アビジャン

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テンプレート:世界の市 アビジャン(Abidjan)は、コートジボワールの最大都市。同国南部に位置する旧首都1983年に首都が240km北のヤムスクロに移転されたが、現在も行政・経済の中心地として、事実上の首都機能を果たしている。人口は約366万人(2003年)。

歴史

元々この地はエブリエ族のビジャン部の村があるに過ぎなかったが、1893年にフランス領コートジボワールが成立した後、グラン・バッサムから植民地の首都を遷都する際に、西に40km程行ったこの地にフランス人は目をつけ、先住民を追放した後にビジャンの土地を意味するアビジャン市が建設された。

1904年にアビジャンからニジェールニアメまでを繋ぐための鉄道の建設が着工された。

1934年7月1日に首都がバンジェルヴィルから遷都され、アビジャンが首都になった。1936年に建設が始まった運河は1950年7月に完成し、運河の完成を以て1951年1月1日にアビジャン港が開港した。鉄道建設は、1954年にオートボルタ(現ブルキナファソ)の首都ワガドゥグまで延びたところで終了した。

1960年にコートジボワールが独立すると、開放政策によりアビジャンはさらに開発が進み、西アフリカ諸国から多くの移民を受け入れた。1983年3月に同国の首都は内陸部のヤムスクロに遷都したが、現在もアビジャンは同国の政治、経済の中心となっている。

経済

ファイル:Abidjan Plateau.jpg
アビジャンの夜景

港湾都市であり、コートジボワールの生産物の数々が盛んに輸出されている。主要産業は食品加工、製材、自動車生産、織物工業、化学産業など多数があり、「西アフリカの優等生」と呼ばれる同国の経済活動を物語っている。また、同国最大の石油精製施設もある。また、コートジボワールを代表する空港であるフェリックス・ウフエ・ボワニ国際空港があり、ヨーロッパ・中東・アフリカに翼を伸ばしている。

市内の地理

エブリエ潟を取りかこむように、プラトー、トレッシビル、アジャメ、ココディ、アボボ、ポール・ブエ、ヨープーゴン、マルコリー、アッテクベ、クマシの10の区が広がっている。市の中心街はプラトー地区で、ここに政府官庁や企業が多く立地し、高層ビルが立ち並んでいる。東のココディ地区は高級住宅街で、大使館や豪邸が立ち並ぶ。南のトレッシビルは下町であり、アビジャン・ニジェール鉄道の駅がある。北のアジャメも下町であり、アビジャン最大の市場や長距離バスターミナルがあり、多くの人でにぎわっている。

市内施設

ほとんどの行政官庁や各国大使館が、首都移転後もアビジャンに留まっている。市内にはアビジャン大学のほか、国立図書館や国立美術館などの教育・文化施設もある。アフリカでは珍しく都市高速道路がある。

姉妹都市

参考文献

関連項目

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