JR貨物18D形コンテナ
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JR貨物18D形コンテナ(JRかもつ18Dがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)が国鉄形コンテナを置き換える目的で1988年(昭和63年)から1991年(平成3年)までに23,600個を製造した、12ft型のドライコンテナである。
構造
両側扉二方開きで、外法寸法は高さ2,500mm、幅2,438mm、長さ3,715mmと従来のコンテナよりも全長が長くなっている。最小内法寸法は高さ2,209mm、幅2,261mm、長さ3,642mm。側入口は高さ2,159mm、幅3,635mm。床面積は8.3m²、内容積は18.3m³。最大積載量は5t。
外観は塗色は18A形などと同一であるが、塗装パターンが異なる形へ変更されている。
現状
その製造数から一気に一大勢力のコンテナとなり、一時代を築いたが、経年による老朽化も目立つようになり、19D形や20D形などへの置き換えにより廃棄が進み、2013年(平成25年)1月に全廃となった。
過去に静脈物流専用のW18D形に改造された物もあり、W18F形登場後も静脈輸送の主力コンテナとして使用されていたが、こちらも老朽化により全てが廃棄された。
現在は、死重用途のZD18D形に改造された物が残るのみで、北海道で10個試験で使用されている。
またZD化していない18D-1が京都貨物駅に保存されている。
製造
参考文献
- 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)