アルベルト・マンゲルスドルフ

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アルベルト・マンゲルスドルフAlbert Mangelsdorff1928年9月5日 - 2005年7月25日 )は、ドイツフランクフルト出身のジャズ トロンボーン奏者。マルチフォニックス奏法の名手として、そして鬼才と呼ばれ、ジャズ界以外のトロンボーン奏者からも注目された。

欧州で評判となったブラスを導入したジャズ・ロックユニット「ユナイテッド・ジャズ+ロック・アンサンブル」のフロントマンで、現代のフリー・ジャズに大きな影響を与えた。通常単音しか出せない管楽器で2つの音を同時に出すマルチフォニックスという技法を編み出した。同じく天才と呼ばれたジャコ・パストリアスとの競演『トライローグ - ライブ!』は2人の天才のハーモニーが調和したアルバムとなった。

経歴

アルベルトは幼少の頃にヴァイオリンを習い、自己流でギターも弾いたりしていた。そして第2次世界大戦後の1948年頃にはギタリストとして仕事をするようになり、この頃からトロンボーンも吹くようになった。1950年-1953年にはジョー・クリム(Joe Klimm)バンドで演奏するようになり、以降1953年-1954年にはハンス・コーラー(Hans Koller)バンド、1954年-1955年にはユッタ・ヒップ(Jutta Hipp)バンド、そして1955年-1956年にはフランクフルト・オール・スターズ(the Frankfurt All Stars)でも演奏活動を行った。1957年にはハード・バップ・スタイルのクインテットなどでも活動するという1950年代を過ごした。1970年以降はフリー・ジャズのペーター・ブレッツマンやハン・ベニング等と共演、またクローブ・ユニティ・オーケストラにも参加した。

主なアルバム

  • 『Tension!』(1963)
  • 『Now Jazz Ramwong』(1964)
  • 『Never Let It End』(1970)
  • 『Birds Of Underground 』(1972)
  • 『Trombirds』(1972)
  • 『Trilogue - Live! / トライローグ - ライブ!』(1977)
  • 『Solo』(1980)