ねじれた絆

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テンプレート:基礎情報 書籍ねじれた絆 -赤ちゃん取り違え事件の十七年-』(ねじれたきずな あかちゃんとりちがえじけんのじゅうななねん)は、奥野修司によるノンフィクション作品。

概要

第二次ベビーブームだった高度経済成長期に多発し、社会問題とまでなった「赤ちゃん取り違え事件」。1971年に当時米国施政下の沖縄で実際に起きた赤ちゃん取り違え事件を、日本施政下に入れ替わった後の1977年の発覚から、当時週刊誌記者であった奥野修司が実に25年間取材し続けたノンフィクションドキュメンタリー作品。

二度のテレビドラマ化のほか、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した映画『そして父になる』の参考文献でもある。

書誌情報

  • 奥野修司 「ねじれた絆-赤ちゃん取り違え事件の十七年」(1995年5月25日、新潮社) ISBN 9784104049011
  • 奥野修司 「ねじれた絆-赤ちゃん取り違え事件の十七年」(2002年10月10日、文春文庫) ISBN 9784167656416

テレビドラマ

2004年版

テンプレート:基礎情報 テレビ番組 2004年4月21日21:00 - 22:54(JST)にTBS系列「水曜プレミア」で『ねじれた絆〜赤ちゃん取り違え事件の真実〜』のタイトルで放送された。

ストーリー

宇野夫妻の長女で、幼稚園に通う6歳の里美(美山加恋)は、小学校就学時健診での血液検査でA型と診断された。しかしそれは、O型とB型の夫妻の血液型からは絶対に産まれることのない、ありえない血液型だった。再度検査をするが結果は同じであった。原因は、出生時に病院で起こったミスによる新生児取り違えであった。

6年間我が子と信じて育ててきた娘が、実は他人の子供。その時から始まった、親達と子供達の複雑な悲劇を描いていく。

キャスト(2004年版)

スタッフ(2004年版)

撮影協力

2013年版

テンプレート:基礎情報 テレビ番組 2013年10月11日21:00-22:52(JST)にフジテレビ系列「金曜プレステージ」枠で実録ドラマスペシャル『ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件 42年の真実』のタイトルで放送された。

実際に我が子を取り違えられた当事者たちへのインタビューを基にしたドキュメント部分と、事件発生から2つの家族の生活を忠実に追ったドラマ部分で構成されるドキュメンタリードラマとなっている。当事者たちはこれまですべて仮名でテレビ出演をしてきたが、今回初めて実名で顔を出して出演することとなり、ドラマ部分の役名も実名が使用されている[1]。ドキュメント部分のナレーションは板谷由夏滝藤賢一が務めている。

キャスト(2013年版)

スタッフ(2013年版)

  • 原作:奥野修司「ねじれた絆 赤ちゃん取り違え事件の十七年」(文春文庫刊)
  • 脚本・演出・編集:及川博則(ライス
  • 編成企画:太田大
  • ロケ協力:三浦市営業開発課、みうら映画舎、木更津市 ほか
  • 技術協力:ビデオフォーカス
  • 美術協力:フジアール
  • プロデューサー:及川博則(ライス)、村上浩美(ライス)
  • 制作:フジテレビ
  • 制作著作:ライス

関連作品

新生児取り違え事件をテーマにした作品は、過去にも数多く制作されている。

※作為的に新生児を取り替えた作品は、ここでは除外している。

脚注

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外部リンク

  • テンプレート:Cite web