タイプR
テンプレート:Otheruseslist タイプR(タイプアール、テンプレート:Lang-en)は、自動車のスポーツグレードに用いられる名称である。以下は本田技研工業(以下ホンダ)のタイプRについて述べる。
概要
ホンダの車種に設定されたスポーツモデルにおける最上位グレードであり、ホンダのスポーツ車全体の代名詞ともいえる[1]。該当車種の標準グレード車に比べ、より高性能なエンジンやブレーキ、サスペンションなどを搭載し、さらに車体の一部をアルミやCFRPへと置き換えることによる軽量化、それらに加え、ボディにも剛性向上のため補強がされている。これらによって高い走行性能を持つ反面、軽量化のためにカーオーディオや遮音材、エアコンなどの快適装備を省略(またはオプション設定)し、サスペンションもスポーツ走行向けに硬く設定されており、乗り心地や快適性を犠牲にしている側面も持つ。なお、他社のスポーツ車種のエンジンが過給機の装着により高出力を得る例が多いことに対し、タイプRでは超高回転型の自然吸気エンジンを採用し高出力を得ている。現在に至るまで全車種がMT仕様のみの設定であり、AT仕様は販売されていない。設定車種は現在まですべてに専用ボディカラーとしてチャンピオンシップホワイトが設定され、イメージカラーにもなっている[2]。また、タイプR独特の装備として赤いエンブレムが装着されている。
盗難問題
タイプRは、車種に限らず車両盗難に遭うケースが非常に多い。そのためNSX・タイプR(NA2型)の後期型、インテグラ・タイプR(DC5型)の後期型、シビック・タイプR(FD2型)においてはイモビライザーが標準装備されている。2008年にはこれらを専門にして盗難を繰り返していた窃盗団が栃木県警によって逮捕され、詳細が報じられている[3]。
タイプRがラインナップされた車種
- NSXタイプR
- NA1型(1992-1996)
- NA2型(2002-2005)
- インテグラタイプR:DC2型は北米でACURA Integra typeR(丸目4灯)としても販売されていた。
- DC2型/DB8型(1995-2001)
- DC5型(2001-2006)
- アコードタイプR:欧州のみ設定。日本国内では「ユーロR」として販売されていた。
- CF型(1997-2002)
- CL型(2002-2008)
- シビックタイプR
- EK9型(1997-2000)
- EP3型(2001-2005)欧州製。
- FD2型(2007-2010)
- FN2型(2007-2012)欧州製。