ウイングガンダムゼロ

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テンプレート:独自研究 ウイングガンダムゼロ (Wing Gundam ZERO) は、テレビアニメ新機動戦記ガンダムW』に登場する架空の兵器ウイングガンダム0とも表記される。

A.C.(アフターコロニー)の世界観における最初のガンダムタイプMS(モビルスーツ)。作中ではカトル・ラバーバ・ウィナーを初め多くの主要人物達によって乗り継がれるが、最終的に主人公ヒイロ・ユイの搭乗機となる。機体名の「ウイング」は背部に存在する翼のような推進器、「ゼロ」はガンダムタイプの0号機であること、または機体に搭載された特殊な操縦支援システムの名称に由来する。作中では主に「ウイングゼロ」「ゼロ」の通称で呼ばれる。

メカニックデザイン大河原邦男が担当。後に発表されたOVAおよび劇場用アニメ新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』(以下EW)では、カトキハジメの手により新たにデザインが描き起された。ゆえに劇中では同一機体扱いだが、デザインの異なる2タイプ「TV版」と「EW版」が存在する(詳細は後述)。

本項では、外伝作品『新機動戦記ガンダムW〜ティエルの衝動〜』などに登場する各派生機ついても併せて記述する。

機体解説

テンプレート:機動兵器 オペレーション・メテオが実行される約15年前のA.C.180年頃[1]、A.C.史上初の戦闘用MSトールギスを開発した6人の科学者達が、コストと実用性を度外視し、高性能のみを追求し設計した機体。画期的な新素材であるガンダニュウム合金を装甲や構造材に初めて採用し、MS形態においても加速力、機動性、運動性能、飛行能力など全ての基本性能はトールギスを遥かに凌駕し、全てのガンダムの元となった機体。その力は太陽系を滅ぼしかねないと言う。

しかしトールギス以上にパイロットが制御出来ない機体となってしまい、主武装のツインバスターライフルの過剰な攻撃力と制御系に組み込まれた「ゼロシステム」の危険性、それ以前に当時の技術が実際に製造可能な水準に達していなかったため、問題のある制御系とそれを克服するシステム(=ゼロシステム)の原型を含め、科学者達は設計データを封印した。

劇中登場するウイングガンダムゼロは科学者たちがそれぞれ持っていた本機の草案のうち、H教授の設計図を元にカトルが組み上げたものである。

ゼロを封印した科学者達6人の内5人の科学者達は、それぞれのコロニーの反連合勢力と結託し、ゼロのデチューン版というべき5機のガンダムを開発した。なお、残る1人ハワード博士だけは自分のガンダムを造らず、巨大宇宙戦艦ピースミリオンと共にガンダム達を影からサポートした。

アビリティレベル

リーオーをオールレベル100として換算)

  • ファイティングアビリティ:レベル150
  • ウエポンズアビリティ:レベル150
  • スピードアビリティ:レベル160
  • パワーアビリティ:レベル140
  • アーマードアビリティ:レベル140

ゼロシステム

ゼロシステム (Z.E.R.O.System)、正式名称「Zoning and Emotional Range Omitted System」(直訳すると「領域化及び情動域欠落化装置」)[2] とは、分析・予測した状況の推移に応じた対処法の選択や結末を搭乗者の脳に直接伝達するシステムで、端的に言うと、勝利するために取るべき行動をあらかじめパイロットに見せる機構である。

コクピット内の高性能フィードバック機器によって脳内の各生体作用をスキャン後、神経伝達物質の分泌量をコントロールすることで、急加速・急旋回時の衝撃や加重などの刺激情報の伝達を緩和、あるいは欺瞞し、通常は活動できない環境下での機体制御を可能とする。さらに外部カメラ、センサーによって得た情報を、パイロット自身の視聴覚情報として伝達。このため、通常のモニター機器は補助的なものでしかなく、基本的にコンソール中央部の球状レーダーおよび周囲壁面に表示されるエネミ-マーカーのみで戦闘行為を行う。

しかし、その機能は同時にある致命的な欠陥も露呈させることとなった。そもそも、本システムが提示する戦術とは、基本的に単機での勝利を目的としたもので、目的達成のためであればたとえ搭乗者の意思や倫理に反する行為も平然と選択する。状況によっては搭乗者自身の死や機体の自爆、友軍の犠牲もいとわない攻撃など、非人間的な選択が強要されることもあり、これがパイロットの精神に多大な負担をかける。そのため、このシステムを使いこなすには、自身の感情をコントロールし、かつシステムの命令を押さえ込むだけの強靭な精神力が要求される。

TV版の1年後の戦いであるEWまで、このシステムを用いて戦い抜いたのはヒイロ・ユイのみである(ゼクス・マーキスの搭乗機ガンダムエピオンに類似のシステムが搭載されているが、EWには未登場)。EWの小説では、アルトロンガンダムとの戦闘時、ヒイロはゼロシステムからの命令を一切無視して戦闘を行っていることが明記されている。ヒイロ以外の4人のガンダムパイロットおよびゼクスもこの機体に搭乗しシステムを体験、各々の未来を垣間見る。また、カトルは一度だけサンドロックにシステムのコピーを搭載し、広域の集団戦闘に置ける状況分析と把握のサポートシステムとして利用した。

テレビアニメ版

地球上での活動を重視した5機に対し、ウイングゼロは宇宙戦闘に特化した機体として設計されたが[1]、大気圏内での戦闘も可能な汎用性も持つ。2枚の開閉式カバーを持つ背面2基のウイングスラスターを始め、全身各所に多数の加減速・姿勢制御用スラスターを配置し、トールギス以上の機動性、運動性、飛行能力を発揮する。劇中では大気圏内においてガンダムエピオンと互角の空中戦闘を行った。

ネオバード形態

「ネオバード形態」と呼ばれる戦闘機形態に変形することで、単独での大気圏突入や長距離の高速巡航を可能としている。変形方法は背部のウイングのカバーを平行に展開させ、頭部・下半身を180度回転、両膝・肩アーマーを折り畳み、足首収納と同時にゼロバーニアを露出、フロントスカートとサイドアーマーを副翼の如く立たせた後ウイングシールドとツインバスターライフルを背部ジョイントにマウントして変形を完了する。この変形方式は後に開発されたウイングガンダムにも採用されたが、こちらは若干過程が省略されており、新たにランディングギアなどの新機構が加えられ、より鳥らしいシルエットとなっている。

劇中での活躍

父親の死を目の当たりにしたカトルが、家族を死に追いやったコロニーの人々と、宇宙に存在する武器を憎悪し、H教授の残していた設計図を元にウィナー家の資産で製造する。しかし、カトルはゼロシステムに精神を蝕まれ、友であるトロワ・バートンが搭乗するヴァイエイトを撃墜寸前に追いやる。その結果ようやくゼロから解放されたカトルは月面基地においてメリクリウスの自爆装置を作動させ、この機体を消滅させようとするが結果的に失敗に終わる。

その後OZ(オズ)トラント・クラークが本機を回収し、その性能に魅了されて実験を繰り返すが、ゼロシステムの負荷に耐え切れず自滅する。宇宙空間に放置されている所をOZに回収され爆破処理されようとしたが、ゼクス・マーキスが強奪しサンクキングダムでのヒイロのガンダムエピオンとの対決の後に機体を交換する。地球軌道上におけるエピオンとの最終決戦では激闘の末に勝利。そして地球へ落下するリーブラの破片を狙撃し、これを破壊する。なお、漫画版ではエピオンを含む6機のガンダムでリーブラを破壊した。

Endless Waltz版

OVA新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』用としてカトキハジメがリファインした機体。あくまでもデザインが違うのみでテレビ版と同一機である。OVA公開当時は「ウイングガンダムゼロカスタム」とも呼称されたが、徐々に「ウイングガンダムゼロ(EW版)」という名称表記へと移行していった(詳細は「#名称・扱いについて」を参照)。

機体色はほぼ白青のツートン。兵器的な無骨さを持つテレビ版とは対照的に、天使を髣髴とさせるテンプレート:R4枚の翼、甲冑的な意匠を取り入れた本体部と、よりキャラクター性を重視したスマートなデザインとなっている。カトキハジメによれば、テレビアニメ版のデザインはあまり羽根らしいシルエットではなく、一部の女性視聴者から「虫みたい」などと評されるものであったことから、「ウイング」という名に決着をつけることも意図されたというテンプレート:R

他の4機は頭部のみ石垣純哉のデザインであり、フェイスの形状はテレビ版に準じたものになっているが、本機のみ全てがカトキハジメのデザインのため、1機だけテレビ版とフェイスの形状が変わっている。ただし『EW』の1話ではテレビ版のゼロと同じ形状で描かれたシーンがある。

4枚の翼は本体同様ガンダニュウム合金で製造されており、2枚ずつ2対からなる。1対は自在に開閉・移動が出来る可動式の主翼2枚、もう1対は翼自体の面積が可変する副翼2枚で構成されており、機能的にはバーニアとして特化している。この主翼は地上では文字通り翼として、宇宙空間ではAMBAC作動肢として機能し、機体にトールギスを超える破格の超大推力・機動性・運動性を与える。大気圏突入時は主翼全体で機体を覆い、摩擦熱から機体を保護する。また主翼を2枚喪失したとしても、飛行能力が損なわれることはない。劇中ではカトキハジメの提案により、荒唐無稽に見えてもあまり機械らしい動きはさせず、しなやかに羽ばたき羽毛を散らしながら飛ぶ演出がなされたテンプレート:R

ネオバード形態への変形機構は廃止されている。また惑星間航行用ブースターを装着することも可能。

ゼロフレーム

武器と最終装甲・プロペラント以外の諸機能を全て完備しており、短時間であればこの状態での稼動も可能である。同時に、装甲などの外殻にも依存していたMSの構造応力をフレームそのものだけでまかなうことに成功した。これは、装甲と内部構造の完璧な分離に成功したということでもある。つまり、既存のOZ製のMSのように、外装の損壊によって稼動不良に陥ることがなく、全装甲の90%を喪失しても戦闘を継続でき、このフレームにより人間と変わりが無い可動範囲を持つ。このゼロフレームの時点で、ウイングゼロは既にトールギスの性能を凌駕していたと言えるが、これはさらにトールギス1機分(以上)の武装や装甲追加を前提としたものであった[2]。なお、この機構は宇宙世紀シリーズに登場した「ムーバブルフレーム」と性質が酷似している。

劇中での活躍

Endless Waltz
マリーメイア軍の蜂起に対抗するため、太陽に向けて廃棄されつつあった本機を金星付近の宇宙空間で受け取ったヒイロは、アルトロンガンダムと交戦中に地球に降下。交戦の末ヒイロは戦闘を放棄し一度海中に沈むも、マリーメイア軍の本拠ブリュッセル大統領府上空に現れ、大統領府を覆う対核シェルターをツインバスターライフルによる3連続同地点射撃により崩壊させる。しかし、アルトロンガンダムとの戦闘によるダメージや、シェルターへの精密射撃間に回避行動を取れずサーペント部隊の集中砲火を浴び続け、最終的にはツインバスターライフルの最大出力による連射反動に耐え切れず、遂に大破する。
その他
新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST』にも登場し、ビクター・ゲインツの搭乗するスコーピオを撃墜する。
『新機動戦記ガンダムW EPISODE ZERO』収録の後日談『PREVENTER・5』では、作業用MSをハリボテで見かけだけはそっくりに似せたウイングガンダムゼロが登場する。
また3DCGによる短編集『GUNDAM EVOLVE../7』では、地球軌道上に建造されたコロニーキャノンを破壊するために潜入したヒイロの前に極秘裏に修復されたウイングガンダムゼロが現れる。デザインはエンドレスワルツ版を踏襲しているが、CGモデルにはガンプラマスターグレード版の製作に用いられたCADデータが流用された。なおこの作品ではツインバスターライフルの他にビルゴIIのビームライフルを使用する。
∀ガンダム』49話において、月光蝶の災厄を目にしたコレン・ナンダーの脳裏にウイングガンダムゼロの顔が浮かぶシーンがあるが、これは「何でもいいからガンダムの顔を描いて欲しい」と指示されたスタッフがたまたまゼロの顔を描いたもので、監督の富野由悠季の意図したものではない(ただし結果的には∀制作の元来の狙い通り、「全てのガンダムを包括する」ことの補強となった)。実際にコレンが過去にどの「ガンダム」を目撃したのかは不明とされている。

名称・扱いについて

大河原邦男とカトキハジメの2通りのデザインがあるが、どちらもデザイン違いというだけで改造機や別機体ではない。カトキハジメによれば、こうしたデザイン違いはEWがテレビアニメ版のカーテンコールであるという位置付けから、ファンサービスを充実させた結果であるとし、テレビアニメ版に対するパラレルワールド的な要素としてのものであると説明しているテンプレート:R

OVA発売と同時期に販売されたEW版デザインの1/100HGのプラモデル、2000年発売のパーフェクトグレード版では「ウイングガンダムゼロカスタム」という名称で販売されている。これは商品名を変えることによって混乱を避けるため、および商品登録にてテレビ版との混同を避けるための策である。しかしリデザインされた同一機ではなく改良機と誤解を招くことから、2004年に発売されたマスターグレード版と、2007年に発売されたパーフェクトグレード版「パールミラーコーティングVer.」での商品名は「ウイングガンダムゼロ(エンドレスワルツ版)」となっている。

同様に、劇場版のパンフレットなどにおいて初期の5機のガンダムのリファインデザインがカトキハジメによって描かれ「アーリータイプ」と呼ばれたが、のちに商品化された際に「Ver.Ka」とも呼ばれるようになっている。これは本来ウイングガンダムとウイングガンダムゼロが別機体であるためで、ウイングガンダムのみ改修された「レイトモデル」が存在しない。

スーパーロボット大戦シリーズでは、『第2次スーパーロボット大戦α』までは「カスタム」と付いていたが、『第3次スーパーロボット大戦α』からは「ウイングガンダムゼロ」と表記されている。SDガンダム GGENERATIONシリーズでは、2005年5月に発売された『DS』ではゲーム中では「Wゼロ (EW)」となっていたが、公式サイトでは「カスタム」のまま[1]、2006年8月に発売された『PORTABLE』ではゲーム中でも「カスタム」のままである[2]。2009年8月6日に発売された『WARS』以降の作品では「Wガンダムゼロ(EW)」と再び変更されている。2009年12月3日に発売された『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUS』では「ウイングガンダムゼロカスタム」の名称であるが、こちらはプレイ中機体の名称が略される上、テレビ版デザインの機体も存在するので区別しやすくするためにカスタムの名称が使われている(ゲーム内でテレビ版はウイングゼロ、EW版はゼロカスタムと略される)。しかし2012年4月5日に稼動した同じくテレビ版とEW版が揃って登場する次々回作のEXVS.FBでは「ウイングガンダムゼロ(EW版)」の名称が使用されている(略称は共にウイングゼロだがEW版には(EW版)と付いている)。

これまで3Dアクションゲームでテレビ版デザイン機とEW版デザイン機がそろうことはなかったが、先述のVS.シリーズのNEXT PLUSで初めて2機の登場が実現し、W系のキャラクターからは2機とも同じ機体としてあつかわれている(ヒイロを含むテレビ版の機体に搭乗するキャラクターがEW版デザインのウイングゼロを見てもウイングゼロと認識する、また逆も同じである。しかし他作品のキャラクターからは2機共若干違うあつかいを受ける)。

GUNDAM PERFECT MISSION」においては、テレビ版とEW版が同時に登場し、ガンダムXと共に、落下するコロニーに向かってツインバスターライフルを発射している。ラストカットにおいても双方登場している。

現在の各メディアにおける表記はEW版のみ機体名の後ろに(EW版)などの表記を付けるという形で、無表記の場合はTV版を指すということで統一されている。

武装

ツインバスターライフル
2挺のライフルを平行連結した2連装型バスターライフル。ネオバード形態時は、分割した状態でシールドの左右に固定される。その威力はウイングガンダムのバスターライフルの2倍以上に達し、最大出力では一撃でスペースコロニーを破壊することすら可能[1][注 1]。また、2挺に分割して別方向へ同時射撃を行ったり[注 2]、出力を調節して連射性能を高めることもできる。
ウイングガンダムのバスターライフルは銃自体に設置されたカートリッジよりエネルギーを供給する方式であり最大出力では3発のみに制限されているが、ツインバスターライフルの場合は機体ジェネレーターから直接供給する方式であるため、安定した連続発射が可能である。また、この特性を利用して、漫画版ではガンダムデスサイズヘル、ガンダムサンドロック改、ガンダムヘビーアームズ改、アルトロンガンダム、ガンダムエピオンの5機のエネルギーも上乗せしてリーブラを破壊する。
設定では存在しないが、アニメではMS形態時にシールドの先端に取り付けて携行・射撃を行うシーンも見られた。
EW版は銃身上部にサイトセンサーが追加され、より長大で無骨なデザインに変更されている。分割時はグリップ前方にあるブロック状のパーツが連結面側に折り畳まれるギミックを持つ。非使用時は分割した状態で左右のウイングに収納される。EW版のものはテレビアニメ版よりもパワーアップしているとする資料もあるテンプレート:R。EW劇中でガンダムナタクとの戦闘、シェルターに向けての精密射撃時にサーペント部隊の猛攻によるダメージが原因で3射以上の発射に耐えることができなかった[3]
ビームサーベル 
接近戦用の斬撃武装。柄の形状や大きさは一般の量産機が装備する物と変わらない。が、ガンダムの持つビームサーベルを含むビーム兵器はガンダニュウム合金の採用によってビーム発生装置の耐久性が大幅に向上しているため桁外れの出力を持ち、水中でも一切減衰せず使用可能[2]。本機のビームサーベルは特に出力が大きい様で、劇中にて一振りで複数のMSを撃破している。テレビ版では両肩アーマー、EW版は両副翼の懸架アームのラック内に格納される。またテレビ版の柄の色は灰色(本機を基に造られたウイングガンダムも同様)、EW版は白である。
マシンキャノン
両肩に内蔵された4銃身式機関砲。発砲時は肩口の装甲が展開し銃身が露出する。基本的に牽制や近接防御が主用途だが、ビルゴクラスのガンダニュウム合金製MSであれば数秒の速射で破壊可能。ゼロシステムが作動している場合は、パイロットの思考のみで操作することもできる[2]。テレビ版は設定資料やプラモデルによると銃身を覆う装甲そのものを回転させる展開方法だが、劇中では蓋状の装甲を開いて使用するシーンもある。
EW版ではカバーの色が変更され、展開方法も後者に変更された。
ウイングシールド
対ビームコーティングが施されたガンダニュウム合金製の盾。ネオバード形態時の機首を兼ねており、空力を考慮した流線型のフォルムを持つ。先端部は伸縮構造となっており、敵への打突攻撃の他、機体冷却用の放熱装置としても機能する。また左右両端に銃口が付いている。
EW版は翼自体がシールドの役割を兼ねる上、変形機構が省略されたため省略された。それに合わせ、両前腕にはセンサーを内蔵した手甲が追加された。
ウイングバルカン
ネオバード形態時はマシンキャノンが使用不可となるので機銃として用いられる(劇中未使用)。ウイング内部もしくはシールド両サイドにある銃口のどちらかとされているが媒体によって見解が異なる。また公式的にはどちらの事を指すのか明確にされていない。
EW版では独立したシールド自体がなく、シールドを兼ねるウイングにも存在しない。

ウイングガンダムプロトゼロ

漫画『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』に登場。 上記のEW版の原型機であると設定され、ゆえに名称も「プロトゼロ」と呼ばれる。デザインはカトキハジメが手掛けているが、こちらはテレビ版のオリジナルデザインを踏襲している。したがってネオバード形態への変形機構やシールドなどの省略されていた武装も有しているが、ウイング内部にネオバード形態用の副翼が収納されているなど細部が異なっている。

バリエーション

ウイングガンダムセラフィム

新機動戦記ガンダムW〜ティエルの衝動〜』に登場する機体。

OZに回収されたウイングゼロのデータを元に、ウイングガンダムゼロの量産機として開発された戦闘攻撃MS。機体名は天使の最高位階である「熾天使(セラフィム)」に由来する。ウイングが合計4枚である。サブウイングはそのまま背中に装備されているが、大気圏突入用のウイングが、サイドアーマーへの収納式となっているのが特徴。また、一般兵士が扱えるよう改良が施されたゼロシステム、通称「ゼロシステムVer.2.5」を搭載。コスト面なども考慮してバスターライフルは一丁のみとなっているが、それでも他の量産機に比べ高い攻撃力と機動性を誇る。パイロットはティエル・ノンブルー。

ガンダムルシフェル

『新機動戦記ガンダムW〜ティエルの衝動〜』に登場。セラフィム量産直前に、ゼロシステムの試験機として製造されたMSで、いわば「セラフィムの量産試作機」を前提とした機体。名称は神に反逆した熾天使「ルシファー」に由来する。ウイングが合計4枚である。外見上はゼロ(EW版)のサブウイングがメインウイングと同形状になったもので、 戦闘を目的としたものではないため、一切の武装を持たない。しかし、この試験機に搭載されているゼロシステムver2.0はパイロットの目的に対して出した解答を、強制的に精神へフィードバックする危険な欠陥プログラムで、また回答自体も極端なものであるがゆえに、これによってテストパイロットであるティエルの兄カール・ノンブルーは、自らが発した「地球に平和をもたらすには?」という疑問に対して「人類の殲滅」という解答を導き出されたため、暴走を引き起こす。グレー基調のカラーに塗装されている。

ウイングガンダムゼロ ニケア専用機

ニンテンドーDS用ソフト『SDガンダム GGENERATION CROSS DRIVE』に登場する機体。女主人公であるニケアが終盤に乗り換えることになる機体。アイゼンラートが一時入手したオリジナルのウイングゼロを解析し、レプリカ機として開発された。外観(EW版)だけでなく武装や性能もほとんどオリジナルと変わらず、ゼロシステムをも忠実に再現している。また、ニケア自身に備わっている生体型戦術支援システム『ZEROドライブ』と、本機のゼロシステムとの併用により、さらに高度な未来予測が可能となる。

注釈

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出典

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:アフターコロニーfr:Liste des armures mobiles de Gundam Wing#Wing Gundam Zero
  1. 1.0 1.1 1.2 テンプレート:Cite web
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 テンプレート:Citation
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