海浦駅
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テンプレート:駅情報 海浦駅(うみのうらえき)は、熊本県葦北郡芦北町大字海浦38番地にある肥薩おれんじ鉄道線の駅。
駅構造
単式1面1線のホームの無人駅である。ホームには屋根のあるベンチ(簡易待合室)が設置されているのみでトイレは設置されていない。
鹿児島本線時代、唯一の棒線駅であった。1987年に国鉄からJR九州に経営が移管された際も駅名標が国鉄時代のままで2004年の経営移管までJR九州のものに交換されなかったため、JR九州の営業末期は錆が酷かった。ホームもほとんど舗装されなかったため状態が非常に悪く、ホームの待合室の屋根や柱、ベンチも老朽化で朽ち果てている状態だったが、2004年に肥薩おれんじ鉄道に経営移管されホームのかさ上げ工事が行われた際に駅名標が交換され、ホーム、待合室の屋根、柱、ベンチとも綺麗に整備された。
駅周辺
山と八代海に囲まれた狭い土地に位置しており、駅の前後もトンネルに挟まれている。
海側には集落が広がっており、海浦漁港が整備されている。また、国道3号も海側を走っており、産交バスの海浦バス停が置かれている。
山側には旧道の薩摩街道が走っており、駅から約1Km程の位置に登録有形文化財である佐敷隧道が掘られている。(高低差が激しいため、駅からのアクセスは困難。)また、みかんの栽培も盛んである。
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北西を見る
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南西を見る
- Sashiki Tunnel 1.jpg
佐敷隧道
- 熊本県道56号水俣田浦線
- 海浦簡易郵便局
歴史
- 1959年(昭和34年)6月1日 - 国鉄鹿児島本線の駅として開業。開業当初は、普通列車の大半が通過していた。
- 1978年(昭和53年)10月2日 - ダイヤ改正のこの日から普通列車が全停車する。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、九州旅客鉄道の駅となる。
- 2004年(平成16年)3月13日 - 九州新幹線の部分開業に伴う鹿児島本線(八代駅 - 川内駅間)の経営移管により、肥薩おれんじ鉄道の駅となる。
駅名の由来
「海浦」は「田浦」の対義語で、「険しい山が海にすぐ迫っているところの港」を意味する地名である。