディエゴ・マテウス
先代:
ジェームズ・デプリースト
(常任指揮者)
東京都交響楽団
プリンシパル・コンダクター
2008 - 2014
次代:
大野和士
(音楽監督)

テンプレート:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者

テンプレート:Music-bio-stub