ナンキンハゼ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
テンプレート:生物分類表 ナンキンハゼ(南京櫨・南京黄櫨、学名: テンプレート:Snamei)は、トウダイグサ科ナンキンハゼ属の落葉高木である。以前はテンプレート:仮リンクに分類され、テンプレート:Snamei の学名で呼ばれていた。種小名の テンプレート:Snamei は「脂肪のある」の意[1]。別名、トウハゼ、カンテラギ。中国名烏桕〔木偏に臼〕、烏臼、烏臼木[2]。
和名は、ハゼノキの代わりに蝋をとる材料として使われるようになった、中国原産の木の意味である。
形態・生態
樹高6 m。
花は雌雄同株であり、5-6月開花する。雄花は総状花序で、その葉腋に雌花をつける。
果実は秋、少し三角のかかった球形の蒴果(さくか)を黒熟させ、3個の種子を出す。種皮は黒色であるが、その表面は脂肪に富んだ白色の蝋状物質で覆われる。蒴果が裂開しても、種子は果皮から自然に離脱することはなく、紅葉期から落葉後まで長く樹上に留まり、白い星を散らしたようで非常に目立つ。ムクドリなどの鳥類がこの種子を摂食し、蝋状物質を消化吸収して種子を排泄することで、種子分散が起こる。
- Triadica sebifera5.jpg
- Sapium sebiferum 4939.JPG
紅葉した葉
- Triadica sebifera9.jpg
- Triadica sebifera4.jpg
果実
- Seeds of Sapium sebiferum.JPG
分布
人間との関わり
よく紅葉することから、庭木、街路樹、公園樹の用途で使われている。
根皮、果実は乾燥して、利尿剤、瀉下剤にする。これを烏臼(うきゅう)という。 種子の油脂の烏臼油は、石鹸・蝋燭の原料や、薬用(腫物、皮膚病)とされる。
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
- テンプレート:ITIS テンプレート:En icon
- テンプレート:NCBI テンプレート:En icon
- テンプレート:Eol テンプレート:En icon
- テンプレート:Cite web
- テンプレート:Cite web - ナンキンハゼの標本(千葉県市川市で1960年8月21日に採集)