エイヴラム・デイヴィッドスン

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テンプレート:Portal エイヴラム・デイヴィッドスンAvram Davidson, 1923年4月23日 - 1993年5月8日)は、アメリカ合衆国SF作家推理作家である。

来歴・人物

SF作家としては1958年『あるいは牡蛎でいっぱいの海』(Or All the Seas With Oysters)で ヒューゴー賞短編小説部門を受賞し、推理作家としては1961年に「ラホーア兵営事件」(Affair at Lahore Cantonment)でエドガー賞 短編部門を受賞している。また、短編「ナポリ」及び連作短編集『エステルハージ博士の事件簿』でそれぞれ世界幻想文学大賞を受賞。

エラリー・クイーン名義の推理小説『第八の日』『三角形の第四辺』を代作したとも言われている。天理教徒でもあった。

SF作家・編集者のグラニア・デイヴィスとは、2年間だけ夫婦であったが、交友は終生続いた。

アイリーン・ガンの短編「遺す言葉」はデイヴィッドスンをモデルとした作品である。

日本語訳書

  • 10月3日の目撃者(The Grantha Sighting, 1962年):村上実子訳、ソノラマ文庫海外シリーズ、1984年
    • 10月3日の目撃者
    • 人造人間ゴーレム
    • 草は緑
    • 助けてくれ、私は地球人の医師だ
    • 常夏の国
    • 六番目の季節
    • 魔法のペンダント
    • 電話が遠いのですが
    • 不思議なカメラ
    • 恋人の名はジェロ
    • 豆占いの女
    • 作家よ、作家
  • どんがらがん(日本オリジナル短編集):殊能将之編、浅倉久志他訳、河出書房新社奇想コレクション、2005年
    • ゴーレム
    • 物は証言できない
    • さあ、みんなで眠ろう
    • さもなくば海は牡蠣でいっぱいに(「あるいは牡蠣でいっぱいの海」改題)
    • ラホール駐屯地での出来事
    • クィーン・エステル、おうちはどこさ?
    • 尾でつながれた王族
    • サシュヴラル
    • 眺めのいい静かな部屋
    • グーバーども
    • パシャルーニー大尉
    • そして赤い薔薇一輪を忘れずに
    • ナポリ
    • すべての根っこに宿る力
    • ナイルの水源
    • どんがらがん
  • エステルハージ博士の事件簿(The enquiries of doctor Eszterhazy 1975):池央耿訳 河出書房新社 ストレンジフィクション、2010年

外部リンク