おそ松くん
テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『おそ松くん』(おそまつくん)は、赤塚不二夫とフジオプロによる日本の漫画作品である。『天才バカボン』以前に描かれた作品で、赤塚のギャグ漫画家としての確固たる人気を確立した。
目次
概要
「週刊少年サンデー」に1962年16号から1967年33号まで連載されていたほか、「ボーイズライフ」(1966年4月号から12月号まで)や学年誌にも掲載され、1969年「週刊少年サンデー」21号掲載の(「いまにみていろミーだって」)まで小学館の各雑誌で作品が発表され続けた。発想の原点は「1ダースなら安くなる」(en:Cheaper by the Dozen (1950 film))というハリウッド映画で、漫画のコマで描ききれる人数ということから6人のキャラクターが描かれた[1]。なお、「少年サンデー増刊号」等で掲載されたスペシャル版では、チャップリンなどの映画作品の翻案が多い。のち「週刊少年キング」の1972年5号に『新おそ松くん』として掲載され(『チビ太の金庫破り』リバイバル版)、同年13号から1973年53号まで再び『おそ松くん』の題名で連載した。
その後も小学館の学年誌での別冊付録として旧作が掲載されていたほか、テレビアニメ第2作目の放送に際し講談社の「コミックボンボン」に1987年11月号から1990年3月号まで、同じく講談社刊行の「テレビマガジン」に1988年2月号から1990年1月号まで、新作が連載された。
また、1989年4月に発行された「週刊少年サンデー30周年記念増刊号」にて『あの有名キャラクターは、いま!?』のタイトルで連載開始当時から27年が過ぎたという設定で4ページの読み切り作品が掲載。1993年に発行された「ビッグコミック」では創刊25周年記念企画としてサッポロビールの製品『黒ラベル』とのタイアップ広告『大人になったおそ松くん』が7ページのイラストと文章で掲載され、連載当時から25年後のメインキャスト達が登場した。
第10回(昭和39年度)小学館漫画賞受賞。同名の連続テレビアニメが1966年と1988年の2度製作されており、こちらも人気を博す。月曜ドラマランド(フジテレビ)にて実写版も製作された。
作品内容
長期にわたり連載された作品であり、かつその間の内容の変更が著しいため便宜上数節に分ける。
- 初期(週刊少年サンデー連載)
- 当初は六つ子を主役に据えて日常に対する意外性を持たせながらも、六つ子の腕白ぶりに手を焼く両親、六つ子のクラスメートで憧れの美少女トト子、ずる賢くてへこたれないチビ太が脇を固めた生活感あふれるシチュエーション・コメディだった。このため、六つ子が学校に行く場面やガキ大将と対決する場面もあった。中盤からイヤミ、デカパン、ハタ坊、ダヨーンといったキャラクターが出現し、次第に「主役を食う」状態となる。内容もイヤミとチビ太を中心としたスラップスチック・コメディに変化していった。やがて初期設定は一切無視され、いろんな設定で六つ子とイヤミ、チビ太が絡み合うナンセンスギャグ作品になった。
- 中期(週刊少年サンデー・別冊少年サンデー掲載、ボーイズライフ連載)
- 週刊少年マガジンでの『天才バカボン』の開始が引き金となり、週刊少年サンデーの誌面強化を理由に『おそ松くん』の週刊連載を打ち切られた赤塚は、代償に『おそ松くん』の月に一度の掲載と増ページを認めさせた。ここで発表した作品は既述の通り映画の翻案が多く、手塚治虫の採ったスターシステムと同様に赤塚によってキャラクターたちが一俳優の如く様々な適役をこなしていった。『イヤミはひとり風の中』『チビ太の金庫破り』『オメガのジョーを消せ』など傑作が多く、このシリーズは映画好きな赤塚の真骨頂でもあった。映画の翻案のほか、非日常回が増え、日常回が極端に減ったこともこの時期の特徴の一つ。最終話『いまにみていろミーだって』(1969年)ではイヤミとバカボンのパパのコンビが実現している。
- 後期(週刊少年キング連載)
- 『天才バカボン』『レッツラゴン』と並行して描かれた作品。イヤミが主役で、それまでは主役も多かったチビ太ですらチョイ役にとどまるものの、チビ太が主役の『チビ太の金庫破り』のリメイク版が掲載されている。六つ子に至っては全く登場しない話がほとんどである。出ても扉程度で、「ぼくがさっぱりでないのに、おそ松くんなんてひどいよ!」などとイヤミに抗議するシーンがほとんどだった。基本的に女にモテず、金も無くいつも空腹にさいなまれているイヤミを中心に話が展開し、そこに目ン玉つながりのお巡りさん(本官さん)などのキャラクターが絡み、シュールなギャグを展開する。ニャロメ、オカマのカオルちゃん、ウナギイヌ、ノラウマ、竜之進(カメラ小僧篠山紀信)などのゲストキャラクターも多く出演した。また、デカパンがイヤミの敵役となっている話が多い。
- 最新版(コミックボンボン連載)
- テレビアニメ第2作制作を機に再執筆されたもの。基本に立ち返り再び六つ子中心の話となり、イヤミは脇役に戻る。またデカパンが発明家、イヤミが通りすがりのエセ紳士でなぜか周囲に振り回されひどい目に遭う男、チビ太が空き地の土管の中に住む孤児に設定が固定され、六つ子とチビ太の関係も以前のようにズルいチビ太にしてやられた六つ子が仕返しをするのではなく、心優しいチビ太を一方的に六つ子がいじめるものに変化している。このシリーズに限り「あぶニャン」というネコ型ロボットが登場する。
なお、「中期」と「後期」の間、いわゆる中断期(1969年 - 1970年)は、『もーれつア太郎』や、週刊少年サンデーに移籍した『天才バカボン』にゲスト出演する事が多くなる。そして『ア太郎』の長編作である『風雲もーれつ城』や『まっくろシッポを東京でなおせ!』などでは、3作の主要キャラが共演するようになる。
登場人物
担当声優(「声」と省略)は、アニメorCR/他作品アニメとなっている。なお、他作品からの人物は例外。
レギュラー
※ 週刊少年サンデー版およびアニメ第2作を中心に記載する。他の漫画やアニメと違い、話によっておのおのの役柄が異なるのが特徴である。
- 六つ子
- 本作の主人公で、松造と松代の息子。基本設定では10歳(小学校5年生)。
- 1964年夏発売の「別冊少年サンデー 夏休み号」の特集記事によると、誕生日は5月24日となっている。
- 性格は個々に差はあるものの、全員イタズラ好きで金や食べ物にがめつい。また全員トト子に憧れている。
- 容姿・服装は6人とも全く同じで、見分けるのは実質不可能。知らない人間はもちろん友人や両親ですら判別できない事もあり、六つ子がそれを利用してイタズラしたり、逆に個性を出そうと奮闘するのが初期話の主な流れ。なお、「1ダース単位で服を買うと安くなるから」(原作にて松代が発言)という理由で、全員服装が同じである。
- 容姿について原作で、整形手術で顔を変えようとするエピソードもあるが、美男子になったのは最初に受けたチョロ松だけで、最後に手術を受ける予定で結果的に受けなかったおそ松以外は失敗して変な顔に変貌してしまった。赤塚不二夫公式サイトのおそ松くんのページのFlashアニメ(?)には見分けがつくよう全員、口調が異なっていた(例えばトド松は語尾に「ござる」を付けるなど)現在はリニューアルされてしまったので確認することはできない。
- 竹書房12巻収録の「三十年後のおそ松くん」では、頭髪量などに個人差が発生していた。おそ松以外(特にチョロ松)は髪の毛のことを気にしている。
- また、アニメ第2作では40年後で設定されており、チョロ松だけが変わり果てていた(原作同様、頭のことを言われると怒る)。未だ全員が両親と住んでいる。
- 1993年発表の『大人になったおそ松くん』では25年後の六つ子の職業が具体的に描かれている。
- 各人の性格、嗜好には上記の通り差があり、6人同時に行動することは意外に少ない。おそ松およびチョロ松は多くの場合ともに行動しており、トラブルメーカーとなる。この2人と他の4人、もしくはおそ松と他の5人の間の対立関係の存在をうかがわせる描写も多い。
- 最新版(コミックボンボン版)では必ず1人は転んで登場する。
- 姓は「松野」であるが、ごく初期には「山野」姓になっている作品もある。
- 原作及びアニメ第2作では中盤頃からエピソードの中心はイヤミ・チビ太になり、六つ子は脇役的な扱いに変化している。サンデー版最終話「いまにみていろミーだって」では、イヤミとバカボンパパが訪れた客としての登場のみ。また「中断期」には、『もーれつア太郎』の「風雲もーれつ城」で、デカパン城の御庭番として1コマ登場したのみ。ただしこれ以前、『ア太郎』初の長篇作「時のかなたの森の石松」では、イヤミ率いる都鳥一家の手下として登場している。
- 松野 おそ松(まつの おそまつ)
- 声 - 加藤みどり(第1作)、井上瑤(第2作)、庄子裕衣(CR、以下兄弟も同様)
- 長男。リーダー格でケンカも一番強く、がめつい六つ子の中でも特にがめつくてセコい。初期話では他の兄弟を出し抜いて一人で行動することも多く、失敗をやらかして他の兄弟からの信用を失う話も多々ある。血液型はA型でピーマンが嫌い。
- 「三十年後のおそ松くん」では、髪型は変わらないが、鼻からヒゲが生えている。
- 『大人になったおそ松くん』では、平社員のサラリーマンで独身。1人で両親の面倒を見ているため、髪の毛がバーコードになっている。
- 名前の由来は「お粗末」から。
- 松野 カラ松(まつの カラまつ)
- 声 - 鈴木富美子(第1作)、真柴摩利(第2作)
- 次男。カラっとさっぱりしているが飽きっぽいのが難点。
- 「三十年後のおそ松くん」では、バーコードのような禿頭である。
- 『大人になったおそ松くん』では、八百屋へムコ養子に行き、女房の尻に敷かれている。
- 名前の由来は唐松から。
- 松野 チョロ松(まつの チョロまつ)
- 声 - 山本圭子(第1作)、松本梨香(第2作)
- 三男。名前の通りチョロチョロしてすばしっこい。おそ松とペアを組むことが多い。良く転ぶ。
- 「三十年後のおそ松くん」では、サザエさんの磯野波平のような禿頭である。
- 『大人になったおそ松くん』では、警察官になっている。倒れた松造を病院に運ぶおそ松の車を検問に引っ掛けたため、松造の容態が悪化してしまった。
- 名前の由来は、関西のテキヤの口上(チョロ松、そこをどきい)から。
- 松野 一松(まつの いちまつ)
- 声 - 北浜晴子(第1作)、横尾まり(第2作)
- 「一」が付いているが四男。一番まじめで意志も強い。
- 「三十年後のおそ松くん」では、七三分けになり、眼鏡をかけている。
- 『大人になったおそ松くん』では、社長令嬢と逆タマ結婚し、二代目社長に就任している。
- 名前の由来は「市松模様」から。
- 松野 十四松(まつの じゅうしまつ)
- 声 - 東美江(第1作)、松井菜桜子(第2作)
- 五男。気が優しいが、その分気が弱い。六つ子の中で一番口うるさい。「自分が一番影が薄い」と悩むエピソードもある。
- 「三十年後のおそ松くん」では、髪型がボサボサになり、無精髭を生やしている。
- 『大人になったおそ松くん』では、医者になっている。だが、倒れた松造を救うほどの腕はなかった。
- 名前は鳥の「十姉妹」から。
- 松野 トド松(まつの トドまつ)
- 声 - 北浜晴子(第1作)、林原めぐみ(第2作)
- 六男。のんびり屋、風呂が大嫌い。
- 「三十年後のおそ松くん」では、ややイガグリ頭っぽくなった。
- 『大人になったおそ松くん』では、魚屋を営んでいる。店で売っていた魚の骨が松造のノドに刺さり、松造が倒れる。
- 名前の由来は椴松と「とどのつまり」から。
- イヤミ(井矢見)
- 声 - 小林恭治(第1作)、肝付兼太(第2作・CR・日産キューブCM・赤塚不二夫アニメコレクションCM)
- 名前の通り、嫌味な男性。初期話では主に漢字表記が多い。30歳(カラーアニメ版では36歳である[2])。痩せ型で3枚の出っ歯と口髭、当時人気を博していたビートルズ式のリーゼントヘアーが特徴。語尾に「〜ザンス」をつけて話す。一人称は「ミー」、二人称は「チミ」。手足を曲げながら「シェー」(あまりにも悲惨な状況になった場合は「ジェー」「ショエー」となることもある)と叫ぶギャグは国民的な流行語となった。
- 赤塚不二夫はコメディアンのトニー谷をさして「あれ、俺の漫画のイヤミのモデルだもんねぇ。あれは、いただきザンス」[3]と発言しているが、作者の駆け出し時代の担当編集者、週刊少年サンデーの樺島記者がモデルという説も有る[4]。(トニー谷の顔はイヤミとはまったく似ていないため)
- ほとんどの話では独身の設定でモテない場合が多い。既婚で設定されている場合は妻も出っ歯になっている。かなりの潔癖症で、べしやケムンパスは素手では触らないが、なぜかゴミだけは平気で触れる。
- 職業や役割は様々。原作初登場時は医者の役だった。他にもおそ松たちの学校の教師やお父さんの会社の同僚、時に上役、あらゆるインチキ商売、乞食、こそ泥といった役どころで登場。『チビ太の金庫やぶり』ではチビ太を執拗に追跡する刑事として出演している。キング版では目玉つながりの同僚警官を演じるエピソードも。
- あらゆるイタズラや嫌味な言動・悪事を行った末に、六つ子やチビ太らにボコボコにされるのがオチとなることが多い。
- 六つ子に万引きを指摘されたことやイヤミ自身の怠慢さが原因でデカパンに仕事を奪われたことに逆ギレし、六つ子のロボットを開発したりデカパンに化ける薬を使用し町内で悪事を働き彼らに濡れ衣を着せるなど、嫌味を通り越してたちの悪い言動に出ることもある。またチビ太にもよく濡れ衣を着せている(自ら起こした事件の現場にチビ太の名前の書いたハンカチを置いたり、非常食を盗み食いしその食べかすをチビ太の口につける、屋台で売られているおでんを盗み食いし売主にチビ太がやったと言う、など)。
- 重度のフランスかぶれで自身をフランス帰りと称し、フランスのことを「おフランス」と呼ぶが、実際には渡仏経験は無いと思われ、フランス料理の食材エスカルゴを殻ごと食べてしまう場面や、教師役として出演した回で、フランス旅行帰りの生徒にフランスのことを習う場面などがある。少年キング版では「ミーはおフランスなんかにいちどもいったことがないざんす」と明言する回や、デカパンが発明した小型台風を飲み込み、自ら大型台風となって念願のフランスに飛びパリのエッフェル塔に激突した回がある。また何かあるごとに、「おフランスでは~ざんす」としばしばホラを吹く。ちなみに、話によってはドイツを「おドイツ」と呼称したことも。
- 善人や弱者として登場することもあるが、その場合はいつにもまして報われないオチが多い。特に主役の浪人者を演じた時代劇『イヤミはひとり風の中』は、おそ松くんの物語の中でも屈指の名作とされる。(チャップリンの映画『街の灯』の翻案。)
- 余談だが、「風の中」は講談社版コミック第24巻に掲載されており、「風の中」の次に掲載されている話が「六つ子VS全日本ギャング」だが、ここでのイヤミは「風の中」の時とはうってかわって、ただ気に入らないなどの些細な理由でデカパンとつるんで手下を殺害するという残虐な役柄を演じている。六つ子も殺害される寸前まで追い込まれたが、チビ太の粋な計らいで辛うじて殺害されずに済んだ。
- アニメ第2作では最初期はセールスマンという設定だったが、この設定はすぐになくなり悪徳医師から松造の上司など、原作同様様々な役割を担う。前半では、原作と同じスタイルだったが、後半では、変わっていたのは以下の通り(細くて長い手足→太くて短い手足、リーゼントヘアー→スネ夫のような髪型、笑窪がある→笑窪がない、顔の角にヒゲ→顔の真ん中にヒゲ。85話は総集編のためスタイルの変化を比較できる)。40年後ではデカパン製薬会社の用務員兼宿直員になっていて、3回以上シェーをすると体にこたえるらしい。イヤミ役を演じた肝付兼太はこの役のオーディションを受け、10年前にこの役をやれたらもっとテンションを上げられたのに、と思っていた。それでも収録が終わると「今日は毛細血管が7本切れた」というくらいテンション高く演じていたそうである[5]。
- トリビアの泉のなかで「「岡」4を縦に書くとイヤミがシェーをしているっぽく見える」というネタが紹介されたことがある。
- 1970年ビッグコミック掲載の読切『ミスターイヤミ』ではイヤミが行きつけのバーで女性と出会い同棲を始める。読者の年齢層が高いため間接的ではあるが大人向けの表現が見受けられる。
- 『大人になったおそ松くん』ではアメリカでバーテンダーの修行をした後、日本のバーで働いている。店の常連客のおそ松と憎まれ口を叩き合っている。25年経ち白髪まじりになったが出っ歯(ただし入れ歯)とホラ吹きぶりは相変わらずで独身。バーテンの修行をしたと言っているがカクテルを作れるか怪しい。
- また、ミカンを食べると、出っ歯が伸びて、東京タワーを破壊してしまうシーンは、CMでも使われた。
- 「もーれつア太郎」の『風雲もーれつ城』ではダヨーン、ココロのボスと共謀で殿を毒殺し城を乗っ取ろうとする反乱分子の首謀者として登場。他の家臣も瞬時に倒すほどの剣の腕前を持つが、修行から帰って来た殿の弟であるハタ坊に敗れる。『真っ黒シッポを東京でなおせ!』では「ブタ松製薬」(社長はブタ松)の万年平社員として登場、チビ太が開発した「食あたり治し薬」の副作用で「明日までの命」と医者(吹く笑い先生。ただし誤診)に診断されたモルモット(ココロのボス)の秘密を言わずにがんばり、チビ太が至急開発した「戻り薬」を届けようとしてうっかり壊し、責任を取らされ身投げした。(但し落ちた先がトラックの荷台にかぶさっているシートであったため命は助かった。)『時のかなたの~』では都鳥親分で登場。
- チビ太
- 声 - 田上和枝→水垣洋子→沢田和子(第1作)、田中真弓(第2作・CR)
- 六つ子たちのライバル。名前の通り身長は低いが、年齢は基本的に六つ子たちと同じで、上であることも少なくない。1本だけ毛を残し、2段になった禿頭(後に「すごい石頭」という設定ができる)に丸い大きな目(ただし黒目は小さい)が特徴。イヤミと同じく様々な役柄で登場するが、どの役柄でもおでんが大好物。生意気な性格で、「ケケッ」という、人を馬鹿にした笑い方をする。六つ子たちにこっぴどくいじめられても決してへこまず(逆にいじめる側になることもある)、大変しぶとい。動物や花を可愛がったり、惚れた子に一途に尽くすなど、純粋な面もある。親は設定されておらず、単独で登場。ネコやカエルなどと同居していることが多い。登場する回の半分以上がイヤミとワンセットでの登場であるが、子供であるのでイヤミほど役割の自由度は持たない。話や途中の展開によっては悪徳医師イヤミの助手や乞食イヤミの子分になっていたり、逆にイヤミの敵役(親分やライバル、天敵)に回ることもある。
- なお初登場時(竹書房版第5巻収録)には厳格な両親に表向き従順な息子、という設定であった。チビ太はその初登場時から六つ子と取っ組み合いの喧嘩を演じ、この時は見事に六つ子に勝った。
- また、原作ではチビ太に背丈も含めそっくりなおじさんが登場したこともある(おじさんは警察官、ダヨーンが同僚警官。チビ太はおじさんの制服と制帽を拝借して大暴れした)。
- 『大人になったおそ松くん』では25年後係長になっている。身長150cm、頭髪量が増える。最終学歴は私大中退。新聞配達に始まり皿洗い・パチンコ屋の店員・牛丼屋のバイト・トラック運転手・AV男優・露天商の使い走り・ビルの窓ふき・ガードマン・漫画家のアシスタントと様々な職業を経て現在の会社に就職。かつておでんを握っていた手が寂しいので若いOLの尻をさわろうとする。なお原作版の「30年後…」ではデカパン製薬の部長となるが、六つ子が開発した若返り薬を受付のイヤミと結託して飲もうとするも、六つ子がすり替えた年取り薬を飲んでしまってイヤミ共々高齢となり、その罰で双方とも給仕に降格となってしまった。
- 主役を演じた『チビ太の金庫破り』(オー・ヘンリーの小説『よみがえった改心』の翻案)は、作者自身が「おそ松くんの物語の中で一番のお気に入り」と明言している。そのためか、原作ではおそ松とチョロ松が閉じ込められるパターンの後、リメイク版でトト子が閉じ込められるパターンの2パターンが存在する)
- やはり傑作と評価の高い『下町のチビ太キッド』は、題名の通りチャップリンの映画『キッド』の翻案であるが、ストーリーは全くと言っていいほど異なる。「おそ松くん」のレギュラーには、チャップリンの役を演じられるキャラがおらず、ゆえに演じるのはこの物語のみ登場のゲストキャラ(ただし、アニメ第2作の79話「チビ太のまぶたの母ザンス」ではデカパンが演じている)。なお、このキャラは他の作品の主人公であるが、赤塚漫画では極めてマイナーなキャラで、事実上『下町のチビ太キッド』のみで記憶されている。
- アニメ第2作では江戸っ子の気質があるのか、いじめられると「てやんでぇ、バーロー、ちくしょう」を早口で捲くし立てる。[6]。40年後では部長になっていて、美人の妻と4人の子供がいる。ちなみに第2期で彼を演じた田中真弓は、今まで数多くのキャラを演じてきた中でも特に彼を気に入っている[7]。
- 「もーれつア太郎」の『風雲もーれつ城』では殿の召使いとして登場。終盤でア太郎たちが火炙りにされそうになり殿が替え玉であることもばれた際、殿を毒殺した犯人がイヤミであることに気づき窮地を救う。殿の飼い猫であるニャロメと仲が悪く、ニャロメがイヤミ側につき逃げようとした際、大きな石の下敷きにした。『真っ黒シッポ~』では、ブタ松製薬新薬研究所の研究員で登場、『時のかなたの~』では森の石松で登場している。
- 「鉄腕アトム」のパロディ作品『鉄腕アトムなのだ』ではアトムに扮して登場。お茶の水博士(バカボンのパパ)の命を受け、メイオウ星のポルノ雑誌を検閲で黒く塗り潰している月面の税関を破壊した。なおこの作中、戦闘シーン及び戦闘後の様子こそなかったものの月面で加賀美アツコと戦闘し勝利している。
- 松野 松造(まつの まつぞう)
- 声 - 八奈見乗児→鈴木泰明(第1作)、水鳥鉄夫(第2作)、茶風林(CR)
- 六つ子たちの父親。名前は原作中には殆ど出てこない。漫画では当初、「三松屋」という商店を経営していた。前述の「『別冊少年サンデー』の特集記事によると、六つ子が生まれた時には酒屋を経営したが、生活のために店を売ったという。しかし連載開始時にはご近所に「三松屋さん」と言われた所を見ると、六つ子の成長後にまた店を再開したと推測される。その後はサラリーマン、平社員という設定。よくボーナスを落とす(ただし1回は休日にゆっくり休むための狂言であった)。また、六つ子の代わりに誘拐されたチビ太の身代金に払ったこともある。意外にもイヤミより先に「シェー!」のポーズを取っている(竹書房の5巻。ただしこの時のセリフは「いやーん!」だった)。物語の中では妻子に対する不満が多く、家族にないがしろにされて家をとびだしたことや、ヤクザのチビ太に頼ったこともある。中日ドラゴンズのファン。
- アニメ第2作では劇中でOP曲をよく歌う事から、年齢は推定50歳。また、69話の『魔法を使って若がえるザンス』で若返った松造は松吉と名乗り勉強し直すもうまくいかず、六つ子からも生意気だと言われる。
- 原作では一貫して六つ子の父親役を演じているが、アニメ第2作では六つ子とは血縁関係のない役を演じていることもある(例。第59話「ハタ坊は正義の味方だジョー」で、松造と松代は選挙でダヨーンの応援者役をやっているのに対し、六つ子はダヨーンの対抗馬役であるイヤミのボディーガード役をやっている)。
- 『大人になったおそ松くん』では25年後が描かれた。トド松の店で買った魚の骨をノドに詰まらせて倒れ、おそ松の車で病院に運ばれるが、チョロ松の検問に車が引っかかり容態が悪化し、死亡する。
- 松野 松代(まつの まつよ)
- 声 - 麻生みつ子→近藤高子(第1作)、横尾まり(第2作・CR)
- 松造の妻、六つ子の母。松造と同じく名前は原作中には殆ど出てこない。専業主婦だが、息子が6人もいるせいで毎日とても忙しい。必然的に働き者だが、やや見栄張りでチャッカリ屋、なおかつヒステリックなところがある。丸縁の眼鏡をかけており、極度の近眼で(裸眼では、目の前のゴリラやライオンが識別できないほど)、また一時失明しイヤミ扮する目医者に「トリ目の一種」と診断された事があり、目に何らかの病気を抱えていると思われる。薄黄色の服とピンクのスカート。六つ子・松造同様、中期以後は出番が少なくなるが、サンデー版末期に掲載された「キャプテンかあちゃん」では、女海賊団の首領キャプテン・カーチャン役で堂々の主役となり、ハターボ船長(ハタ坊)率いる海賊団の部下である六つ子を人質に取りながら、その六つ子が生き別れの息子だったと密かに知って涙ぐむキャラを演じている。
- アニメ第2作では松造と同様に魔法で若返り、松代は松子と名乗りアイドルとして一躍人気者になるが、同じアイドルであるトト子の執拗な嫌がらせに遭う。
- 『大人になったおそ松くん』では25年後松造、おそ松と同居している。
- なお夫婦とも、「中断期」などの長篇作には登場していない。
- ハタ坊
- 声 - 貴家堂子(第1作)、真柴摩利(第2作・CR)
- コウモリの羽のような髪型で、頭に小さな日の丸の旗を立てている男児。この旗は皮膚を貫通し、頭蓋骨に突き刺さっている(取り外しは容易)。基本的に幼児で、やや頭が悪い印象のキャラクター[8]だが、「少年キング」掲載分、及びアニメ第二作ではオツムが良くなったのか、知能は常人並になっている。語尾に「〜だジョー」をつけて話す。同様の髪型で、やはり頭に旗を立てた家族(両親および妹)が登場することもある。せこせことした動作はバスター・キートンがモデルであるという。主役を演じた事は数える程しかないが、重要な脇役が非常に多く、チビ太の弟分、デカパンやダヨーンの助手、イヤミに苛められる役等が多い。しかし意外にも腕力が強い面もあり(チビ太をやっつけたこともある)、社長や海賊の船長、刑事チームのボスなど強い立場な役柄では徹底して部下をこき使う。『オメガのジョーを消せ』では復讐の鬼を演じている。
- アニメ版第1作の第1話「留守番は犬に任せろ」で家族そろってハイキングに出る件があり、そこではハタ坊一家全員が日章旗を頭に挿していた[9]。
- 『チビ太の金庫破り』ではチビ太の弟分であるが、原作(2パターンとも)ではその時、頭に旗がない姿が描かれた(チビ太が逮捕された後生活のため売却したという設定のため)。
- アニメ第2作での普段の服装は原作と異なり、ヒヨコが描かれた緑色のオーバーオールを着ている。40年後ではすでに孫までいる。また、彼が主役である『ハタ坊、勇気を出す』では当初、気の弱い少年でイヤミや六つ子らにさんざん濡れ衣を着せられ、本当のことが言える勇気を持っていなかったが、神社の神様であるデカパン(原作ではデカパンはハタ坊の父親という設定)に勇気が出る薬をもらい、勇気がわいてくるといった、彼の成長が描かれている。ちなみに、勇気の薬はただの水道水だった。
- 『大人になったおそ松くん』では25年後売れっ子コメディアンになっている。
- 「もーれつア太郎」の『風雲もーれつ城』では修行中である殿の弟役として終盤に登場。タレ目から一変して勇ましい顔となっており、イヤミを一瞬で倒すほどの強さを持つ。その後デカパンを新たな城主とし、再び修行の旅に出かける。『真っ黒シッポ~』ではブタ松製薬の専務で登場している。
- デカパン
- 声 - 神山卓三→和久井節緒(第1作)、大平透(第2作・CR)
- 富士山のような禿頭の裾野だけに頭髪が残り、鼻の下に髭を蓄えている中年男性。肥満体に縦縞の大きなパンツ(名前の由来)のみを着用。そのパンツの中には様々なモノ(カナヅチやノコギリなど)が収納されている。基本的に性格は温厚かつ良心的だが、そこを六つ子やイヤミに利用されることも多い。動物好きで、犬、猫を多く飼っており「坊や」と呼んで可愛がっている。東北弁を模したと思われる言葉を話す。一人称は「ワス」で、語頭に「ホエホエー」、語尾に「~だス」をつけて話す。イヤミ・チビ太・ハタ坊とは違って主役を演じることは無く、(おそらく恰幅の良さゆえ)大富豪役や会社重役、研究所所長役もしくは善良医師役が多い。六つ子のおじさん役、トト子、ハタ坊の父親役で出演したこともある。ただし、竹書房から出版されている後期のおそ松くんでは、ギャングのボスや刑務所の看守といった悪役を演じることが多い。
- 原作及びアニメ第1作では博士役として登場した際、飼い猫として眼鏡をかけた猫が登場。博士がたびたび人に騙されて損をしたことから、二度と騙されないように猫に手術を施し、言葉を聞いただけで本音がわかる超能力を手に入れている。
- アニメ第2作58話では6軒の会社を経営しており、出加建設、出加重器、DEKAファイナンスの社長とホテルDEKAのオーナー、そして出加不動産とデカグループの会長を務めている。つまり、ホテルが3つにゴルフ場が2つに映画館が10個に八百屋が3軒もある。他にもパンツのデザイン会社も経営し、宝石店も営み、全財産90億円を持つ大富豪を演じたこともある。40年後では100歳であるにも拘らず、製薬会社の社長をやっている。年齢は、50~60代。
- 息子の太郎がいる話があり、この息子はパンツの柄がピンクと白のしましまであり、寝ているところを起こされるとレッツラゴンのイラ公のごとく暴れる。
- 『大人になったおそ松くん』では25年後も外見に殆ど変化は見られない。
- 「もーれつア太郎」の『風雲もーれつ城』では殿の忠実な家老として登場。真面目で心優しく周りの人々(イヤミなどは除く)の信頼も厚い。殿が毒殺された時、瓜二つであるバカボンのパパを替え玉にする。その後ハタ坊に新たな城主として任される。『真っ黒シッポ~』では、新薬研究所の所長で登場。
- ダヨーン
- 声 - 神山卓三(第1作第1話)→大竹宏(第1作)、神山卓三、緒方賢一(第2作)、茶風林(CR)
- 頭髪を真ん中から分け、垂れ目で異様に口が大きな壮年。大食いだが、体は太っておらず、痩せた体系。53歳(アニメ第2作の40年後で93歳と言いかけて訂正するシーンがある)。下駄を履いている(アニメ第2作では、黒い革靴。漫画版でも「らくがきインベーダー出現」等では革靴を履いている)。とぼけていて、間の抜けた印象の強いキャラだが、西部劇では渋いシェリフも演じた。役柄は警官や商店主、またはイヤミに対する債権者役が多い。デカパン同様主役を演じる事は無いが、シェリフ役での副主人公は何度かあった。また、アニメ第2作では、ムナゲキャサリンや怪人ダヨン面相などといった悪役を演じることが多い。一人称は「ワシ」で語尾に「~だヨーン」をつけて話す。藤子不二雄Aの『マンガニカ』によると、つのだじろうの長兄の角田喜代一が、ガラスに顔を押し付けた時の顔がモデルとされている(藤子Aの『フータくん』に登場する「テツカブ」も同一人物がモデルであるという)。また、滅多にないが、時折とんでもない怪力を見せることもある。
- ちなみに、「ダヨーン」とは、彼の口癖がそのまま名前になってしまったのではないかと、考えられている。
- 『大人になったおそ松くん』では25年後売れっ子コメディアンになったハタ坊の付き人をやっている。
- 原作・アニメ第2作ともに同じ顔の娘がいる設定の時があり、特に原作のほうではチョロ松に好意をいだいており「チョロ松くん、好きダヨーン」と口調まで同じであった。(チョロ松はこの事実を知った時、茫然としていた)
- 「もーれつア太郎」の『風雲もーれつ城』ではイヤミ、ココロのボスと共謀して殿を毒殺、城を乗っ取ろうとする家臣の1人として登場。最後はア太郎たちに倒される。『真っ黒シッポ~』では、新薬研究所の所在する田舎にある「駄四牛馬病院」の院長で登場、『時のかなたの』では清水次郎長で登場している。
- 平成天才バカボン11話Aパートに出演し水鳥鉄夫が演じた。
- トト子(魚魚子)
- 声 - 白石冬美、堀絢子(第1作)、松井菜桜子(第2作・CR)
- ヒロイン。六つ子たちのあこがれの美少女。名前が示すように、家は魚屋を営んでいる。性格は普段おとなしい割に気が強く、怒らせると強烈なパンチを食らわせるなど、相当に怖い。しかし優しい心を併せ持っており、従軍看護婦役で登場したサンデー版後期作「イヤミ小隊突撃せよ」では、駐屯していた島に不時着したアメリカの少年兵士トムを、隊長のイヤミや下士官のダヨーンに抗議されても看病した。漫画の初期に出てくる兄は“ファイティング弱井”というリングネームのボクサー。「とつげきーっ!のらねこ作戦」では、元軍人の祖父が登場する(しかし最初期では普通のおじいさんが登場している)。
- モッコリとしたおかっぱ頭に赤いカチューシャとサロペットスカート、耳元に付けている黄色いリボンと、白い幕の付いたピンク色のシャツ、長いハイソックスと赤い靴がトレードマーク。
- 原作の初期で料理を作るシーンがあるが、味はひどいらしく食べた感想は「頭の中で火山が噴火した」とのことだった。
- 初期の頃はおかっぱ頭が小さかった。
- 年齢は推定10歳(13歳、18歳という説もある)。
- もともと脇役だったため、サンデー版後期では松野一家以上に出番が少なくなり、長編ではデカパンの娘役で出る事が多い。最終話「いまにみていろミーだって」ではデカパン社長の秘書役で登場するが、わずか4コマしか登場せず、しゃべったのは1コマだけ(チビ太部長に誘われた時)、全身(秘書だけあって、かなりのスレンダー)を見せたのも1コマだけで、話には全く関わらない。
- コミックボンボン版では、激昂すると言葉遣いが非常に悪くなる。
- アニメ第2作では家業に関する描写は現われない。(せいぜい第18話程度。)原作では無かった衣装を披露することもある(バニーガール、婦人警官、ビキニ姿など)。しかし中盤から上流階級者(セレブ)だが薄情者、腹黒、欲張り、自己顕示欲が強いなど、原作とかけ離れた問題のある性格をした女の子として描かれるようになる。[10]相当な自惚れやであり、第52話では本当のこと(可愛いけど根性が真っ黒に汚い婦人警官)を言ってしまったイヤミとデカパンにキレて六つ子扮する自衛隊を呼んで戦車の砲撃を浴びせ、第2作終了後作られた特番『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』(森のお姫様役)でもウナギイヌの発言に激怒し自ら戦車を操縦の上砲撃を浴びせようとした。また、40年後ではデカパンの娘と設定されており、茶髪で別人のように太ってしまう(おそ松曰く「トト子ちゃんと結婚しなくてよかった」)。アニメ第2作33話でもデカパンの娘(サーカス団の座長とその娘)と設定され、父娘でイヤミとチビ太をこき使いバカにしていた(最後はイヤミの反撃を食らう)。しかし、彼女が主役の話である、第41話の『摩天楼のホワイトクリスマス』では、歌手になるのが夢で支配人に「君はニューヨークの松田聖子だ」と言われるが、緊張のあまりに歌手を忘れクビにされたことが悲しいトラウマとなっているため、自殺しようとするが、チビ太に励まされ、ホテルに遅れた「フランク・ハタボー」の代役として、イヤミの伴奏と共に歌(スイートメモリーズ)を歌い、トラウマを克服した。また、ラストで再び、歌手を目指すきっかけとなる。なお、この話では、チビ太にドアをぶつける以外、コミカルな面や上記のような性格は見られていない。
- 『大人になったおそ松くん』で六つ子全員ととっかえひっかえ付き合ったことが明らかになる。夫には付き合った人数を6人ではなく1人だと言ってある。チョロ松(他の異性にチョロチョロ視線を飛ばすため破綻)、カラ松(いつもカラッケツだった)、一松(一抹の不安があったため十四松と二股かける)、十四松(一松と二股かけたがダメになる)、おそ松(名前の通りオソマツだった)、トド松(トドのつまりに付き合いトドこおりなく終えた)。結局レギュラー陣以外の男性と結婚、一児をもうける。もうすぐ2人目を出産予定。
- 『ひみつのアッコちゃん』の主人公加賀美アツコに酷似。[11]同一視されている。最新版には自ら「ひみつのアッコちゃん」と偽って無銭飲食を企てたが失敗に終わるエピソードがある。1989年に発行されたコミック本のあとがきで、似ていることを指摘された赤塚自身が「そんなわけないだろ」などと逆ギレ気味に反論している。ただし一方では、赤塚が生前「トト子イコールアッコ」という趣旨の発言を残していたらしい、とも伝えられている。
- ちなみに、誕生日は、名前を表すように10月15日。
- 「もーれつア太郎」の『時のかなたの~』では、次郎長の娘で登場、石松が惚れていたが、最後はデコッ八を愛してしまう。「『真っ黒シッポ』ではブタ松製薬のOLで登場、イヤミは元より、同僚のア太郎・デコッ八・ニャロメにも好かれていた。なお、『真っ黒シッポ』ではブタ松製薬の社長にココロのボスとデートするように言われ最初は拒否するものの、大金を見せられて態度を変えるという、アニメ第2作での性格を感じさせるようなシーンもある。
- また平成天才バカボンでは、バカボンの学校の生徒として一瞬登場している。
- 本官さん
- 声 - 千葉繁
- 『もーれつア太郎』と『天才バカボン』にも登場する、『目ん玉つながりのおまわりさん』(別の通称)。デビューは本作の漫画版。
- 漫画版ではギャング団の一員であるチビ太の師弟になり、ギャングになったおそ松に銃を撃ったところ、コルト拳銃で撃ち返されるシーンもある(なおコルト拳銃は本官さんの言葉で我に返ったおそ松が最後はイヤミに譲り渡しており、出番は少ないが重要な役といえる。)
- アニメ第2作では19話まで登場したが、その後八頭勝三と交代している。85話のみ再登場した(ただし、85話はイヤミの記憶の回想という内容で、実質これまで放送された総集編のため19話まで映像を再利用している。本格的な復活は次作の平成天才バカボンから)。
- 下記の八頭が転勤後もOPは本官さんが出演し続けた。
他作品からのスピンオフキャラ
- 八頭 勝三(やつがしら かつみ)
- 声 - 千葉繁
- アニメ第2作で本官さんの代わりに転勤してきた無精ひげのおまわりさん。21話から警官役として登場し、23話で自己紹介をした。上記のおまわりさんと同じ性格だが、極度の人形好きでその人形を『カオルちゃん』と呼んでいる。人形を持って『ねぇ、カオルちゃん』『そうよ、そうよ』などと、独り言を度々呟いて言っている。人形を粗末にされると激怒し62話ではおそ松らに人形を投げ返されたときは銃を乱射していた。43話ではトト子にブ男呼ばわりされ激怒するシーンも。
- 年齢は推定30代中頃で、40年後でもその人形を持っている。腹話術バージョンとおままごとバージョンがある。本来は『天才バカボン』などで描かれていた「オカマのカオルちゃん」というキャラクター。また、人形の名前の由来にもなっている。髪型も43話等では「オカマのカオルちゃん」同様のモヒカン刈りであるがツルッパゲの時もある。
- レレレのおじさん
- 声 - 千葉繁
- 『天才バカボン』(アニメ天才バカボンの元祖・平成・レレレを含む)とおそ松くんに登場しているホウキを掃くおじさん。「レレレのレー、おでかけですか?」が口癖。天才バカボンに出演している時、着ている服の色は濃い黄色だが、おそ松くんに出演している時は着ている服装は濃い緑色であり、おそ松くんに出演している時のおじさんの方が若干背が高い。漫画では主に少年キング版に、アニメ第2作では19話まで出演していた。
- 「もーれつア太郎」の『風雲もーれつ城』では二コマだけの登場。イヤミとデカパンの決闘の最中突如登場し、イヤミに叩かれる。
- ニャロメ
- 声 - 千葉繁
- 赤塚作品(主に『もーれつア太郎』)でおなじみのキャラクターである。口癖は「ニャロメだニャロメー」もしくは「文句あっか!」で語尾は「~ニャロメ」のよく喋る機関銃猫。魚が大好物でよく魚泥棒したりゴミ捨て場でゴミを漁る。本家とは違い、自分のことを「ニャンゲン」だと思っておらず、人間の女の子に恋をしない。
- アニメ第2作の『おでんと初恋どちらがだいじ』ではニャロ子と言う彼女がいる。
- べし
- 声 - 水鳥鉄夫
- 赤塚作品でおなじみのキャラクターである。片目を閉じたカエルで語尾に「~べし」をつけて話す。
- アニメ第2作の『大富豪チビ太さまザンス! 』では8匹もおり、音楽を演奏していた。
- 漫画原作にはほとんど登場しない。
- ケムンパス
- 声 - 神山卓三、緒方賢一(代役)
- 赤塚作品でおなじみのキャラクターである。イヤミたちが嫌っている。毛虫で語尾に「~ヤンス」をつけて話す。
- アニメ第2作の『おでんと初恋どちらがだいじ』ではケム子と言う彼女がいる。
- 漫画原作にはほとんど登場しない。
- 『鉄腕アトムなのだ』では同じ毛虫キャラであるマセリと並んで共演している。
- 夜の犬
- 赤塚作品でおなじみのキャラクター、その名の通り夜だけ現れて前足一本で逆立ちをしているブルドッグ種。
- ジャジャ子
- 声 - 神代知衣
- ハタ坊のいとこという設定で、チビ太が好意をもった子供。おでん嫌いだったがチビ太のおでん嫌いになるための熱意にひかれおでんを食べてみたらおでん好きになった。家は赤塚台駅の隣にある隣の駅という100mも満たない先にある駅が最寄り駅ということになっている。アニメ第2作の1話にだけ出てきたが、本来は別の作品(『ジャジャ子ちゃん』)の主人公。
- マセリ
- レッツラゴンに登場する毛虫キャラクター。『チビ太の金庫破り』(トト子が閉じ込められるバージョン)の原作に登場。イヤミ刑事が拾い食いしようとした食べ物の中から現れた。
- ケムンパス同様イヤミは嫌がっており、他作品から出てくるなと言われている。
- 『鉄腕アトムなのだ』ではケムンパスと並んで共演し2匹で主に作者に対する突っ込み役で登場した。
- バカボンのパパ
- 『鉄腕アトムなのだ』でお茶の水博士として登場。チビ太が扮するアトムにメイオウ星のポルノ雑誌を検閲で黒く塗り潰している月面の税関破壊を指示した。
- アニメ第2作終了後作られた特番『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』でも松野親子やチビ太・イヤミなど主要メンバーと共演した。
- バカボン
- パパ同様、アニメ第2作終了後作られた特番『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』でも松野親子やチビ太・イヤミ等主要メンバーと共演。
- ベラマッチャ
- レッツラゴンに登場する熊のキヤラクター。『鉄腕アトムなのだ』で、チビ太が扮するアトムが税関を破壊するため月面に行くのに便乗し、手紙を運ぶように頼んだ
宇宙人(エイリアン)
アニメ第2作の14話・44話・85話と竹書房版の20巻に登場し、体は柔軟性でゴムのように伸びる。44話では地球を撮影した宇宙人が去っていく時にフジサンケイグループの目玉マークを描いて帰っていった。
- ナンマイダー
- 声 - 大平透
- 男。眉毛と目がつながっている。エイリアンのボス。名前は、なんまいだぶつからきている。一人称は「あたい」。顔は赤色。
- ゴンベーダー
- 声 - 丸山裕子
- 男。放射線状の髪の毛が特徴。おそ松に化けた。ジンベーダーと気が合う。一人称は「オラ」。顔は紫色。
- ジンベーダー
- 声 - 太田淑子
- 男。カール状のヒゲが特徴。チョロ松に化けた。ゴンベーダーと気が合う。一人称は「あたし」。顔は黄緑色。
- アッカンベーダー
- 声 - 千葉繁
- 男。いつも舌を出しているひょうきん者。一人称は「ボク」。顔はオレンジ色。
- バブバブダー
- 声 - 松井菜桜子
- 女。赤ん坊のような性格でおしゃぶりを銜えている。一人称は「わたし」。顔はピンク色。
- カレンダー
- 声 - 神山卓三
- 男。鼻が∞のマーク。名前はカレンダーだけど、カレンダーではない。一人称は「拙者」。顔は緑色。
- シンジマッタダー
- 声 - 横尾まり
- 男。鼻に絆創膏を貼っている。名前と一人称は帰ってきたヨッパライが元になっている。一人称は「オラ」。顔は水色。
- インベーダー
- 声 - 阪脩(14話)、水鳥鉄夫(85話)
- 男。おそ松とチョロ松をさらってきたエイリアン。仲間紹介の後にコレデオシマイダーと言う。一人称は「わたし」。顔は黄色。
コミックス
1988年のアニメ第2作放送に伴い、講談社から少年サンデー版及び少年キング版を収録した全34巻と、コミックボンボン連載分29話中計20話を収録した「最新版」全2巻のKCボンボンコミックスが発刊された(現在は絶版)。
このほか、曙出版からアケボノコミックス『おそ松くん全集』として全31巻が、小学館からゴールデンコミックスとして全1巻が、また汐文社のホームコミックスからは傑作選として5巻、朝日ソノラマのサンコミックスからも自選傑作集として10巻の単行本が刊行されていた(いずれも絶版)。
全34巻の講談社版と曙出版の『おそ松くん全集』のタイトルを以下に記す。
2007年現在、新刊で入手可能な物は竹書房より竹書房文庫で刊行されている全22巻と、小学館文庫の『赤塚不二夫名作選1 おそ松くん』である。このほか「コミックパーク」にて小学館「赤塚不二夫大全集」より購入可能(全34巻および『最新版おそ松くん』全2巻)。また「eBookJapan」から電子書籍版が有料配信されている(全34巻)。
収録作が多いKCボンボン版、曙版、竹書房版には重複作品が多いが、いずれも未収録の作品がある。(小学館の学年誌・週刊少年キング掲載分の一部や「ボーイズライフ」1966年7月号掲載分「コミックボンボン」連載の最新版の一部など)
なお竹書房版に収録された作品のサブタイトルは、曙版より引用しているが、差別用語等が入っている物は改題している。中には理由不明のまま改題したのも有る。
ドラマ
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 1985年12月16日には月曜ドラマランドで「おそ松くん イヤミ・チビ太の板前一本勝負」として放送された。
原作とは世界観の違う作風であった。また、山下達郎が主題歌を歌うなど手の込んだ作品だった。
ストーリー
おそ松たち六つ子の料亭・松野屋とイヤミがコックをするレストラン松野亭は仲が悪い。松野亭ではチビ太が板前の修行していた。そこへ日本一の料理評論家・海原がやってきてチビ太とイヤミに料理対決をさせる。
原作との相違点
- 主役がチビ太になっているが、チビ太を演じる人が女優なので、女性に変更されている(一人称も「わたし」)。原作やアニメではチビなのに背が大きくなっている。
- イヤミの髪型が短髪でありヒゲももみあげも生やしておらずめがねを掛けている。出っ歯は入れ歯。また、語尾に「~ザンス」をつける回数が少ない。
- トド子が黒めがねを掛けている。トド子とトトコは姉妹と設定されている。
- デカパンに頭髪があり、体系も痩せ型になっている。ちゃんと服も着ている。
- 本官さんの目がメイクでありヒゲを生やし付け出っ歯をしている。
- ダヨーンの顔が普通の顔になっている。ヒゲはメイク。
- おそ松くんの家が料亭になっている。
- おそ松くんら六つ子が劇中で負傷し、後半に登場しない。
キャスト
- おそ松 - 中島陽典
- チョロ松 - 磯野洋
- 十四松 - 山口雅巳
- イヤミ - 所ジョージ
- チビ太 - 渡辺千秋(現・渡辺ちあき)
- 松造 - 荒井注
- トド子 - 高見恭子
- ダヨーン - 竹中直人
- デカパン - 稲川淳二
- 本官さん - 田代まさし
- トトコ - 遠藤由美子
- 原作者の赤塚不二夫もゲスト出演していた。
スタッフ
アニメ
第1作
- 1966年2月5日から1967年3月25日まで毎日放送系列で放送。スタジオ・ゼロ、チルドレンズコーナー製作。
- 第1作はモノクロ作品のため、1960年代末期から1970年代初頭まで東京12チャンネル(現:テレビ東京)で再放送された事は有ったが、以後はほとんど再放送されず、その後フィルムも行方不明となっていたが、1990年に毎日放送の千里丘スタジオにあるフィルム保管倉庫から発見され、開局40周年記念のビデオソフトとして発売、関西ローカルで再放送もされた。特番で他局へ映像を提供する際は放送時に「映像提供 毎日放送」または「映像提供 MBS」とテロップで表示される。
- 2002年にCS放送で35年ぶりに放送された。本放送当時の毎日放送はNETテレビ(現:テレビ朝日)とネットを組んでいた(いわゆる腸捻転解消前)ため、TBS(腸捻転解消後の毎日放送ネット系列)では本放送が放送されていなかったが[14]、CSでの再放送はTBS系列のTBSチャンネルで行われた。
- 2003年には全放送分がDVD化されている。
キャスト(第1作)
- おそ松(声 - 加藤みどり)
- チョロ松(声 - 山本圭子)
- 一松・トド松(声 - 北浜晴子)
- 十四松(声 - 東美江)
- カラ松(声 - 鈴木恵美子)
- トト子(声 - 白石冬美)
- かあさん(声 - 麻生みつ子→近藤高子)
- とうさん(声 - 八奈見乗児→鈴木泰明)
- イヤミ(声 - 小林恭治)
- チビ太(声 - 田上和枝→水垣洋子→沢田和子)
- ハタ坊(声 - 貴家堂子)
- デカパン(声 - 神山卓三→和久井節緒)
- ダヨーン(声 - 神山卓三(第1話のみ)→大竹宏)
スタッフ(第1作)
- 原作・監修 - 赤塚不二夫
- 脚色・絵コンテ - 永沢詢、鈴木伸一ほか
- 作画演出 - 宮沢一夫、クニトシロウ、鈴木伸一ほか
- 作画 - 堀内裕、村田四郎、栗原清、鈴木伸一、永沢詢、勝又和雄、光延博愛、村山国郎ほか
- 美術 - 児玉喬夫、半藤克美
- 音楽 - 渡辺浦人(第1期)・三保敬太郎(第2期)
- オーディオ演出 - 松下秀民、川瀬絢一郎
- 製作担当 - 上野壽夫
- 制作 - 山本善次郎
- 企画制作 - 毎日放送、チルドレンズ・コーナー、スタジオゼロ(途中から)
主題歌(第1作)
テンプレート:節stub 1度だけ変更がされているが、いずれも作者である赤塚不二夫自ら作詞を手がけている。なお、オープニング曲がそのままエンディング曲にも使われていた。
- 「おそ松くんのうた」(第1期)
- 作詞 - 赤塚不二夫 / 作曲 - 渡辺浦人 / 唄 - 松代、六つ子、イヤミ、チビ太
- 「おそ松くんのうた2」(第2期)
- 作詞 - 赤塚不二夫 / 作曲 - 三保敬太郎 / 唄 - 藤田まこと
各話リスト(第1作)
回 | 話数 | サブタイトル | 回 | 話数 | サブタイトル | 回 | 話数 | サブタイトル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | るすばんは犬にまかせろ | 20 | 39 | いやみなイヤミなお客さん | 39 | 77 | デカパン杯いじわる大競馬その1 |
2 | こじきロボット | 40 | チビ太のマドロス | 78 | デカパン杯いじわる大競馬その2 | |||
2 | 3 | 井矢見のつり堀 | 21 | 41 | イヤミのオフランス軒 | 40 | 79 | 自動車レース一等だジョー |
4 | 40人の盗賊 | 42 | 家出したお父さん | 80 | チビ太の動物園エサ係 | |||
3 | 5 | チビ太ののらねこ作戦 | 22 | 43 | イヤミのダイヤモンドいれ歯 | 41 | 81 | 花よりけんか |
6 | 空からきたドロボウ | 44 | 進め!! ネコ部隊 | 82 | ゆうかいされた? おそ松くん | |||
4 | 7 | お手伝いロボット | 23 | 45 | イカレた九官鳥 | 42 | 83 | 金庫破りはやめた! その1 |
8 | 井矢見のクリーニング屋 | 46 | チビ太の子守歌 | 84 | 金庫破りはやめた! その2 | |||
5 | 9 | 近道はこちら | 24 | 47 | ポンコツ逃亡者をつかまえろ! | 43 | 85 | グランプリ全滅レース |
10 | ビロ〜ンと笑って100万円! | 48 | ぼくお金持ちだジョー | 86 | チビ太の親さがし | |||
6 | 11 | ねらわれたおそ松 | 25 | 49 | スーパーケチのおじいさん | 44 | 87 | タダでスキーをしようその1 |
12 | チビ太の三四郎 | 50 | ほえほえ山のぼり | 88 | タダでスキーをしようその2 | |||
7 | 13 | 魔法のヤカン | 26 | 51 | おフランス式占い機 | 45 | 89 | わしのボーナスをかえせ! |
14 | 怒れ! スーパーマン | 52 | なんでもやると6回戦 | (59) | それいけクマ松 | |||
8 | 15 | 帽子をとったらハイそれまでよ | 27 | 53 | お父さんのロボット作戦 | 46 | 90 | 放火魔はオデンが好き |
16 | いのしし狩り | 54 | おいだせ! うそつき二人組 | 91 | けんかロボット大暴れ | |||
9 | 17 | イヤミの歯医者 | 28 | 55 | おんぼろキャンプ騒動 | 47 | 92 | クリスマスきびしいザンス |
18 | ぼうふらちゃんの仇を討て! | 56 | ガードマンだぞ! おそ松くん | (57) | 七人になった六つ子 | |||
10 | 19 | ぼくはジャイアントチビ太! | 29 | 57 | 七人になった六つ子 | 48 | 93 | クマの親子ご案内 |
20 | 逆襲! ペペン作戦 | 58 | うりこみ合戦 | 94 | デカパンオリンピック | |||
11 | 21 | 養子になったおそ松くん | 30 | 59 | それいけクマ松 | 49 | 95 | トト子ちゃんの年賀状 |
22 | チビ太の透明人間 | 60 | チビ太がペットだす | (10) | ビロ〜ンと笑って100万円! | |||
12 | 23 | ひっこしてきたカワイコちゃん | 31 | 61 | ゴロニャンお天気博士 | 50 | 96 | スキーもおフランス式 |
24 | 大あばれスモッグ一家 | 62 | ひとりぼっちのカバ太郎 | 97 | 魔法のランプはもういらない | |||
13 | 25 | オムツの実験ぜったい反対!! | 32 | 63 | ほんとのこというな | 51 | 98 | オニババこわーい |
26 | イヤミのデザイナー | 64 | 10万円の怪電話 | (63) | ほんとのこというな | |||
14 | 27 | 忍法イヤミ流 | 33 | 65 | イヤミのインチキ海の家 | 52 | 99 | ケケッぼくは名探偵 |
28 | クラス委員長はケケおれだい! | 66 | チビ太の大サーカス | (1) | るすばんは犬にまかせろ | |||
15 | 29 | イヌになった? チビ太 | 34 | 67 | チビ太の綱わたり | 53 | 100 | おつむのかがやき世界一 |
30 | あやしい転校生 | 68 | おそ松はわるい子 | (73) | パパ、タバコやめなさい | |||
16 | 31 | タイムマシンで石器時代へ | 35 | 69 | わんぱくワン公キライッ! | 54 | 101 | チビ太ジャングルへ行く |
32 | がらくた作戦 | 70 | 泣く子もだまるアリ部隊 | (76) | ゴルフ高くつくジョー | |||
17 | 33 | チカ子ちゃんとチビ太 | 36 | 71 | おでんノイローゼチビ太 | 55 | 102 | モモから生れたチビ太郎 |
34 | ねてる子を起すな | 72 | タヌキをだませ! | (85) | グランプリ全滅レース | |||
18 | 35 | あやしき? プレゼント | 37 | 73 | パパ、タバコやめなさい | 56 | 103 | 空から突撃ケケケッ |
36 | 虫歯のことならドクトル・チビ太へ | 74 | チビ太空をいく | 104 | 特別番組・これが六つ子だ | |||
19 | 37 | チビ太はイイコか? | 38 | 75 | チビ太だけが親孝行 | ※ ( ) 括弧内は再放送 | ||
38 | チビ太のガールフレンド | 76 | ゴルフ高くつくジョー |
放送局(第1作)
- 毎日放送
- 日本教育テレビ
- 名古屋放送(日本テレビ系列とのクロスネット)
- 九州朝日放送
- 北日本放送(日本テレビ系列、遅れネット)
- 静岡放送(TBS系列、2か月遅れの番販ネット、毎週金曜17:00 - 17:30)
- 中国放送(TBS系列、遅れネット。広島ホームテレビ開局後の1972年にも再放送を実施)
- 西日本放送(日本テレビ系列)
- 宮崎放送(TBS系列)
- 沖縄テレビ(フジテレビ系列、 遅れネット)
ほか
第2作
- 1988年2月13日から1989年12月30日までフジテレビ系列で放送。スタジオぴえろ(現ぴえろ)製作。
- 表題は『おそ松くん』であるが、旧作と区別するために『新・おそ松くん』『平成のおそ松くん』と呼ばれることがある。
- 1988年当時の流行を取り入れており、イヤミが光GENJIのファンであり、トト子がのりピー語をしゃべっていた。(54話ではダヨーンもワンシーンのみ使った。)41話、「摩天楼のホワイトクリスマス」では、ホテルに遅れた「フランク・ハタボー」の代役にホテルのボーイ役である六つ子が光GENJI流のローラースケートを履いたパフォーマンスを披露する。(トト子が歌を披露する前に行うも大失敗で大ブーイングを食らう)
- 原作漫画には登場しないニャロメやレレレのおじさんなど後の作品のキャラクターが出演している。(但し、レレレのおじさんは途中まで)
- 本作以降、1998年終了の『烈火の炎』まで、フジテレビ系の土曜18時30分はスタジオぴえろ製作のアニメーション作品が10年近く放送され続けた。
- 『ハクション大魔王』『タイムボカンシリーズ』など長くギャグアニメを手掛けて来たタツノコプロ系の流れを継ぐスタジオぴえろがこの作品で初めて赤塚アニメの制作に携わった事は特筆に値する。また、脚本面の戦力としてシュールなコメディを得意とする奇才・浦沢義雄が参入した点も重要である[15]。
- 明石家さんまにはイヤミ役の依頼があったが会社のギャラが合わなかったらしく、事務所が勝手に断ったらしい。さんま本人は「心残りだ」と残念がっている。[16]。
- BGMの1つは、放映終了後に始まったテレビ東京系列のバラエティ番組『開運!なんでも鑑定団』において、スタジオでの鑑定中の時に用いられている(『ピンクパンサーのテーマ』に似ているが別の曲)。
- 原作漫画をあまりアレンジしなかった第1作に比べ、本作ではかなりアレンジする事が多く、テンプレート:Flagicon 北朝鮮民話「お地蔵様の赤い目」をモチーフにした第27話「おとぎ話のデベソ島」では、原作漫画および原典民話では中心人物(原典では老婆、本作ではデカパンとハタ坊)のみが最終的に生存したのに対し、アニメでは島民全てが生存したという内容に変更された。
- 第64話の「ちびざるチビ太の大冒険!」と第65話の「トト子のわがままオシャカ様」は西遊記をモチーフにした重厚な作風であり、1週では収まりきらず、 唯一の2週1話完結作品となった。
- 第6話「ナンマイダでもうけるザンス」は「らくだ」、第10話「地獄の死神セールスマン!!」は「死神」などの古典落語にちなむストーリーが多く見られた。
- イヤミとチビ太が主役同然となっている。特にイヤミの存在感は大きい。アニメ本編の内容もさることながら、主題歌、次回予告においてもイヤミの個性がより大きく取り上げられている。逆に6つ子兄弟のおそ松を除くキャラクターはかなり脇役の位置にされている。
- オープニング曲のイントロが始まる前にイヤミが登場し「おそ松くんが、始まるざんす」と呼びかける。その後イヤミが「シェー!」と叫び、本来主役の六つ子兄弟が登場するが「わーーいっ!」とイヤミを突き倒して通り過ぎるだけで六つ子の出番が終わる。イヤミが「シェー!」のポーズのまま倒れた姿が残って上からタイトルロゴが登場。イントロが始まっていく。
- オープニング曲のアニメーション内でもメインで登場するのはイヤミで、六つ子が登場するのはサビの部分で左から右へ走り去っていく場面と、最後に画面縁にメイン・サブキャラクターが出る中に混じっているだけである。オープニングアニメーション内での登場回数はなんとサブキャラクターである本官さんよりも六つ子兄弟の方が少ない。
- エンディング曲は「おそ松くん音頭」というタイトルだが、振り付けには「シェー!」のポーズが何度も見られる。
- エンディング曲で表示される声優の紹介テロップでも、おそ松の次にイヤミ、チビ太が出て、おそ松以外の兄弟はデカパンやダヨーン、とうさん、かあさん、トト子、ハタ坊、ニャロメよりも下に表示されている。また、おそ松、チョロ松、トド松以外の兄弟の声は、下記の通り2役掛け持ちなので、ハタ坊、トト子、かあさんの出番があるときは、カラ松、十四松、一松の名前は表示されない。
- エンディング曲の後、第30話までの毎話にイヤミが「○○○は×××ざんすよ! シェー!」と叫ぶコーナーがあった。何故か当時のプロ野球ネタが多い。
- 2003年にテレビシリーズがDVDBOX化されているが、テレビスペシャルの『あっぱれチビ太の鬼たいじザンス』及び劇場版『おそ松くん スイカの星からこんにちはザンス!』、OVA『イヤミはひとり風の中』、天才バカボンと共演した『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』は2011年4月に発売された「赤塚不二夫 DVDコレクション」にて始めてDVD化された。
- 本作のオープニングシーンが、2009年8月からTBSの『リンカーン』のオープニングで使われた。(イヤミ役は三村マサカズで、その他のレギュラー陣が六つ子を演じた。)
- キャラクターデザインや演出は初期は原作に近かったものの、後半はアニメ独自のキャラデザ、演出になっている。
キャスト(第2作)
- おそ松(声 - 井上瑤)
- イヤミ(声 - 肝付兼太)
- チビ太(声 - 田中真弓)
- チョロ松(声 - 松本梨香)
- トド松(声 - 林原めぐみ)
- カラ松・ハタ坊(声 - 真柴摩利)
- 十四松・トト子(声 - 松井菜桜子)
- 一松・母さん(声 - 横尾まり)
- 父さん・べし(声 - 水鳥鉄夫) ※水島鉄夫と誤表記
- デカパン(声 - 大平透)
- ダヨーン・ケムンパス(声 - 神山卓三、緒方賢一(80-83話、代役))
- 本官さん・ニャロメ・レレレのおじさん(声 - 千葉繁)
スタッフ(第2作)
- 原作 - 赤塚不二夫
- 企画 - 嶋村一夫
- 監督 - 鴫野彰
- キャラクターデザイン - 岸義之
- 美術監督 - 小林七郎→石津節子
- 撮影監督 - 高橋宏固
- 音楽 - 本間勇輔
- 音響監督 - 水本完
- オープニング・エンティングアニメーション - 芝山努
- プロデューサー - 清水賢治、木村京太郎
- アシスタントプロデューサー - 鈴木重裕
- 製作 - 布川ゆうじ
- 制作 - フジテレビ、読売広告社、ぴえろ
主題歌(第2作)
- オープニングテーマ - 「正調 おそ松節」
- 作詞 - 秋元康 / 作曲 - 見岳章 / 編曲 - 竜崎孝路 / 唄 - 細川たかし
- エンディングテーマ - 「おそ松くん音頭」
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 中山大三郎 / 編曲 - 竜崎孝路 / 唄 - 細川たかし
リメイク版では、主題歌の変更が行われなかった。
各話リスト(第2作)
- アイキャッチ
- 第65話まではアイキャッチでキャラクターの顔が離れてはくっついて離れてはくっつくを繰り返していた(おそ松⇒イヤミ⇒チビ太⇒ダヨーン⇒トト子⇒チョロ松⇒【CM】トド松⇒デカパン⇒ハタ坊⇒レレレのおじさん⇒本官⇒松造⇒松代⇒カラ松の順)が第66話からはイヤミが体操しているチビ太をハンマーで殴ったらチビ太が貯金箱のようになり崩れ、金銀財宝が出てきた。(イヤミは喜びのシェーをした)又、CM明けでは逆にチビ太が喫煙しているイヤミを殴り中から小さなイヤミが数匹出てきた。(当然チビ太も驚きのシェーをした)
- 次回予告
- 大抵のお話はOPのカラオケ版の音楽が流れ、お話に登場したキャラクターが次回予告のナレーションを演じるが、第17話、第21話、第40話では、ドラマ風になっている。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | シェーッ! 六つ子ザンス! | 星山博之 | 鴫野彰 | 川端宏 | |
2 | うらないは、こりごりザンス | 浦沢義雄 | うえだひでひと | アベ正己 | |
3 | 天才イヤミの化け薬ザンス! | 星山博之 | 渡部高志 | 岸義之 | |
4 | シェ〜ッ!! ミーはバレリーナ | 浦沢義雄 | 横田和善 | 熊坂礼次 | 山崎勝彦 |
5 | チビ太の恋はハナと散るダス | 富田祐弘 | うえだひでひと | 川端宏 | |
6 | ナンマイダでもうけるザンス | 照井啓司 | 鴫野彰 | 棚橋一徳 | 松田芳明 |
7 | チビ太はママになりました | 星山博之 | 渡部高志 | アベ正己 | |
8 | 変身! チビ太のふしぎな帽子 | 丸尾みほ | うえだひでひと | 岸義之 | |
9 | 古道具屋でボロもうけザンス | 星山博之 | 鴫野彰 | 水野和則 | 三原武憲 |
10 | 地獄の死神セールスマン!! | 照井啓司 | 渡部高志 | 川端宏 | |
11 | ヘイの中でもこりないイヤミ | 丸尾みほ | 棚橋一徳 | 松田芳明 | |
12 | 売れっ子小説家イヤミ大先生 | 星山博之 | 西はじめ | 玉野陽美 | アベ正己 |
13 | お城が隣に引っ越してきた! | 浦沢義雄 | うえだひでひと | 西城隆詞 | |
14 | エイリアンをやっつけろ! | 照井啓司 | 渡部高志 | 岸義之 | |
15 | 命の恩は高くつくザンス | 丸尾みほ | 高橋資祐 | うえだひでひと | 高橋資祐 |
16 | 節約? 省エネ? ミニ六つ子! | 星山博之 | 鴫野彰 | 棚橋一徳 | 松田芳明 |
17 | ハタ坊、勇気を出す | 浦沢義雄 | 玉野陽美 | 川端宏 | |
18 | チビ太の金庫やぶり | 富田祐弘 | うえだひでひと | 渡辺章 | |
19 | オツムの中味が入れかわる | 照井啓司 | 渡部高志 | 岸義之 | |
20 | イヤミのアブナイ時計屋さん | 浦沢義雄 | うえだひでひと | アベ正己 | |
21 | 友情!! チビ太とドロボウ猫 | 丸尾みほ | 玉野陽美 | 川端宏 | |
22 | チビ太はさすらいのガンマン | 星山博之 | 高橋資祐 | 鴫野彰 | 高橋資祐 |
23 | 名探偵! ハタ坊だジョー | 丸尾みほ | 渡部高志 | 渡辺章 | |
24 | イヤミの体はバイキンだらけ | 富田祐弘 | うえだひでひと | 岸義之 | |
25 | おでんの恨みは怖いザンス! | 照井啓司 | 鴫野彰 | 水野和則 | アベ正己 |
26 | 父さんもタバコがやめられる | 星山博之 | 渡部高志 | 川端宏 | |
27 | おとぎ話のデベソ島 | 丸尾みほ | 高橋資祐 | 鴫野彰 | 高橋資祐 |
28 | 野生のイヤミに気をつけろ! | 浦沢義雄 | うえだひでひと | 渡辺章 | |
29 | 保険屋さんは命がけザンス! | 照井啓司 | 鴫野彰 | 水野和則 | 岸義之 |
30 | 忍者チビ太、ただいま参上! | 浦沢義雄 | 横山広行 | アベ正己 | |
31 | 花の精にはこりごりザンス! | 星山博之 | 渡部高志 | 渡辺章 | |
32 | トト子はアイドルNo.1ザンス | 丸尾みほ | うえだひでひと | 川端宏 | |
33 | 男の友情はあついザンス! | 照井啓司 | 高橋資祐 | 横山広行 | 高橋資祐 |
34 | 父さんは、父さんなんだぞ! | 浦沢義雄 | 鴫野彰 | 水野和則 | 岸義之 |
35 | デカパン城のオテンバ姫! | 富田祐弘 | 渡部高志 | アベ正己 | |
36 | 正義の味方はつらいザンス | 星山博之 | うえだひでひと | 川端宏 | |
37 | チビ太の宝島 | 鴫野彰 | 山本哲也 | ||
38 | お年寄りをいたわるザンス! | 照井啓司 | 横山広行 | 渡辺章 | |
39 | 討ち入りには、ご用心ザンス | 久島一仁 | 高橋資祐 | 渡部高志 | 高橋資祐 |
40 | 子守りはつらい仕事ザンス | 照井啓司 | 水野和則 | 川端宏 | |
41 | 摩天楼のホワイトクリスマス | 星山博之 | 鴫野彰 | 山本哲也 | |
SP | あっぱれチビ太の鬼たいじザンス | 浦沢義雄 | 鴫野彰 渡部高志 |
鴫野彰 | 二宮常雄 |
42 | イヤミのインチキ商売ザンス | うえだひでひと | アベ正己 | ||
43 | レースはズルして勝つザンス | 静谷伊佐夫 | 渡部高志 | 増谷三郎 | |
44 | イヤミのデタラメ日本ザンス | 星山博之 | うえだひでひと | 須田裕美子 | |
45 | スキー旅行はチビチイザンス | 丸尾みほ | 横山広行 | 三原武憲 | |
46 | ねっけつ! チビ太刑事ザンス | 阪口和久 | 高橋資祐 | 鴫野彰 | 高橋資祐 |
47 | 宝くじで大金持ちザンス! | 星山博之 | 水野和則 | アベ正己 | |
48 | ゼン寺修行で六つ子もよい子 | 丸尾みほ | 渡部高志 | 増谷三郎 | |
49 | お巡りさんでいばるザンス! | 照井啓司 | うえだひでひと | 岸義之 | |
50 | 恐竜たまごのオムレツザンス! | 浦沢義雄 | 横山広行 | アベ正己 | |
51 | 旅のハジはかきすてザンス! | 丸尾みほ | 水野和則 | 増谷三郎 | |
52 | 正しいイヤミはめいわくダス | 浦沢義雄 | 渡部高志 | 河原祐二 | 須田裕美子 |
53 | ゴマすりゴルフで出世ザンス | 星山博之 | 高橋資祐 | 横山広行 | 高橋資祐 |
54 | イヤミさんの結婚式だジョー | 照井啓司 | うえだひでひと | 岸義之 | |
55 | ドライブしたのがウンのつき | 丸尾みほ | 香川豊 | 青山弘 | 野館誠一 |
56 | 大富豪チビ太さまザンス! | 浦沢義雄 | 鴫野彰 | 横山広行 | 川端宏 |
57 | イヤミのヒコーキ野郎ザンス | 照井啓司 | 水野和則 | 増谷三郎 | |
58 | シェ〜! こずかい毎日五万円 | 星山博之 | 横山広行 | 岸義之 川端宏 | |
59 | ハタ坊は正義の味方だジョー | 阪口和久 | うえだひでひと | 二宮常雄 | |
60 | 空とぶチビ太の仕返しザンス | 照井啓司 | 青山弘 | 野館誠一 | |
61 | おでんと初恋どちらがだいじ | 丸尾みほ | 高橋資祐 | 横山広行 | 高橋資祐 |
62 | パパのボーナスどこいった? | 廣岡豊 | 水野和則 | 増谷三郎 | |
63 | ゾロゾロ六つ子が一ダース! | 星山博之 | 鴫野彰 | 青山弘 | 川端宏 |
64 | ちびざるチビ太の大冒険! | 浦沢義雄 | うえだひでひと | 岸義之 | |
65 | トト子のわがままオシャカ様 | 鴫野彰 水野和則 |
水野和則 | 川端宏 | |
66 | イヤミの教師ビンビン物語!? | 横山広行 | アベ正己 | ||
67 | チビ太の王子様はつらいよ | 丸尾みほ | 高橋資祐 | 水野和則 | 高橋資祐 |
68 | イヤミのインチキ海の家! | 廣岡豊 | 鴫野彰 | 増谷三郎 | |
69 | 魔法を使って若がえるザンス | 星山博之 | 下田正美 | 鴫野彰 | 下田正美 |
70 | ボクシングって痛いザンス! | 照井啓司 | うえだひでひと | 二宮常雄 | |
71 | 母さんは天才セールスマン!? | 星山博之 | 水野和則 | アベ正己 | |
72 | みつばちチビ太のバイオリン | 浦沢義雄 | 鴫野彰 | 岸義之 | |
73 | トトコは天才なぞなぞ少女! | 阪口和久 | 高橋資祐 | 水野和則 | 高橋資祐 |
74 | 探偵イヤミ対怪人ダヨン面相 | 廣岡豊 | うえだひでひと | 増谷三郎 | |
75 | 四十年後のイヤミザンス! | 星山博之 | 鴫野彰 | 水野和則 | 川端宏 |
76 | カメラの前でべろ〜んザンス | 浦沢義雄 | 佐藤博暉 | 岸義之 | |
77 | おそうじロボのソージ君ダス | 阪口和久 | うえだひでひと | アベ正己 | |
78 | 神さまお願いきいてチョ | 照井啓司 | 水野和則 | 増谷三郎 | |
79 | チビ太のまぶたの母ザンス | 丸尾みほ | 鴫野彰 | うえだひでひと | 川端宏 |
80 | イヤミの冬ごもり作戦ザンス | 浦沢義雄 | 佐藤博暉 | 水野和則 | アベ正己 |
81 | ニセ医者でぼろもうけザンス | 照井啓司 | うえだひでひと | 増谷三郎 | |
82 | 怖い夢は見たくないザンス! | 浦沢義雄 | 高橋資祐 | 横山広行 | 高橋資祐 |
83 | 怒ると怖いライオンザンス! | 丸尾みほ | 水野和則 | 川端宏 | |
84 | ハタ坊の水戸黄門だジョー | 星山博之 | うえだひでひと | 増谷三郎 | |
85 | また来たザンスよエイリアン | 星山博之 浦沢義雄 照井啓司 阪口和久 |
うえだひでひと 渡部高志 |
川端宏 岸義之 増谷三郎 須田裕美子 | |
86 | イヤミの選挙必勝法ザンス | 浦沢義雄 | 水野和則 | アベ正己 |
放送局(第2作)
フジテレビの土曜夜6時30分枠は準ローカルセールス枠(ネットワークセールスの対象が一部地域のみ)のため、系列局でも放送されなかったり遅れネットになるケースが多い。
- 系列は当時の系列。
放送地域 | 放送局 | 放送系列 | ネット形態 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 制作局 | |
北海道 | 北海道文化放送 | 同時ネット | ||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
遅れネット | |
岩手県 | 岩手放送 | TBS系列 | ||
宮城県 | 仙台放送 | フジテレビ系列 | 同時ネット | |
秋田県 | 秋田テレビ | 遅れネット | ||
山形県 | 山形テレビ | |||
福島県 | 福島テレビ | |||
山梨県 | 山梨放送 | 日本テレビ系列 | 遅れネット | |
新潟県 | 新潟総合テレビ | フジテレビ系列 | 同時ネット | |
長野県 | 長野放送 | |||
静岡県 | テレビ静岡 | |||
富山県 | 富山テレビ | 遅れネット | ||
石川県 | 石川テレビ | |||
福井県 | 福井テレビ | 同時ネット | ||
中京広域圏 | 東海テレビ | |||
近畿広域圏 | 関西テレビ | |||
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | 遅れネット | ||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | 同時ネット | ||
広島県 | テレビ新広島 | |||
山口県 | テレビ山口 | TBS系列 | 遅れネット | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | ||
愛媛県 | テレビ愛媛 | フジテレビ系列 | ||
高知県 | 高知放送 | 日本テレビ系列 | ||
福岡県 | テレビ西日本 | フジテレビ系列 | 同時ネット | |
佐賀県 | サガテレビ | 遅れネット | ||
長崎県 | テレビ長崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
同時ネット | |
熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 | 遅れネット | 1989年9月まではテレビ朝日系とのクロスネット局 |
大分県 | テレビ大分 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 |
||
宮崎県 | テレビ宮崎 | |||
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
同時ネット | |
沖縄県 | 沖縄テレビ | フジテレビ系列 |
日本以外での放送
- 香港では、1990年に亜洲電視が広東語吹き替え版を『我係西瓜刨』のタイトルで放送した。「西瓜刨」は出っ歯のイヤミを指す。香港では第2作しか放映していないためにイヤミが主役で六つ子が脇役という解釈になっている。
劇場版
- おそ松くん スイカの星からこんにちはザンス!
- 1989年3月18日、東映系の『東映まんがまつり』にて『聖闘士星矢 最終聖戦の戦士たち』『ひみつのアッコちゃん(第2作)』『高速戦隊ターボレンジャー』と同時公開。25分。
- 原作は1966年夏に発刊した「週刊少年サンデー増刊 夏休みまんが大特集号」に掲載され、曙出版コミックス第17巻に収録された「テンノースイカばんざいよ」(竹書房版では第16巻に収録され、「スイカ星人あらわる」と改題)。しかし、冒頭のスイカ星のシーンやスイカ星人の口癖(「〜スイカ」「〜タネ」「アイアイサッサーチョイサッサー」)は原作に近いが、後は徹底的にアレンジされている。
- 劇中、トト子が『アッコ』の様にコンパクトで変身しようとしたり、チビ太が星矢の格好をするなど、東映作品のパロディが行われている。
- 当時、『お巡りさんでいばるザンス!』終了後、次回予告の後に映画になるとチビ太が解説した。
- 東映ビデオからビデオソフト化されており、2011年5月21日発売の「赤塚不二夫DVD コレクション」において初DVD化となった。
- 原作との相違点
- スイカ星の支配者(声 - 上田敏也)は、原作および曙コミックス版では「天皇陛下」をもじった「天皇スイカ」となっていたが、アニメでは「スイカ大王」となっている(竹書房版では「スイカ大王」と書き換えられた)。
- 地球に来たスイカ星人は、原作では先兵隊4名だが、アニメでは先兵隊のほか、スイカ大王を始め多数のスイカ星人がやってきた。
- 地球人の洗脳方法は、原作ではスイカの種型の通信機を飲ませ、先兵隊が命令する事でスイカ星人の言いなりになるのだが、アニメでは「スイカ菌」という一種の洗脳薬を加えた特製スイカを食べさせる事で、言いなりになる。
- 地球人が洗脳状態になる時の様子は、原作では単に目付きが怖くなって狂暴になるだけだが、アニメでは前述の状態の他、着ている服にスイカ模様が写し出される。
- (他作品からのスピンオフキャラを除く)原作側のキャラの内、原作ではトト子が未登場だったが、アニメでは登場。
- イヤミは原作では八百屋だが、アニメではチビ太と同居していた貧乏人になっている。
- 原作のイヤミは特製スイカの手によって、一時的にスイカ星人の手先になるが、アニメでは特製スイカに頼らず、自らの意思で手先になる。
- デカパンとハタ坊は、原作は一般市民で、特製スイカの餌食になるのだが、アニメではそれぞれ科学者と助手として登場、特製スイカの餌食にはならない。
- 六つ子一家で特製スイカの餌食になったのは、原作ではおそ松と松代だが、アニメでは松造だけ。
- スイカ星人の兵器として、原作には無い巨大ロボットが登場する。
- スイカ星人の撤退理由は、原作では捕らえた先兵隊に(おそ松)「だったら地球にくるな!!地球もいっぱいなんだ!!」(デカパン)「交通事故のない平和な星はたくさんあるだス」と言い聞かせて撤退させたのに対し、アニメでは特製スイカに犯された地球人が大王に被りついたために撤退した。
- ラストのオチは、原作では元に戻ったイヤミがスイカを1万円(1966年当時)で売り出し、それを見た六つ子が「宇宙でいちばんわるいやつは地球人だな!!」とぼやくのに対し、アニメでは特製スイカで大もうけをしたイヤミを、撤退したスイカ星人が連れ去って終わりとなる。
OVA
- おそ松くん イヤミはひとり風の中(1990年8月25日リリース、日本コロムビア)
- 2011年5月21日発売の「赤塚不二夫DVD コレクション」において初DVD化となった。
イメージソング
- 「おそ松くん」(朝日ソノラマ「おそ松くん(1)」収録)
- 作詞 - 赤塚不二夫 / 作曲 - 渡辺浦人 / 歌 - ボーカル・ショップ
- 「おそ松くん音頭」(朝日ソノラマ「おそ松くん(1)」収録)
- 作詞 - 赤塚不二夫 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 松島みのり、山本圭子、黒柳徹子、佐山智子、三多村智野
- 「おそ松くんのうた」(朝日ソノラマ「おそ松くん(2)」収録)
- 作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 松島みのり、山本圭子、黒柳徹子、佐山智子、三多村智野
- 「おそ松くん ボクサー・マーチ」(朝日ソノラマ「おそ松くん(2)」収録)
- 作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 歌手名不詳
- 「おそ松くんかぞえ歌」(朝日ソノラマ「おそ松くん(2)」収録)
- 作詞 - 井上ひさし、山元護久 / 作曲 - 宇野誠一郎 / 歌 - 歌手名不詳
- 「シェーの歌」(朝日ソノラマ「おそ松くん(3)」収録)
- 作詞・作曲 - 中村五郎 / 歌 - ダーク・ダックス
ゲーム
- おそ松くんはちゃめちゃ劇場
- 1988年12月30日、セガより発売。メガドライブ用ソフト。グラフィックや世界観は原作に忠実であったが、原作者である赤塚不二夫がプレイしてあまりの出来に腹を立て、開発者に灰皿を投げ付けたという逸話がある(真偽は不明だが、当時のBeepメガドライブ誌のインタビューや、ゲーム批評のがっぷ獅子丸のコラムなどに記述有り)。メガドライブ本体の初期に製造されたロットでは必ず同じ場所でフリーズし、クリア不可能になる致命的なバグが存在する(中期以降に製造された本体では発生しない)。
- おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻
- 1989年12月8日、開発元:シンセイ、販売元:バンダイより発売。ファミリーコンピュータ用ソフトで、ジャンルはアドベンチャーゲーム。
- 必殺パチンコステーションV9 おそ松くん
- 2005年2月24日、サン電子より発売。プレイステーション2用ソフト。パチンコソフト。
- 下記のパチンコ台の移植。
パチンコ・パチスロ
パチンコ
2004年、大一商会から「CRおそ松くん」として登場した。これは、同年7月に行われた、風営法改正に伴った新規則第1弾マシンでもある。ラウンド消化中は、確変大当りでは「正調 おそ松節」が、通常大当りでは「おそ松くん音頭」が流れる。但し、いずれも細川たかしの歌入りではなくカラオケだった。
2005年、同じく大一商会から羽根モノ「CRイヤミのここで一発」が登場。これも、上記同様、羽根モノの新規則(3号機)第1弾マシンである(ラウンド中のVゾーンへの最低1個以上の保留がなくなり、決められたラウンドまで必ず進むようになった)。
2012年、メーカーを代えsan threeより「CRおそ松くん」が登場。声優は2作を中心にしているが、おそ松役の井上瑤、ダヨーン役の神山卓三、父さん役の水鳥鉄夫が死亡したため、別の声優が声を当てている。なお、ダヨーンと父さんの声は茶風林、おそ松の声は庄子裕衣。
パチスロ
2005年にパチンコと同じ大一商会から発売。A-400タイプのストック機である。詳細はおそ松くん (パチスロ)を参照。
CMへの起用
キャラクターの由来と特徴
チビ太
- 同じ赤塚不二夫のギャグデビュー作とも言える『ナマちゃん』の脇役にチビ太とうり二つの乾物屋の息子・カン太郎が登場する。このカン太郎とチビ太は同一視されていて、『チビ太くん』『チビ太』の題で刊行された単行本にはカン太郎の名が登場する話がある。また『キツツキ貫太』もチビ太に似ており、チビ太キャラの原型とされる。
- 手塚治虫と同様にスターシステムを採る赤塚は、チビ太も『おそ松くん』の他に『天才バカボン』『ひみつのアッコちゃん』『もーれつア太郎』等に出演していた。
- 竹書房から出版されているおそ松くんの22巻の最後では、『オハゲのKK(ケケ)太郎』という題でオバケのQ太郎との共演を果たした。1966年の週刊少年サンデー7号に掲載された、藤子不二雄(藤子・F・不二雄)との合作作品である。ちなみにQ太郎はこれまでにも度々出てきたが、喋ったのはこの巻が最初で最後である。
- 『平成天才バカボン』でも彼に似た九官鳥が登場したことがある。彼本人も登場した。
- 主役を演じた『チビ太の金庫やぶり』(オー・ヘンリーの小説『よみがえった改心』の翻案)は、作者自身がおそ松くんの最高傑作に選んでいる。
- 中部地区を中心として展開しているコンビニサークルKのCMに出演したこともあり、いまではサークルKサンクスでのおでんのキャラクターにもなっている。これは、冬のおでん企画として「チビ太のおでん」を登場させたもの。上から三角丸四角の順に串に刺さった練り物となっている。ただし、本物のチビ太が持っているおでんは上からこんにゃく、がんもどき、ちくわであることを赤塚不二夫本人がTBSのテレビ番組『素敵な気分De!』で公表している。ちなみに、ちくわの部分についてはなると巻の説もある。
なお、チビ太のおでんが好評だったサークルKは「イヤミのおでん」「イヤミのお好み焼き」も登場させている。 - ゴジラの息子として知られるミニラはチビ太がモデルという説がある。
イヤミ
- 行動面については当時の洋行帰りのマスコミ人の嫌味な言動をオーバーに描いたもので特定の個人は無い、その上で口調については当時人気のコメディアンのトニー谷をベースにしている[1]。「シェー!」のギャグは、当時の担当編集の樺島記者が驚いた時が基だったという説がある。
- 語尾の「~ざんす」と「おフランスでは~」が口癖だが、1泊2日しか滞仏経験がないと露見するエピソードもある。
- なお、フジテレビ系バラエティ番組『オレたちひょうきん族』でパロディードラマ(「ぴよ松くん」)が制作された際、イヤミ役の明石家さんまだけは付け髭のみのメイクだった。
- 映画『怪獣大戦争』で、ゴジラが劇中の2シーンにおいて、合計5回もシェーのポーズを行った。これは、同作の監督、本多猪四郎と特技監督の円谷英二のアイデアだったという。さらに、ゴジラ以下主演の宝田明、ニック・アダムス、沢井桂子がシェーをしているポスターも製作された。
なお同時上映作品「エレキの若大将」では、田中邦衛演じる青大将がシェーをしている。 - 1965年に製作された桃屋ののり平アニメ「江戸むらさき特級・牛若丸編」で、弁慶が牛若丸に「その太刀よこせ」と迫ると、牛若丸がシェーをやった。
- ビートルズが1966年6月に来日した折、滞在していた当時の東京ヒルトンホテル(現・キャピトル東急ホテル)のスイートルームにて、ジョン・レノンが当時のミュージック・ライフ編集長・星加ルミ子の勧めで、シェーのポーズをして写真に納まった。
- シェーが流行るまでのエピソードとして、当時の作画スタッフ達の罰ゲームとして新宿御苑などにて人前でシェーをするというのがあった。シェー定着後はやらなくなった。高井研一郎等の証言による。
- 『レレレの天才バカボン』にはタクシードライバーやレストランの従業員など、脇役として何度か出演していた。
- 『もーれつア太郎』の「わるい警官と人はいうけど」冒頭に登場し、ニャロメが当てた10万円の宝くじをネコババしようとする[18]。
- 『天才バカボン』の「篠山紀信の社会派なのだ」ではおまわりさんの弁当にえげつないいたずらをしたため罰としてさらにえげつない目に遭わされる[19]。この他『ひみつのアッコちゃん』等の赤塚作品に端役で登場するなど、『おそ松くん』のキャラクターも例外無くスター・システムに則っている。
- 2000年12月31日に放送された日本テレビの特別番組『いけ年こい年世紀越えスペシャル2000-2001』で、「20世紀を代表するギャグ」としてシェーを2001連発するという、「2シェー1年 シェー2001発」という企画が行われた。この時、会場となったステージの上には、イヤミのパネルが置かれ、主宰の高田純次もイヤミのコスプレをしていた。
- 火の鳥(手塚治虫)黎明編に「まるで犬の子産むみたいざんす」と言って登場するシーンがある。その後埋められ再登場はない。
- 星新一は【シェー】は中国語の謝謝が由来であるという説を唱えている。
ハタ坊
- ハタ坊は、日本共産党の機関紙「赤旗」日曜版に連載していた漫画『ハタ坊』の主人公になっていた。その作品では、頭の旗は日の丸ではなく赤旗(モノクロ印刷のため灰色)だった。
- 少年キングに掲載された『新おそ松くん』(「少年キング版・チビ太の金庫破り」)では、旗を売っているシーンがある。
- イヤミと同じくハタ坊も『ひょうきん族』に出演。演じていたのはジミー大西。
- 鼻の下の線はかわいた鼻水の跡。
六つ子の母親
- 『おそ松くん』に先立って週刊少年マガジンに1961年に連載された『キツツキ貫太』の母親、また1963年から月刊「少年」に連載された『まかせて長太』の母親に酷似している。また赤塚が自身の少年時代を回顧する作品での実母がこの顔で描かれる。
六つ子
- 六つ子は当初12人の予定だったが、コマに収まりきれないために6人になったとの事。
- 赤塚は六つ子の作画についてはあらかじめ顔を大量にコピー機にて複写し、登場の都度顔をコマに貼り付けていた。
- 原作版『ひみつのアッコちゃん』の「カン吉とおばけやしき」で、海水浴場の客役でゲスト出演(他の赤塚作品に出演したのはこれが初)、浴場近くのお化け屋敷でカン吉を脅かそうとするが、アッコの変身した貴婦人に脅かされてしまう。この後、『もーれつア太郎』『天才バカボン』などにゲスト出演するが、イヤミやチビ太と比べると出番は少ない。
作品全般
- 赤塚のアシスタントを長年勤めた北見けんいちによれば、イヤミやデカパン等のキャラクターデザインは、当時赤塚のチーフアシスタントだった高井研一郎が手掛けていたとの事。1970年以降のチーフ作画はあだち勉が担当している。赤塚は「うまく脇役が描けない」と高井に依頼し、高井は六つ子以外のほとんどのキャラクターを創案し、イヤミの「シェー!」も初めて描いたとされる[20]。ただし、ネームだけは赤塚が1人で作成している。
- 映画『喜劇 駅前漫画』には、主人公の描く漫画がおそ松くんのキャラクターが使われている。また、六つ子の様な服装をしている子役(蔵忠芳)が出てくる。『オバケのQ太郎』もアニメと着ぐるみでゲスト出演した。なおこの1つ前の『喜劇 駅前弁天』では、ラスト男性陣が「シェー」をしている。
- 『オバケのQ太郎』との共演については、チビ太の項で触れた『オハゲのKK太郎』(藤子不二雄との合作)の他に、1966年に週刊少年サンデー新年増刊号の特別読切作品として描かれた『ギャハハ三銃士』がある。この作品は赤塚不二夫、藤子不二雄、つのだじろうの合作によるもので、『おそ松くん』『オバケのQ太郎』『ブラック団』のキャラクターが一堂に会して繰り広げるドタバタギャグマンガだった。
- 小学館の学年誌に掲載されていた作品の一部は長谷邦夫や古谷三敏の手によって描かれていた物がある。(赤塚名義ではなくそれぞれの名義で発表され、赤塚の名は「原作者」として明記されていた。)
- 秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にて、主人公の両津勘吉が3333のおそ松を描いた黄金のロールス・ロイスが登場する話がある。両津は、赤塚マンガのキャラを描くのが上手という設定となっている。また登場人物の1人である人物のヒゲを剃って出っ歯を付けるとイヤミに似ている。
- 1969年放送のアニメ『もーれつア太郎』1作目は中期からイヤミを始めとしたおそ松くんキャラが時々登場するようになる。第44話「男一匹デコッ八」第50話「八百×最大のピンチニャロメ!」第52話「ニャロメ狂乱すべし」第57話「江戸っ子ギャング最大の決戦」64話「男一匹対女一匹」第72話「命短かし恋せよココロ」第74話「ヒコーキ泥棒ニャロメ」80話「天国よいとこザンス」83話「花のおデコの女の子」等が該当する。出演は圧倒的にイヤミが多く、大抵は店潰し等を企んでる悪党だった。また、トト子がかなり多く出演しており、大抵はニャロメに一目惚れされる役だった。六つ子は第48話「男でござる東海道」冒頭の江戸時代のシーンの町民役と、「ヒコーキ泥棒ニャロメ」の飛行機の乗客役しか出ない(この話のみ松造・松代夫婦も登場)。
- アニメ第2作の次番組となった『平成天才バカボン』は、本作品の製作スタッフがほぼそのままスライドしたため、登場キャラクターの違う続編ともいえる。実際おそ松くんのキャラクターも時々出現しており、音楽についてはほぼ共用となっていた。さらには『平成-』終了後に特別編として1991年10月に『バカボンおそ松のカレーをたずねて三千里』という両作品のキャラクターが競演するアニメーションも製作された。
- 週刊少年キングで連載が再開された『おそ松くん』は週刊少年サンデー版とは異なり、イヤミが延々と暴れまわる内容だった。下ネタ(主に放屁)や、被疑者のイヤミと本官さんの取り調べなどの設定で同じコマが延々と続く(コピーは使用せず一コマ一コマペン入れされている)、暗闇の山小屋の設定で延々真っ黒のコマが続く等の手抜きが多用され、大抵イヤミが殺されて話が終わる等大雑把で非常に荒れた内容が多かった。また、同時期連載の『レッツラゴン』『天才バカボン』に見られた劇画調のコマがこの作品にも頻繁に登場している。ただし『レッツラゴン』で多用された楽屋オチや『天才バカボン』で用いられた実験的手法は僅少だった。竹書房文庫版は「完全版」と銘打ちながらもキング版は掲載時の90話中14話しか収録されていない。
- 週刊少年サンデー30周年記念増刊号に掲載された『あの有名キャラクターたちは、いま!?』では、チビ太以外の主要キャラ達は全員何らかの理由により、すでに死亡している事になっている。
脚注
外部リンク
テンプレート:赤塚不二夫 テンプレート:テレビ朝日系列土曜夜7時台枠のアニメ テンプレート:小学館漫画賞
テンプレート:おそ松くん- ↑ 1.0 1.1 ひみつのアッコちゃんのコンパクトはなぜ…(徳間書店)掲載のインタビューより
- ↑ 注目ワードコラム「このキャラと同い年と驚いた有名人」
- ↑ 赤塚不二夫『これでいいのだ。―赤塚不二夫対談集』
- ↑ 赤塚不二夫『天才バカボンThe Best 講談社編』124頁、講談社、2007年
- ↑ WEBアニメスタイル 特別企画『あの声、あのキャラ、あの作品 肝付兼太と『ギャートルズ』』
- ↑ ちなみに同じく田中真弓が演じた『とっても!ラッキーマン』の追手内洋一やゲゲゲの鬼太郎(第5作)の毛目玉もこの台詞を言ったことがある。
- ↑ WEBまんとら 第69回 ゲスト:田中真弓/小山茉美(7月28日放送)
- ↑ 赤塚不二夫公認サイト これでいいのだ!!の天才バカボンの紹介コーナー「バカ大の秘密がわかるのじゃ」内にある「これが日本一のバカだ」ではバカボンのパパに次ぐバカ2位に選ばれている
- ↑ その作品映像
- ↑ 例として20話では、六つ子の自宅がイヤミとチビ太の陰謀で爆破・壊滅されたことにより、六つ子らがひん死の状態になっているのを見て「(自分は)助かってよかった」と冷ややかな目で見たあと笑顔で帰宅している。相手を貶める事も厭わず、第32話で六つ子一家の隣に越してきたクミコ(声:川村万梨阿)を呪いの藁人形で攻撃(実際に攻撃していたのはイヤミだったが)したり、第85話で松子(若返った松代)に対して執拗な嫌がらせをしている。
- ↑ 実際にデザインもアツコの流用。公式サイトでもアツコに瓜二つと紹介されている他、赤塚不二夫漫画家50周年の記念イラストでは左下にアツコとトト子が並んで描かれているがそっくりなのでお互いに驚いている描写もある
- ↑ TBS制作作品を含めると、『ウメ星デンカ』(関西地区ではABCで放送)以来43年間なかったことになる。
- ↑ ただし、次作『かみなり坊やピッカリ・ビー』や、次々作の『ファイトだ!!ピュー太』の様に、「少年サンデー」の連載作品をアレンジした作品を放送した事は有った。
- ↑ 本放送当時はNET系列局が少なかったため、地方ではTBS系列局での放送となった地域もある。
- ↑ 河出書房出版社『文藝別冊 赤塚不二夫追悼』「赤塚アニメは時代を超えて再生し続ける」原口正宏
- ↑ 毎日放送『痛快!明石家電視台』2002年9月23日放送分
- ↑ イヤミが医者役で登場した話では「外から帰ったらうがいをするざんすよ」、イヤミが死んだふりをして香典をだまし取った話では「人を騙すのはいけないざんすよ」と言っていた。
- ↑ ちくま文庫「ニャロメ!!」
- ↑ 天才バカボン誕生40周年記念「バカボン THE BEST」講談社版
- ↑ 石田汗太「『赤塚不二夫』とは--漫画バカたちの『傑作』」『讀賣新聞』読売新聞東京本社、2008年9月10日、15面。