オウギバト

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オウギバト(扇鳩、Goura victoria)は、動物界脊索動物門鳥綱ハト目ハト科カンムリバト属に分類される鳥。

分布

インドネシアパプア州北部、ビアク島ヤーペン島)、パプアニューギニアニューギニア島

形態

全長66cm。体重2.5kg。全身は濃い青灰色の羽毛で覆われる。嘴の基部から眼を通り後頭へ続く筋模様(過眼線)は黒い。喉は黒い。胸部の羽毛は赤紫色。翼と尾羽の先端に灰青色の斑紋が入る。

頭部に大型の扇状の冠羽があり、和名の由来になっている。冠羽の先端は白く、扇状に広がる。虹彩は赤い。

生態

標高600m以下の森林(乾燥林や浸水林、湿地林)に生息する。ペアもしくは小規模な群れを形成し生活する。地表棲で、主に林床で生活する。危険を感じると短距離を飛翔して逃げる。

食性は植物食で、果実種子を食べる。採食は地表で行う。

繁殖形態は卵生。樹上に木の枝や葉、茎等を組み合わせた皿状の巣を作り1回に1個の卵を産む。雌雄とも抱卵し、抱卵期間は30日程。雛は4週間程で巣立つ。

人間との関係

開発による生息地の破壊や、羽目的や食用、ペット用の乱獲等により生息数は激減している。そのためインドネシアのパプア州およびパプアニューギニアでは法的な保護の対象とされている。

関連項目

参考文献

  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科8 鳥類II』、平凡社1986年、65頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『レッド・データ・アニマルズ7 オーストラリア、ニューギニア』、講談社2000年、58-59、180頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館、2002年、144頁。

外部リンク

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