やぎ座

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テンプレート:Infobox Constellation やぎ座(山羊座、Capricornus, Capricorn)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。

この星座には2等星以上の明るい星は無い。

海王星は、1846年9月23日、δ星の近くでドイツの天文学者ガレによって発見された。

主な天体

恒星

テンプレート:See also 明るい星はα星、δ星、ω星の3星を結ぶ3角形上にある。

  • α星:アルゲディ
  • β星:ダビー
  • δ星:デネブ・アルゲディ(Deneb Algedi)は、やぎ座で最も明るい恒星。

由来と歴史

英語では、冬至点をやぎ座の名(The Tropic of Capricorn)で呼ぶが、現代の冬至点はいて座であり、やぎ座にはない。これは、古代バビロニア時代、冬至点がこの星座の中にあった名残だとされる[1]。地球の歳差運動のために、冬至点は年とともに西に移動する。そのため、冬至点がやぎ座にあった時代は、ちょうどバビロニア時代ごろになる[1]。このころに黄道12宮が制定されたため、冬至点をThe Tropic of Capricornと呼ぶようになった。きわめて古い星座であることが分かっているもののうちの1つである。

神話

古代メソポタミア

上半身は牡(または若い)ヤギで、下半身はコイエンキであるとされる[2]

ギリシア神話

カタステリスモイ』が引くエピメニデスの説では、アイギパーンが神々とともにティーターンと戦った際に、貝殻をホラガイのごとく吹き鳴らしたところ、ティーターンたちはその轟音にパニックを起こして潰走した。そのため、ゼウスがその戦功を嘉して星座とした。下半身が魚であるのは、魚と化して海に潜り、貝殻を手に入れた際の姿であるという。

しかし一般の説では、神々がナイル川沿いで宴会を開いていたところ、突然、怪物テューポーンが現れ、驚いた神々は動物に姿を変えて逃げた[1]。ヤギ頭の牧神アイギパーンはナイル川に飛び込んだところ下半身だけが魚になり、その姿が大神ゼウスによって星座とされた[1]。この神話から、ヨーロッパでは、角のある海ヤギという想像上の動物とされることが多い。

ローマ神話

ヤギの姿のカプリコルヌスとされる。

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 テンプレート:Cite book
  2. 近藤二郎『星座神話の起源 古代メソポタミアの星座』誠文堂新光社

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