テレビアニメ

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テンプレート:Pathnav テンプレート:出典の明記 テレビアニメは、テレビ放送用に制作されるアニメ作品。「テレビアニメーション」の略語で、文書では「TVアニメ」とも表記される。

本項では、日本地上波テレビ局BS・CS局のテレビ放送用に製作される商業アニメ作品について解説する。

目次

概要

標準的な作品は、1話を30分(CMなども含めたテレビ放送時間)とする連続作品として制作されるほか、5分から15分の短編アニメ作品や、ゴールデンタイム枠の放送拡大作品の特別番組、単発の長編作品[注釈 1]なども存在する。

長年にわたって、多くの作品は児童ファミリー向けで、「アニメは子供のもの」という認識は、世界初の連続商業テレビアニメ『鉄腕アトム』(当時はテレビマンガと呼称された)放送時から基本的に変化はないが、アニメに拒否感を示す者の割合は減少傾向にある。これはアニメを視聴して成長した層が増加したことによるが、「アニメはおたくのもの」という認識も広まりつつある[1][2]

作品に関しては「日本のテレビアニメ作品一覧」を参照。

対象年齢層別の特徴

作品によっては下記にある複数の層をターゲットとした作品も存在する。

ファミリー・一般向けアニメ
年代や男女を問わず家族全員で鑑賞して楽しめる作品。
基本的に嫌悪感を引き起こすような性的・暴力描写がなく健全な娯楽作品。長期放送されてレギュラー番組として定着している作品も多い。
子供向けアニメ
視聴対象が主に中学生以下を対象として企画・製作され、制作費用はスポンサー企業が担うことが多い。
子供の精神的成長は年単位で進むため作品企画時に玩具などの対象年齢が設定され、また原作や漫画版掲載の漫画雑誌などには対象年齢が明確に設定されている場合が多い。
一定の年齢に達すると(大きいお友達など除いて)作品に対する興味や関心が失われ、視聴をやめる(「卒業」する)ケースが多い。
玩具展開と作品のストーリー展開が連動していることが多く、放送期間は1年間の作品が多い[注釈 2]
少年向け少女向けアニメ
性別による身体的な特徴が発達し始め、子供から大人の身体に変化する思春期を迎える小学生高学年、中学生が主な視聴対象で、高校生以上を対象にした作品も増加し対象年齢層が広がっている。
恋愛友情学校(学園)生活クラブ活動など、作品の舞台や主題として実生活で関心の高いものが扱われることが多い。
男性向けアニメ
10代後半以上のアニメファン(アニオタ)男性を視聴対象に深夜アニメとして製作されることが多い。1970年代以降のアニメの視聴層の高年齢化に伴い増加傾向にある。
視聴層が限定されるマニアックな内容で、青年漫画成人向け漫画アダルトゲームを原作とする作品も少なくない。
女性向けアニメ
従来はアニメを見ないと思われていたF1層を対象に、フジテレビで2005年から深夜アニメ帯で『ノイタミナ』と呼ばれるアニメ枠で放送が始まった。
また、2006年以降も同様の層を意識したアニメ放映枠が複数設けられている。アニメ化と実写映画、テレビドラマ化が同時に行なわれる事例がある。

題材

題材は幅広く、多種多様なものが使用されている。

詳細はカテゴリのアニメのジャンルを参照。

標準フォーマット

30分枠番組の構成はおおむね以下の通りである[注釈 3]

本編24分とCM6分の合計で30分となる。CMは15秒単位で制作されるため、各パートも15秒が基本単位で、警告(啓発)とアイキャッチの合計は15秒、テーマ曲は90秒(60秒・150秒)になる。

CM放送が法令で禁じられている公共放送のNHKや、WOWOWなどの有料BS放送やアニメ専門チャンネルなどにおいても、ローカル局へ放送権を販売するなどの2次利用のために採用している。

そのためCMの時間を、視聴者から寄せられたイラストなどの紹介コーナー、ミュージッククリップ、番組などの宣伝を加えて30分枠として放送している。

  1. 警告(啓発):5秒
    • ポケモンショック以降、「テレビを見るときは部屋を明るくして離れて見よう」など、アニメキャラから視聴者への呼びかけがある。ポケモンショック以前の番組の再放送も字幕が表示されるようになる。これは同事件から長年が経った現在でも徹底している。なお、警告パートがない作品も多く、本編冒頭の字幕で挿入する、警告自体がない、CMが警告を兼ねている例もある[注釈 4]
    • インターネット上で不法な作品の配信が行なわれるようになると、「インターネットでアップロードすることは違法行為なのでやめるように」などと表示される。
    • 作中で実在の国名や、史実に則したできごとなどが登場する場合、「本作品の設定は架空であり、実在の人物・事件とは関係ない」旨のテロップも表示されることがある。
    • 自動車の暴走描写がある『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』などでは「劇中の法律に違反する行為を真似しないように」などと表示される。
    • 登場人物の台詞などに、差別用語やその他問題のある表現を含む場合、「時代考証上、作品の資料性を考慮して一部不適切な表現を含む」と事前にテロップが表示される。
    • アバンタイトル
      • 作品によって有無が異なる。ある場合はオープニング曲の前に数分程度の本編Aパートのイントロダクションが挿入される。毎回、作品解説の同じ映像が挿入されることもある。
      • 第1話や最終話のオープニング曲が入る部分、エンディング曲のイントロを各エピソードのBパートのラストシーンに被せるように挿入する演出や、最終話にエンディング曲の画像を新規に制作(大抵は作品の総集編的なもの)も少なくない。
  2. オープニング曲(オープニングアニメーション):1分30秒
    • 同じ映像を繰り返し使用しスタッフ名が差し変わる。最終回などに、新規の映像と楽曲が新作される場合とオープニング曲を飛ばして、本編に入る場合もある。
  3. 提供クレジット
    • 放送局のアナウンサー(ローカルセールス番組の場合は各放送局ごとに異なることが多い)が読み上げることが多いが、主要キャラクターを演じる声優が提供のアナウンスをするケースも増えている。提供クレジット#出演者・声優によるアナウンスも参照。本放送時の提供クレジットに「今週のハイライト」的文章や、「公式サイトなどの局からの案内」などのテロップを挿入する例もある。
    • 本編中に挿入する作品も増えている。
  4. CM1
    • 作品によってはOPからそのまま本編Aパートに入るものもある(その場合は提供クレジットは本編中に挿入され、CMパートがその分だけ長めに設定されることが多い)。
  5. 本編Aパート:10分
    • Aパート/Bパートは、定形の時間枠ではなく、概ね合計で20分30秒になる。作品の演出により、CMが本編にかからないように割り振るなど、時間配分は変更される。また、警告(啓発)とアイキャッチなどで増減する。作品によっては最初に違法コピー禁止を示すテロップを入れることがある。特に深夜アニメに関してはこの傾向が強い。
  6. アイキャッチ:5秒
    • 作品毎に大きく異なる。使用されない場合や、A/Bパートに番組タイトルロゴを挿入する、A/Bパートのいずれかに挿入する、演出上の意図でCMに関係なく場面転換に挿入するなど様々である。同じ映像を使用するものや、内容に応じて準備された数種類の映像を使用する。CMの必要ない放送局でも挿入されることもある。
  7. CM2
  8. アイキャッチ:5秒
  9. 本編Bパート:10分30秒
  10. エンディング曲(エンディングアニメーション):1分30秒
    • 同じ映像を繰り返し使用しスタッフ名が差し変わる。エンディングに次回予告を挿入する例もある。最終回などに、新規の映像と楽曲が新作されることも多い。
    • 2010年頃に入ると本編中に各種宣伝テロップを挿入する作品が急増している。
  11. CM3
    • 作品によってはそのまま次回予告へ入るために省略されるか次回予告後に回されることもある。
  12. 次回予告:15秒
    • 次回に放送される予定の映像を使用する。ただし一部作品ではEDアニメーション内に次回予告映像もしくは次回タイトルを流すものも存在する。
  13. エンドカード:作品によっては有無が異なる。同じ作品でも、挿入の有無は局により異なり、局ごとに別々の例もある。

変則的な事例

レギュラー放送で1時間(45 - 46分)の枠は、2014年現在『野球狂の詩』(1977年)、『フィギュア17 つばさ&ヒカル』(2001年)、『Project BLUE 地球SOS』(2006年)、『Mnemosyne-ムネモシュネの娘たち-』(2008年)、『刀語』(2010年)の5作品が存在する。『名探偵コナン』(2007年)で番組枠(『結界師』)移動の穴埋めに期間限定で1時間枠で放送された例を含めても6作品に限られる[注釈 5]

また、本編開始前か終了後にショートアニメや各種ミニコーナーを設ける番組も見られる。近年では本編中に各種宣伝(作品公式サイト、BD・DVDなどの案内)を入れたテロップを表示する作品も若干ながら存在する。

放送時間が25〜27分程度であったり、通常のフォーマットより短い作品の場合、ED曲が省略された分、OP曲に各回のスタッフクレジットを表示するものもある。

再放送では、再放送枠自体が通常の30分よりやや短い場合など、放送枠の都合上によりCM放送時間を捻出するためにOP・EDや次回予告、場合によっては本編の一部がカットされる事例がある。特に通常のフォーマットより本編が長めに制作された作品でこれが顕著になる。

放送サイクル

テレビ局の編成サイクルは1クール(3か月、13週)が基本単位で、3か月で計12回・13回の放送が基本になっている。

1990年代までは1年単位が最も一般的で、6か月から9か月は少数であった。その後の情勢の変化で、全日枠アニメは6か月(2クール)、深夜アニメは3か月(1クール)・6か月が放送期間とする放送権契約が主流になった。

放送期間は、視聴率や関連商品の売り上げなどで(続編・シリーズ化を入れて)延長されることもあれば(『プリキュアシリーズ』など)、視聴率不振などの理由で打ち切り[注釈 6][3]や放送枠が早朝・深夜枠に移動される例も多い[注釈 7]。また、原作が終了していない作品の場合、アニメオリジナル或いは打ち切り漫画に近い形で終結させたり、期間をおいて続編を再開させる事例もある(『銀魂』シリーズなど)。

近年では放送局や時間帯を問わずに制作スケジュールなどの関係で1〜2クール分放送後、一定期間をおいて次クール目以降を放送する手法を取る作品も現れている[注釈 8]

深夜枠の作品で、2002年頃から地上波デジタルテレビ放送準備工事に伴う放送休止や、放送期間内に臨時の特別番組(例えば事件、事故、災害の発生に伴う報道特別番組)やスポーツ中継などの番組放送で、1クールあたりの放送枠が削減され、最終話まで放送できない例が多数発生した。その防止策として、企画当初から通常のクール数より若干少なめに放送回数を設定する作品も増加したが、作品自体は13話として制作され、削減したエピソードを本放送開始前、途中に関連特別編として放送する作品も存在する。ただしその場合でも、ほとんどはパッケージ版に収録され販売される。

放送枠

視聴率の測定・調査の時間帯の区分は他のテレビ番組と同様である。番組編成の都合による変則的な事例で、全日枠向け作品が深夜帯に[注釈 9]、逆に深夜アニメが、全日枠で放送される[注釈 10][注釈 11]事例が挙げられる。また、テレビ東京製作アニメにおいては、シリーズによって全日枠と深夜枠が入れ替わった事例がいくつかある。

全日帯(6:00 - 24:00)

詳細は全日を参照。

  1. プライムタイム(19:00 - 23:00)
  2. ノンプライム(6:00 - 19:00/23:00 - 24:00)
    • 平日の17時 - 18時帯、(消滅した放送枠):1990年代前半まで在京キーで放送作品も存在したが、テレビ東京を除いてニュース番組情報番組に移行し現在は存在しない。
    • 平日の午前帯:日本テレビ製作のアニメは、系列局のytvが、1988年10月『ざまぁKANKAN!』の放送のため、小・中学生層が視聴困難な平日の午前帯に放送されていた(後に平日早朝に移動した作品もある)。また、TXN系列局のテレビ大阪テレビ愛知は、18:30枠がアニメ再放送枠であったため、他の系列局で同時ネット作品が別の時間帯で遅れネットや、ネットされなかった作品もあり、編成の都合で頻繁に放送日時が変更されることもあった。
    • 土曜夜23時帯 (23:30 - 23:55):テレビ東京系列で2013年9月まで放送を実施。「全日枠アニメ」「深夜アニメ」「同時ネットアニメ」の全ての条件を満たす唯一の事例となっていた(同様の事例として、過去に2006年に日本テレビ系列が『NANA』を『バリューナイト』枠で実施したことがある)。
    • 日曜日の午後帯 (14:00 - 14:30):1982年10月、『超時空要塞マクロス』が従来の子供対象の時間外に放送された。当時のアニメファンや、「メカと美少女」の要素を強く求める「同人誌的なユーザを狙った」商売として数の見込める、アニメマニア(後にアニオタと呼ばれる)層を対象とした作品はヒットする。後のOVA深夜アニメに続く流れの始まりであり、閉塞の始まりとなった[5]
    • 土・日曜日の午前帯:1990年代後半、玩具会社・出版社がスポンサーの「子供向け」作品の枠が登場する。放送期間も1年間や1年以上の長期放送となる作品が多い。

深夜帯(23:00 - 翌日5:00)

23:00 - 翌日5:00の間に本放送される作品。23:00時以降に放送されるアニメ番組は「深夜アニメ」と呼ばれている。

放送開始時はゴールデンタイムが22、23 - 24時 - 翌日5時に朝の番組が始まる直前までを深夜帯としていたことやプライムタイム・ノンプライムの区分がなかったこと、また特定の層を対象にした作品が多いなどの特徴があり、アニメのジャンルとして区別されることもある。

最近では関東圏を中心に深夜アニメ放送時間帯の前倒しがすすんでいる。特に東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)では日曜を中心に22時からの放送を行っている。また選挙や特別版放送時は放送時間繰り下げではなく前倒しでゴールデンタイム帯での深夜アニメ放送も行う場合もある。

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放送・配信の順番

民放の地上波・BS/CSデジタル放送インターネット配信の順番で見た場合、アニメの製作に従事する企業が東京都に集中している影響から、ほとんどが在京キー局(TBSテレビ日本テレビフジテレビテレビ朝日テレビ東京)や、首都圏の独立局TOKYO MXtvkチバテレビなど)で先行して放送される(全日帯であれば、一部の系列局(ローカル局)でも同時放送されることがある)。

続いて近畿中京圏の民放で放送され[注釈 12]、その他のローカル局・BS/CSデジタル放送やインターネット配信は大半がテレビ放送より後回しとなる傾向があり、大半の作品において「ニコニコ動画での配信がBSデジタル放送より後」になる場合があるが、逆に「BSデジタル放送より先行して配信」される場合もある。

放送枠と放送枠名

複数の作品をまとめて、1つの放送枠として放送される例も多く、その場合は放送枠に独自の名称を付ける場合が多い。全日枠ではテレビ朝日系列の特撮枠を合わせた『ニチアサキッズタイム』、深夜枠ではフジテレビ系列の『ノイタミナ』、MBS・TBS系列の『アニメイズム』などが挙げられる。

制作過程

企画・原作
アニメ制作会社や、広告代理店などが企画をキー局に持ち込み、局側がそれを採用するか否かを決定する。場合によってスポンサーやキー局に売り込む試作品、パイロットフィルムが製作されることがある。
テレビオリジナル作品と、漫画ライトノベルゲームなどの原作者から権利を得て作品をアニメ化するものがある。
制作資金・スポンサー集め
ローカル局を含む、各局が放映権料を負担するが、特に深夜アニメにおいては放映権料に十分な予算を割けないなどの理由で、ローカル局ではほとんど放送できない。
または、放送局が制作に関与せず、広告代理店が、企画を企業に説明・宣伝し、民放テレビ局から割り当てられたCM枠に広告料を「提供」するスポンサーを獲得する。広告代理店を経由してスポンサーから得た広告費をテレビ局はアニメ制作会社に制作費として「提供」する。
テレビ局への見返りは、「2年間で2回の放送権」と「商品化権収入の一部」(通常10〜20%で1年限り)といわれている。製作委員会方式で制作会社・広告代理店側がテレビ局の放送枠を買い取る形式で放送する作品が増加した。深夜アニメ、UHFアニメ、WOWOWアニメに見られる。
発注
アニメ制作会社は元請けとして、音声制作会社と下請けのアニメ制作会社に発注し、納品されてテレビアニメは完成する。例外的にフジテレビで放送の『信長協奏曲』は、局内の部署で直接制作を行うという、テレビアニメとしては異例の製作体制を採用している[6][7]

制作現場の空洞化

コストカットや人材確保難などの事情から、アニメーションの実制作の少なからぬ部分(特にセルの作画)が中国韓国など日本国外の制作会社に外注されており、日本国内のコンテンツ産業はそれを支える根底の部分で空洞化が進んでいる。また、これにより作画の過程でキャラクターやあらすじまで知られることになるため、別作品でキャラクターや作風を盗用されたり、作画監督への指示が十分に行き届かずに意図した通りの作画にならない崩壊も懸念されている。 テンプレート:See also

放送権

著作権は制作プロダクションが保持し、放送権を放送局に販売する。日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』で、制作プロダクション主宰の手塚治虫が同時に原作者の立場であり、自身の作品のアニメ版の著作権を放送局に売り渡すことに難色を示し、放送局も同意した。その後も同じ方式が踏襲された。放送局が直接アニメ制作会社を子会社として設立する等の方法で制作に関与したり、著作権を買い取ったアニメ番組も初期には存在したが、版権ビジネスが成立しないため現在では存在しない。

放送権の契約が切れた後は、本放送局の系列外で再放送されることも多い。

スポンサー

民放(地上波・BS・CS共通で)放送する場合、制作費・放送費用・CMの広告料を「提供」するスポンサーが必要不可欠となる。スポンサーの要望が作品設定に多大な影響を与え、これを作品に違和感なく反映させることが担当アニメーターの力量を測るバロメーターとなっていた。

商業テレビアニメの開始時から、子供向け番組であったため、主要なスポンサーは、商品単価の低い子供向けの商品(玩具食品生活用品教材など)の製造・販売を手がける企業が主要スポンサーであった。また、30分の放送枠であったことから、テレビ局の営業収益面において不利であり、同時間帯で20%〜30%台の高視聴率のアニメより、視聴率10%強のクイズ・ドキュメンタリー・ドラマなど、家電・自動車などの企業が主要なスポンサーの番組が営業収益面で有利な傾向があった(アニメ全盛の1970年代も例外ではなかったようである)。また『世界名作劇場』など、一社提供番組もあったが、極めて希少な例である。

一般層に幅広く知名度が高く、年齢・性別を問わず人気を持つ長寿番組の『サザエさん』・『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』などは、家電・自動車などの企業が主要スポンサーとなっている。バラエティ番組以上に広告効果が高く、テレビ局の顔にもなりやすいことから、優遇して取り扱われる傾向にある。「関連のない商品」のCMにキャラクターが登場するタイアップ形式のCMが放送される場合も少なくない(『ミツウロコ』に『ちびまる子ちゃん』、『JAバンク』に『サザエさん』が登場するなど)。

製作委員会

1980年代頃から出版社レコード会社などがテレビ局の放送枠を買い取り、パッケージ販売を前提とした形態の作品が急増している。

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放送技術・素材の変化

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放送素材の変化

フィルム 
フィルム撮影で原盤を制作していた。原版から放送局に納品するフィルムを作成して放送する形態が長年続いていた。この手法はフィルムの経年劣化と、再放送の連続使用による劣化の問題が生じている。
VTR 
1990年代、音声多重放送が一般化する頃とほぼ同時期に放送局納品の素材がフィルムからVTRに切り替わる。これはセルアニメからデジタルアニメに制作方法が移行したことによる。セルアニメでは手作業で彩色されるセル画を重ね合わせフィルム撮影されるため映像は柔らかく、デジタルアニメではコンピュータでのデジタル彩色、セル画の重ね合わせの明るさの減少もなく、直接ビデオ出力されるため映像はクリアで明るいと、映像質感が異なる。テロップ挿入などが容易になる利点もあった。
デジタル記録媒体 
ハイビジョン対応の液晶テレビBDプレーヤーブルーレイレコーダー)の普及により、アニメの記録媒体はVHSからDVDブルーレイディスクへと切り替えられている(旧作ではより高画質のブルーレイディスクに最適化された、HDリマスターまで施される場合もある)。

放送技術の変化

16:9のワイド画面の登場、ハイビジョン放送に対応した液晶テレビ機種の登場・BSデジタル放送地上波デジタル放送(地デジ)の開始によりハイビジョン環境が普及するようになると、それに合わせて16:9サイズ制作作品が増えていった[注釈 13]

2000年代後半に入ると放送局や制作会社においてハイビジョン対応の制作・放送機材への更新が進むにつれて、民放作品でもハイビジョン制作の作品が次第に増えていき[注釈 14]、地アナ放送終了後の現在、新規に制作されるテレビアニメは全て16:9になっている。地上波民放各局で16:9サイズで制作された作品を地上波デジタル放送では額縁放送(場合によっては画面の左右カットの4:3サイズ)ではなく、フルサイズ放送に移行した(独立局各局でもキー局およびその系列局よりは遅れたが、対応が進んだ)。

なお、2009年9月期までのTBS製作作品(『探偵学園Q(後期)』・『カード学園』内ミニアニメ『ヴァイス サヴァイヴ』およびMBSオンエア分の『びんちょうタン』を除く)やかつてのTXN系列局制作作品の一部においては16:9マスター制作作品でも地上波ではデジタル放送も含めて4:3左右サイドカットとなっていた。これは映像ソフトとの差別化のほか、地デジ対応放送マスター機材が整っていない局や地デジが受信できない地域への配慮でもあった。

元々「4:3の画面」で制作・放送された作品の一部においては、地デジへの完全移行との兼ね合いから映像左右にその作品専用のサイドパネルを付けた形での放送に変更したものもある(『銀魂[注釈 15]や『ケロロ軍曹[注釈 16]、『トランスフォーマー アニメイテッド』など)。

字幕放送

テンプレート:Main 全日枠作品ではキー局に関してはほぼ全ての新規作品で字幕放送に対応している(同時ネット局や遅れネットローカル局では未対応の局が多い)。

深夜アニメではTBS・MBS、フジテレビ製作作品で字幕放送が行われている。

連動データ放送

テンプレート:Main 全日枠作品ではMBS土曜18:00日曜17:00作品や読売テレビ製作作品が比較的早い時期から連動データ放送を実施していた。

2009年頃からは完全地デジ移行の影響もあってか、「ニチアサキッズタイム」やTXN19:00枠などのように連動データ放送を実施する作品・放送枠も増加傾向にある。同時ネットによるリアルタイムの視聴を促進すべくミニクイズや視聴ポイントを設定し、これらに応じてデジタルコンテンツの配信やプレゼントの抽選などを実施するケースもあるが、データ放送の仕様上、ローカル局の遅れネットでは対応できない。

その一方、深夜アニメでは『ロミオ×ジュリエット』・『ラストエグザイル-銀翼のファム-』(いずれもCBC製作)、『武装神姫』以降のTBS製作作品、『革命機ヴァルヴレイヴ』シリーズ・『鬼灯の冷徹』および『悪魔のリドル』(いずれもMBS製作)程度に留まっている。

音楽・アニメソング

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商業用テレビアニメ放送開始時からタイトルや歌詞に作品名・キャラクター名が挿入されるものがシリーズ通して使用され、アニメソングを専門で歌うアニメソング歌手も存在した。

1980年代前半に放送された『うる星やつら』で、およそ1クール周期でオープニング・エンディング曲を変える試みを行った。これがレコード会社に大きなビジネスチャンスとなり、以後の作品においては1〜2クール周期で変える作品が多くを占めるようになる。

2000年代以降はSony Musicグループavexグループビーイングなどの新人セールスの重要な要素の一つとなり、作品固有名詞が含まれる曲は徐々に減少し、楽曲でアニメを語ることは困難になりつつある。

さらに、2010年頃からエンディングで毎回異なる楽曲・アニメーションを用いる作品(『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』、『THE IDOLM@STER』など)も登場したり、または(基本の曲や歌詞は同一ながらも)歌唱の出演声優を毎回変えたり、次第に声優の人数を増やすなどの演出も登場するようになった(『TARI TARI』、『ラブライブ!』など)。

一つの作品シリーズに複数のレコード会社・音楽出版社・芸能プロダクションが主題歌制作に関わることもあり、JASRACおよび各社で保有する著作権との調整の結果、以下の例も見られるようになる。

  • ベスト盤CD制作の際に、主題歌の多くを、もしくはサウンドトラックを制作している会社が代表して発売する(例:『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ)。
  • 映像パッケージ版を発売する際に権利調整が難航した結果、オリジナル版の主題歌を使えなかった(例:『赤ずきんチャチャ』、『ドラえもん のび太の魔界大冒険』)、若しくはその曲を使用したパートを丸々未収録にした(例:『ハイスクール!奇面組』のDVD-BOX『初期』版。2007年末から2008年初冬にかけて発売の『COMPLETE』版では完全収録)。

オープニング/エンディングテーマは、

  1. 作品の「タイトル」「キャラクター名」などの固有名詞が挿入されたもの。
  2. 作品の「タイトル」「キャラクター名」などの固有名詞は挿入されていないが、「作品の雰囲気を踏襲している」もの。
  3. 作品の「タイトル」「キャラクター名」などの固有名詞は挿入されておらず、「作品の雰囲気も踏襲していない」もの。
  4. 作品の「タイトル」「キャラクター名」などの固有名詞は挿入されていないが、作品の登場人物の名義でクレジットされている。

に分類できる。

スタッフクレジットとは別に、深夜枠以外で放送される作品にはオープニング、エンディングには歌詞字幕が基本的に挿入されていることが多い。作品によって歌詞字幕の漢字にルビのあるもの、漢字を用いないものもある。

作品全体では使用率は低下し、2000年代以降は歌詞字幕がない作品の方が多い(商業用テレビアニメ放送開始時の1960年代も少なかった)。

公式サイト

テンプレート:See

表現の自主規制

テンプレート:See also 公共性の高いテレビ放送で視聴するため、性的・暴力・流血の表現、商標(企業名・商品名・ブランド名)などについて、料金を支払い視聴、購入する映画漫画などの書籍より厳しい自主規制が行なわれている。なお、アニメ映画のテレビ放送には映画倫理委員会映画のレイティングシステムが適用される。

自主規制の基準

放送事業者が自主的に放送基準・番組基準(放送コード)を定めて運用することが電波法放送法により規定されている。将来、映像コンテンツ倫理連絡会議が設置されることから、自主規制の基準が変わる可能性がある。

放送倫理・番組向上機構(BPO)

欧米諸国や豪州ではテレビ番組に対して明確なレイティング認定を行なう公的機関があるが、日本には同様の機関が存在しない。代わりに「番組を監視して罰するのではなく、放送事業者が自主的に問題を解決するために視聴者と放送局の仲介をする」[8]NHKと民放連加盟会員各社による任意団体「放送倫理・番組向上機構」(BPO)がその役割を担っており、「放送事業者は放送倫理・番組向上機構判断に従い忠実に守るとの合意」[8]上に番組制作が行なわれている。

放送倫理・番組向上機構 (BPO)の回答要請

自主規制の要となる団体から、回答要請が出ることは放送事業者にとって重要な意味を持っている。

2001年:『らいむいろ戦奇譚
編成上の都合でアダルトゲーム原作の作品を18時台に放送したことに独立局サンテレビが回答要請を受けている。
これを境にローカル局で夕方の新作アニメを取りやめ、1985年以前の作品の再放送を始めた局もあるが、TOKYO MXやテレビ東京の『アニメ530』など深夜アニメを平日の夕方枠などで放送している例もある。
2002年:『機動戦士ガンダムSEED
性行為を思わせるシーンが18時に放送されたことに対し、製作局であるMBSが回答要請を受けている。2005年、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』が「放送と青少年に関する委員会」で議題となったが、回答要請までは至らなかった。
2014年:『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。
女子高生自慰行為またはそれを想起させる内容がプライムタイム(22時台)で放送されたことで、東京MX、サンテレビが回答要請を受けた。両放送局とも回答を待たずに第5話以降の放映を深夜枠へ変更した(BS11では当初から27時台で放送した)。
委員会は、民放連・放送基準第18条で記されている「児童および青少年の視聴に十分配慮する」時間帯が「21時まで」とされていることは踏まえた上で、一方、「21時を過ぎれば青少年への配慮をしなくてよいということではない」と結論付けた[9]

自主規制の運用

日本国内の放送事業者全体で統一された表現規制基準は存在せず、制作局若しくはネット局でバラつきが見られるのが現状である。

2000年代半ば以降は深夜アニメでも一部放送局で表現規制が厳格化する傾向にある。

自主規制の内容

放送問題用語

テンプレート:Main 基本的に、原作・脚本・構成の段階で問題になる語や表現は削除するか、支障のない表現に変更される。また作品の演出上、あえて意図的に抵触する言葉を使い「ピー音」で、視聴者に分かるように隠す演出をする作品も存在するが、基本的には問題にならない。

しかし、制作当時に「自主規制の対象外であった言葉や表現が使用された作品」の再放送とパッケージ化がされる場合、自主規制対象と判断された部分がカットされ、会話が途切れるなどの問題が発生した。その後、著作権の一種である著作者人格権を考慮し、「原作者のオリジナリティを尊重して原版のまま放送する」「作品の時代設定を考慮して」などの注釈を入れた上で、該当語句をノーカットで放送する場合も多い。

映像演出

ポケモンショック:1997年12月テンプレート:Main以降、特に点滅の表現が厳しく規制されており[10]、銃撃戦のシーンなど減光や残像処理が行なわれている[注釈 17]

飲酒・喫煙の描写

年齢設定が未成年の登場人物の飲酒、喫煙シーンが描かれることはほとんどなくなっている[注釈 18]。特にテレビ東京が規制に厳しく、成人の喫煙する描写も描かれない作品がほとんどである(例外的に『銀魂』シリーズ程度。飲酒に関しては申し訳程度に描かれることがある)。

性的・暴力描写

1997年2月に発生した神戸連続児童殺傷事件を契機に、未成年者による犯罪の発生率(少年犯罪も参照)は、ほぼ横這いで相対的な増加の傾向が無いにもかかわらず、具体的な根拠を明確に提示しないマスコミ(キー局・全国紙)による、集団ヒステリーモラル・パニック)的社会批判(メディア効果論も参照)が全国に広がり、「性・暴力表現は犯罪を助長する」要因とされ、暴力描写規制なども含む包括的な自主規制に発展していった[11][12]

過去にアメリカでも、類似した騒動が発生し、コミックス・コードの立ち上げによる厳格な自主規制が行われた例がある。

暴力描写
1980年代:ゴールデンタイムの作品の一部は、暴力・流血描写にシルエット演出を施すことで残虐な人体破断・爆裂などを表現的に抑えた上で放送した(『北斗の拳』など)。
2000年代:銃撃された人の流血が暴力的な表現として規制対象となる。
性的描写
1980年代:ゴールデンタイムの作品の一部に、女性の乳首露出などのお色気エロ)場面を含むもの(『タイムボカンシリーズ』『うる星やつら』『らんま1/2』など)が存在していた。
2000年代:簡単に予約録画可能な機器(DVDBD各レコーダー)が家庭で普及し、児童層の視聴することが少ない深夜アニメ枠も自主規制の強化が行なわれ、未成年の視聴対象を引きつける萌えロリ・エロ(半裸、パンチラなど)の表現を多様したい製作会社は表現規制の厳しいテレビ東京以外の局を模索する傾向に走り、WOWOWアニメやCSアニメ、独立局BSデジタル放送局に移行するようになった。
2007年以降、女性のセミヌード下着が映る描写も湯気などの白ボカシが入るようになり、性的刺激の強い描写を期待する、アニメファン層に不評・不調に終わる作品も多い[注釈 19]

放送自粛・中止

作品と直接的な関係はないが、事件や事故、自然災害などにより、放送局の判断で行なわれる。

表現の法的規制

2010年12月に「東京都青少年の健全な育成に関する条例」が改正され刑法に触れる強姦など「著しく社会規範に反する犯罪」を含む性描写や婚姻が禁止されている近親者間の性交又は性交類似行為に関する表現を、小説映画[13]テレビドラマなどの実写作品を除外し、漫画アニメに絞った上で不健全図書の指定強化の対象となったが、どのような描写を「不健全図書」とするのか、その定義には曖昧な点が多く、客観的に示されていない。

2010年12月14日、Twitterにおいて、東京都副知事猪瀬直樹(当時)は「『火の鳥』は近親相姦描写があるが、区分分けされるのか」という質問に対し、「されない」と回答している[14]

恣意的な運用を防止するためには、行政などの関与がない第三者による中立で公平な判定、指定された場合には、異議申し立てが出来る仕組みが必要で、判定の過程は一般に広く情報公開されることが必要であるが、その様な規定もない。また判定が事前・事後に行なわれるかの規定もなく、放送開始後に放送禁止となると制作会社、放送局、スポンサー企業は多大な経済的損失を受けることから、著しく表現の自由を規制されかねない内容となっている。

出版社やアニメ制作会社のほとんどが東京都に集中しているため、地上波・BS・CSのテレビアニメ、OVA[15]アニメ映画[16]も規制の対象となることで、事実上法律とほぼ同等の効力を与える可能性がある。

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また、国による表現規制の法制化を目指す動きもある。

テレビアニメ史

詳細は、「アニメの歴史深夜アニメ史UHFアニメ史」を参照。

アニメブーム

顕著な成長を遂げている時期を「アニメの成長期」もしくは「アニメブーム」と呼ぶ。以下の分類において参考にした関連書籍の略称を挙げる。

  • 増田:増田弘道『アニメビジネスがわかる』/津堅:津堅信之『アニメーション学入門』/氷川:氷川竜介『世紀末アニメ熱論』

以下、便宜上アニメブームを3つに分けて解説しているが、評論家によっては主に『鉄腕アトム』によって引き起こされたアニメブームを第一次としないために、第二次・第三次がそれぞれ繰りあがって、第一次・第二次と呼ばれる場合がある。

第一次アニメブーム

発生期間
1963年〜1960年代末。『鉄腕アトム』の放送開始からアニメ定着期まで。(増田)
1960年代。(津堅)。
『鉄腕アトム』による第一の衝撃(氷川)。
発生要因・結果
『鉄腕アトム』のヒット。およびこれを受けての新規事業参入者によるテレビアニメの新作数の増加。子供の間でのアニメの定着。(増田)

第二次アニメブーム

発生期間
1977年〜1991年。『さらば宇宙戦艦ヤマト』公開からOVA発売タイトルピークまで。(増田)
1970年代後半〜1980年代後半(津堅)。
『ヤマト』、『ガンダム』による第二の衝撃(氷川)。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』の公開前後を第一次アニメブームと分類(小川びい[17])。
1977年〜1985年を第一次アニメブームと分類(藤津亮太[18])。
発生要因・結果
『さらば宇宙戦艦ヤマト』のヒット。およびこれを受けての青年層のマーケット開拓。ビデオの普及による新たなビジネスモデルの登場。(増田)

第三次アニメブーム

発生期間
1995年〜現在。『新世紀エヴァンゲリオン』放映からテレビアニメ製作数を更新中の現在まで。(増田)
1990年代後半(津堅)。
『新世紀エヴァンゲリオン』による第三の衝撃(氷川)。
『新世紀エヴァンゲリオン』前後を第二次アニメブームと分類(小川びい[17])。
発生要因・結果
『新世紀エヴァンゲリオン』のヒット。その後、『ポケットモンスター』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』などのメガヒットが続くことによって起きた、さらなるアニメ視聴者層の拡大。メディアの多様化、増加。ファイナンスシステムの多様化。収益構造の多様化。デジタル技術による生産性の向上。(増田)

1990年後半以降の主な動き

1990年代前半までは民放(在京)キー局と系列局(主に在阪局在名局)が積極的に制作を行っていた(TBSテレビは1990年代前半にゴールデンタイム帯から実質撤退)。

転機が訪れたのは1990年代後半の視聴率低下である[19]少子化による子供向けアニメの需要減少が目立ち、アニメ業界衰退に発展するとの危惧を持つ関係者もおり、テレビ東京(広報・IR部長大木努)は「アニメはもう子供たちのファーストチョイスではない」と述べている[20]

ファミコンなど家庭用ゲーム機の普及で子供の関心がゲームに移ったことで、アニメ関連の玩具売り上げ低下によって玩具メーカーがスポンサーから撤退し夕方からゴールデンタイムにかけての放送枠確保が難しくなっていた[19]。また、塾通いの増加による在宅率の低下も一因とされている。

日本テレビの『アニメ☆7』枠廃止に代表される、4大キー局での人気漫画を原作とした作品でも視聴率が取れないためスポンサーとなる企業がなく、ゴールデンタイム放送枠を維持することが困難な状況に陥っている。テレビ東京系列でも2000年代前半に最大6枠あったゴールデンタイムのアニメ作品の総本数は増減を繰り返した末に現在では木曜日の2枠のみである。

4大キー局でのゴールデンタイム帯を含む全日枠(23時台は除く)は全体的に減少傾向に入り、深夜枠や独立局、2010年代に入るとBSデジタル放送局で放送される作品が急増している。

視聴層の二極化とパッケージ販売(ビデオソフト化)による制作費回収システム

民放(在京)キー局でゴールデンタイムに放送される作品は激減したが、小・中学校の週休2日制度導入で視聴が可能となった日曜日の午前枠の玩具会社・出版社がスポンサーの「子供向け」作品と、従来の主要スポンサー企業(バンダイタカラトミーなど)などの撤退で存続自体も厳しい状況に追いこまれた制作会社が、アニメブームで誕生したアニオタというコンテンツ自体に消費指向を向ける層にパッケージ販売・ソフトのレンタルなどで多数の作品を供給し、収益をあげるための深夜枠(主に三大都市圏の独立局で放送される通称UHFアニメやBS/CSチャンネルで放送される作品を含む)での「アニオタ向け」の商品宣伝をする製作委員会方式作品[注釈 20]の二極化が進行している。

OVA収益モデルの確立と普及

1995年の『新世紀エヴァンゲリオン』の商業的成功によりアニオタ対象の作品が多数制作され、放送権料の高いゴールデンタイムではなく夕方の放送を中心に多数の制作会社が参入し、放送枠が不足すると深夜枠の開拓が始まった[19]。大量生産に有利なデジタルアニメが普及し、テレビ東京を中心にBS局CSアニメ専門チャンネルで放送作品も増加したが、過剰な作品制作は作画崩壊やシナリオ崩壊などと呼ばれる品質の低下を招き、1クールの放送枠の維持すらできない制作状況に陥った事例も頻発した。

低視聴率の放送枠のターゲットはアニメの関心が強いおたく層であり、パッケージ販売のためのプロモーションの性格も強い。そのため制作会社がスポンサーとなり、番組枠を買い取って放送するケースも多い。特に深夜枠放送作品は、DVDおよびBlu-rayなどのパッケージ販売が主な収益であるため、付加価値を高めて購買意欲を刺激する必要があり、以下の事情により本放送とは異なる改訂・増補がなされる場合もある。また作品関連のグッズ類やイベント参加整理券もしくは応募券を同梱することもある(一部店舗もしくは通信販売限定のものもある)。

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  1. 放送の修正(リテイク
    • 制作スケジュール破綻、またはそれに近い状態になったエピソードが多発した作品に多く見られる。クレジットやテロップの修正も含まれる。
  2. 表現規制を制作意図に戻す。
    • お色気や流血など刺激の強い表現で、テレビ放送時に規制されたものを本来の状態に戻すために、追加もしくは差し替えが行なわれる。また「自主規制音」の部分(ピー音)が、別音声として収録された作品もある[注釈 21]。近年ではパッケージ販売の際にこれを主な売り文句にする作品が多く存在する。
    • 逆に版権・著作権の問題などからソフト化の際に規制が追加されたり、内容が一部改変されるケースも少ないながら存在する。例として『銀魂』ではパロディ元の原曲がDVDでは別の曲に差し替えられていることも多い。
  3. 画面枠(アスペクト比)の変更。
    • 2009年9月期まではTBS製作の「16:9」のサイズ制作アニメ作品の多くは、地上波での放送時には画面の両端をカットし「4:3」のサイズで放送する例がほとんどであった(地デジの受信できない地域へ配慮するため)。パッケージ化の際には元の「16:9」として販売される。
  4. 新規の映像の追加収録
    • 番外編・後日談・短編アニメで、本編からやや離れたパロディ色が強い内容のものを収録する作品が多い。従来の人気作品の続編や番外編をOVA劇場版を制作するという手法の延長線上にある。
    • アニメ本編とは別に、オーディオコメンタリー、出演声優や製作スタッフのトーク、その作品の製作の裏側に密着したドキュメンタリー、イベントなどの映像や音声、出演声優がバラエティ番組のような事をする内容などを映像特典として追加収録する例も多い。イベント映像を単品ソフトとして販売する事例もある。
  5. 全バージョンの収録
    • CMなどの放送用の素材を特典として収録。
    • パッケージ版の販促を意図して、放送地域別(衛星放送を含む)に一部シーンの別バージョンを放送する作品では[注釈 22]、全バージョンが収録されている。
  6. 未放送部分の収録
    • 本編の一部・結末を放送せず、またその部分を別売りにする手法に対して視聴者の不満は大きいが、パッケージ販売に制作費を頼るしかない深夜放送枠のアニメ制作の難しさが浮き彫りになっている。
      • 本編のエピソードの一部を放送しない - 内容の理解には支障がないが、パッケージ版で背景や人間関係がより深く理解できるといった内容になっている。未放送回の存在は事前にウェブサイトなどで告知されていることが多い。
      • 本編の結末を放送しない - 2003年〜2004年のフジテレビやテレビ朝日の深夜アニメで顕著に見られ、地デジ放送準備工事に伴う放送終了時間繰り上げや特別番組やスポーツ中継などによる放送スケジュールの都合で最後まで放送できない作品が続出し、パッケージ版か衛星放送などでしか結末を視聴することができなかった。
    • 主題歌や挿入歌・サウンドトラックドラマCDなどを単品として発売せず映像ソフトの特典として同梱させる事例も増えている。

地域格差の発生と要因

放送局(キー局)・出版社アニメ制作会社声優プロダクション・玩具メーカー・広告代理店スポンサー)など、アニメの制作に従事する企業および本社がほとんど東京都に集中し、同時に首都圏内が最大の市場となっているため、民放地上波では全国同時ネット放送の作品を除いて関東圏で最速放送される事例が多く、関東ローカル放送のみの作品もある。

一方で、民放が1 - 4局しか受信できない地域[注釈 23]では放送タイトル数がその半分に満たない場合もある。深夜枠の作品は全く放送されず、代わりにテレビショッピングのみに割り当てられることが恒常化しており、有料の遅れネットのCSのアニメ専門チャンネル、インターネット経由の正式な配信サービス、映像ソフトの購入、およびレンタルでしか視聴できない状況であり、放送される場合も遅れネットであるため、様々な視聴者側の弊害が生じている。

深夜アニメの急増

1990年代以降急増したキー局系(特にテレビ東京系列)、関東圏独立局での放送作品を含む深夜アニメにおいては先述の様に基本的にスポンサー・制作会社が放送枠を買い取る形式での放送作品が多い。

OVA的な収益モデルの制作・販売体制の場合、視聴率はあまり重要視されない。放送自体が「テレビアニメ作品として放送した」という証拠付けでしかなく、パッケージとして販売するBD/DVDの売り上げがより重要視されるため、制作費抑制の観点から放送権料が安価な深夜枠(更には独立局)で1クール程度の企画になる場合が多い。極論すれば「30分のテレビコマーシャル」である。ただし最低限度の視聴者数は期待されるため、受信人口が多く費用対効果の高い大都市圏で限定的に放送を行うが、費用対効果の低い地方の視聴者が切り捨てられるケースが多い。

上述した様に、「テレビアニメ放送作品のメディア化」という形でパッケージ販売を行い、利益を回収することが現在の「テレビアニメの経済」であり、テレビアニメとして見た場合、かつての作品と比べて販売計画の企画段階から目的と手段が逆となっているタイトルも少なくない。

なお、最近では「全国に対して」インターネット公式動画配信サイトでの期間限定無料配信などの手法が導入されており、ここでもBD・DVDと関連グッズの販売促進のためのコマーシャルが展開されることもあるが、地上波の放送と同様に、(山村や離島において)ブロードバンド接続の可否による情報格差があるため、厳密には「日本全土に向けての放送」とはなりえていない。

テレビ東京系列

他の4大系列と比べて系列局が最少にもかかわらず、地上波でテレビアニメを数多く放送していながら、BSジャパンではほとんど放送しないため、地方格差を助長する要因の1つとなっている。そのため、「TXN系列局がない地域」のローカル局や、独立局向けに番販ネットする作品もあるが、全ての作品で行われているわけではなく、特に深夜アニメでは非常に少ない。

2000年12月、子会社のBSデジタル放送局である、BSジャパンで全国をカバーすることを狙ったが、日本音楽事業者協会日本音楽著作権協会(JASRAC)など著作権管理団体との権利処理問題から、ほとんどがBSジャパンで放送できず、同局で放送される場合は下記のような形態で放送されている。

(CSチャンネルを除いて)BSジャパンのみでアニメを放送したのは現時点で『人造昆虫カブトボーグ V×V』の1作品のみである[注釈 24]

2000年代末期に入ると、時間帯を問わずBSジャパンに遅れネットされる作品が減少している(『たまごっち!(シリーズ途中まで)』『ガンダムビルドファイターズ』や2010年代以降のAT-X製作委員会参加のUHFアニメの多くは、独立系BSデジタル局のBS11で遅れネット)。

なお、2000年代後半に大阪府域局であるテレビ大阪京都府兵庫県全域への放送エリア拡大や宮城県静岡県広島県への系列局開局構想を当時の社長が発表しているが、その後具体的な進展はない。

ローカル局の事情

民放が(テレビ東京系列を除く)4大ネット化する以前は、系列外向け時差スポンサードネットが多く行われていた。この場合、フィルムネットではなく、一定の放送枠をキー局が設定し夕方枠などに裏送りを行い、複数の局で同一の遅れ幅と時間帯で放送するなど、キー局やスポンサーによる地方への配慮も行われていた。こうした取り扱いは、アニメだけでなくテレビドラマやバラエティ番組でも行われていた。また、遅れの幅が大きい場合は、数局共同で番組を購入する形を取り、その中の1局が残りの局への送り出し局となる場合もあった。

大口のスポンサーがほとんどつかず、各放送局(主にキー局とネット局)ではない作品の番組スポンサー数に差が大きく、番組スポンサーが少ない局の場合、スポットCMか自社告知、ACジャパン放送倫理・番組向上機構(BPO)の広報CMで穴埋めすることが多く、キー局並みの予算(放映権料)を確保できないため、番組販売される作品の購入予算不足、制作会社側の予算や費用対効果などの問題で、大都市圏(特に東名阪地区)以外での放送が極めて少ないのが現状である(最近の例で広域的に放送された事例は『日常』『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』など)。

また、製作局の本放送時間帯が視聴率不振などの理由で変更・放送期間の延長、年度末(春)・秋の改編期をまたぐことで地方局の編成の折り合いが付かず、シリーズ途中で打ち切られる例もしばしばある(最近の例では『結界師』『D.Gray-man』など)。

ローカル局製作作品の逆ネット事情

深夜アニメの場合、在京キー局系列で逆ネットされず、首都圏(主に南関東)の独立局各局でネットされる事例もままあり、ローカル局で深夜アニメが同時ネットされることがなく、遅れネットでの放送すらほとんどない。

これは在京キー局がテレビアニメに限らず地方局の深夜番組の逆ネットにあまり積極的でないこと、系列局との表現規制の温度差などが大きく影響しているものとされる[注釈 25]

逆に、在京キー局と系列局制作・放送作品が近畿圏で独立局ネットとなる場合もある[注釈 26]。これは、在阪局準キー局)製作のローカル番組が既にあり、深夜枠が逼迫しているという事情も影響している。

弊害の発生

時間帯の競合

民放とNHKを合わせた、2局以上のチャンネルで異なるアニメ番組を同時に放送することによる競合の発生は古くから見られるが[注釈 27]、特に大都市圏においては、チャンネル数の多さによりこれが頻発する傾向もある(ローカル局でも同様に、日曜日の早朝枠にアニメ・特撮番組が集中し、競合することがある)。独立局がある東名阪地区の場合はなおさらであり、本放送のみにこだわるならば複数の録画機器か、2番組以上同時録画が可能な録画機器を使用しないと視聴できない時間帯も多く見られる。また、BSデジタル放送同士でも競合していることがある[注釈 28]

再放送
  • 1990年代に入ると地上波キー局系列では全体的に減少傾向にあり、深夜枠の作品では(4大キー局においても)あまり行われていない。
  • その一方TXNでは2000年代後半から夕方枠『アニメ530』を中心に再放送が増加傾向にあり、中には最新話が1週間以内に再放送される作品もある。
  • (キー局も同様であるが)深夜枠では報道特番やスポーツ中継などにより、事前の予告なしに放送時間の変更や延長が行われることもある。本放送を見逃したり予約録画に失敗すると、BD・DVD購入やレンタル、ケーブルテレビ、アニメ専門チャンネルなどに頼る必要がある。ただし近年では後述のようにインターネットにより短期間だけ(最長で1週間程度)無料配信し、フォローできる作品も増えつつある。
地方のファンと実情を無視した編成

漫画・ゲーム・小説(主にライトノベル)の原作作品のアニメ化において、放送前のアニメ雑誌漫画雑誌(原作やコミカライズ版の連載誌)などの特集記事や公式サイトで放送局が発表された場合、「全国○○系で放送」「○○系全国ネット」と広報されるが、4大キー局では全系列局で放送されることがほとんどない[注釈 29]

また、原作の漫画や小説に「アニメ化決定」「アニメ放送中」などのが付き、POP広告と平積みの販促コーナーが全国の書店などに設置されていても、その作品の舞台となる実在する地域(またはモデルと目される地域)や、原作者の出身地であるローカル局(地元の局)で放送されないことも珍しくない。

地元住民から地域おこしの一環として「地元が舞台のアニメを放送してほしい」旨の要望が集まれば、放送に踏みきることもあるが[注釈 30]、全ての作品で行われる訳ではない。

BS放送/CS放送・CATV区域外再放送、自主放送チャンネル(主にスカパー!アニメ専門チャンネル
  • 「在京キー局の地上波」をBSデジタルで放送できれば、地方間の格差は解消されうるが、難視聴地域への再送信を除き、認められていない。
  • CS放送やケーブルテレビのアニメ専門チャンネルが有料(かつ基本料金と別料金)であり、契約しないと視聴できない。
    • アニメの場合、権利面の都合から他の専門チャンネル(映画、バラエティ番組など)より割高になる。
  • 地上波本放送との遅れネットが(数日から1年以上)あり、BSデジタルのアニメも地上波の放送から1週間以上遅れて放送される。
  • アニメ専門チャンネルが有料にもかかわらず、ほとんどが地上波より遅れて放送される[注釈 31]うえ、BS・CS限定の新作アニメがほとんどない[注釈 32]ため、有料放送の付加価値が薄れている。
  • 起伏の激しい山間部や、高層ビルの林立する都市部など、地形の影響で衛星波が遮られ、受信不可能な地域が一部存在する。また、集合住宅の場合、ベランダの向き[注釈 33]や物件の構造により、手すりなどの共用部分にパラボラアンテナの設置が不可能な場合もある。
  • 悪天候(台風など)が発生した際、地上波より一層電波障害が発生しやすい。
  • ケーブルテレビのサービスエリアは市町村単位が基本であるため、対象外の地域では利用できない。
インターネット配信
  • 権利者によってはインターネット配信が許諾されない場合もあり、全作品を配信できない。
  • 有料配信(および有料放送)を基本とするキー局・製作会社もある(TBS、テレビ東京、東映[注釈 34]製作作品など)。
  • フルハイビジョン画質で配信される作品が少ない。(バンダイチャンネルは720pでの配信、dアニメストア・ニコニコ動画の有料会員(プレミアム会員)であれば、若干高画質で視聴することができる)。
  • 地上波での本放送より数日から1か月以上遅れて配信されるため、リアルタイム性に劣る。
  • 過疎地ではADSL光ファイバー無線アクセスなどのブロードバンドインターネット接続が十分に整備されていないため、有料の配信サービスが十分に受けられない(ナローバンドでは約25分の動画を読み込むのに数時間かかり、視聴がほぼ不可能ないし困難な場合もある)。インターネットカフェの利用で代替しようにも、人口の少ない市・郡ではインターネットカフェ自体が出店されていない場合もある。
  • 賃貸物件居住者の場合は、インターネット回線を敷設すること自体が建物の管理会社・大家側から許可されない場合もある。
NOTTVモバキャス
  • 地上アナログ放送廃止後に浮いたVHF帯を活用して放送が開始されたが、日本全国をカバーしている訳ではない上、対応端末が限られたり、現状では放送・配信されているのは一部の作品に留まっている。

違法アップロード

上記のような現状を背景に、極力少ない時差(遅れ)で視聴するため、ADSLなどのブロードバンドによるインターネット常時接続およびWinnyShareなどのファイル共有ソフト動画共有サービスを用い、著作権者の許諾なく作品を違法にアップロードする行為が問題になっている[22]

動画共有サービスの場合、権利者がサイトの管理者に要請すれば削除されるが、一度作品がインターネット上にアップロードされると際限なく複製され、完全に止めることはほぼ不可能になるため、パッケージ販売の収益で制作費用を回収している制作会社にとっては死活問題になりつつある[22][23][24]

そのため、番組冒頭に「権利者の許諾を得ずインターネットへアップロードするのは違法である」旨のテロップを流して注意を促したり、放送局(ローカル局)を特定できるようウォーターマークを表示(一部放送局や一部番組を除いて実施)などの対策や、2012年10月の改正著作権法施行により、ダウンロードにも罰則が課されるようになったが、効果はあまりないのが実情である。

インターネット公式動画配信

インターネットを利用した作品配信自体は以前から行われているが、草創期はその多くはテレビ放送が終了してから集中的に行うことが多かった上に、有料となることが基本だった。

2005年4月に開設したGyaOやBIGLOBEストリーム(後のアニメワン。2013年にサービス終了)は、『B型H系』(UHFアニメ)や『れでぃ×ばと!』(CSアニメ)などで製作委員会に出資しているなど作品製作にも関与するようになり、映像画面周辺に広告を挿入し、広告収入を利用した無料配信サービスを相次いで開始したことで、地上波での放送が視聴できなくても、インターネットで視聴できる機会が大幅に増えることになった。

この場合、テレビ放送に前後した一定期間(3日間程度 - 最長1週間)は無料で配信し、その後は有料で配信することが多い。また、『亡念のザムド』のようにWebアニメとして配信された作品が後日UHFアニメの形態で放送されたケースもある。

違法アップロードに対する措置も兼ねるべく、2010年7月にドワンゴが運営する動画配信サイト「ニコニコ動画」がアニメ番組の公式配信事業へ本格参入を表明。2010年7月期には6本、10月期には10本と、着実に新作や再放送の本数を増やし、期間限定ながらも無料で配信される作品も増えつつあり、DVD/BDの発売された後でも、1話目のみを常時無料で配信している作品もある。

これに呼応するように製作メーカー側がニコニコ生放送を積極的に宣伝活用するケースが増え、声優やクリエイターを出演させる企画番組も続々誕生。放送に変わるアニメ公開媒体としての存在感を高めつつあり、ブロードバンドの全国的な普及も相まって、地上波民放による地域間の格差(チャンネル数による放送の差)や遅れネットは若干改善されつつある[注釈 38]。また、本放送終了後にニコニコ生放送で全話一挙生配信を行うケースが増加している。

更に光ファイバーや無線アクセスサービスも次第にカバーエリアを拡大している。

以上のように、現在は大半の市・町・村でブロードバンドによるインターネット接続が普及しているため、一部の作品を除いて最速放送よりやや遅れる程度(一部は同時最速、或いはネット先行配信を実施する事例がある)でアニメ作品が視聴可能になりつつある。

レンタルビデオ

一般向け国内テレビアニメ(対象年齢10歳以上)は約134億円、児童向け国内テレビアニメは40億円(各2012年度)とインターネット配信売上とほぼ同規模の売上を持つ。

地域によって品揃えが異なるため、そのまま視聴格差となるが、放送地域外で衛星放送、インターネット公式配信を除くもっとも容易な合法的視聴手段である。

近年PPT (Pay Per Transaction) またはレベニュー・シェアリング (RSS - Revenue Sharing System) と呼ばれるDVD取引形態がレンタルビデオ店とDVDメーカの間で交わされるようになった。

この契約形態のメリットはDVDをメーカから店舗が賃貸する代わり、通常契約の場合頭金としてテレビアニメ/OVAは5,000 - 9,000円、劇場版映画は12,000 - 18,000円という費用を0~1,000円程度の低価格にする代わりにレンタル一回ごとに数百円(新作レンタル料金の50 - 70%)をメーカ側に支払うという形態となっている。

※前述の通常契約の頭金の金額で支払上限となり以降は商品は店舗所有在庫に転嫁できる。また、賃貸契約の中途解除も可能で不良在庫としてメーカに返却も可能。

大量の仕入費用が不要なため、1店舗で数十本という発注や知名度がない深夜アニメでも各地の系列店舗に入荷させることが可能となるメリットが存在する。

ただし、デメリットもあり売上が「実際にレンタルされた回数」に比例するため、知名度があっても借りられなければメーカ側が不人気作品として判断を下しアニメ作品の続編やマーケティング戦略に影響を与える。

特に深夜アニメ以外の子供向け作品や小学生・中学生・高校生に人気の漫画原作アニメは販売用DVDの売り上げよりレンタルDVDの収入が多いため、影響も大きくなる。

DVD発売メーカのアニプレックス東宝松竹ワーナー エンターテイメント ジャパンNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンavex entertainmentの多くまたは一部作品がPPT契約でリリースされている。

※PPT契約はインターネット公式動画配信でも多く採用されている。

更にインターネット上で予約して、ディスクを郵送によるレンタル方式も普及の一途を辿っている。

近年の動き

2007年10月改編

詳細な動きは、「アニメの歴史深夜アニメ史UHFアニメの概要」を参照。

全日枠放送作品の衰退に歯止めがかからない中、今までにない大きな動きが見られた。

  • ytv制作・日本テレビ系列全国ネットの月曜19:00枠の『結界師』が視聴率不振の結果、その後番組やつなぎ番組が決まっていない中でゴールデンタイム帯からの撤退が決まり、ytvと日テレでは深夜枠降格、大半の系列局で打ち切りとなった。
  • テレビ東京系列の『アニメ530』の新作アニメ枠は木曜のみとなった(翌年4月期には火曜に変更)。
  • TBSも復活した自社製作全日枠アニメを再び休止する。
  • 深夜アニメでは、テレビ東京が新作枠を3枠減らし、6年半続いた土曜深夜小学館原作作品枠BSジャパンレギュラーネット)が廃止され、BSジャパン放送の深夜アニメが翌年4月開始の『ゴルゴ13』まで存在しなかった。
  • テレビ朝日も深夜アニメ枠を再び休止している(その後は単発的な放送に留まっている)。
  • 深夜帯放送のUHFアニメも2007年9月に続発した未成年による殺人事件および児童買春事件の影響で、各放送局が表現の自主規制に動き、複数の作品が打ち切り、開始直前に放送中止となる作品もあった。

2009年4月改編

  • ytv月曜19:00枠が土曜の夕方、日曜の朝に移動し、4大キー局でゴールデンタイム帯に放送するのは、テレビ朝日系列のみとなった。
  • テレビ東京で、日本テレビ系列が撤退した月曜枠のアニメ放送を開始している。

2010年

放送枠買取方式の新作の深夜アニメの製作委員会方式を担っていた出版社等が、長引く経済不況の中で出資の見直しを行ない、テレビ東京や独立局の25 - 26時台の深夜枠で減少が始まった。放映枠の通販番組に置き換え、放送終了時間の繰り上げなど、放送枠自体が減少している[25][26]

2011年以降の主な動き

放送局・系列別の現状

NHK

テンプレート:Main NHKは現在では教育テレビ(Eテレ)およびBSプレミアム(旧衛星第2テレビ (BS2))で多く放送している(過去には衛星ハイビジョンテレビ (BS-hi)(放送終了済み)で再放送された作品もあり)。

総合テレビで多く放送していた時期もあったが次第にEテレやBS2(→BSプレミアム)での放送にシフトしていき、『NHKアニメ劇場』が2006年12月に終了以降はEテレやBS2(→BSプレミアム)で本放送された作品の再放送、2011年4月期に放送の『もしドラ』に留まっている。

日本テレビ

テンプレート:Seealso 日本テレビは、在阪準キー局の読売テレビ (ytv) と共にテレビアニメ制作にしのぎを削っており、特に『宇宙戦艦ヤマト』シリーズ・『ルパン三世』シリーズ・『名探偵コナン』などを放送していたが1990年代前半から全日枠アニメの放送本数を減らし、2009年3月、ゴールデンタイム帯から撤退した(現在は土曜夕方にytv製作全国ネットアニメ2本を放送)。

深夜アニメは、他系列に比べると製作本数は少なめであるが、日テレは独自の作風の作品を多く輩出している[注釈 39]

また、近年はマッドハウスに続きタツノコプロhulu(日本事業)買収で、アニメ制作会社・オンデマンド映像配信事業によるコンテンツ・版権ビジネスの増強・充実化を図っている状況にある。

テレビ朝日

テンプレート:Seealso テレビ朝日は、在京4大キー局の中では唯一『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』などといった幼年層も対象としたファミリー指向の自社製作アニメをゴールデンタイム帯に放送しているが、一時期と比べるとこの時間帯での放送作品は減少している[注釈 40]

在阪・在名局の朝日放送 (ABC) やメ〜テレ (NBN) も、ytvやMBSほどではないが、古くからテレビアニメ制作に力を入れている。日曜の朝は、2局製作のアニメが『ニチアサキッズタイム』として特撮枠に合わせて放送されている[29]

深夜アニメに力を入れつつあったが、フジテレビと同様に放送トラブルが度々発生しため、2007年4月改編以後は断続的な放送に留まっている[注釈 41]

また、同局も藤子関連のアニメ化作品を中心に長らく取引関係にあるアニメ制作会社・シンエイ動画を連結子会社化している。

TBS

テンプレート:Seealso 現在ではTBSより、むしろ在阪準キー局の毎日放送 (MBS) が積極的であり、作品によっては深夜アニメを中心に最速で(TBS・TOKYO MXより先行して)放送する場合もある。

土曜17:30枠で放送されていた『ラブ★コン[注釈 42]放送終了後は、2011年に放送された関東ローカルミニ番組Suzy's Zoo』を最後に全日枠アニメから事実上撤退している。

2008年4月以降、全日枠ではMBS製作の『日曜17:00枠(日5)』枠が主力となっている。その前身の『土曜18:00(土6)』枠は『機動戦士ガンダムSEED』シリーズ・『鋼の錬金術師(第1作)』などが比較的に高視聴率となったが、TBSが土曜夕方枠に『報道特集NEXT(現・報道特集)』を開始したことに伴い、現在の日曜17:00枠へ移動となった。

深夜アニメは2000年代以降、子会社のBS-TBS(旧:BS-i)独占放送作品も含めて力を入れている。MBSやCBCも力を入れており、2006年にはTBSで両局製作作品の逆ネットも開始しており、現在はMBS『アニメイズム』枠2本を放送している。

テレビ東京

テンプレート:Seealso テレビ東京は以前からアニメに力を入れている局であり、放送時間帯を問わず在京キー局の中で最も放送本数が多くその半数以上を占めているほど。重大な事件・事故が発生しても放送を休止することはほとんどない(参考記事)。

しかし1990年代後半頃から表現規制の節でも取り上げたように、それを先鋭的に行ったことに対して制作側が同局での放送を敬遠する動きも出て、更には独立局を中心に放送のUHFアニメの台頭と重なって以前ほどの活気は見られなくなった。

深夜アニメに関しても放送枠が増減を繰り返すなど、一定しない傾向がある[注釈 43]

全ての系列局がテレビアニメ制作に関わった実績を持つ(TVQ九州放送以外は単独制作の実績があるが、テレビ北海道 (TVh) は本放送時には道内ローカル放送作品のみ)。そのうちテレビ愛知 (TVA)・テレビせとうち (TSC) は全国ネットレギュラー枠を持っている(過去にはテレビ大阪 (TVO) もレギュラー枠を持っていたが、2011年3月期をもって休止)。特にTSCは現在東名阪地区以外で唯一の30分レギュラー枠を持ち、TXNアニメとしてもテレビ東京制作の『ポケットモンスターシリーズ』を凌ぐ長寿シリーズを制作している(『しまじろう』アニメシリーズ)。

全日枠と深夜枠とでフレキシブルに放送枠を変更する作品が他系列に比べて多く存在する(詳細記事)。

フジテレビ

テンプレート:Seealso フジテレビは、在京4大キー局の中で『鉄腕アトム(第1作)』・『銀河鉄道999』・『Dr.スランプ アラレちゃん』・『ドラゴンボールシリーズ』など数々の人気作品や長寿番組・シリーズ作品を制作するなど「テレビアニメの雄」的存在であったが、1990年代後半以降から徐々にトーンダウンしゴールデンタイム帯放送作品が消滅するに至った(日曜18:00台は残っている)。

FNS系列局製作作品は極めて少なく、在阪準キー局の関西テレビ (KTV) が深夜アニメを含めて4本[注釈 44]東海テレビ (THK)がKTVとの共同製作を入れて2本に過ぎない。

深夜アニメは2000年代前半に放送トラブルが相次いだ教訓から生まれた『ノイタミナ』枠が深夜枠としては高視聴率を誇り、一部作品では全日枠での再放送を行い、2010年4月度からは時間枠拡大が行われ好調な状態を維持している[注釈 45]

準キー局(在阪局)

在阪局 : 古くから、毎日放送MBSTBS系列)や讀賣テレビ放送(ytv、日本テレビ系列)では、キー局並にアニメ製作がされている。朝日放送ABCテレビ朝日系列)も前記の2局には及ばないが制作実績もある。関西テレビ放送(KTV、フジテレビ系列[注釈 46]以外の局はレギュラー制作枠を持っている[注釈 47]

月刊ニュータイプ』の取材記事によると、ytv東京制作局東京制作部エグゼクティブプロデューサー諏訪道彦は、「在阪局がアニメ制作に力を入れる背景としては、在阪局が持つ、プライムタイムの制作枠が在京キー局ほど多くないためにタレントのブッキング能力が落ちてしまいがちであり、その中でタレントに頼らずにキー局と伍することができる番組がテレビアニメであった」と語り、MBS東京支社テレビ編成部プロデューサー丸山博雄もほぼ同様の趣旨の発言を行なっている[30]

在名局

在名局 : 名古屋テレビ放送(メ〜テレ・NBN、テレビ朝日系列)・テレビ愛知(TVA、テレビ東京系列)がレギュラー製作枠を持っている(CBCテレビ(TBS系列)も断続的に製作)。メ〜テレとCBCは深夜アニメの製作実績も持つ[注釈 48]。2009年7月期には関西テレビとの共同制作にて東海テレビ(THK、フジテレビ系列)も短編アニメで参入。

ローカル局

TXN系列局のテレビせとうち (TSC) は『しまじろう』シリーズ以降、同作品の版元である地元企業のベネッセとの関係を維持している[注釈 49]

その他にもテレビ北海道 (TVh) やTVQ九州放送がテレビ東京との共同製作の形で製作実績を持っており[注釈 50]JNN基幹局RKB毎日放送 (RKB)・北海道放送 (HBC) や、東北放送 (TBC)・中国放送 (RCC) の各局も、CBCとの共同製作の深夜アニメという形で製作参加実績を持つ。JNN系列局である静岡放送(SBS)は『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』や短編アニメ『パンパカパンツ』で製作参加している。

短編作品では北海道テレビ(HTB、テレビ朝日系列)が2008年1月より『ユメミル、アニメ「onちゃん」』を北海道ローカル放送で制作[注釈 51]したほか、単発番組での放送実績があったり[注釈 52]、『フジログ』の製作委員会に参加している[注釈 53]。また、テレビ静岡(SUT、フジテレビ系列)や北海道文化放送(uhb、フジテレビ系列)は『くるねこ(第2シーズン)』より製作委員会に参加、九州朝日放送(KBC、テレビ朝日系列)は『怪盗レーニャ[注釈 54]で、仙台放送(OX、フジテレビ系列)は『むすび丸』と言った短編アニメで参入している。

自局制作ではないが札幌テレビ(STV、日本テレビ系列)も、『チビナックス』を北海道ローカルで放送している(第1期の本放送終了後に関東圏などの独立局にネット。2007年4月からは第2期の『2.0』を放送し、2007年10月から関東圏ではTOKYO MXにネット)。

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2014年4月現在、南関東独立局TOKYO MXtvkテレ玉チバテレビ)でも新作アニメが多数放送されているが、これらの多くは深夜帯放送かつ製作委員会方式で放送されている(若干数ながら独立局が製作参加アニメを放送している[注釈 55])。

一部には在阪もしくは在名局製作の深夜アニメが関東圏ではキー局ではなく独立局での放送となる事例もある。また、BSデジタル局もしくはアニメ専門チャンネルが製作委員会に加わる作品もある。キー局と比べると表現規制が緩いなどの理由から2000年代前半から放送本数が急増している。近年では一部作品の一部ネット局で全日枠(22時台を中心としたプライムタイム枠)で放送される事例がある。

一方で北関東の独立局(群馬テレビとちぎテレビ)は南関東4局と比べると放送実績が大きく水をあけられている[注釈 56]茨城県に至っては今なお県域民放テレビ局自体が存在しない。

なお関東圏外でこれらの作品のネット形態はキー局もしくはその系列局製作のものと比べて非常に複雑なものとなっているが、ここでは詳細は割愛する。

民放BS局・CSチャンネル

テンプレート:節stub かつてWOWOWは同局独占放送、なおかつ無料のノンスクランブル枠で「WOWOWアニメ」と呼ばれるアニメ作品を多数放送していたが、2008年以降はほぼ休止状態にある。

その他のBS局では事例こそ少ないが、かつてBS-TBSでは(旧BS-i時代に)同局独占のアニメを多く放送していたが、現在では地上波のアニメを元にした特別編が不定期に放送されるのみとなっている。

(地上波からの遅れネットながらも)特にBS11が開局当初から積極的であり、先述のように2010年代に入るとアニメ枠の拡大を実施している(詳細項目)が、(2013年4月時点において)「独占放送」作品は『ぼくは王さま』のみである(過去には無料放送では同局独占放送作品がいくつかあった)。

また、TwellVでも2012年の開局記念事業の一環として深夜アニメ枠(※30分枠)を火曜の深夜2時に1月から6月下旬まで半年程度設けていたことがある[注釈 57]

CSのアニメ専門チャンネル(AT-X、アニマックスなど)でも、地上波で未放送のオリジナルテレビアニメが製作・放送された事例が少数ながらある。

脚注

注釈

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出典

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関連項目

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  1. 業界関係者が本音を明かした「オタク文化の10年」PD(明大アニ研シンポ後編part1)アキバ総研編集部 [1]
  2. リア充ではなく厨二病と歩んだ「オタク文化の10年」(明大アニ研シンポ前編)アキバ総研編集部 [2]
  3. 魔法のプリンセスミンキーモモ』第1シリーズ(1982年)の場合は、一旦打ち切りが決定されたが(その時点で予定されていた)最終回まで制作され、その後急遽再延長が決定された。
  4. 1986年3月まで
  5. 『超時空要塞マクロス』.vol3、(DVD版)、バンダイビジュアル、マクロスの航績-第3回-氷川竜介
  6. テンプレート:Cite web
  7. テンプレート:Cite web
  8. 8.0 8.1 放送倫理・番組向上機構#目的と立場より抜粋と要約。
  9. テンプレート:Cite web
  10. テレビ東京 アニメ番組などの映像効果に関する製作ガイドライン http://www.tv-tokyo.co.jp/main/yoriyoi/eizoukouka.html
  11. 恐怖のポケモンチェック」『TVアニメ資料館』2002年10月2日。
  12. テレビ東京の倫理規制とは?」『TVアニメ資料館』2001年1月10日。
  13. 他の道府県の一部ではR18+指定の映画を有害興行に指定している。
  14. 猪瀬のツイート
  15. 実際に長崎県ではふたりエッチ LESSON.1を有害図書等に指定している。
  16. 実際に栃木県石川県三重県兵庫県長崎県宮崎県ではマルドゥックスクランブル圧縮(R18+指定)を有害興行に指定している。
  17. 17.0 17.1 http://www.style.fm/as/05_column/animesama24.shtml
  18. 「アニメの門 場外乱闘編」VOL.7 極私的アニメブーム論。出演:藤津亮太(アニメ評論家)、小川びい(ライター)、Mr.T(元ライター)。藤津亮太の同イベント報告『宇宙世紀大全』とイベントのお礼などおよび、そのページよりリンクされている同イベントの内容を報告している個人ブログより。
  19. 19.0 19.1 19.2 渡辺由美子 「アニメの制作、それぞれの思惑」『アニメ批評』創刊準備号、マイクロマガジン社、1999年2月9日、10-11頁。
  20. 2007年4月11日の『東京新聞』。
  21. 山崎一幸 「結末はDVDで……テレビアニメに“あのね商法”が流行か?」『INTERNET Watch』2006年4月6日、インプレス
  22. 22.0 22.1 http://www.dotbook.jp/magazine-k/2010/01/21/illegal_distribution_of_japanese_manga_and_anime/
  23. http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0901/28/news115.html
  24. テンプレート:Cite web
  25. アニメ!アニメ!ビズ「創通第2Q決算 ガンダム30周年好調もアニメ企画苦戦」
  26. Business Media 誠「デジタル化した世界で、人の嗜好はアナログ化する――『東のエデン』に学ぶ、単館上映ビジネス」
  27. 後枠でバラエティ枠を再復活させた。
  28. テレビ東京へ枠を返上(事実上の枠交換)。その後は交換枠で全国ネットの料理番組を制作。
  29. 現在はバンダイTCGバトスピ』アニメ化枠として放送。
  30. 渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」 ― 第24回「まどマギ」「タイバニ」テレビ局から見たヒットの背景【前編】 ascii.jp 2012年3月19日閲覧。