みずしな孝之

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テンプレート:Infobox 漫画家 テンプレート:Sidebar with collapsible lists みずしな 孝之(みずしな たかゆき、1973年7月10日 - )は、日本漫画家俳優東京都大田区大森生まれ、板橋区出身。男性。本名は水科 孝之(読み同じ、役者時は本名を使用)。

来歴

幼少時に板橋区高島平に移転し、東京都立北園高等学校東京学芸大学教育学部卒業。小学校教員免許所持。父親は鮫洲運転免許試験場において試験官だった。一般化されている愛称は、しなっち(特に使用)、しなっちょしなボン。既婚[1]。現在は東京都豊島区に在住、近隣の情報をネタにすることもある。

高校在学中の1991年、『まんがスポーツ』6月号(芳文社)の「第34回新人スポーツまんが展」に4コマ漫画気分はメジャーリーグ」(『混セでSHOWTIME』巻末に特別収録)を本名の水科孝之名義で投稿し努力賞を受賞。翌7月号に「混セでSHOWTIME」でデビューした際、「漢字が読みにくいから」と勝手に担当に本名をいじられ、事後承諾ではあったが、「みずしな孝之」のペンネームを初使用するに到った。代表作に『ササキ様に願いを』『幕張サボテンキャンパス』『いい電子』など。『けものとチャット』はOVA化、『いとしのムーコ』はテレビアニメ化されている。

漫画以外では、かつてこむらなるなりとお笑いコンビ「ナイスアイスティ!」を結成していたことがあるほか、最近はうわの空・藤志郎一座舞台役者としても活躍中。なお、コナミのゲーム『GUITARFREAKS』や『Drummania』では、ボーカリスト(Handsome JET Projectの楽曲のバックボーカル)としても登場している。

マンガの特徴

  • 4コマ形式のギャグ漫画や、みずしな自身および周辺人物がそのまま出演するエッセイレポート風漫画を中心としている。また、自身の他の漫画のキャラクターを、頻繁にカメオ出演させている。
  • ほとんどの作品はタイトル以外写植を使わない。理由は、締め切りに間に合わず、印刷にぎりぎりという場合が多くなり写植が打てなくなったことから慣習化した。初期の頃は自分の作品のページのどこかにほぼ毎回一匹蝶々のイラストを描いている。

人物

  • 横浜大洋ホエールズ→横浜DeNAベイスターズファンであり、球団のファン雑誌である『月刊ベイスターズ』(当時は『月刊ホエールズ』)の読者投稿欄常連であった。ちなみに2004年はアシスタントの松村(現姓:内藤)佳代子に薦められて北海道日本ハムファイターズのファンにもなっていたが、2005年以降は不明。
  • 読みにくいからとつけられたペンネームだが、本人によれば逆に「孝之」の方が誤表記されることが多く、ファンレターでは「之」や「考え」などと間違えられる。名前ネタとしては字を間違えられること以外にも「野球漫画家の水島新司と苗字が似ているが、血縁関係はない」というのが頻繁に使用される。
  • 北海道テレビ製作の番組『水曜どうでしょう』のファンであり、DVDを作業のBGVにして楽しんでいることから、自身の著作によく同局のマスコットキャラクターonちゃんを描いている。また、『いい電子』の作中でTEAM NACSのメンバーのイラストを描いたところ、それが縁で出演者の所属事務所CREATIVE OFFICE CUEのファンクラブ会報に連載を持つことになった。
  • WWEをよく見、来日公演はほとんど見に行っている。好きなスーパースター(プロレスラー)はカート・アングル。またジョン・シナに関しては「同名」ということもあり、ゲーム内で自作のキャラクターと「シナ統一戦」を行ったりするほどである。
  • 自身の顔が、槇原敬之ふじいあきらに似ていることを作品や舞台上でネタにしており、似ていることは共に本人のお墨付きである。一時期髪を長く伸ばしていたため、あまり似なくなっていた。2007年秋頃に舞台での役柄上、再び髪型を丸坊主にしていた。
  • 自身の日記ブログでは思ったことを率直に言い、それが時折辛辣な表現になることがある。その一方、周囲からの評価について自虐的なネタにする事も多い。
  • また、料理が上手で『いい電子』や『ミズシネマ』でそのことを自負している場面があったり、自身のブログでもたびたび画像付きで記事を書いたりするが、意外と知らないファンもおり「料理するんですか?」などとコメントがつけられる事がある。漫画雑誌のグラビアページであっきうに料理をレクチャーする特集企画が掲載されたこともある。
  • TBSラジオのヘビーリスナーで、作業用BGMにしていることが作中にしばしば描かれている。好きな番組はラジオチューナー付のICレコーダーに録音するほどでもある。ちなみに、特に好きなTBSアナウンサーは小島慶子(現在はTBSを退職)。2011年4月より同局の番組審議委員を務めている[2]
  • 2003年よりうわの空・藤志郎一座に役者として所属。以後すべての本公演に出演。自身のネタ中心のお笑いライブしなまつりを毎年開催。劇団のエッセイ漫画うわの空チュートリアルまんがライフにて連載。

交友

こいずみまり重野なおき小坂俊史藤島じゅん神奈川のりこあっきうやくみつるたかみね駆ほか竹書房の雑誌で連載経験のある4コマ漫画家らと親交がある。漫画家では日本橋ヨヲコとも親しい。またSMAP稲垣吾郎とは中学校の同級生である。 音楽バンドシュノーケルの西村晋弥とも交流があり、歌詞を書くのを手伝ったことがある(現在は共にうわの空・藤志郎一座所属。座長:村木藤志郎、所属:小栗由加他)。

漫画のモデルとした佐々木主浩本人とも交友があり、その縁から佐々木の妻榎本加奈子が経営する『kanakoのスープカレー屋さん』の店のロゴデザインを担当した。『戦え!アナウンサー』はフジテレビアナウンサー陣と交友があったことから生まれた。

主要作品リスト

特記がない作品は4コマ漫画。

連載中

いい電子 → いいでん!
1999年 - 、ファミ通アスキーエンターブレイン)連載。『いい電子』単行本全11巻。エッセイ作品。
2011年からタイトルを『いいでん!』に変更。単行本既刊2巻。
Mac不安ちゃん
2003年 - 、MacFanマイナビ)連載。単行本既刊1巻(巻数表記なし)。1ページ作品。
妄想トリビュート
2001年 - 、ROCKIN'ON JAPANロッキング・オン)連載。単行本既刊1巻。1ページ作品。
ほどほど日記
2008年 - 、ドパミン(携帯サイト、星雲社/デジタル・コンテンツ・パブリッシング)連載。単行本既刊1巻(巻数表記なし)。エッセイ4コマ。
いとしのムーコ
2011年 - 、イブニング講談社)連載。単行本既刊5巻。ショートコミック。
たばたちゃん派
2013年 - 、まんがくらぶオリジナル・まんがライフ(竹書房)連載。単行本既刊1巻。

連載終了・単発作品

混セでSHOWTIME
1991年 - 1994年まんがスポーツ芳文社)連載。単行本は竹書房から全1巻。
幕張サボテンキャンパス
1994年 - 2003年まんがくらぶまんがライフオリジナルまんがくらぶオリジナル(いずれも竹書房)連載。単行本全11巻、文庫本全6巻。
戦え!アナウンサー
1997年 - 2003年、ヤングアニマル白泉社)連載。単行本全6巻、再編集版がエンターブレインより全3巻。
ササキ様に願いを
1994年 - 2000年・2005年、パロ野球ニュース→月刊スポコミ→まんがくらぶオリジナル(竹書房)連載。単行本全6巻、および+。
ベイスタ流
1999年 - 2010年月刊ベイスターズ(横浜ベイスターズ)連載。単行本既刊1巻(竹書房より。巻数表記無し)。1ページ作品。
ミズシネマ
2001年 - 2007年月刊少年ジャンプ集英社)連載。単行本全3巻。エッセイ作品。
チクチワワ
2003年 - 2004年、まんがくらぶオリジナル(竹書房)連載。単行本全1巻。
けものとチャット
2005年2003年読み切り掲載) - 2011年、まんがくらぶオリジナル・まんがくらぶ(いずれも竹書房)連載。単行本全7巻。
うわの空チュ→トリアル
2005年 - 2014年、まんがライフ(竹書房)連載。単行本全4巻。エッセイ4コマ。
にゃがまさ通信
2011年 - 2012年、本当にあったゆかいな話(竹書房)連載。エッセイ作品。単行本全1巻。
アシスタント・藤井みどりとの同時連載。
ピンクそらりんご
2012年 - 2013年、まんがくらぶオリジナル(竹書房)連載。まんがライフSTORIA(同)にショートコミックを1話掲載。
ファイナルファンタジーXI プレイ日記(4コマ漫画などを担当)
2005年、エンターブレイン刊。
GUITARFREAKSdrummania(楽曲ムービー)

出演

パーソナリティ

ゲスト出演

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

  1. ただし自身の著作やブログなどでこれを公表したことはなく、過去に神奈川のりこ・森真理の漫画でみずしな孝之夫妻の生活が描かれた事がある。
  2. 番組審議委員名簿:番組審議会|TBSラジオ&コミュニケーションズ

関連項目

外部リンク