ソリューションフォーカストアプローチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2013年9月29日 (日) 13:12時点における130.34.232.115 (トーク)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

テンプレート:出典の明記 ソリューションフォーカストアプローチ(SFA)(Solution Focused Approach;解決志向アプローチ;解決志向短期療法)

BFTC(Brief Family Therapy Center)で研究され、ド・シェイザー、インスー・キム・バーグを中心に開発された心理療法。ソリューション・フォーカスト・ブリーフ・セラピー(Solution Focused Brief Therapy)とも言う。解決志向アプローチなどと訳されている。短期療法(ブリーフセラピー)のひとつ。

従来の心理療法諸派とは異なり、原因の追究をせず、未来の解決像を構築していく点に特徴があり、結果的に短期間で望ましい変化が得られるとされている。

SFAでは、まず、クライエントの問題を傾聴しながら、コンプリメント(労う、認める)を十分に行い、例外(クライエントの問題が起こっていない状態)や解決の手がかり(リソース)をクライエント自身が探索できるように、様々な質問を行う。それから、ウェルフォームドゴール(よく形成されたゴール)について話し合う。SFAの質問には、ミラクル・クエスチョン、コーピング・クエスチョン、スケーリング・クエスチョンなど特徴的なものが多く、クライエントとカウンセラーとの関係性のタイプを査定し、それに応じて質問や提案を選択する。最後に次回までの提案をし、次の回の面接では、「何が良くなったか」を詳しく尋ねるという流れをたどる。

中心哲学

  • うまくいっているのなら、変えようとするな。
  • もし一度やって、うまくいったのなら、またそれをせよ。
  • もしうまくいっていないのであれば、違うことをせよ。

脚注・参考文献

  • 「Handbook of Coaching Psychology.A Guide for Practitioners」Palmer & Whybrow,2007 「邦訳:『コーチング心理学ハンドブック』(堀正監訳・監修、金子書房、2011年)」

外部リンク

  • 日本コーチング心理学研究会 - 社会心理学,健康心理学,認知心理学,臨床心理学,ポジティブ心理学などをコーチングに応用したコーチング心理学の研究活動。
  • 日本コーチング心理学協会 - コーチング心理学のワークショップ,ツール翻訳・作成,研修の紹介,研究ツールの開発などを行っている。