ウンビヘキシウム

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ウンビヘキシウム (Unbihexium) は、原子番号126にあたる未発見の超重元素に付けられた一時的な仮名(元素の系統名)。

歴史

1971年、フランスの R.Bimbot等の熱核反応による合成が試みられている。[1] テンプレート:Indent 高エネルギーのアルファ線検出が報告されたが、数桁低すぎ成功しなかったと見られている。

性質

陽子数126は魔法数にあたり、ウンビヘキシウムは比較的長い半減期を持つ可能性が高い。理論的な計算ではさらに中性子数184も魔法数と推定されていて、これに該当するうえ核図表で核種列の延長線上に位置する 310Ubh は、少なくとも数分以上(特に楽観的な意見では百万年)の寿命が期待されている(安定の島)。

化学的性質についてはフッ化物が安定すると見られ、サイモンフレーザー大学のGulzari L. Malliによる結合解離エネルギーの推測値は約7.5eV[2](=約722kJ/mol)とかなり高く、一フッ化ウンビヘキシウム (UbhF) が存在しうる。

その他

宇宙規模では天然存在しうるとする説もあり、フィクションにも登場している。

スーパーマン (en:Lois & Clark: The New Adventures of Superman) に登場する架空の元素「クリプトナイト」(en:Kryptonite) は、126番元素と設定されている。

アメリカのSF作家ルー・アントネッリ (en:Lou Antonelli) は、126番元素がテキサスの露天掘り鉱山で発見される短編『Silence is Golden』(2003年8月、Revolution Science Fiction)を発表している。

参考資料

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関連項目

テンプレート:未発見元素を含む元素周期表
  1. クリプトン加速による類似研究Physical Review Cアメリカ物理学会
  2. Chemical & Engineering Newsアメリカ化学会