どうぶつ奇想天外!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Notice テンプレート:基礎情報 テレビ番組どうぶつ奇想天外!』(どうぶつきそうてんがい!、テンプレート:Lang-en)は、1993年10月16日から2009年3月29日まで、TBS系列で放送されていた、動物に関する話題で綴るバラエティ番組である。

ただし、番組内容から教養番組と見做される向きもあり、またTBS公式サイトではバラエティに分類されている。

日曜放送時代は、直前の『さんまのSUPERからくりTV』からステーションブレイクレス編成で放送された。

概要

1993年10月16日に動物をテーマにしたクイズ番組として土曜20時台にて放送を開始し、2000年4月からは日曜20時台に移動。時間帯移動後も常時10%台をキープし、2001年9月には番組最高視聴率となる19.6%を記録するなど、10年以上にわたる長寿番組として人気を獲得した。9年弱の放送はTBS系列日曜20時台での最長記録である。

番組内容

TBSでは1992年3月まで、やはり動物をテーマにしたクイズ番組『わくわく動物ランド』を放送しており、その制作を通じて得た「資産」がこの番組でも活かされている。後述の千石正一も、『わくわく』において爬虫類の専門家としてたびたび登場していた。 本番組ではペット(主に犬、猫)や猿など、人間にとって身近な動物を取り上げる度合いが高い。また盲導犬に対する理解を広く訴えかけ、誕生から育成、その仕事と生活、そしてリタイア後の晩年の様子が特集で度々放映される。なお、盲導犬の取材はレギュラー解答者だった加藤晴彦が長きに渡って担当していた。

放送15年目に入った2007年10月21日放送分よりリニューアルを行った。さらに2008年に入ってからは、オープニングを廃止していきなり第1問のVTRからスタートし、スタジオへは第1問のシンキングタイムで漸く切り替わる構成に変更され、それまで原則存在しなかった次回予告も毎回挿入されるようになった。

2008年に入ってからは視聴率も1桁台を推移するようになり、2008年2月3日の放送では番組史上最低の視聴率となる7.6%を記録した。2月24日放送分からは今週のラインナップ(この時画面左上にタイトルが表示される)の後、首都圏の幼稚園児が「『どうぶつ奇想天外!』始まるよ!」とタイトルコールを行う映像が挿入されるなど、場合によってはエンディングの提供読みとその後のCMを前倒しして、特集や最後の問題で番組を終了にするという構成に再び変更された。

さらに4月13日以降の放送では、提供スポンサーの一部入れ替えや、クイズの出題数の低減、そしてそれまで特番中心だったゲスト解答者を迎えての放送をレギュラー化し、優勝者が複数出た場合の対応や、海外旅行プレゼントの応募方法も変更された(詳細はルールを参照)。放送16年目に突入した2008年10月12日の放送からはそれまでのメインであったクイズに代わり、全面VTRを見ながら出演者陣がトークを繰り広げる形式が中心となるなど、わずか1年という短期間で度重なるテコ入れが行われた。

2008年12月、『サンケイスポーツ』などによって本番組の2009年3月でのレギュラー放送終了が報じられた[1]

番組内でも2009年3月1日放送分のエンディングにおいて、3月29日放送分を以って終了することが正式に発表された。これにより、1983年からの『わくわく動物ランド』時代を含め25年以上にわたって続いてきたTBS動物バラエティー番組の歴史にピリオドが打たれる形となった。

最終回は、2009年3月22日と同年3月29日の2週に渡って、双方とも19:00~20:54の拡大版で放送。1週目は過去のいたずら実験や、チンパンジーのモモちゃんと調教師の宮沢厚との再会などを放送し、事実上の最後となる2週目は、アムールヒョウやフォークランド島のペンギンの暮らしや、15年間の蔵出し映像などを放送。エンディングではみのが挨拶を行いその後、全出演者に番組スタッフから花束が贈呈されて番組は終了した。

これにより、在京テレビ局制作のみのによるゴールデンタイムのレギュラー番組は本番組を以て最後となった。なお、日本テレビ系列で木曜21時から放送中の『秘密のケンミンSHOW』は在阪局である読売テレビ制作のため。

本番組の打ち切りに、みのは激怒し「何故、歴史ある動物番組を潰すんだ!」「潰すなら他の番組があるだろ」としてTBS上層部にクレームを付けたと、2009年3月発売の『週刊朝日』が報じている。「他の番組」とは『水曜ノンフィクション』(2009年6月終了)を指しているとのこと。

その後、終了時点の出演者・番組スタッフの一部は『飛び出せ!科学くん』(2009年4月 - 2011年9月 こちらは動物以外の分野を扱う教養番組)、『夢!どうぶつ大図鑑』(2011年10月 - 2012年3月17日)に参加している。

また、90年代前半から2000年代後半にかけてのお絵描き番組の代名詞として受け継がれてきた。

出演者

最後の半年間のレギュラー出演者は司会にみのもんた、解答者にガレッジセールの2人。みのにとって、本番組がTBSで初めてのレギュラー番組であった(以前は他の番組で数回ゲストとして出ていた程度)。 みのは出演者に原則として敬称なしで下の名前で呼んでいる。

みのは番組開始当初から最終回まで通しで唯一出演していた。かつてはアシスタントに当時TBSアナウンサーだった雨宮塔子金子あや、TBSアナウンサーの外山惠理久保田智子が出演。

レギュラー解答者として最長出演は第1回から2008年9月(終了の6ヶ月前)まで出演した高田純次。解答者は他にトミーズ雅ホンジャマカ鈴木蘭々吉野紗香大森玲子深谷愛渡辺満里奈、加藤晴彦、井上和香田中圭長谷部瞳ほしのあき高田万由子が出演。

ナレーターの小島一慶は前番組『自然がいちばん!地球塾』から引き続き担当してきた。しかし、小島が2008年に起こした自らの不祥事による引責降板をTBSに対して申し入れ、了承されたことから、小島が2008年12月いっぱいで降板し、最終回までのおよそ3カ月は大塚明夫[2]をはじめ複数の男性ナレーターが代役を務めた。

吹き替えは青二プロダクション所属の声優が担当。

BGM

本番組では、番組独自のBGMの他、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』や『ポケットモンスター』などといったテレビアニメのBGMも数多く使用されていた。

特番での休止

本番組は国際的なスポーツ大会中継などで休止することが多かった。

土曜日時代の1998年には、バレーボール世界選手権をTBSで独占中継することとなった影響で、約1か月にわたって番組が休止となった。日曜日時代の2006年もTBSで独占中継されたため、11月5日-12月3日の5週間、その前の番組である『さんまのSUPERからくりTV』と共にやはり1か月ほど番組が放送を休止された。

また世界陸上で2003年と2005年(ともに日曜日時代)に「女子マラソン」を編成された場合休止したことがあり、2007年の大阪大会開催期間中の日曜日は上記と同様『〜からくりTV』とともに休止された。

2007年8月は「女子バレーワールドグランプリ」がこれまでのフジテレビからTBSテレビへ移行されることと3週(8月5日・12日・19日)続けて日本で開催されることと前述の『世界陸上大阪大会』(8月26日・9月2日)が入る関係上、前番組の『〜からくりTV』も含め5週連続して休止される予定だったが7月29日に第21回参議院議員通常選挙が実施され開票特番乱!参議院選挙2007の放送に伴い6週連続して休止した。

2006年7月23日はプロ野球サンヨーオールスターゲームの第2戦中継(7月22日は降雨中止となったため)のため放送休止。

2006年10月29日はプロ野球『日本シリーズ・第7戦』で双方ともに休止される可能性もあったが、第5戦で終了したため、休止を回避された(土曜日時代の1999年10月30日も同様)。

2007年10月14日に『15年目!新スタート超豪華スペシャル』を放送予定であったが、プロ野球セリーグクライマックスシリーズ第1ステージを放送することになったため、10月21日に変更になった。

2008年には5月18日と6月1日に『2008北京オリンピックバレーボール世界最終予選』放送のため、6月22日と7月6日は北京オリンピック前哨戦となる『女子バレーボール ワールドグランプリ』が放送されたために休止となった。

主な出演者

司会席、回答者席にはそれぞれ出演者と動物を掛け合わせた人形が置いてあり、それについても記述する。

司会

アシスタント

  • 初代:雨宮塔子(当時TBSアナウンサー、1993年10月 - 1999年3月)
  • 2代目:金子あや (1999年4月 - 2000年3月)
  • 3代目:外山惠理(TBSアナウンサー、2000年4月 - 2001年9月)
  • 4代目:久保田智子[3][4](TBSアナウンサー、2001年10月 - 2008年9月、ペンギン
  • 5代目:枡田絵理奈[4](TBSアナウンサー、2008年10月 - 2009年3月)
    就任当初は司会者であるはずのみのが解答者としても出演していたため事実上一人で進行していたが、2009年1月頃からは従前通りみのと一緒に進行するようになった。

レギュラー出演者

初期および特番時などを除いてゲストはいなかったが、2008年4月13日放送分からは本格的に導入された。ゲストの人数は原則として1人か2人だが、出ない回もある。

取材VTR出演など

動物およびトレーナー・ガイド

ナレーター

※印が付記されているナレーターは不定期で担当。

クイズのルール

全ての期間共通の書き問題は絵を描かなくてはいけないというルールだった為、個性的な絵が連発したが最末期になると早押し問題が出題されるようになった。

番組開始当初のルール

最初にノルマポイントを指定する。ノルマポイントを達せばパネラー全員にスポンサーのJR東日本より「びゅう旅行券」(10万円分)を進呈し、逆にノルマポイントを満たなかったら視聴者4人に「びゅう旅行券」(10万円分)をプレゼントした。

番組中期のルール

ノルマポイントを廃止し、「びゅう旅行券」(10万円分)を視聴者から「この日のポイント数」人にプレゼントした。さらに個人戦初期は「トップ賞のパネラーのこの日のポイント数」人に「びゅう旅行券」(10万円分)プレゼントした。JR東日本がスポンサー降板後は、トップ賞のパネラーのサイン入りのサルのぬいぐるみを「トップ賞のパネラーのこの日のポイント数」人にプレゼントした。この時期にパーフェクトを達成すると、最後に落ちてくるサルは王様の格好をしていた(この王様サルもプレゼントされていたかは不明)。

そのほか賞品として、優勝者にはスワロフスキー社のシルバークリスタルが賞品として渡された。ペットの専門店・コジマより動物生体のプレゼントがあった(後述)が、その後廃止された。

2008年3月30日放送分までは問題数がレギュラー・特番に関係なく2ポイントの問題2問と1ポイントの問題1問の都合3問だった。2ポイントの問題で「完全な正解」ではないが正解に近い答えを書いた場合は1ポイントだけ獲得出来ることがある(大半はみのの裁量)。得点は「ウッキーモンキー」と呼ばれるサルのぬいぐるみで表された。

2006年10月29日放送分までは得点トップの解答者が複数いた場合はジャンケンで優勝者を決めていた。

解答をオープンする時の効果音はコナミアーケードゲームヘクシオン」のクレジット投入音が使われていた。

2006年からのルールの変化

  • 2006年12月10日放送分から2008年3月30日放送分まではこの場合のみ優勝者の賞品も視聴者プレゼントになっていた。2008年4月13日以降の扱いはプレゼントクイズを参照。
  • 2007年頃、スワロフスキー社の商品はシルバークリスタルからクリスタルリビング(その回に紹介された動物の場合が多い)に変わった。
  • 2007年10月21日放送分から得点表示がCG合成になり、「ウッキーモンキー」が番組キャラクターの「ジャズ」(サル)に変わった。ちなみにウッキーモンキーが落ちてくるときにかかるBGMは、ナムコアーケードゲームコズモギャング・ザ・ビデオ」のステージクリアーの曲である(正解VTRでは劇場版『光戦隊マスクマン』の主題歌『ショットボンバー全力集中』のインストゥルメンタル版が使われている)。
  • 2008年4月から、1ポイントの問題が1問、2ポイントの問題が1問に変わった。
  • 2008年4月13日放送分以降はゲスト解答者がレギュラー化されたため、ゲスト解答者を含めた複数の優勝者が出た場合はゲスト解答者が優勝することになった。ただし、レギュラー解答者のみで複数の優勝者が出た場合は優勝者なしと見なされた。その際の対応はプレゼントクイズを参照。

2008年10月以降のルール

クイズは時々出題されるものの、優勝を競う方式ではなく、バッジ10個をためて出演者・ゲストが希望する地域への海外旅行を目指す方式に変わった。さらに、司会であるはずのみのもクイズに解答することとなった。

プレゼントクイズ

  • プレゼントクイズは番組開始当初から2008年9月まで続けられ、2008年3月まではその回の状況によって視聴者プレゼントが決まっていた。(これは「世界まるごとHOWマッチ」などのクイズ番組と同様だった。)
  • 場合によってはエンディングテーマのCDをプレゼントすることもある。また、年度末には番組特製のカレンダーをプレゼントもあった。
  • 番組初期はコジマ(ペットの専門店。家電量販店ではない)から、動物生体のプレゼントがあった。条件として生き物であるが故、最期まで責任を持って飼うことは勿論、当選の際は東京都亀戸へ受け取りに行かなければならなかった。
  • プレゼントクイズの正解発表は翌週に、当選者発表は2週間後に発表する。
  • 以前、当選者発表のバックにみのがハガキをとるシーンがあったがその後廃止された。過去にTBSラジオなどで放送された「桂三枝のチキチキ王国」のハガキが混ざったことがあった。
  • なお、2005年5月からは番組ホームページのプレゼントクイズフォームからも応募することが出来た(ただし、海外旅行のみ)。
  • 番組開始当初はこの日の最終問題から出題したが、理由を述べなかったことがあって(一度だけヒントも発表したことがあった)、2008年3月30日放送分までは「○○(その週に出題された動物)はどっち?」という二択問題に変更された。
  • なお、中京広域圏CBCではローカルの中日戦中継を放送しているため、土曜日の昼に時差ネットで振り替え放送となることから、2008年9月14日放送分までは「プレゼントは締め切らせています。」というお断り書きがされていた。これは再放送をしている系列局でも同じ。
  • 2008年3月30日放送分まではトップ賞の解答者のポイントによって香港、ベトナムなど、行き先が変わっていた(場合によってはファーストクラスに座れることもあった。)が、4月13日放送分以降はフィジー旅行に固定化された。ただし、レギュラー解答者のみで複数の優勝者が出た場合は、スワロフスキー・クリスタルリビングも視聴者プレゼントされる(初適用は4月27日放送分)。また、応募の際はみのがエンディングで発表するキーワードを書くことになっていた。
  • 2008年9月14日放送分でプレゼントコーナーが廃止された。

事故

1996年8月8日深夜4時頃、ロシアカムチャツカ半島で、取材のため滞在していた星野道夫が、設営していたテントヒグマに襲われ、死去する事故が発生した。この事故の後、番組では星野を偲ぶ特番を放送。その中で「遺族の意思により、今後番組で星野に関することを取り扱わない」という旨を放送した。

PTAの評価

  • 「子供とメディアに関する意識調査」内“親が子どもに見せたい番組”(日本PTA全国協議会主催)
    • 2003年度:第2位
    • 2004年度:第2位
    • 2005年度:第3位
    • 2006年度:第2位
    • 2007年度:第2位
    • 2008年度:第2位

歴代エンディングテーマ曲

スタッフ

最終回のスタッフ

  • 映像協力:イースト
  • テーマ音楽:東京スカパラダイスオーケストラ
  • 構成:恒川省三、小笠原英樹、本郷実、シマダ秀樹
  • 取材
    • ディレクター:大木一史、小山由晴、黒江達也
    • カメラ:望月浩二郎、中島純、田中治夫、山本久男
    • VE:佐藤修、磯山正人、三宅里奈
  • 技術:山森伸浩
  • VE:奥村秀樹
  • カメラ:榛沢栄一
  • 照明:床井弘一
  • 音声:加藤克行
  • 音効:大野友造
  • 美術プロデューサー:相野道生
  • 美術デザイナー:西條実
  • 美術制作:笠松和明
  • 装置:谷平真二
  • 電飾:西田和正
  • メカシステム:濱口利行
  • ロケ美術:金子修一
  • 装飾:後藤千鶴
  • 特殊美術:白鳥保夫
  • ヘアメイク:佐々木彩
  • 操演:岩本浩二
  • バーチャルCG:岩屋朝仁
  • 編集:宮下仁
  • MA:右田安昌
  • 選曲:水崎雅雄
  • TK:長谷川道子
  • CG:前田紀子
  • タイトル:FIREWORKS
  • AP:会有利
  • 宣伝:大下慎太郎
  • イラスト:佐藤美代子
  • リサーチ:前森かおる
  • AD:黒澤寛
  • 演出:小橋卓、佐藤栄記、酒井祐輔、樋江井彰敏、宮下賢治/近藤靖
  • 総合演出:保津章二
  • プロデューサー:川口直美(※以前は取材プロデューサー)、西岡浩太郎(※以前は演出→プロデューサー・総合演出)
  • 制作プロデューサー:笠原啓(※以前はプロデューサー・総合演出→制作プロデューサー→制作プロデューサー・総合演出)
  • 制作:TBSテレビ(※2000年4月 - 2001年3月はTBSエンタテインメント、2001年4月 - 2004年9月はTBSライブと表示)
  • 製作著作:TBS

一時的なスタッフ

時期不明

特集のスタッフ

「羽仁進のマザーアフリカ」

脚注・出典

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:前後番組 テンプレート:みのもんた テンプレート:高田純次

テンプレート:ホンジャマカ
  1. TBS長寿番組「どうぶつ奇想天外!」に幕 サンケイスポーツ 2008年12月21日
  2. 中川翔子と同様、「飛び出せ!科学くん」に移行。
  3. 降板から1年3か月後の2010年1月から9月の間も『みのもんたの朝ズバッ!』でアシスタントを務めていたため、みのと一緒に進行する様子が見られた。
  4. 4.0 4.1 2009年10月からは同枠にて『オレたち!クイズMAN』の進行を担当中。
  5. 現在は不動産会社アキシオン代表取締役社長最高経営責任者(CEO)