アーバン号

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テンプレート:Vertical images list アーバン号(アーバンごう)とは、宮城県仙台市岩手県盛岡市を結ぶ高速バス路線である。座席は先着順による座席定員制。

国鉄バス東日本急行国道4号経由で共同運行していた急行バス仙台盛岡急行線」(1968年1979年)を前身とするため、ここでは同線についても述べる。

運行会社

運行担当便は、盛岡側3社(岩手県交通、JRバス東北、岩手県北バス)と仙台側2社(東日本急行、宮城交通)との間で毎年4月1日更新のローテーションが組まれている。

運行経路および停車停留所

中尊寺PAで5分間休憩。
※ プロ野球公式戦開催日に限り、JRバス便(仙台行)の一部に限り宮城球場まで延長運転される。
※ 以前は盛岡ICから出入りしていたが、2014年4月1日より盛岡南ICでの出入りに変更されている。

運行回数

  • 平日:1日15往復(各社3往復)。
  • 金土日祝日(元日は除く):1日20往復(各社4往復)。
    • 但し、2012年12月1日より2013年11月30日まで宮城交通運行の1往復を東日本急行が肩代わりして運行していたため、平日は宮城交通2往復・東日本急行4往復、休日は宮城交通3往復・東日本急行5往復となっていた。
    • 2013年12月1日からは、さらに宮城交通運行の1往復を東日本急行が肩代わりして運行しているため、平日は宮城交通1往復・東日本急行5往復、休日は宮城交通2往復・東日本急行6往復となっている。

運賃

2013年12月20日現在。

  • 大人片道2,980円、回数券(2枚綴り)5,200円(3ヶ月間有効)。

歴史

仙台盛岡急行線時代

  • 1968年8月1日 - 国鉄バス・東日本急行の2社で仙台駅前 - 盛岡バスセンターを結ぶ仙台盛岡急行線の運行を開始。
    当初は10往復で運行開始され、国道4号を経由して仙台 - 盛岡間の11市町村の途中停留所に停車しながら187kmを4時間45分をかけて運行していた。車両は冷房リクライニングシートエアサスペンション装備の車両が使用された[1][2]
  • 1976年
    • 2月1日 - 定時運行が確保できなくなったことや利用者の減少等により東日本急行が中尊寺 - 盛岡バスセンター間の運行を休止。
    • 4月1日 - 東日本急行が中尊寺 - 盛岡バスセンター間を正式に廃止[3]。仙台 - 盛岡間直通便は国鉄バスの2往復による単独運行に。
  • 1979年 - 国鉄バスも一ノ関駅 - 盛岡バスセンター間を廃止[4]。仙台盛岡急行線は仙台駅前 - 一ノ関駅前間の運行となり、仙台 - 盛岡間の直通バスは一旦途絶えることになる。

アーバン号時代

  • 1989年9月21日 - 岩手県交通、JRバス東北、東日本急行、宮城交通の4社共同で運行開始。10年ぶりに仙台 - 盛岡間の直通バスが復活した。1日4往復、仙台市内は県庁市役所前・泉IC経由。
  • 1990年9月22日 - 岩手県北バスが参入、1日9往復に増便。仙台宮城IC経由に経路変更。これに伴い仙台市内の県庁市役所前バス停を廃止、広瀬通一番町バス停を新設。
  • 1995年7月1日 - 1日14往復に増便。
  • 2000年4月1日 - 盛岡駅前の停留所位置を旭橋から盛岡駅西口に変更。
  • 2000年12月1日 - 平日15往復、土日祝20往復に増便。往復乗車券(5,000円、6日間有効)の発売を開始。
  • 2002年 - 土日祝日運行便を金土日祝日運行に変更。
  • 2009年2010年 - 運行開始20周年記念を記念し、期間限定で日帰り往復割引切符を発売(後述)。
  • 2010年10月4日 - この日から同年11月30日までの月曜~木曜の日帰り利用に限り有効の「月~木 日帰り往復きっぷ」を4,000円で発売(2011年1月17日~同年3月17日にも同様のきっぷを発売)。
  • 2011年3月16日 - 同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により運休していたが、この日より各社1往復ずつ運行を再開(以降順次増便)。仙台駅前~盛岡駅西口間の運行となり、広瀬通一番町は通過。
  • 2011年4月1日 - この日より通常の運行回数に戻る(但し、客扱い箇所は仙台駅前と盛岡駅西口のみ)。
  • 2011年4月29日 - この日より広瀬通一番町と盛岡バスセンターでの客扱いを再開、通常運行に戻る。
  • 2012年3月1日 - 2枚綴り回数券(往復乗車券と同額)の発売を開始。これにより往復乗車券の発売を終了。
  • 2012年12月1日 - この日より宮城交通担当便のうち1往復を東日本急行の運行に変更。
  • 2013年12月20日 - 運賃改定[5][6][7][8][9]
  • 2014年4月1日 - 盛岡側の高速出入り口を盛岡南ICに変更。

使用車両

ハイデッカー4列シート車で運行。運行開始当初、運行各社(宮城交通を除く)は45人乗り(補助席なし)の専用車を充当していたが、現在は各社とも他路線と共通仕様の車両で運行されている。

使用車両画像一覧

  • 過去の車両

利用状況

年度 運行日数 運行便数 年間輸送人員 1日平均人員 1便平均人員
2002(平成14)年度 365 12,304 218,258 598.0 17.7
2003(平成15)年度 366 12,719 237,603 649.2 18.7
2004(平成16)年度 365 12,712 247,394 677.8 19.5
2005(平成17)年度 365 12,701 244,944 671.1 19.3
2006(平成18)年度 365 12,591 249,328 683.1 19.8
2007(平成19)年度 366 12,738 257,278 702.9 20.2

その他

2009年平成21年)~2010年(平成22年)にかけて、運行開始20周年を記念し、日帰り往復割引切符が発売された。

  • 2009年
    • 6月1日6月30日(第1弾):60歳以上限定。期間中の月曜~木曜の日帰り利用に限り、往復3,000円で乗車可能。
    • 7月21日7月31日(第2弾):中高生限定。期間中の月曜~金曜の日帰り利用に限り、往復3,000円で乗車可能。
  • 2010年
    • 1月20日2月28日(第3弾):60歳以上限定。期間中(全日)の日帰り利用に限り、往復3,000円で乗車可能。

脚注

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出典

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参考文献

外部リンク

テンプレート:岩手県北自動車

  1. 鈴木文彦「岩手のバス いまむかし」p29
  2. バスマガジン29号 p27「東北圏内の都市間高速バスネットワーク」
  3. 鈴木文彦「岩手のバス いまむかし」p111
  4. 鈴木文彦「岩手のバス いまむかし」p112
  5. テンプレート:PDFlink(JRバス東北 2013年12月2日)
  6. 高速バス「仙台~盛岡線(アーバン号)」運賃改定のお知らせ(宮城交通 2013年12月14日)
  7. テンプレート:PDFlink(東日本急行 2013年12月3日)
  8. テンプレート:PDFlink(岩手県交通 2013年12月)
  9. テンプレート:PDFlink(岩手県北自動車 2013年12月10日)