2ちゃんねらー

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テンプレート:Pathnav テンプレート:複数の問題 テンプレート:差別的 2ちゃんねらー2chねらーねらー)とは匿名掲示板サイト「2ちゃんねる」のユーザーのこと。ニュースサイトでもこの名前で参照されることがある[1]

特徴

名前欄が空である場合は“名無しさん”および、名無しさんに類する板ごとに設定される名前に置き換えられるシステムを利用し、ハンドルネームを使用しない「名無し」名義での書き込みを行う(一部名前必須の板を除く)。使用するハンドルネームを一定させ(コテハン。“固定のハンドルネーム”の略)書き込むということは、自己顕示でもあり一部の掲示板では揶揄の対象となり得る。

ほぼ完全な匿名制で個々の情報が全く解らないからか、見知らぬ相手に対しても敬語があまり使用されないという点も特徴である。

また「空気嫁(読め)」などの言葉が存在するように、敬語とは別の次元で場の雰囲気(場の空気)に合わせた書き込みを要求される不文律が存在する(これには各スレッドの趣旨や方向性を保守する意図も含まれる)。この板やスレッドに合わせた雰囲気を察するために『半年ROMれ』(初めて2chにアクセスするのなら半年間書き込まずにスレッドを熟読し板やスレッドの空気を学べ という意)という言葉まで存在する。

独特の2ちゃんねる用語や、様々なアスキーアートを使うコミュニケーションがあり、アスキーアートをテンプレートとして進行するスレッドも存在する。

一般的な認識・自己認識

オタク
ドラマや映画にもなった小説『電車男』の影響により、イメージ上でも「2ちゃんねらー=おたく」というイメージが固定化されたこともあり、2ちゃんねらー自身の書き込みでもそのような認識を表す者が見受けられる。
ニート
ニートという言葉が一般的になると、平日昼間でもオフラインミーティングフラッシュモブを行なう[注 1]ことから2ちゃんねらーはニートの集まりだとするレスが見られるようになる。またニートではなく『自宅警備員』であると自嘲する者もいる。一方で“高学歴・高収入の男”を自称する者も多い。

池田信夫は彼らの実像を「個が確立しておらず集団や勢いに流され付和雷同し易い“古い日本人”」だと評している[2]

板別投稿数の傾向

一日に書き込まれる投稿の数は、1999年の設立当初はメイン(現在のロビー、「板」はつけない)がもっとも多かった。その後、ラウンジが最も多かった時期もあったが、2005年以降はニュース速報(VIP)板が最多である。2002年ころから、首位はモ娘 (狼) 板(モーニングコーヒー板、あるいはハロプロ板)に占められていたが、2005年に入る前後から、VIPが首位を争うようになった。さらにBe規制の影響でモ娘(狼)板の書き込み制限が厳しくなり、VIPの優位が固まった。

2ちゃんねらーの数

具体的人数については不明。しかしながら参考として、ネットレイティングスの調査によると、2006年9月度の2ちゃんねるの利用者(訪問者)は990万人とされている(2004年11月度の700万人から増加)。

匿名性による影響

自由を享受し権利を行使した場合は、それに伴って生じる責任を負うのが当然だが、これを全く理解していない者もいる。

犯罪予告

西鉄バスジャック事件を皮切りに、「明日**(主に鉄道の駅名)を爆破します」「明日**(人名や特定地域の小学校名)を殺します」といった犯罪予告を書いたり、行き過ぎた誹謗中傷を行なったり、動物虐待を生中継で書き込みする者が現れ、2ちゃんねる側から警察側にログを提出した後に当人が逮捕されるケースが、定期的に発生していた時期がある。そのような書き込みが2ちゃんねるを舞台に多発した結果、このような『犯罪性のある書き込み』は運営側に通報することで誰が書き込んだのかが明らかにされるようになった。

しかし、行なわれた犯罪予告を通報することで容疑者が現行犯逮捕され事件が未然に防がれた実例は今のところない。書き込まれた犯罪予告は全て“世間を騒がせたかった”というだけのいたずらであり、威力または偽計業務妨害容疑で逮捕されている。

通報制度が敷かれた後も、「明日x線の電車の中でオナラをします」などという迷惑行為予告を行い、「通報しますた」というレスを誘って、運営側・警察・マスコミ等をおちょくる、チキンレースと呼ばれる悪ふざけもしばしば起こった。しかし、秋葉原通り魔事件の21日後の2008年6月29日、2ちゃんねるに「明日午前11時に丹後小学校で小女子を焼き殺す」と書き込んだ無職の男が、1週間後威力業務妨害の疑いで逮捕され、警察に言い逃れは出来ないことを少なからぬ者が理解した(容疑者は“女子小学生ではなく「こうなご」だ”と主張したが認められなかった)。

「祭り」

現在進行のイベントや事件などについて、2ちゃんねらーが異常な盛り上がりを見せる状態を「祭り」と呼ぶ。2ちゃんねるではニュース速報板ニュース速報(VIP)板ネットウォッチ板などで多く発生し、その他の板で発生することは稀である。

「祭り」は、彼らがニュースやインターネット上のウェブサイト、ブログSNSなどから「祭りを起こすネタ」[注 2]を2ちゃんねる内で取り扱い、多くの人間により(ブログやSNSなどに関しては、主にネットウォッチ板の住民による)様々な行動にでる、という流れで起こる。この結果、サイト上は殺到した2ちゃんねらーによって批判的なコメントが集中砲火的に寄せられ、時にはサーバのダウンを引き起こすこともある。いわゆる「炎上」である。執筆者のその後の対応によっては、さらに2ちゃんねらーを挑発することとなり、事態が悪化することもある。その結果、「祭り」の被害にあった者は、精神的な損失の他、場合によっては社会的な損失(失職・逮捕・損害賠償など)を被る場合もある。

「祭り」に加わるような一部の2ちゃんねらーは、やり玉に挙げられる相手のことを考慮することなく、彼らから見て不愉快な対象を積極的に見つけ出し、その対象を糾弾という大義名分のもとで2ちゃんねるの掲示板や対象者のブログ等で大勢の人間で罵倒する傾向が強い。しかもそれは、「祭りだワッショイ」などの言葉に代表されるように往々にして遊び感覚であり、一部の2ちゃんねらーは思想や意見の違う者のブログやウェブサイトに攻撃することを正当化して、これらの行為を批判する者に対しても攻撃を行うことがある。また、「非があるのだから何をされても文句は言えない」といった言いがかりのような理由づけで、「晒し」(対象のプライバシーなどを2ちゃんねる上で暴露すること)や、威力業務妨害などその他不法行為に及ぶケースがしばしば発生する。2011年には、事件の容疑者とたまたま同姓、かつ同じ地域に住んでいただけで全く無関係の他人を親族と決め付け(不幸な事に名寄せし易い変わった姓だった)、嫌がらせを焚きつけた者が、信用毀損罪で送検される例が出た。

特に2007年頃には、Winny利用の際にキンタマウイルスなどで流出したわいせつ写真や個人情報などを板に掲載し、流出した男性や女性を罵倒するといった「祭り」が定期的に発生しており、プライバシー問題に触れる行為が行われている。

悪意ある利用者

各板で他者に対する誹謗中傷私人プライバシー暴露、個人・企業などをおとしめるために虚偽の情報を書き込む者は多い。他にも、ブラウザクラッシャーという有害なリンクや、グロテスク死体の画像といった精神的苦痛を与えるリンク・いわゆる精神的ブラクラなどを掲示板に貼る人もいる。このため、対策・警戒をせずに無思慮にリンクへアクセスする(リンクを『踏む』と称する)ことは、これらの危険にさらされる危険性がある。また、ある人物や企業へ損害を与えようとして、それらが管理する掲示板を荒らすようにたきつける書き込みがなされたり、検定試験の問題を事前に漏らす者、面白半分で犯行予告を2ちゃんねるに書き込んで実際に逮捕される者、さらにはネオむぎ茶(西鉄バスジャック事件の犯人)など現実に殺人などの犯罪を起こした者もいる。このため、2ちゃんねるを「犯罪者の巣窟」などと呼び批判する人は2ちゃんねらー以外の人に多い。これらの悪意のある利用者には、管理人である西村博之や各運営人もお手上げ状態であり、これが“「管理されていない何でもありの掲示板」”という悪評につながっている。そればかりか、特に荒らしへの削除や書き込み規制が行われない場合は管理者側がむしろ誹謗中傷や荒らしに加担しているとの批判もある(外部リンク参照)。

管理者や中傷される側による自作自演荒らし説など、根拠のない批判もあるが、2ちゃんねるが外部荒らしの削除に対して消極的であることは事実である。非公開の個人情報をさらされた場合や、誰が見ても荒らしをそそのかしていると明らかな場合以外は、まず削除に応じない。実質的に荒らしの原因になっていても、文面で明言しない限りは削除されることはまずないといってよい。これは、2ちゃんねるが『削除をできるだけ「しない」』ことを方針にしているからである(システムオペレーター参照)。そのため、結果的に悪意ある利用者に有利な規定になっている。

2ちゃんねらーとは呼ばれないが、スクリプトを使った宣伝広告をスレに貼り、2ちゃんねるのサーバに対して負荷を与える業者もいる。こういった作業を行うのは、多くがアダルトサイト業者である。2ちゃんねる管理側の対策としては、その業者が使っている特定のホスト名からプロバイダごと2ちゃんねるに書き込みをできなくさせる設定を行うために、偶然にその業者と同じプロバイダを使っている個人が、連帯責任を負わされるような状態にされてしまう(具体的には、書き込みが不可になる)ケースが多い[注 3]

この他に、自説や自身が支持する政党等を宣伝するためか、同じ内容のレスを何度もコピペして書き込むという迷惑行為が横行している。尚、コピペに対しては「報告されたもので、特に異議が挟まれていなければ実際にあらしとして処理がどんどん進んでいきます」としている[3]。しかし規制対象になるか否かは非常に恣意的であり、スレッド潰しに対しては何ら対処がされないことがほとんど。

団体行動

詳細・具体例は2ちゃんねるの歴史、「2ちゃんねる発の逮捕者」を参照。

ネットウォッチ板など一部の板では、ネットウォッチヲチ)と称して、サイトの管理人に対する挑発、荒らしなどの行為の実行者を募るスレッドが立ち、閉鎖にまで追い込まれるケースがある。ただしこれらの行為に関しては「ウォッチは見るもので手を出すものではない」と荒らさないよう注意をスレッド作成時に書込まれているものもあるが、最終的には各個人の行動に委ねられてしまうため情報提供と化している可能性も否定できない。

2002年頃からは、2ちゃんねらーの一部が他サイト上で行われているインターネット投票に組織票を投じて投票結果を操作しようとする事件が増加してきた(例:日下部基栄への組織票田代祭川崎祭、コイル祭り、五条祭り、壁山祭り、飛行機祭り、ハンネス祭り)。この種の事件は、単なる組織票だけではなく、参加者個人が連続多重投票を行うことが極めて多い。これらの行為に対し、管理者が多重投票の分を削減したり、干渉を受けてる項目を削除したりすると、干渉している2ちゃんねらーが2ちゃんねる内で「このサイトの管理者は投票結果を捏造しようとしている!」などと攻撃する。インターネット投票で組織票を投じることに掲示板荒らしのような違法性はないので、この種の事件は問題視されていないばかりか、各板で組織票に参加することを呼びかける者も多数いる。

このような行為はクラッキングなどのあからさまな犯罪行為を除いて、2ちゃんねる上ではそれほどタブー視されていない。

また、西鉄バスジャック事件の際に、犯罪の直前に犯人が2ちゃんねるに書き込みを行っていた事・現在も犯罪予告が定期的に発生することなどから、2ちゃんねらー全体を『犯罪者予備軍』などと呼ぶ人もいる。実際にはこういったたちの悪いいたずらをするのはごく一部の2ちゃんねらーだが、ネット上で何か事件が起きると2ちゃんねらー全体に疑いの目を向ける人が現れるなど、このような偏見は、2ちゃんねらーで無い者に対してある程度広まってきている。その為2ちゃんねる全体の偏見を広めるきっかけになるこうしたいたずらをする人間は2ちゃんねる内においても白眼視されている。

他にも、生き物苦手板等では動物虐待を推奨する文章や、動物虐待を実行したとの報告が書き込まれたり、PC関係の板では著作権を侵害する違法ファイルの交換に関するやり取りなどが書き込まれたりと、2ちゃんねる内では日常的に犯罪を行なったという内容の報告が繰り返されている。これらの問題に対して、2ちゃんねる運営者は削除・規制などによる対処を行っているが、40万以上現存するスレッドに対し削除人のボランティアはわずか15人ほどで、問題となる投稿の数と頻度の前に、削除制度が有効に機能しているとは言いがたい状況である。

これらの行為は、いずれも長くて1週間程度で飽きられるパターンがほとんどで、単に悪ふざけとして行われている場合が多い。しかし、2ちゃんねらーが悪ふざけのレベルと思っている事柄であっても、世間的には十分な嫌がらせ、もしくは犯罪行為であると見なされることがある。このような行為は繰り返し行なわれており、その矛先は最近では2ちゃんねるの存在を敵視するサイトにまで及ぶ。

いたずら

代表とする以下のいたずらの定義は、主義主張の乏しい・対価の乏しいフラッシュモブを含める。

  • 2001年5月、タイム誌アジア版の「日本は第二次世界大戦の謝罪をすべきか」というネット投票で、YESが急浮上していることに気づいた2ちゃんねらーがNOに集中投票。結果、YES 19%、NO 80%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。
  • 2001年12月、朝日新聞サイト「asahi.com」の「2001年の忘れられない本」の投票に『新しい歴史教科書』『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論2』をランクインさせようとする呼びかけが起こった。結果、2位に『新しい歴史教科書』、3位に『戦争論2』がランクインした(1位は『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』)。
  • 2002年2月、小林幸恵が新曲「more than words」をカラオケなどにリクエストしてほしいというラジオ番組での発言から、「more than words」にExciteのユーザー投票で大量の投票が行われる。発売前日の同年3月19日時点で、延べ225万9327点という圧倒的な得票数を記録した。
  • 2003年、「マトリックス リローデッド」(6月7日日本公開)「マトリックス レボリューションズ」(11月5日日本公開)が日本公開日の前後において、2ちゃんねらー有志が黒いスーツに慶弔用の黒ネクタイとサングラスを扮装してエージェントスミスのコスプレをした大量の参加者が集まり、100人のエージェントスミスVSネオを模したオフラインミーティング“マトリックスオフ”が開催された。
  • 2004年4月、イラク日本人人質事件について産経新聞のウェブサイトで調査が行われた。設問は「退避勧告が出ている危険なイラクに自らの意思で入国した3人の日本人の判断と行動は適切だったと思いますか?」というもので、2ちゃんねるにも回答を促すコピー・アンド・ペーストがされた。設問は人質に不利な結果を出すための露骨な誘導だと2ちゃんねるでも批判が上がった。また、多重投票も可能であった。しかし、批判は見られず、「左翼メーリングリストなどによる介入があった」などの口実の下、大多数は産経の意図通りの回答を行った。その結果、YES 6%、NO 94%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。
    なお、産経新聞は結果発表では設問を「退避勧告が出ているイラクに入国した行動は適切だったと思うか?」と改竄している[4]
  • 2004年11月18日に発生した奈良市小1女児殺害事件と関連して、報道各社が「似た手口を紹介する書き込みが2ちゃんねるにある」と取り上げられる。それ以後、犯人は2ちゃんねらーではないかという疑惑が高まった。
    • この事例については、問題となったCCさくら板のスレッドは2001年12月に立てられた古い物で大してレスも付かず放置されていた。しかも肝心の誘拐方法や犯行予告と思しき書き込みはMegabbsのものであった。事件の犯人は逮捕されたが、犯人が2ちゃんねるを利用していたかどうかは不明のままである。なお、この事件に関連したジャーナリスト大谷昭宏の「フィギュア萌え族」発言は多くの2ちゃんねらーの反発を買った。
  • 2004年6月、プロ野球球団合併問題において、ライブドアプロ野球新規参入球団設立を試みて、子会社であるライブドアベースボールの公式サイトで球団名を公募した際、2ちゃんねらーのしわざであると推測が可能な、悪ふざけ目的の投稿が多数送られた。
  • 2004年10月に発生した新潟県中越地震発生直後にNHKで放送された安否確認情報番組に、「西村博之」「田代まさし」「田中かたたま」「金田正日」「坂田銀時」などの明らかにいたずらと分かるふざけた名前の人からの伝言が紹介された。
  • 2004年12月20日から25日にかけて、日テレ公式サイト内の@サプリッ!ページにおいて行なわれた「いい男投票」で、俳優ペ・ヨンジュンがトップになっているのを2ちゃんねらーが見つけ、パペットマペットと入れ替えようと大量投票を画策した。また、ペ・ヨンジュンの公式サイトをハッキングし、グッズをサイト経由で注文したファンの個人情報データベースファイルが流出する騒ぎになった。上位サイト「ブロコリ(Broadband Korea)」を管理する株式会社インタラクティブメディアミックス(日本側のマネジメントオフィス)は、サイトを一時閉鎖、26日に電算機損壊等業務妨害と不正アクセスの被害届をアクセスログと共に提出している。
  • 2005年1月20日に行われた毎日新聞のウェブサイトのアンケート「NHK番組への政治介入問題」で、2ちゃんねらーが結果をNHK有利にするようあおり、また集中投票した。なお、翌21日、TBSラジオ荒川強啓 デイ・キャッチ!』がテレゴングを使って行なった同様の設問による調査では、朝日新聞有利の対照的な結果が出ている。
  • 2005年8月4日に日本国内でiTunes Music Storeが開店。開店時になぜか松崎しげるの「愛のメモリー」が8位にランキングされていた。これを見つけた2ちゃんねらーにより同曲を購入して皆で聞こうという運動に発展。開店後1週間は同曲の売り上げがiTunes Music Store内で上位にランキングされ続け、一時期は3位まで上昇した。
  • 「マガジン9条」の2006年新春特別企画「国民模擬投票」インターネット投票で、選択肢「日本国憲法第9条を変えて日米同盟を強化、“自衛軍”を保持すべき」が高得票となるようあおり、集中投票した。なお、この投票では、「改憲反対」の選択肢にも集中投票が行われたことも判明している[5]
  • 2007年3月、CNNが行なった「日本政府は第二次世界大戦時に軍が運営した売春宿の件(慰安婦問題)で改めて謝罪すべきか」というネット投票で賛否が伯仲状態になっていることに気づいた2ちゃんねらーなどがNOに集中投票。結果、NO(その必要はない)が80%近くを占めた。
  • 2008年6月、Yahoo!きっずポケットモンスター人気投票において、当初獲得票数最下位であったコイルに集中投票が行われた。cookieを削除すると再投票が可能と言う不備を突かれた上、自動投票プログラムが投入された結果、コイルは3,000,000票以上を獲得し一位となったが、その後投票場が閉鎖。復活するも得票数が見られない・IDによる1日1回の投票システムに変わっており、結果発表では二位となっていた。[6]
  • 2011年6月、江崎グリコの「AKB48推し面メーカー」[7]で、どう見ても美少女とは言い難い組み合わせの「木嶋里子」[8]をいたずらで作成し、“一推し”を集中投票。結果、木嶋が2位以下に1万票以上の差をつけて1位になっている。

フラッシュモブ

代表とする以下のフラッシュモブの定義は、善意以外の主義主張に基づき対価が支払われたフラッシュモブとする。

  • 2005年6月8日発売のテレビアニメ魔法先生ネギま!』主題歌「ハッピー☆マテリアル(5月期)」をオリコン週間売上げチャートで1位にして、テレビの音楽番組などで話題にしようという運動がニュース速報(VIP)板を中心に起こった。結果としては、発売日当日のデイリーチャートでは3位、週間チャートでは4位に終わった。同年NHKが実施した「スキウタ〜紅白みんなでアンケート〜」にも「ハッピー☆マテリアル」を投票する運動が起こり、紅組50位にランクインした。
  • 2005年7 - 8月「つくる会教科書」採択に反対する市民団体の集団示威運動が各地で行なわれたが、これに対抗した、“人間の鎖を更に2ちゃんねらーで囲むオフ”が杉並区で行なわれた[9]。集まった者達の中には、相互の衝突を防ぐために駆けつけた公安警察に「俺たちは右翼じゃない、ただの2ちゃんねらーだ」と叫んだ者もいたという。
  • 2006年8月に創刊された日本版オーマイニュースにはオピニオン会員として登録した2ちゃんねらーによる批判の書き込みが殺到した。そもそも日本版オーマイニュースの政治思想が2ちゃんねらーのそれと相容れなかった上に、編集長の鳥越俊太郎が「2ちゃんねるは人間の負の部分のはけ口だから、ゴミためとしてあっても仕方ない[10]」などと2ちゃんねらーを敵視するかのような発言をしたことが大きな原因となった。
  • 2009年3月10日、麻生太郎が外務大臣時代の2007年6月に著した「とてつもない日本」をまとめ買い。ニュース速報VIP板に1日に立てられた「麻生首相の本を買おう」での呼びかけに応えてのもの。これにより、「とてつもない―」はアマゾンドットコムや紀伊国屋書店の売り上げランキングで突如上位入りした。同様に、20日に西村幸祐の「反日マスコミの真実2009」を集中購入しようと呼びかけるスレッドも立てられた。
  • 2009年4月28日、『パール判事の日本無罪論』(田中正明著)を組織買い。イベント板に立てられたスレッド「4.28 パール判事の日本無罪論購入イベント」の呼びかけを受けてのもの。テンプレートによれば、“田中の弟子”を称する水間政憲を支援するためだという。

犯罪

代表とする以下の犯罪の定義は、主義主張や事の是非を問わず、第三者に対して不当な損害を与える、もしくは抵触するものとする。

  • 2001年11月、Peer to Peerソフトウェア使用者の逮捕のための調査を京都府警に依頼したコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が協会のサイトで警告を発したことから、2002年4月には「逮捕してみろ!」と挑発する2ちゃんねらーがACCSのサイトのサーバをダウンさせた。
  • 鳥取県人権擁護法案を手本にした独自の人権擁護条例が定められたことをよしとしない2ちゃんねらーたちが県営観光施設のサイトにあった質問・感想記入用の掲示板に対し掲示板荒らしを行ない、閉鎖に追い込んだ。
  • 2006年9月以降、一部2ちゃんねらーによるmixiコミュニティの乗っ取り行為が頻発するようになった。彼らは、「炎上」したコミュニティの管理者から、事態を沈静化させるとの口実で管理権を受け取り、コミュニティの趣旨やタイトルを書き換えて全く別のコミュニティにしてしまう。これらの行為を行っている者は主にニュー速(VIP)板の住人である(→mixi#コミュニティ乗っ取り)。
  • 募金詐欺」であるとはやし立てられた患者女児の両親に対する各種の誹謗中傷個人情報暴露とプライバシー侵害。

犯罪ではあるものの、評価された行い

  • 2005年8月、韓国の政府の支援を受けたNGO団体「VANK」のサイトのトップページが「今、正義をかけた戦いが始まった」というスローガンとニダーのAAなどが書かれた画面に改竄(かいざん)された。そこにはニュー速VIPのURLも記載されていた。事の発端は世界の衛星写真を供給するサイト「グーグルアース」での日本海(The Japan Sea)の表記が韓国名の東海(The East Sea)と変更されたことに始まる。普通ならその検索サイトにサイバー攻撃するものを、韓国のNGO団体のサイトに攻撃したことが注目される。このニュースは韓国のテレビ、新聞などで大きく取り上げられ、その改竄されたトップページがニュース画面や新聞の1面に掲載される。
  • 2005年10月、“竹島は自国領土「独島」である”と宣伝する慶尚北道庁の「独島」宣伝サイトがクラックされる。「ちんぽ」の文字や麻原彰晃が新聞を読む写真、更には2ちゃんねるのAAやアドレスが貼られた上、テレビアニメ『魔法先生ネギま!』の主題歌「ハッピー☆マテリアル」が流れるように変えられていた。

ボランティア・支援

代表とする以下のボランティア・支援の定義は、金銭授受の有無を問わず、個々の善意によって団体行動に発展したものを含める。

  • パソコンの余力を利用して白血病解析をしようというUDがん研究プロジェクトがあり、2ちゃんねらーによる「Team2ch」は、プロジェクトが解析を開始した2001年以来、2007年4月のプロジェクト終了まで常時世界一の実績を誇った。2007年4月以降多くのユーザーはWorld Community Gridに移籍しており、こちらも現在では世界第1位の成績を挙げている。
  • 2002年7月、フジテレビによる日韓ワールドカップ報道を「偏向している」として抗議するため、フジテレビが予定していたクリーンアップ作戦の実施日前に「湘南ゴミ拾いオフ」として横取りした。オフは生放送当日の朝に終了し、海岸沿いの住民には「きれいな海が帰ってきた」とおおむね好評であったが、一部ではボランティアと称することに反感を抱く者もいる。湘南ゴミ拾いはその後も不定期に数回続いた。
    • また、テレビ各局が韓国を中心に偏向した報道を行う事に憤りを感じた2ちゃんねらーが「韓国対ドイツ戦の時、国立競技場でドイツを応援しよう」オフを決行している。結果約1000人が集まったという[11]。ちなみにこの日明石家さんまもドイツのユニフォームを着てテレビに出演していた事が知られている。
  • 2002年10月、自転車で世界旅行中盗難にあった観光客の新聞報道を見た2ちゃんねらー有志が自転車を捜索・発見した[12]
  • 2002年10月、北朝鮮拉致から帰国した地村保志がプラモデル好きだということを知った模型板住人が「拉致されていた24年間のプラモの進化を知ってもらおう」という趣旨でカンパを募り、帰国の際に搭乗した全日空ボーイング767-300やカタログ等を住居のある小浜市役所へ送付。後日地村本人から直接発起人へ感謝状が送られた[13]
  • 2002年から2003年にかけて、アフガニスタンへの学校建築募金が行われた。2004年8月16日に完成したフィールズバハール小学校にはモナーと2ちゃんねるのアドレスが記入された学校名プレートが設置されている[14]
  • 2003年7月、玄界灘での漁船と貨物船の衝突事故が発生。漁船を所有していた共和水産への自主再建の願いに対し、海産物購入という形での助力が行われた。
  • 2003年夏、折り鶴放火事件により焼かれた広島原爆慰霊碑の折鶴を折って終戦記念日に届けようという「14万羽折鶴プロジェクト」が行われ、最終的に83万羽が集まり、高校の社会科資料集にも掲載され話題を呼んだ。またこの「折鶴オフ」では「しない善よりする偽善」とのフレーズも生まれた。一方で勢い余った2ちゃんねらーの不謹慎な行動(平和公園内で胴上げをしたり、慰霊碑によじ登った)が多くのインターネットユーザーに非難され、当人が謝罪した[15]
  • 2004年に発生した新潟県中越地震の際に、救援活動として使い捨てカイロを送る。
  • 2005年3月、エントリー直前に大口スポンサーから夜逃げされ、個人スポンサーを募集していたロードレース世界選手権のGP250クラス参戦中の関口太郎選手のスポンサーとして、バイク板他一部板の住民がTeam(・∀・)2ch名義で名乗りを挙げ、累積で300万円以上(2007年6月現在)のスポンサー料を提供。オリジナル応援歌『フルスロットル』は、2006年3月に、史上初の「(2ch上の)CGMによって制作され、一般の音楽流通ルートに乗って販売されたCD」として発売され、著作権料がすべて同選手のスポンサー料に充当された[16]
  • 2006年11月、銚子電気鉄道の経営危機に際し、社が鉄道外事業として生産する「ぬれ煎餅」の購入を開始、「(゚д゚)ウマー(美味しい)」という評判も手伝い一気に大量購入し過ぎた結果、生産が追いつかなくなり一時期ネット販売中止、数ヶ月の発送待ちという事態にまで発展した[注 4]
  • 2010年3月、「韓国人による2ちゃんねるへのサイバーテロ事件によって2ちゃんねるサーバーのあるアメリカ・Pacific Internet Exchange側の被害が総額2億円にのぼり、アメリカがチリ地震などに送っている支援に支障をきたしかねない」との事で、韓国に攻撃されてむかつくからチリに募金してやろうとの名目でチリへのクリック募金サイトなどへ募金支援が行われた。

2ちゃんねらーを公言する著名人

自分のことを2ちゃんねらーと公言する著名人は少ないが、以下の人物は自身の発言、Webサイト、書籍などで2ちゃんねらーであることを明かしている。

2ちゃんねるでの活動を通じて著名になった人物

脚注

注釈

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出典

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関連文献

  • 斎藤環『「負けた」教の信者たち ―ニート・ひきこもり社会論』中公新書ラクレ ISBN 4121501748
  • 中川淳一郎『ウェブはバカと暇人のもの ―現場からのネット敗北宣言―』光文社光文社新書) ISBN 9784334035027、『今ウェブは退化中ですが、何か? ―クリック無間地獄に落ちた人々―』講談社 ISBN 9784062821278、『ウェブを炎上させるイタい人たち ―面妖なネット原理主義者の「いなし方」―』宝島社(宝島社新書)ISBN 9784796675802

関連項目

外部リンク

テンプレート:2ちゃんねるko:2채널러
  1. 『2ちゃんねらー提案の「新イギリス国旗」、英大手新聞サイトに』ITMedia News、2007年7月12日
  2. 池田信夫の一刀両断 第29回『2ちゃんねるに見る「古い日本人」の自画像』、PC Japan 2007年1月号
  3. あらし報告・削除議論(仮)より抜粋
  4. Question No.54 イラク邦人人質事件テンプレート:リンク切れ
  5. なぜ、この数字なのか?
  6. Yahooきっずのポケモン投票でコイル一位にしようぜ まとめ
  7. AKB48推し面メーカー あなたがつくるデジタルAKB
  8. 木嶋里子 「AKB48推し面メーカー あなたがつくるデジタルAKB」内
  9. つくる会の教科書反対人間の鎖をさらに囲むOFFまとめサイトテンプレート:リンク切れ
  10. 岡田有花ブログでも2chでもない「市民新聞」とは――オーマイニュース鳥越編集長に聞くITmedia、2006年7月10日。
  11. 今という時代に/第6回(2002年9月号掲載)「2ちゃん」の力 宮谷史子著
  12. 自転車捜索まとめサイトテンプレート:リンク切れ
  13. PROJECT CHIMURA 地村保志さんにプラモデルを送ろう!
  14. 2chねらでも偽善でも、アフガニスタンに学校を作れるんです
  15. 折鶴14万羽プロジェクト ~広島オフレポじゃけん!~
  16. Team2ch スポンサーまとめサイト
  17. インターネット市民集会 ゲスト 鳩山由紀夫 (民主党代表)
  18. 鳩山由紀夫は『2ちゃんねる』大好き2ちゃんねらーだった!ガジェット通信


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