おひつじ座

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おひつじ座(牡羊座、テンプレート:La)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。

主な天体

恒星

テンプレート:See also おひつじ座の主な星は、α星と β星の2つ。

  • α星:ハマルは、おひつじ座で最も明るい恒星で、唯一の2等星[1]
  • β星:シェラタンは、おひつじ座で2番目に明るい恒星で、3等星。

ほかの星はこれらより暗いが、以下の恒星に固有名がついている。

  • γ星:メサルティムは、ほぼ等光の美しい2重星として知られている。
  • δ星:ボテイン。


  • BD +20°307 - 地球サイズの惑星同士が衝突して生じた塵の雲を持つ。

星団・星雲・銀河

どれも暗く、望遠鏡でもかすかにしか見えない。

由来と歴史

この星座の比較的明るい東側(向かって西側)のα星・β星・γ星でできる鉤型は、古代バビロニアでは「農夫」あるいは「雇夫」(麦播きの農繁期に雇われる日雇い農夫)だった。隣のうお座の中央が、彼が耕す農地である。「男」と「」が同音異義語 lu だったことから、羊と同一視されるようになった[2]

神話

ギリシア神話によると、ボイオティアアタマスの息子プリクソス双子の妹ヘレーが、継母イノーの悪巧みによって生贄にされそうになったときに、ゼウスが遣わして二人を乗せて逃げた金の皮を持つ羊だという[3]。妹は羊が走る途中に海に落ちおぼれて死んだ[3]。プリクソスは逃亡先のコルキスでこの羊を生贄に捧げ、皮を当地の王アイエーテースに贈った(現代の観点からすると恩知らずな行為に見えるが、古代においては神の遣わした獣は生贄として神に返す風習だった)[3]。この羊の皮を手に入れるための冒険がアルゴー号アルゴ座)の冒険、アルゴナウタイ神話である[3]

出典

  1. テンプレート:Cite web
  2. 近藤二郎『わかってきた星座神話の起源 古代メソポタミアの星座』誠文堂新光社 2010年、ISBN 978-4-416-21024-6
  3. 3.0 3.1 3.2 3.3 テンプレート:Cite book

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