イライラ棒

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テンプレート:出典の明記 イライラ棒(イライラぼう)は、テレビ朝日バラエティ番組ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!」内で放送されていたゲーム、及びそれを原作として発売された玩具ビデオゲームの名称である。

概要

金属製コースフレームに電極棒を入れ、その電極棒をコースフレームや障害物に当たらないようにゴール地点まで持ち運ぶゲームである。電極棒がコースフレームや障害物に当たってしまったり、定められた制限時間内にゴールできなかった場合は電極棒の先に取り付けられた火薬が爆発しゲームオーバー、即失格となる。テレビなどではこの失格を爆死と表現していた。

テレビ朝日バラエティ番組ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!」のメイン企画「電流イライラ棒」として登場し話題になった。クリアされるたびに新機能を搭載した新バージョンが登場していったが、それとともに難易度も増していき素人の手に負えるものではなくなってしまったため5代目の「電流イライラ棒リターンズ」がクリアされた時点で一旦終了した。しばらく経った後「電流イライラ棒USA」として復活したが、これも難易度が高すぎたためか打ち切りとなった。その後は1回きりの特別バージョン「ライトセイバーイライラ棒」として登場したのを最後に番組は終了した。

ゲームとしては単純ながらその完成度は高く、他番組でもこれをモデルにしたと思われる企画(例えば筋肉番付におけるおっとっと9TVチャンピオンにおけるプルプルラビリンス炎の体育会TVにおけるミリオンスプーンなど)がみられる。

なお、「電流イライラ棒」は「電撃イライラ棒」と間違われることが多いが、前者は番組内での名称、後者はタカラがそれを玩具として発売した際の商品名である。

2009年2月18日放送の「シルシルミシル」では「イライラ棒」シリーズの歴史と内容を紹介した。しかし、成功者が出なかった「電流イライラ棒USA」と1回きりの特別版「ライトセイバーイライラ棒」は放送されなかった。

テレビ版各コースとトラップの概要

多くのコースは番組司会者であるウッチャンナンチャンの2人のイニシャルであるUとNをかたどっている。 なお、基本的にウッチャンゾーンは曲線的、ナンチャンゾーンは直線的コースで構成されている。また、台湾・ファイナルは特番で、初代・スーパー・ウルトラ・リターンズは通常の放送で攻略された。

テレビ版ではどのバージョンでも、クリアした挑戦者には賞金100万円が贈られた。特番のゲストチャレンジでは賞金が300万円になったが獲得者はいなかった。

テレビ版ではイライラ棒を地球征服を狙う悪の一族(イライラ一族)と擬人化して人類との戦いとして繰り広げられていた。

爆裂電流イライラ棒

後代と比較してコースの幅は広いが、コースの全長が10mと長く、制限時間が30秒と短い。この代に限り、コースフレームの外枠に棒の通過を表す赤いランプが設置されている。CLEAR TIMEは26秒。陥落は1995年12月19日

  • ウッチャンヘアピン (ウッチャンのUをかたどったヘアピンカーブ。陥落した放送第9週分で発表された失敗率は182人中49%)
  • ナンチャンカーブ (ナンチャンのNをかたどったコースの中央にクランクカーブが設けられている。入口の幅は4.5cm。失敗率は182人中5%)

この代ではプロデューサー澤つながりまゆげコーナーがない。しかしゴール手前はそれに近いギザギザカーブが存在する。

スーパー電流イライラ棒

この代から前半のウッチャンゾーンと後半のナンチャンゾーンに分かれ、その中間に休憩ゾーンが設けられた。立体カーブが生まれたのもこの代から。全長は15mで制限時間は合計60秒。ただしウッチャンゾーンを30秒以内にクリアしないと失格。ウッチャンゾーンをクリアすると、その残り時間はナンチャンゾーンの持ち時間に加算される。また、休憩ゾーンからナンチャンゾーンへは自分の好きなタイミングで入ることができる。1996年春の超豪華嵐の10連発SPではゲストチャレンジの賞金を300万円にした。CLEAR TIMEは56秒。陥落は1996年4月23日

  • ウッチャンゾーン
    • スーパーウッチャンヘアピン (先代より細くなった。)
    • ウッチャンうずまき (渦巻きを右回りに入って左回りに抜ける。)
    • ウッチャン奥の細道 (足元近くに設けられた幅5cmの細い一本道。低い位置にあるため、を安定させるのが難しい)
  • ナンチャンゾーン
    • ナンチャンいろは坂 (左右の往復移動で2往復半する。幅の広い直線を左右へ移動しながら下っていく。2段目と4段目はややコース幅が狭くなっている。勢いをつけすぎ曲がり角で失敗する挑戦者も多かった)
    • ナンチャンカーブひねり (立体カーブになっており、棒の角度をうまく変えて通過する。ここで失敗する挑戦者が続出した)
    • ナンチャンフラッシュ (稲妻をかたどったシケイン状のトラップ)
    • プロデューサー澤つながりまゆげコーナー (まゆげの形をした最終コーナー。数名がここで涙をのんだ)

ウルトラ電流イライラ棒

この代から電動トラップが登場。電動トラップが公開された際に、司会者の内村は「この装置を初めて見たとき笑ってしまいました」とコメントしていた。第2トラップで分岐するようになったのもこの代から。制限時間・全長は先代と同じ。CLEAR TIMEは59秒。陥落は1996年9月17日。また、陥落後に27時間チャレンジテレビの中でも行われ伊東勤が100万円獲得し、攻略者は2名。

  • ウッチャンゾーン
    • ウルトラウッチャンヘアピン (先代より急カーブになったもの、コース幅が広がったため難易度が下がった)
    • ウッチャン風車 (3基の風車が回転している。左と上が時計回り、右が反時計回り。上に行くと奥の細道、下に行くと中山道。上の風車への移動が難しいため、当初は時間のかかる中山道コースを選ぶ挑戦者もいた)
    • ウッチャン奥の細道 (風車から上に行ったチャレンジャーに襲い掛かる障害。先代より高い位置となり、難易度が下がった)
    • ウッチャン中山道 (風車から下に行ったチャレンジャーに襲い掛かるグニャグニャカーブ。当初は風車から容易に入れるため好まれていたが、時間がかかるため後期には選ばれる事は少なくなった)
  • ナンチャンゾーン
    • ナンチャンエレベーター (上下の往復移動。2往復半する。ここで失格となったチャレンジャーは子供チャレンジ特別編での1人のみ)
    • ナンチャンプレス (4機のプレスによる上下運動。当初は1つ目、3つ目に当たるプレスの速度が遅く、2つ目、4つ目に当たるプレスの速度が早く上下のプレスの動くタイミングが異なっていたが、途中から同じ速度・タイミングとなった。1つのプレスごとに退避場所が設けられているが、プレスの動き変更後は退避せずに一気に通過する挑戦者も多かった。ウルトラ電流イライラ棒初登場の回のゲストチャレンジでは、角盈男がここまで到達した)
    • ナンチャンカーブ2回ひねり (先代のひねりが2つに増えている。プレスを通過できてもここで失敗する挑戦者も多かった。スーパー電流イライラ棒の攻略者はここで失敗した)
    • プロデューサー澤の剃って細くなった新つながりまゆげコーナー (先代より幅が細くなり、さらに手前側に向かってひねりも加わった。コース幅は4.5cm。子供チャレンジ特別編の挑戦者、後のファイナル電流イライラ棒の攻略者はここで失敗した。柳沢慎吾が芸能人で唯一このコーナーまで到達した)

ファイナル電流イライラ棒

ナンチャンゾーンの後にイライラロボが追加された。イライラロボは、ナンチャンゾーンが攻略されるまで「DANGER」と書かれた箱の中に隠されていた。制限時間・全長はナンチャンゾーンまでは先代と同じ、イライラロボでは仕切り直しで30秒での挑戦となる。CLEAR TIMEはナンチャンゾーンまで59秒、イライラロボは25秒。陥落は1997年3月25日放送の「超豪華花の10連発SP」(攻略者はウルトラ電流イライラ棒の新つながりまゆげコーナーで失敗した挑戦者)。スーパー同様、特番のゲストチャレンジでは賞金を300万円にアップさせ、陥落した日に加藤茶が残り3cmでクリアできる好記録を出した。

  • ウッチャンゾーン
    • ファイナルウッチャンヘアピン (立体カーブになった、番組は3次元のカーブと呼んでいる)
    • ウッチャンスリーセブン (スロットマシンを模した3つのドラムが回転している。1・3つ目リールが上方に回転し、2つ目リールが下方に回転。上に行くとギロチン、下に行くと動く歩道)
    • ウッチャンギロチンギロチンが奥と手前方向の往復移動している、ギロチン以外は奥の細道と一緒)
    • ウッチャン動く歩道 (下側のコースフレームが上下に往復移動している。初回で放送されたコース紹介映像では入口の幅がかなり大きかったが、初回のゲストチャレンジ時には3分の1程度に縮小された。スリーセブンの構造上、このコースには入りづらい設計だったため選んだ挑戦者は僅か4人だった。内2人は三浦理恵子紅夜叉
  • ナンチャンゾーン
    • ナンチャン迷路 (名の通りだが、経路が変わることはなく、2通りの行き方がある〔第6週放送分から3通りに〕。まれにコースを間違える挑戦者もいた。初代イライラ棒の攻略者はここで失敗した。実況曰く、ファイナルで最も簡単)
    • ナンチャンローラー (ローラーを模した6枚の円盤が進行方向とは逆にコンベアーで運ばれてくる。ローラーのタイミングを見計らって、3つ用意されている退避場所へうまく滑り込むが、2つ目と3つ目の間隔が少し広くなっている。ローラー同士の幅が不揃いの為、タイミングを逸すると残り時間が足りなくなってしまうのが曲者。休憩ゾーンに居る間もローラーが動いているため、ナンチャンゾーンへ入る際にタイミングをみて入ることで、退避による時間ロスを短縮できる)
    • ナンチャンムーンサルト(月面宙返り) (更に先代より立体カーブが増え、計3回ひねる)
  • イライラロボ (プロデューサー澤氏をモデルにしたロボット。また、全体的に見て、コースが「澤」のSの形になっている)
    • 右手 (右手が上下に往復移動している。初めてイライラロボに挑んだ挑戦者は、陥落した回にも出場するも、またしても右手で失敗している。柳沢慎吾も芸能人初の挑戦者となったが、ここで失敗した)
    • 左手 (左手が左右に往復移動している。陥落した回のゲストチャレンジでは野々村真がここまで到達した)
    • まゆげ (まゆげを模したコースフレームが90度ほど往復回転する。なお、左のまゆげ及びゴール手前には僅かなひねりが入っている。加藤茶が芸能人で唯一突破したものの、残り3cmのところで惜しくも時間切れ)

電流イライラ棒リターンズ

様々な仕掛けが追加された。ほとんどの難関は電動トラップ。ナンチャンゾーンの後はイライラロボの妻のイライラロボ夫人とイライラ棒シリーズの黒幕メカ・ウンナンA(エース)。制限時間・全長はナンチャンゾーンまでは先代と同じ、イライラロボ夫人とメカ・ウンナンAは各30秒。イライラロボ夫人は、ナンチャンゾーンが攻略されるまで「危険(DANGER)」と書かれた箱の中に隠されていた。さらにメカ・ウンナンAにいたっては、イライラロボ夫人の下の階層にある「炎(FIRE)」と書かれた場所に隠されており、直前のナンチャンゾーンでのエレベーターにより見えない設計になっている。そのため殆どの人がイライラロボ夫人攻略の時点で陥落したと思っていた。CLEAR TIMEはナンチャンゾーンまで54秒、イライラロボ夫人は24秒、メカ・ウンナンAは28秒。陥落は今年もやります! ぶち抜き27時間・熱血チャレンジ宣言97(27Hour Special Challenge 97)が放送された翌々日の1997年11月11日

  • ウッチャンゾーン
    • ウッチャンヘアピンリターンズ (上側のコースフレームが上下に往復移動している。当初はかなり早いスピードで動いていたが、放送を重ねる事に速度が低下した)
    • ウッチャン太陽 (炎を模して円形に並べられた8機のプレスが反時計回りに回転しながら往復移動している。上に行くとウッチャントルネード、下に行くとウッチャン無鉄砲/意気地なし。なお、右下にストッパーが設けられており、下から一気に抜けることはできない)
    • ウッチャントルネード (細道のコースに螺旋状のトラップが回転している。螺旋のスピードに合わせなければならない分時間が掛かる〔約8秒〕。もちろん無敵のボーナスはない。)
    • ウッチャン無鉄砲 (速く長いプレス、退避場所なし。これをクリアするとナンチャンゾーン突入後、15秒間棒がコースに振れても爆発しない「無敵」状態になる。ナンチャンゾーンがエレベーター移動なので無敵の利点が少なく、挑む挑戦者は少なかったが、中学生1人が見事にクリアした)
    • ウッチャン意気地なし (「無鉄砲」の入り口直後にある回避通路で、幅の広い1本道。もちろん無敵のボーナスはない。大抵の挑戦者は無難にここを使用した)
  • ナンチャンゾーン (入ると同時に挑戦者を乗せたエレベーターが動き出す。10秒間上昇、10秒間下降、また10秒間上昇した後に止まるが、実際には1回に12秒ほど掛かる。エレベーターの動きに合わせながら通過する。芸能人チャレンジでは、柳沢慎吾のみがここまで到達)
    • ナンチャン細道縦式 (縦の細道。縦式というが、歴代のナンチャンゾーンで細道コーナーはない)
    • ナンチャンコンベアー (左右交互に配置された黄色い横長のバー〔当初は単に銀色で途中から黄色くなった〕が下から運ばれてくる。さらに途中に横棒の固定障害物が不規則に配置されてある。固定障害物は当初7本存在したが、6本、5本と徐々に減らされていった)
    • ナンチャンカーブ縦式 (代を重ねるごとにカーブが増えていったため、この代ではNの形は完全に崩れてなくなっている。コース図では4回ひねりになっているが、事実は2回だけで、コース幅が大きい。それでも難易度が高かったのか、途中から1.5倍程度に拡大された。柳沢は1997年10月22日放送分でここの下部まで到達し失敗したが、芸能人レコードホルダーとなっている)
  • イライラロボ夫人 (エレベーターが上昇しきったところで止まり、「危险 DANGER」の箱の蓋が上へスライドして登場する。ファイナル電流イライラ棒に登場したイライラロボの妻であり、イライラ一族の母でもある。夫の敵を討つ為に舞い降りた)
    • 右手 (右手が上下に往復移動している)
    • 左手 (左手が左右に往復移動している)
    • おっぱい (両胸が前後に往復移動している。初のイライラロボ夫人到達者は、突破後直ぐのカーブにて失敗した)
    • まゆげ (回転軸の位置が変わり、イライラロボでは曲線だった物が直線となっている)
  • メカ・ウンナンA (ロボ夫人攻略後にエレベーターが下降し、その下の「剡 FIRE」の箱の蓋が右へスライドして登場する。イライラ棒シリーズのラスボスである)
    • ウンナン歯車 (大小二つの歯車が回転しているトラップ。ウッチャン風車に似ているが、2つの歯車がかみ合っている部分が難所 初のメカ・ウンナンA到達者は、かみ合う部分で失敗した)
    • ウンナンプレス (ウッチャンスリーセブンとナンチャンプレスが合体したトラップ。回転ドラムの両側にプレスが配置されている。手前のプレスの下に設けられている退避場所から、ドラムのタイミングを見計らって通過する)

爆裂電流イライラ棒USA

アメリカ合衆国にちなんだコース。この代では前半後半の名前が「ウッチャンゾーン・ナンチャンゾーン」ではなく「ファーストステージ・セカンドステージ」となっている。制限時間は合計60秒。ただしファーストステージを30秒以内にクリアしないと失格。マンハッタントルネードでは制限時間のカウントは止まるが、ここで失敗してしまうとセカンドステージには進むことが出来ない。結局、放送されたのは3回だけで(そのうち2回はゲストチャレンジのみ)、誰も攻略できずに終了した。レコードホルダーはドロンズ石本で、記録はスターオブハリウッドの入口地点。

  • ファーストステージ
    • ワシントンコーナー (Wをかたどったカーブ)
    • ラスベガススロット (4つのドラムが回転・停止を繰り返している。1つ目、3つ目のドラムは上方へ回転し2つ目、4つ目のドラムは下方へ回転する。絵柄一つ分ほど回転→1秒程停止と言う動きを繰り返し、途中で通路が一列になる。ドラム1つ当たりのサイズはウッチャンスリーセブンよりやや小さい)
    • ロッキーマウンテン (サイズが不揃いなギザギザカーブ)
  • マンハッタントルネード (縦に置かれた螺旋状のトラップが回転している。制限時間のカウントは止まるが、ここをクリアしないとセカンドステージへ進めない)
  • セカンドステージ
    • ザ・グランドキャニオン (グニャグニャカーブ)
    • スターオブハリウッド (丸いコースに回転の速度が異なる十の字の形をした左回りの羽根と右回りの羽根があるトラップ。中心には髑髏風の飾りがついている。多くの退避場所が設置されており回転の際生じる隙間を上手く通過し退避場所から退避場所へと移動する。レコードホルダーのドロンズ石本はこのトラップの入口地点まで到達した。クリアした挑戦者は居ない)
    • ナイアガラフォール (ひねりが加わっている縦の細かい波状カーブ。幅が狭く長い。到達者は無し)

ライトセイバーイライラ棒

映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』上映にちなんだ復活版。1回きりの限定バージョンのためかなり短く、ゲストチャレンジのみであった。また、イライラ棒がライトセイバー型になっており〔男性は緑色、女性はピンク色〕、爆発もCG加工でライトセイバーがスパークしてから爆発となる。制限時間は初代と同じ30秒。攻略者は現れなかった。特にココリコ遠藤章造が18秒までウォーズコーナーに到達するも、12秒残して惜しくも失格。一方、相方の田中直樹は流星ゾーンに到達している途中、なぜか慌ててステップを踏んで失格。その際に会場の客は「え~!?」、内村は「何でだよ…」と言ってしまった。

  • スターカーブ (Sをかたどったカーブ)
  • 流星ゾーン (☆の形をしたコースに星を模した小さな障害物が大量に設置されており、いくつかの障害物が縦に往復移動している)
  • ウォーズコーナー (Wをかたどったカーブ。爆裂電流イライラ棒USAのワシントンコーナーとほぼ同じ)

台湾版イライラ棒

台湾の華視電視台で放送されていた炎チャレの模倣番組である紅白勝利に登場したイライラ棒。スタッフが楽屋に居るウッチャンナンチャンの二人と柳沢慎吾に台湾で人気を博していると言う模擬番組「紅白勝利」のVTR(赤ちゃんハイハイやグラグラブロックの模擬企画の映像)を見せ、その中にあったイライラ棒の模擬企画が日本版初代のコースから演出まで完全にコピーした物であり、しかも許可を得てないと言う事もあって「陥落させて懲らしめよう」と言う流れになった。そしてその日新バージョンが出るという台湾版イライラ棒を「ウルトラ」までの歴代の制覇者と柳沢慎吾が「イライラ四天王」として現地へ赴いて「撃滅作戦」と称し挑戦した。挑戦はしなかったが松尾伴内も同行した。クリア賞金は伍萬元で当時の日本円では約20万円に相当した。制限時間は60秒だが途中に休憩ゾーンは無い。初代イライラ棒を制覇した挑戦者が台湾版も制覇した。ちなみに先代の台湾版は前記の通り日本の初代と全く同一だった。このバージョンのイライラ棒も日本の歴代イライラ棒と似ている部分が多々あり、柳沢慎吾は対面した直後に「オイオイこれ見たことあるよー」「これコピーじゃねえかコピー」と発言した。全長は16mと歴代日本版と比べやや長い。

  • 前半は幅の広い直線コースが続き、四角いウッチャンヘアピンらしきコーナーとナンチャンカーブと似ているコーナーがある。初代イライラ棒の「後半」と良く似ている。
  • 中盤にはウッチャン風車と瓜二つのコーナーがある。現地の実況では「大車輪」と呼ばれていた。上に行くと細い一本道があり、進むとさらに縦に2つ並んだ風車のエリアがある。風車の回転速度は日本版に比べやや速い。下に行くと激しいグニャグニャカーブの台湾版ウッチャン中山道があり、ナレーション曰く「ウッチャン中仙道と狙いは一緒」。
  • 最後には角ばったつながりまゆげコーナー。しかし台湾のプロデューサーは眉毛が薄く、繋がりまゆげでは無い。

ちなみに、コース紹介時は日本の歴代イライラ棒シリーズと似ている場所をピックアップして比較する演出が行われた。ピックアップされた場所は「ウッチャンへアピン?」「ナンチャンカーブ?」「ウッチャン風車?」「ウッチャン中仙道?」「繋がりまゆげ」であり、ナレーションは比較する度に「やりがった・・・」、「またやりがった・・・」、「またまたやりがった・・・」と言った反応を見せた。

他にも、テレビ朝日で放送されている番組対抗の特番専用に作られた特別バージョンが2種類存在した。

玩具版イライラ棒

玩具版イライラ棒はタカラから販売された。初代「電撃イライラ棒」、電動トラップが搭載された「ファイナル電撃イライラ棒」、持ち運びに便利な「電撃イライラ棒MINI」などが販売された。爆発のかわりにベルが鳴る仕組みとなっている。

他局の番組である「ピラメキーノ」の懐かしのおもちゃ対決のコーナーに登場したことがある。

アーケード版イライラ棒

イライラ棒はアーケードゲーム化もされ、3タイプの異なった操作形態やコースで遊べる筐体が稼動していた。 開発はSNK

体感ゲーム型

  • TV同様、実際に棒を持ってプレイする。ゴールするまでの制限時間あり。
  • ウルトラ、ファイナル、リターンズの3種類が稼働。ファイナルとリターンズは、ウルトラに比べ筐体サイズが小型となっている。
  • 大きさの制限のため、コースはディフォルメされているものの、トラップの順番や可動トラップの動きなどはTV版に準拠している。
  • ウルトラは「ウッチャン風車」の並びが異なり、3つの内1つの風車のサイズが小さくなっている。「ナンチャンプレス」はプレスの数が2つになっている。また、「ウッチャンヘアピン」はコース上部でのカーブとなっており、「ナンチャンエレベーター」は一往復半のみ、「ナンチャンカーブ2回ひねり」はギザギザカーブに近いものになっている。
  • ファイナルは「ウッチャンスリーセブン」のドラムの回転が3つ全て下回転であり、「通路が常に少しズレた状態」で固定されたまま回転する。上に行くと「ウッチャンギロチン」、下に行くと「ウッチャン動く歩道」風トラップがある。更に進むと形の異なる黄色いパーツが不揃いに設置されているコーナーがある。「ナンチャンローラー」はローラー型の障害物の数が4つとなっている。「ナンチャンムーンサルト」は小さなカーブになっている。最後にはイライラロボを模したコーナーがあり、繋がり眉毛風のトラップが待ち構えている。
  • リターンズは「ウッチャン太陽」のプレスの数が4つとなり、全てのプレスが同時に広がるような動きをする。下からも抜ける事が可能にされていた。上に進むと「ウッチャントルネード」があり、下に進むと「ウッチャン無鉄砲」がある。「ナンチャンコンベアー」は黄色の障害物が右に2つ、左に1つ設置され、移動はしない。代わりに右側に複数本設置された赤色の障害物が下へと移動し、本来の黄色の障害物の役割をする。最後にはイライラロボ夫人を模したコーナーがあり、「イライラロボ夫人おっぱい」と「繋がりまゆげ」風のトラップが待ち構えている。
  • ミスをすると筐体から爆発音が鳴り、棒の持ち手部分に内蔵されているモーターが動き、手を痺れさせる仕組みとなっている。
  • スタートさせてから棒をコースから外すとトラップが停止して警告メッセージが筐体から鳴りゴール付近で入れ直しても無効とされるのでチートはできない。
    • 筐体にもよるが、ウルトラをクリアすると、「イライラ覇王」という称号が入ったカードをもらうことができる。
    • ファイナルとリターンズは、筐体どうしをつなげてさらに長いコースにすることもできた。

ビデオゲーム型

  • 「ウルトラ電流イライラ棒」というタイトルで稼動。Multi Video System基板を使用。
  • TV版の同名コースを基本にしたゲームオリジナルのコースに挑戦する。
    • コースに存在するトラップには、TV版のトラップを模したものから(ウッチャンスリーセブンやイライラロボ等)、ゴンドラ・落下物等の実物では実現が困難あるいは不可能と思われるオリジナルのトラップも収録。
  • トラックボールを転がしてイライラ棒を示すカーソルを動かして、コースを進む。また、ミスをすると、筐体からブレスが吹き出す仕組みである。

景品ゲーム型

  • 「電撃イライラ棒チャンス」というタイトルで稼動。
  • 同じタイトルながら、コース幅が狭く難易度が高い物や分岐点があるものなどコース内容が違うバージョンが複数存在した。
  • 欲しい景品を指定し、下から自動的に上に向かって動く電極棒を、コースフレームに当たらないようにハンドルを使って左右に動かしてゴールまで導く。
  • 無事クリアすると景品が貰える仕組み。

コンシューマゲーム版イライラ棒

イライラ棒はNINTENDO64プレイステーションコンシューマーゲーム機のソフトにもなった。

NINTENDO64版

  • 「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー 電流イライラ棒」というタイトル。
  • ハドソンから1997年12月19日に発売された。
  • テレビ版の初代からリターンズまでのコースと、練習用オリジナルコース1本を収録。(「電流イライラ棒プラクティス」という名称。この名称での登場ではないが、芸能人のみ挑戦できた特番で放映された。このときの賞金は100万円。一度きりの登場にもかかわらず、陥落している)
  • 実況アナウンサーは辻義就が担当。
  • 操作は3Dスティックで行う。ミスすると振動パックが振動する。
  • タイムアタックや対戦モード等の導入といったコンシューマ版オリジナルの要素もある。
  • 総額100万円分おもちゃ券のプレゼントのキャンペーンが行われた。
  • 尚、コースの1つ「リターンズ」の「ウッチャン無鉄砲」は性質上、初期状態で選べる棒では突破不可能だが配置されている。

(但し、ある条件で選べるようになる非常にスピードが速い棒であれば突破可能。無敵ボーナスもあり。)

プレイステーション版

  • 「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー 電流イライラ棒リターンズ」というタイトル。
  • ザウルスから1998年3月19日に発売された。
  • TVから初代・ファイナル・リターンズ、アーケード版ビデオゲーム型の移植版から難易度別に4種類のコース(初級・中級・上級・超弩級)、出来によって難易度が上下する自動生成コース、更にエディットモードで作成したコースがプレイ出来る(エディットのサンプルには、TV版のスーパー電流イライラ棒に似せたコースを収録)。
  • 大熊英司テレビ朝日アナウンサー)が実況を担当。
  • 基本的にはNINTENDO64版と同じ(操作はアナログスティック、ミスするとデュアルショックが振動)だが、対戦モードにアイテムが追加されたり、勝ち残り・負け残り式のトーナメントが出来るモードが追加されている。

パソコン版イライラ棒

上記のコンシューマゲーム版が発売される以前に、スパイスクリエイティブ社からハイブリッドCD-ROMを媒体として、パソコン版イライラ棒が発売されている。マウスで棒を表す水色の円をドラッグし、フレームに触れずにゴールまで棒を導くことが出来ればコースクリアとなる。テレビ版の初代、スーパー、ウルトラ、ファイナルの4種類のコースに加え、迷路、顔面、風車、月面、鋼鉄、四天王といった6種類のオリジナルコースが収録されている。WindowsMacintoshに対応。コースのすすみ具合により実況も流れる。 なお、これ以外にも個人製作のフリーソフトやブラウザ上でプレイ可能なイライラ棒が公開されている。炎のチャレンジャー公式サイトでも、イライラ棒放送当時「電脳イライラ棒」と言うゲームを公開していた。

他ゲームに登場するイライラ棒

上述のように多数ゲーム作品化されているほか、イライラ棒をメインとしない他のゲーム作品でもイライラ棒を題材にしたと思われるミニゲームが設けられていたものがある。以下はその作品である。

関連項目