プライマー (生物)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
2014年2月5日 (水) 01:36時点におけるEllsiemall (トーク)による版 (関連項目)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

プライマー (Primer) はDNAポリメラーゼDNA を合成する際に 3'OH を供給する役割をもつ短い核酸の断片である。DNAポリメラーゼはプライマーなしに DNA を伸長することはできない。生体内でのDNA複製では主にDNAプライマーゼによって合成される RNA 断片が用いられる。また蛋白質がその機能を果たすこともある。

試験管内でのPCRに使用されるものは、化学合成した短いオリゴヌクレオチドである。その長さは通常は20塩基程度であるが、目的によってより短いことも長いこともある。増幅対象の2本鎖DNAの両鎖それぞれの3'側と相補的な配列をプライマーとして用意する。

関連項目