ひたち野うしく駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:駅情報

ひたち野うしく駅(ひたちのうしくえき)は、茨城県牛久市ひたち野西三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)常磐線である。

歴史

駅構造

島式ホーム2面4線を有する地上駅で、橋上駅舎を持つ。関東の駅百選に選ばれている。

みどりの窓口Suica対応自動改札機・指定席券売機・自動券売機設置駅。改札口・ホームにLED発車標が設置されている。

のりば

番線 路線 方向 行先
1・2 テンプレート:Color常磐線 上り 我孫子上野方面
3・4 テンプレート:Color常磐線 下り 土浦水戸方面
  • 平日朝の上下3本と、夜間以降の下りに運転されている「フレッシュひたち」の一部が当駅に停車する。
  • 朝の下り・日中の上りを除く時間帯で、特急列車を待避する列車がある。

利用状況

2012年度の1日平均乗車人員は6,112人。藤代 - 土浦間では当駅が最も少ない。近年の推移は以下のとおり。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
2000 4,377
2001 4,906
2002 5,430
2003 6,174
2004 6,717
2005 5,912
2006 5,151
2007 5,498
2008 5,705
2009 5,797
2010 5,815
2011 5,849
2012 6,112

利用者の大半はつくば市内の高校大学学生・生徒や研究所への勤務者である。

かつては東京方面への利用者も多かったが(2004年(平成16年)度は6,717人)、2005年(平成17年)度からは首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスの開業によりバス乗換駅である当駅の価値が下がり、大幅に減少した。つくば方面の利用者に比べ、居住人口が多くないためである。近年、徐々に宅地開発が進み、利用者数は増加に転じている。

当駅の位置の特徴

ファイル:Bampaku Chuo Sta.jpg
1985年開設された臨時駅である万博中央駅の駅舎(1985年撮影)。同じ地点であるがひたち野うしく駅の駅舎に当時の面影はない

万博中央駅の跡地

当駅は、1985年昭和60年)に開催された国際科学技術博覧会(科学万博)開催時の臨時駅万博中央駅の跡地に1998年(平成10年)3月14日開設された(万博中央駅は、1985年3月14日 - 9月16日の間に開設された。詳しくは「つくば科学万博の交通」を参照)。牛久市と住宅・都市整備公団(現・都市再生機構・UR)が建設費用を負担した請願駅として建設された。当初、JR東日本は採算性から新駅設置には難色を示していたが、建設費用全額を牛久市および公団が負担することで、建設に合意した。

ただし当駅は、科学万博終了後に閉鎖された旧・万博中央駅との直接的な関連はないとされている。

つくばセンターへのアクセス道路

そもそも学園西大通りの南端に位置する筑波研究学園都市アクセスのために造られた臨時駅跡地という立地条件のため、常磐線とつくばセンターを結ぶ路線バス結節駅としての価値があるものであった。同じくつくばセンターへのバス結節駅でもある隣駅荒川沖駅より若干距離が長いが、学園西大通りは駅前の国道6号をはじめ国道354号をアンダーパスするため信号待ちに引っ掛かることが少なく、バスが遅れることがまれである安定したアクセス経路で知られ、途中の牛久栄進高校や環境研究所、気象研究所を含めて学園都市(一部除く)方面と東京方面を移動する際、常磐線を利用する場合に当駅が多く利用されていた。

開設約7年後の2005年(平成17年)につくばエクスプレス線が開通し、つくばセンターにつくば駅ができたことで、東京方面から鉄道でアクセスする利用客の多くがつくばエクスプレスに移行し、隣の荒川沖駅とともに最寄駅でなくなりバス乗り換え客が減少した。

駅周辺

現在の駅ができるまでは、駅付近は野原であった。最も近い集落は、東大和田、中根、下根である。

1998年(平成10年)に開業した当駅周辺は、JR東日本と都市公団(当時)などによる宅地開発が行われ、現在も進行中である。駅周辺は駐車場が広がっていて、ここから乗用車に乗ってつくば市方面へ通勤・通学している人は少なくなかった。その駐車場の多さから「駐車場砂漠」と揶揄(やゆ)されることがあり、つくばエクスプレスの駅前開発に当たっては、ひたち野うしく駅が反面教師にされている[2]。ホームの真下を学園西大通りが通っている。駅西約200m付近を国道6号が通る。

住民基本台帳に関する統計によると駅周辺の地区であるひたち野西とひたち野東の2013年(平成25年)2月現在の人口はあわせておよそ12,500人である[3]。 駅東口には駅の開設に合わせて分譲マンションが建てられたが、それとは別に2003年頃より駅周辺に10棟前後の分譲マンションの建設が始まっているほか、2007年頃より一戸建て住宅の販売も盛んに行われている。

2006年(平成18年)12月13日にウォルマート傘下の西友が開店した[4]。立地の選定から建物の設計までウォルマートと共同で行った第1号店である。

東口

西口

バス路線

筑波研究学園都市方面を含めた路線バスはすべて東口発着である。

かつては茨城観光自動車(茨観)の路線も乗り入れていた。

東口

乗場 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
1 31 イオンモールつくば つくばセンター 関東鉄道
ジェイアールバス関東
30 イオンモールつくば・つくばセンター 筑波大学中央 関東鉄道 朝運転
  イオンモールつくば・つくばセンター 筑波大学病院 関東鉄道 土休日運休
36 つくばセンター 建築研究所 関東鉄道 平日朝運転
2 エアポートライナーNATT'S   成田空港 関東鉄道
千葉交通
成田空港交通
  運動公園ルート 牛久運動公園・むつみ団地 牛久駅東口 牛久市コミュニティバス

西口

  • 定期公共路線バスの発着はない。

バスでアクセスできる主な施設

隣の駅

東日本旅客鉄道
テンプレート:Color常磐線
牛久駅 - ひたち野うしく駅 - 荒川沖駅

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Navbox

テンプレート:関東の駅百選
  1. JR時刻表 2003年4月号
  2. つくば書店レポート部 編『つくばレポート vol.1 第3版』つくば書店、2012年7月1日、95pp. ISBN 978-4-902451-06-1(19ページより)
  3. 住民基本台帳人口(町名別・行政区別・年齢別人口等)
  4. 4.0 4.1 4.2 “西友、「ひたち野うしく店」オープン 買い回り利便性追求”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2006年12月22日)