かに座

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テンプレート:Infobox Constellation かに座(蟹座、Cancer)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。

星座のほぼ中央にあるM44(プレセペ星団、プレセペ散開星団)が有名である。

主な天体

恒星

テンプレート:See also かに座は最も明るいβ星でも3.8等、他は4等星以下と全体に暗い星からなる星座である。

  • α星:4.2等星、F0型。
  • ι星:4.3等星、G6型。4.2等と6.6等の星から成る双眼鏡で分離できる程度に離れた二重星となっている。

α星とι星を合わせてアクベンス(Acubens)と呼ぶ。アラビア語で「蟹の爪」のこと。

  • β星:アルタルフ(Al-tarf)は、かに座で最も明るい恒星。3.8等星、K4型。アラビア語で「終り」と言う意味を持つ。蟹の脚の先端にある。
  • γ星:アセルス・ボレアリス(Asellus Borealis)は、4.7等星、A0型。
  • δ星:アセルス・アウストラリス(Asellus Australis)は、4.2等星、K0型。

γ星とδ星は、かつてAselli驢馬(ロバ))という星座とされていたことがあり、その北側あるいは南側の星と言う意味でこの名がついている。

  • ζ星:テグミン(Tegmine)は、4.7等星。ラテン語で「覆い」の意味を持つ。5.63等、6.02等、6.2等の3星からなる連星系で59年の周期を持つ。

星団・星雲・銀河

  • M44(プレセペ星団):散開星団。アラビア名はアンナトラ(An natra)。実視等級3.7等。M44はε星として扱われる。γ星、δ星、θ星、η星の作る四辺形と中心のM44の領域は、中国の星座では二十八宿鬼宿(和名:魂緒(たまを)の星)に当たり、積尸気(ししき あるいは せきしき)と呼ばれる。屍体の山から立ち上る精霊(魄)が集まる姿とされる。

なお、M1「かに星雲」はその形がカニに似ていることから命名されたものであって、かに座ではなくおうし座にある。

その他

神話

ゼウスの子勇者ヘラクレス(ヘルクレス座)は、誤って自分の子を殺した罪を償うため、12の冒険を行うことになった。そのうちの1つがヒュドラ(うみへび座)の退治である。化け蟹カルキノスは、最初はヘラクレスとヒュドラの戦いを見ていた。次第に同じ沼に住んでいる友人であり異父兄弟でもあるヒュドラが形勢不利になったため、飛び出してヘラクレスの足を挟んだ。しかし、ヘラクレスは振り払い踏みつぶした。一部始終を見ていた女神ヘラは、兄弟思いのカルキノスを哀れに思って、天に上げて星にした[1][2]

なお、別のパターンとして以下のような説もある。ゼウスの妻である女神ヘーラーは、ゼウスの愛人の子であるヘラクレスを快く思っておらず、巨大な化けを使いに出した。化け蟹ははさみでヘラクレスの脚を切ろうとした。しかし、ヒュドラとの格闘中のヘラクレスは、全く気付かずに化け蟹を踏み潰して殺した。しかし、この捨て身の勇気を認められ化け蟹は天に昇りかに座となった[2]

出典

  1. テンプレート:Cite web
  2. 2.0 2.1 テンプレート:Cite book

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