ヨーゼフ・シュトラウス
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ヨーゼフ・シュトラウス(Josef Strauß,1827年8月20日 - 1870年7月22日)は、オーストリアのウィーンで活躍した作曲家にして指揮者である。ヨハン・シュトラウス1世の次男。ヨハン・シュトラウス2世の弟にあたる。
最初は工業技術者の道を歩んでいたが、兄の代役として作曲家としてデビューしたのを機に、音楽家の道へ。一般的には兄の栄光に隠れがちな存在だが、音楽的能力は優るとも劣らず(ヨハンは兄弟の中でヨーゼフが一番才能があると語っている)、43年の短い生涯の間に220曲以上の作品を残す。
ヨーゼフの作品には兄ヨハンのような華やかさはないが、よりデリケートで詩情にあふれたものである。その作風からヨーゼフは『舞曲のシューベルト』と呼ばれている。『ディナミーデン』がリヒャルト・シュトラウス『ばらの騎士』のオックス・ワルツとして用いられたり、『天体の音楽』と『わが人生は愛と喜び』がそれぞれドイツ映画『会議は踊る』のテーマ音楽と第二主題歌として用いられたり、後世への影響も大きい。ポルカではやや作風を異にし、機知とユーモアに富んだ楽しいものが多い。
代表作
ワルツ
- 『愛の真珠』(Perlen der Liebe)Op.39
- 『ウィーンの子供たち』(Wiener Kinder)Op.61
- 『調子のいい男』(Flattergeister)Op.62
- 『剣と琴』(Schwert und Leyer)Op. 71
- 『オーストリアの村つばめ』(Dorfschwalben aus Österreich) Op. 164
- 鳥の声を模する笛が使われる
- 『ディナミーデン』(Dynamiden) Op. 173
- 『トランスアクツィオン』(Transaktionen) Op. 184
- 『ドイツの挨拶』(Deutsche Grusse)Op.191
- 『うわごと』(Delireien) Op. 212
- 『マリアの調べ』(Marien-Klange)Op.214
- 『天体の音楽』(Sphärenklänge) Op.235
- 最も著名な作品
- 『水彩画』(Aquarellen) Op. 258
- 『わが人生は愛と喜び』(Mein Lebenslauf ist Lieb' und Lust) Op. 263
- 『女性の真価』(Frauenwurde)Op.277
- 『ルドルフの調べ』(Rudolfs-Klange)Op.283
ポルカ
- ポルカ・シュネル『楽しきキャンプ』(Lust-Lager)Op.19
- ポルカ・フランセーズ『水車』(Moulinet) Op. 57
- 風車という場合も
- ポルカ・シュネル『昼と夜』(Tag und Nacht)Op.93
- ポルカ・マズルカ『燃える恋』(Brennede Liebe)Op.129
- ポルカ・シュネル『休暇旅行にて』(Auf Ferienreisen) Op. 133
- ポルカ・マズルカ『おしゃべり女』(Die Schwätzerin) Op. 144
- ポルカ・シュネル『ルドルフスハイムの人々』(Rudolfscheimer) Op. 152
- ポルカ・マズルカ『女心』(Frauenherz) Op. 166
- ポルカ・シュネル『スポーツ・ポルカ』(Sport-Polka)Op.170
- ポルカ・フランセーズ『5月の喜び』(Mailust)Op.182
- ポルカ・マズルカ『とんぼ』(Die Libelle) Op. 204
- ポルカ・シュネル『大急ぎで』(Im Fluge)Op.230
- ポルカ・シュネル『短いことづて』(Eingesendet) Op. 240
- ポルカ・シュネル『おしゃべりなかわいい口』(Plappermäulchen) Op. 245
- ポルカ・シュネル『スケート』(Eislauf)Op.261
- ポルカ・フランセーズ『鍛冶屋のポルカ』(Feuerfest) Op. 269
- ポルカ・シュネル『憂いもなく』(Ohne Sorgen) Op. 271
- 途中楽団員の笑い声が入る
- ポルカ・フランセーズ『芸術家の挨拶』(Kunstler-Gruss)Op.274
- ポルカ・シュネル『騎手』(Jockey) Op. 278
- ポルカ・フランセーズ『上機嫌』(Heiterer Muth)Op.281
- ポルカ・マズルカ『モダンな女』(Die Emanzipierte)Op.282
- 『ピチカート・ポルカ』(兄ヨハンとの共作)
カドリーユ
- 『青ひげカドリーユ』Op.206
- 『射撃のカドリーユ』(兄ヨハン、弟エドゥアルトとの共作)
行進曲
- 『アンドラーシ行進曲』Op.268