アークトゥルス

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アークトゥルス(Arcturus)は、うしかい座α星うしかい座で最も明るい恒星で全天21の1等星の1つである。実視等級がマイナスとなる4つの恒星の1つ(太陽を除く)。

概要

の夜空を代表する星として昔から親しまれている。おとめ座スピカが近くに輝いており、アークトゥルスのオレンジ色とスピカの青白い色の対比から、アークトゥルスとスピカは夫婦星と呼ばれる。アークトゥルスが男性、スピカが女性である。

北斗七星の柄の部分のカーブを延長すると、アークトゥルスを通ってスピカへたどり付く。これを春の大曲線という。また、アークトゥルスとスピカ、それにしし座β星デネボラを結ぶと、大きな正三角形ができる。これを春の大三角という。春の大三角にりょうけん座α星を加えてできるひし形春のダイヤモンドという。

特徴

8.3周期で0.04等とわずかに変光している。

アークトゥルスは、固有運動が大きい高速度星として知られる。1717年ハレー彗星の発見者でもあるエドモンド・ハレーは、自分が観測したアークトゥルスの位置と、1800年前の古代ギリシャで観測された位置が、約1度(月の視直径2個分)ずれていることを発見した。これが、恒星の固有運動の発見となった。アークトゥルスは、太陽系に対して秒速140kmでおとめ座の方向へ移動している。およそ50000年後には、アークトゥルスとスピカが非常に接近して輝くという。

名称

学名はα Boötis(略称はα Boo)。アークトゥルス(アルクトゥルス、アークトゥールス、アルクツルス、アークツルスとも)は、ギリシア語で「熊を護るもの」を意味する Αρκτουρος (Arktouros ; アルクトゥーロス)に由来している[1]。これは、日周運動によって、おおぐま座の後を追いかけて行くように見えることから来ている。

日本

日本では、麦星、五月雨星、麦刈り星、麦熟れ星など多数の和名がある。このうち、麦星などは、麦が熟れる頃になるとアークトゥルスが昇ってくることから名付けられている。

ポリネシア

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逸話

1858年ドナティ彗星の尾がアークトゥルスと重なった。このとき尾を通してアークトゥルスが輝いて見えたため、彗星の尾が極めて希薄であることがわかった。[2]

1933年シカゴ万博の開会式で、アークトゥルスの光を集光し、それを動力に変えてイルミネーションを点灯させるというセレモニーが行われた。これは前回のシカゴ万博から40年を記念して、40年前にアークトゥルスから放たれた光[注 1]を使ったものであった。[2]

脚注

注釈

  1. 当時、アークトゥルスとの距離は40光年と考えられていた。

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出典

  1. Online Etymology Dictionary
  2. 2.0 2.1 テンプレート:Cite

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関連項目

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