イギリス領ヴァージン諸島

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テンプレート:Infobox British territory イギリス領ヴァージン諸島(イギリスりょうヴァージンしょとう)は、カリブ海西インド諸島にあるイギリスの海外領土(自治領)である。ヴァージン諸島の東側半分。西側は、アメリカ領ヴァージン諸島。東には英領アンギラがある。

領名

正式名称は British Virgin Islands (英語: ブリティッシュ・ヴァージン・アイランズ)。略号は、BVI

日本語の表記は、イギリス領ヴァージン諸島イギリス領バージン諸島英領ヴァージン諸島英領バージン諸島など。

歴史

1493年クリストファー・コロンブスにより「発見」され、1648年オランダ人が植民を開始したが、1672年イギリスに併合された。

政治

イギリスの海外領土の「第三類型」に属する。イギリス女王の代理人である総督(governor)が、本国から離れた現地において国家元首としての儀礼的職務を代行する。

議会(立法機関)は、一院制で、「Legislative Assembly」 と呼ばれる。全13議席で、9議席を小選挙区制選挙、4議席を大選挙区制選挙により選出する。任期は4年。二大政党制である。

行政府の長である首相(Premier)は、議会選挙の直後、議員の中から総督によって任命される。多数派政党の党首が任命される慣例となっている。

イギリス領ヴァージン諸島の法を参照。

地理

ファイル:Roadtown, Tortola.jpg
トルトラ島ロ-ドタウン

人が定住する島は16で、小さな無人島が50近くある。主な島は、

の4島。

それ以外の島々は、以下の小島で少数の人が住む島もいくつかあるが、ほとんどは無人島である。

亜熱帯気候。貿易風の影響により、一年を通して気温は25から30℃辺りで安定している。

ヴァージン諸島最高峰でもあるセージ山(520m)がある。

経済

経済は、西側のアメリカ領ヴァージン諸島と密接不可分の関係にあり、通貨1959年以来アメリカ合衆国ドルが使用されている。産業は、国民所得の約半分を観光業に依存しており、農業用地を確保できないため、ラム酒製造や漁業が行われている。

世界的な租税回避地であり、2010年9月、英国のシンクタンクにより、世界第40位の金融センターと評価されている[1]

住民

人口の約8割は18世紀にアフリカ大陸から奴隷として連れてこられた黒人の子孫である。混血ムラート白人も少数いる。

住民の宗教は、1991年の調査によると、プロテスタントが86%(メソジスト33%、英国国教会17%、チャーチ・オブ・ゴッド9%、セブンスデー・アドベンチスト6%、バプティスト4%、エホバの証人2%、その他15%)、ローマ・カトリックが10%。

使用言語は英語

交通

3つ空港があり、トルトラ島には空港はないが、すぐ隣にあるビーフ島と言う島にテラス・B・レットサム国際空港があるため、トルトラ島とは橋でつながれている。ヴァージン・ゴルダ島とアネガダ島にも空港がある。

イギリス領ヴァージン諸島では船の交通も良く、アメリカ領ヴァージン諸島から船で簡単に行ける。

紋章の象徴

イギリス領ヴァージン諸島の紋章には、紀元4世紀ブリタニア出身の聖女であり、ドイツケルン守護聖人である聖ウルスラの絵が描かれている。またその周囲には11個のランプが装飾として描かれているが、これはウルスラと共に殉教したとされる伝説の1万1千人の乙女を象徴している(すなわち、「11 millia の乙女たち」で、ランプ一基が千人の乙女を表す)。

著名な出身者

  • Iyaz - トルトラ島出身の歌手。

脚注

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外部リンク

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  1. The Global Financial Centres Index8