アイキ

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有限会社アイキは、2003年に解散した株式会社コンパイルの業務を引き継ぎ2002年11月25日に設立された、コンピュータゲーム制作会社である。 テンプレート:出典の明記 テンプレート:Infobox

2002年に中島俊一(なかしま・しゅんいち)によって東京都世田谷区経堂に設立された。その後2002年東京都立川市錦町、2004年埼玉県所沢市くすのき台のマンションに本社を構え、かつてのコンパイル社長でもあった仁井谷正充(にいたに・まさみつ)が社長を務めていたが、2006年千葉地方裁判所より破産手続開始、2007年に破産廃止となっている。

コンパイルより引き継いだ『魔導物語』と、2003年より稼働している『ポチッとにゃ〜』で知られる。

2007年にWEBサイトが消滅。「魔導物語」や「ポチッとにゃ〜」、「ぷよまん」、「コスプレ」といったコンパイルから引き継いだ商標の多くは、現在D4エンタープライズが所有している。

代表製品

セガに売却された『ぷよぷよ』を除いた旧コンパイルの版権を継承。『ぷよぷよ』に登場したキャラクターの使用および使用した過去作品に関してはセガの許諾が必要となっている。ただし、コンパイル制作の『ぷよぷよ』のサポートは一部を除いて引き継いでいるため、PCのぷよシリーズについては修正パッチを配布しているものもあった。

ゲームソフト

ポチッとにゃ〜
パズルゲーム。元はコンパイルがタイトーとの業務提携でNAOMI基板で製作していたが、コンパイルの倒産に伴いアイキへ経営権と共に譲渡、その後も突如MVS基板への変更が発表されるなど、混迷を極めた。エイブルビスコの移植協力の元にタイトーから発売されたアーケード版の後、PS2版がバンダイ(現:バンダイナムコゲームス)から発売された。
ぐるロジチャンプ
パズルゲーム。アイキ製作は携帯アプリ版から。
ZANAC
シューティングゲーム。アイキ製作は携帯アプリ版から。
アレスタ
シューティングゲーム。アイキ製作は携帯アプリ版から。
魔導物語
ロールプレイングゲーム。アイキ製作でジー・モード配信によりi-modeでのみ配布していたが、2006年6月30日をもって終了した。

その他、セガからキャラクターの使用許諾の下、過去の『ぷよぷよ』以外の魔導物語系ゲームのダウンロード販売を後述する「あいきゲーム横丁」で行っていたが、業務を「コンパイルステーション」へ引き継いだ際に『ぷよぷよ』のキャラクターを使用したゲームの配信については全て終了した。

未解決問題

COMクラブ
会報誌休刊にともなう返金問題。購読者より前払いで購読料を徴収したが、2008年4月現在まで、アイキおよび同社の営業権を継続したD4エンタープライズ、仁井谷、いずれも経過説明を公式には行っていない。

その他

あいきゲーム横丁
コンパイルから発売されていた雑誌『ディスクステーション』に収録されていたゲームなどを、複数の外部サイトを通じてダウンロード販売していた。現在は後述する『コンパイルステーション』内で「コンパイル伝説」の名称でダウンロード販売を行っている。

外部リンク

  • 有限会社アイキ
    • ドメインの更新を怠ったためWEBページは2005年10月にインターネット経由での連絡が不可能となる事態が発生。それ以前以後にもWEBページが消失することが度々あり、一度消失すると数日から十数日の長期間に渡ってアクセス不能となっていたが、復旧後もWEBページ上に原因や消失に関する記事はなかった。以前は月に一度カレンダーの更新を行なっていたが、2006年の年間カレンダーアップロードして以降は更新されず。
    • 2007年1月にとうとうサイト消滅(1月19日の時点では残っていたが、1月24日には無くなっていた)。その後しばらくはコンパイルステーションに転送されるようになっていたが、同年4月には完全に消滅した。
  • G-mode: ぐるロジチャンプ Rescue (iアプリ)
    • 2006年2月13日以降、新たな問題の配信はされていない。
  • コンパイルステーション
    • レトロゲームの保護・保存から発展したD4エンタープライズのサイト『アミューズメントセンター』の1コーナー。コンパイルのゲームがPCで遊べる。代表者はアイキ社長でもある仁井谷正充。コミュニティの魔導ワールドは、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)になっており、仁井谷も日記を書いていたが、新たに『アミューズメントセンター』にSNSを設置・統合することになり、2007年4月30日をもって終了した。しかし、現在に至るまで『アミューズメントセンター』にSNSは設置されていない。上述の通りD4エンタープライズはアイキから商標の多くを引き継いでいる。